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パイプクリーナー PR80−5は優れもの

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   1.どこが違っているか
   2.時計回りにまわしながら、かつ出し入れしながら進んでいくのがポイント
   3.新型の PR80−5 パイプクリーナーは優れものである
   4.まとめと感想
   5.DIY でトライしてみてわかったこと
   6.3年ぶりに流れが悪くなり、再度クリーニング

 台所のパイプの詰まりを見事に解決

台所の流しの排水が流れなくなった。ドメストを丸ごと一本使ってもダメだった。
さらに他のアルカリ系の洗剤でもダメだった。
そこで、いつもの薬局で苛性ソーダを一袋( 500g・368円 )を買ってきた。(みとめ印が必要)
バケツの水の中にすこしづつ溶かしながら溶液をつくり、排水口に注いでも、いっこうに貫通する気配がなかった。
 
いよいよ道具のお出ましとなった。
だいぶ前に買ってあった写真左側の且O栄水栓製作所のパイプクリーナー PR802−5 (2680円)で貫通作業を試みた。
なんとか貫通させてみようと試みたが、やはりダメだった。
この左側の方は、ワイヤ(バネ製)がヤワで、 かつ、ワイヤの先端につけるブラシが配管のエル字カーブを過ぎたあたりの塩化ビニール製ジャバラホース・パイプにひっかかって先に進めず、暗礁に乗り上げてしまった。

その日は疲れたこともあり、 一晩頭を冷やした。
翌日、日曜日に近状のホームセンターで同じメーカの外形もほとんど似ている且O栄水栓製作所のパイプクリーナー PR80−5 (1480円)を見つけた。
これでダメなら、あきらめようと購入した。
チョット見には同じに見えるものだけに不安もあったが、開封して別物だとわかった。(下の写真右側)

ちなみに メーカのホームページはいまだ未整備のようでして、
リンクや検索からは直接開けるページがありません。
ここ-->「水まわりのQ&A」の中にほんの一部が紹介されている。
またPDFファイルが別にあり、その中に工具・メンテナンス用品として写真と価格が載っている程度である。--> こちら
残念ながら参考にならない。


旧型・PR802−5    新型・PR80−5

PR80-5_s.jpgPR80-5.jpg


 1. どこが違っているか

次の2つ、重要な点が違っている。
1.明らかにワイヤの腰がピ〜ンとなっていて、とてもしっかりしている。
2.ワイヤの先端にラセン状の針金がついている。

ワイヤに腰があることは、実用に耐えることを意味する。
しげしげと新旧を比較して見ると、ワイヤのつくりがまったく違っている。
おそらく前のタイプのワイヤでは使い物にならないということで改良が加えられたと察せられる。
まったく別物といっていいほどにしっかりしている。
実は、何年も前にも台所のつまりがあり、旧型の PR802−5 買ってトライしたが歯が立たたなかった。
あきらめて業者を呼んで貫通してもらった経緯があった。
今般、久々に再登場だったが、またもや役にたたなかった。

もう一つ違う点はワイヤの先についているものが旧型の PR802−5 では取り外しが出来るブラシだが、
新型の PR80−5 にはラセン状の針金がついている。ブラシ型も店頭にはあった。
ブラシ型では途中でひっかかることを経験していたので、ラセン状の針金型の方を購入した。

これが大正解だった。このほうがひどい詰まりにはゴリゴリと塊にねじ込んで先に進んでいけると実感した。


 2. 時計回りにまわしながら、かつ出し入れしながら進んでいくのがポイント

ワイヤが5メートルと長いこともあるが、
一人でまわしながらかつワイヤの先端の手ごたえを感じながらワイヤを操作することはできないことがわかった。
だれかに付属の青色のグリップを持ってもらって、ワイヤをピ〜ンと張ったままで時計回りにまわしてもらうのがポイントである。
ある意味二人の呼吸が合わないとイライラしてくるかもしれない。

※注意:
配管の一部にはビニール製のジャバラ状パイプが流し台と床までの配管に使ってあるかもしれないので、
敗れることも注意し、その存在も確かめて手加減しながら傷つけないようにワイヤを操作することはいうまでもない。


配管の詰まり具合が厳しいとワイヤの先端が遅々として進んでいかないのにあせりを感じるかもしれない。
しかし、めげずにワイヤを回しつつ出し入れしながら先端を詰まったところに押し付けるように繰り返していると、
スポ〜ンと抜けてまた何十センチと進んでいける。
すると次の壁がまたあらわれるかもしれないが、そこでもめげずに同じようにやっているとまた抜ける手ごたえを感じる。
これを繰り返して最後の壁が抜けたときの感激、快感といったらそれはもう言葉には言い表せないぐらいうれしいものである。
これまでの苦労が報われた瞬間である。ちなみに、今回のケースでは強い抵抗(壁)を感じたのは3回ほどあった。


 3. 新型の PR80−5 パイプクリーナーは優れものである

もちろんこれですべてのパイプの詰まりが直るものではない。
が、 1万円〜2万円近くかかる費用が苛性ソーダ代金を入れても2000円弱で済み、
DIY 精神で日曜大工を楽しむ向きには難しい作業でもないのでトライされることをお勧めする。
パイプのつまりは何年後かには再び起きる可能性が高い。
一度、この器具を買っておけば何度で使えるし、活躍の度に一万円以上節約できることが期待できる。

また、前述したように強力な油分の洗浄剤になる「 苛性ソーダ 」を準備して、
その水溶液をあらかじめ詰まったパイプの中に流し込んでおいて貫通の手助けに使うのもポイントとなる。
強力なだけに 苛性ソーダのフレークに水をかけるとガスと熱を発生し、非常に危険 である。
水が入っている容器の中に少しずつ溶かし込むのが安全なやり方である。
苛性ソーダは強アルカリなので、めがねとゴム手袋などで体を保護することは必須である。

※※
苛性ソーダが入っている袋の注意書きを読んで理解しておくことは当然である。ただ文字がちっさいので このページの注意事項 を読まれるのもいい。


 4. まとめと感想

実は、このパイプのつまりで業者にやってもらおうと数件電話をしてみた。
料金体系のこと、対応のスピードのことを事前に確認してみたかったので電話で概要を聞こうとするのだが、
残念なことに料金をはっきり示したところは地元の業者一件だけだった。

大体の金額すら提示できないとは・・・???

元金メダリストの体操選手をつかって、派手にテレビコマーシャルを打っている○○○○は、「8,000円から」という広告を電話帳に載せている。
が、嫌がられてもその内訳をと聞いたら、なんとその中には出張費すら入っていないことがわかった。
詰まった台所を業者に持ち込むことは不可能なわけで、出張でやってもらうのは決まりきったこと。
全国にサービス網ができていて、最寄の拠点から来ることも確認したので多少距離に差があるとしても出張費が別に○○○○円ぐらい掛かることは料金体系には明記しておかないと顧客は心配だと感じた。
さらに大体でいいから総額がいくらになりそうかと尋ねても、「わからない」というばかりでその業者はあきらめた。
出張費・点検費・お見積り無料!と書いているが、意味がわからない。
社名とは裏腹に、とっても「ふあん」であった。

もう一件、電話帳にあった大手の陶器メーカ○○○○の名前とその社の製品写真をデカデカとのせている業者があり、
そこでも同じ質問をしてみたが料金を明かさなかった。
そこで「おたくは○○○○じゃないんですか?」と聞いたら「いや、そこの製品を扱っているだけだ!」とはき捨てるような返事であった。
電話帳に大きく一流メーカの名前を載せて、さもそのメーカがやっているかの広告を打っているが、
誰が見ても勘違いする内容であった。

長年やっているなら、だいたいいくらになるかはわかると思う
そこで大きな広告を打っているところはどこも胡散臭いとわかり、
仕方ないので近所の確か一度依頼してきてもらった業者( ここは住所と電話番号ぐらいしか書いてない )に同じ質問をしてみたら、明快だった。
逆に業者から質問され、
風呂場、洗濯機の排水、トイレは大丈夫か。OKならば主管は詰まってないだろうから台所から主管までだけならすべて込みで 15,000円 。もし主管がつまっていたら 18,000 になるだろう
と、明快な返事だった。「うちは昔からこの金額でやっている」と妙に安心感を覚えたものであった。

最終的にいくらになるかわからない不安から解消された一瞬だった。
結果的には依頼が立て込んでいてすぐに対応できないこともあって、その間に貫通できてしまったので頼むことはなかった。


 5. DIY でトライしてみてわかったこと


今回やってみてわかったことがある。
それはたいしたことでもない?のに未経験だったりとか、情報をもってないとか、知識がないとかで手を出さないでいたが、
いざやってみると「なんてことはない」ということを今回の排水のつまりで実感した。
たしかに専門業者にたのめば例外も多いが、一般的には道具も強力で早く終わるだろうことは予想される。
しかし、適切な作業をやり、納得いく料金かと問われればすべての業者がそうだとはいえず、ピンからキリまであることの一端を垣間見た。


 6. 3年ぶりに流れが悪くなり、再度クリーニング。 スッキリ流れるようになった

2009.7.15
久々に排水の流れが悪くなってきた。
しまってあった「パイプクリーナー PR80−5」を引っ張り出して貫通作業を始めた。
といってもちょっと流れが悪くなってきたという程度なので大したことはないと予想していた。
作業の前にどの程度詰まっているかを定量的に知るために、
バケツに水を用意して、一気に流し込むんだときの流れ具合を確認しておく。
また苛性ソーダを水に溶かしてあらかじめパイプ内に流し込んでおいた。
今回は程度が軽いので2リットルの苛性ソーダ溶液を流した。

つぎに 家人と呼吸を合わせてクリーナーの作業を始めた。
今度は私がワイヤをもって補佐し、回転させながら送り込む担当になったがほとんど抵抗もなしにどんどんワイヤーが入っていき作業はあっけなく終わった。
抜き出してみるとワイヤの先端にカス状の詰まりものが付着していたので量は少なかったが、パイプ内で堆積していたことが推察された。

確認のため、バケツの水を流すとす〜っと流れるようになり、すべて終了した。わずか20分ほどで完了した。

【寸評】
一度購入しておけば何度も使え、しかもつまり具合が軽度なら短時間で作業を終えられ、経済的にも優れた道具であると思う。

 ■ 台所のパイプの詰まりが直った パイプクリーナーPR80−5は優れもの --> こちら(ブログ)
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      ■ 耐震偽装はこちらです --> まとめページをアップ   2006.10.20