++ ファンヒータの修理 ナショナルOH25B ++

ファンヒータの修理 ナショナルOH25B

ファンヒータの修理 ナショナルOH25B 2009.11.3 2004.2.22Rev 2005.12.24Rev.


我が家のファンヒータが突然こわれましたが、このままゴミにするのも環境に負担がかかるし、まだ使えそうと思い 「とりあえずやってみよう!」 DIY!の精神でトライしました。

【 型名 】

ちなみにメーカーと型名はナショナルの OH25B です。

【 現象 】
症状は使用中に突然表示が消え、ファンだけが無常に回っている状況です。
再度電源スイッチを入れても表示は出ず後ろのファンが回るだけで、おもわず「こわれたぁ!」

気をとり戻して早速分解を始めたが、長い間内部まで掃除をしたことはなくホコリがだいぶあったので掃除機でクリーニングしました。
ファンヒータの内部はホコリをいっぱい吸い込んでいて、これをまた人間が吸っていると思うと・・・・・・
これを見てしまうとファンを回さない通常の自然燃焼式の方が「健康にはよさそう!」と、心底そう思います。

【 トラブルシューティングの実際 】
内部がきれいになったのでテスターで配線図(幸いにも内部に電気配線の図が貼ってあった)を見ながらチェックを開始したところ、バーナー加熱防止用の温度スイッチが作動してオープン(切断)になっていることがわかりました。
(参考のため配線図の一部を下図にかかげておきます。)

たまたまこの機種を分解したのですが、ほかのメーカのファンヒーターを分解したら燃焼筒の上の方に温度フューズもしくはバイメタル式の温度スイッチが付いていて過熱したら即電気を切る仕掛けになっていました。安全を第一に考えればどこの機種も同じになるのは自然なことです。ちなみにいずれも130度Cで切れるものです。

スイッチが付いている場所がバーナーの近くなので寿命の点では条件が悪くこの部品がこのファンヒータの弱点になっているかもしれません。もしフューズを交換してもすぐに切れるなら、ほかの原因(後ろのでっかいファンが回ってないなど)が考えられます。

故障箇所と原因がわかれば、あとは市販の部品とかメーカに部品を注文してなんとかなるもんです。



【 トラブルシューティングのポイント 】
このようなトラブルの場合はまずヒューズ、スイッチ類、つぎに目で見てこげていないかなど変色している場所をさがすのが第一歩です。

たいていはテスターと目視で故障個所は見当がつくものです。
テスターはそんなに高価なのは不要で出来れば針が振れるアナログテスターの方がこのような故障診断には適しています。
何十年も前のものだが今でも使える、三和電気計測器、U-50DN

配線図があればなお良いですが、なかなかないようです。なければ仕方がないので手探りで調べます。

この小さな温度スイッチは130度で作動するように作られていて一度作動してオープンになると使い捨てするタイプだが、すぐに部品が手に入らないのでこのスイッチを分解することにしました。(せいぜい100円〜数百円の部品ではないでしょうか)

やってみると簡単に分解できて、内部にバイメタルがあって熱によって変形して作動するシンプルな仕組みだったのでこのバイメタルをちょっと押すとパッチと音がして元の形に戻りスイッチとして正常になりました。

念のためスイッチ内部の接点も磨いておきました。
すべて元に戻して電源を入れたら正常に動作して一件落着。

【 なんでも使い捨てでいいのか 欧州に学べ 】
ところで電化製品の故障のケースは数百円の部品を交換すれば直ることも多いものです。
このあいだテレビでドイツのレポートをやっていて市役所の窓口で家電製品の修理の受け付けをやっている様子があり、多くの人が一目で古そうとわかるさまざまの家電を持ち込んでいました。

欧州では物を長く使う文化があり、案の定持ち込まれるものは古い感じのものが多かったです。
日本でも家電リサイクル法がスタートして、ゴミ問題が大きな社会問題になっている折、修理しやすく、修理費が安いをうたい文句にしたものがでて出てこないかと望まれるところです。

★ このページをごらんになって、まったく同じトラブルを同じ方法で解決されたある関西のお方からメールをいただきました。 2003.12.13

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このページとは関係がなく恐縮ですが・・・
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内容紹介

◎ジャーナリスト 大谷昭宏氏推薦
白バイは“黒バイ”か
地方局記者が執念で迫る

「これです」
被告の支援者が数枚の写真を取り出した。
路面には黒々とした二本の筋。
裁判で有罪の決め手となった、スクールバスの「ブレーキ痕」だ。

「このブレーキ痕は、警察が捏造した疑いがあります。これは冤罪ではありません。警察組織の犯罪です」

――二〇〇六年三月三日午後二時半頃、高知県旧春野町(現高知市)の国道五六号で、高知県警の白バイと遠足中のスクールバスが衝突し、白バイ隊員(二十六)が死亡。
バスの運転手、片岡晴彦さん(五十二)は現行犯逮捕された。
同年十二月には業務上過失致死罪で起訴され、翌二〇〇七年六月には禁固一年四カ月の実刑判決が高知地裁で下された。
その後、高松高裁、最高裁と判決は覆らず、二〇〇八年十月、片岡さんは獄中の人となった。

香川県と岡山県を放送エリアとする地方テレビ局「KSB瀬戸内海放送」。
同局の報道記者である著者のもとに突然、見知らぬ男性から電話が掛かってきた。
男性は、「この裁判は作られたものだ」と訴えた。
事件が発生した高知県のマスコミは、どこも耳を貸してくれない。
藁をもすがる思いで、かすかなつてを頼って県外の地方局の記者に連絡してきたのだ。

この一本の電話をきっかけに片道三時間半、著者の高知通いの日々が始まった。
法廷の場で結審されたとはいえ、不可解な点が多々ある高知「白バイ衝突死」事故。
本事件の闇を徹底的に追った渾身のルポルタージュ!

◎テレビ朝日『報道発 ドキュメンタリ宣言』の放送で大反響!
  
    ■ 耐震偽造で新たな展開になっています ご興味があればごらんください --> まとめページをアップ   2006.10.20