++ 食品添加物を見分ける法 ++
2002.7.17初版

食品添加物を見分ける法

近頃は食品業界の不祥事が多く、それだけ人々の食品に対する意識が高まってきている証でそれはそれでよいことだと思います。 しかし、一方で私たち一般庶民が、市場に出回っている食品の正体を見抜くことは困難を極めていて、ラベルを見ることしか判断の材料がないのが現状です。
そこで、せめて表示の見方でもわかればということで、ご紹介します。
深読みすると頭が混乱しますので、さらーっと読んだほうがいいかもしれません。

※※ 自己宣伝で恐縮ですが、最近になってこんなブログサイトを始めまして、
気になることもかいています。( 2006.4.30 ) → こちら

それと書かれた年月日は古くはなりましたが、「リンクの紹介」でも掲げています高村登美子氏の「食と健康一覧をご紹介します。


【 食品添加物を見分ける法 】 日経新聞より抜粋
「物質名や用途に着目」といっても、聞き慣れない物質ばかりで、一般消費者にとっては難解ですね。

食品添加物の見分け方 V.C ビタミンCの簡略標記。物質名はL-アスコルピン酸ナトリウム
チアミン ビタミンB1のこと。
ジベンゾイルチアミンやチアミン塩酸塩などをまとめてこう表示する。V.B1でもよい
ソルビン酸(K) 保存料のソルビン酸とソルビン酸カリウムの両方が入っている時にはこう表示する。
( )のつかないKなら入っているのはソルビン酸カリウムだけ
BHT 酸化防止剤のジブチルヒドロキシトルエンの簡略表記
赤3 着色料の食用赤色3号の簡略表記
イーストフード パンや菓子で使うイーストの栄養源となる物質。
塩化アンモニウムやリン酸二水素アンモニウムなどを一括してこう表示できる
調味料(アミノ酸等) 複数の調味料を使っているが、主体はアミノ酸であり、その他にもコハク酸やイノシン酸などが入っている時に「等」と表記
ベリ色素 ストロベリー色素の別名。
他にも果実色素とかアントニアニン色素などと表記することもある

 加工食品のなかに必ずといっていいほど入っている食品添加物。おいしくしたり、日持ちを長くしたり、見た目をきれいにするなどの目的で使われており、「ソルビット、pH調整剤、PG……」といった見慣れない文字が並んでいれば、それが添加物だ。ちょっと複雑な添加物の表示ルールを知ると、自分が何を食べているのか、確かめるきっかけになる。

 「食品添加物は表示ラベルの原材料名の中に混在している。入っている量の多い順に書くのがルールだから、前の方にあるものほど、たくさん含んでいると知っておくこと。そしてどんな添加物が入っているのか見分けることが大事」と話すのは『食品表示の見方・生かし方』 (農文協)などの著書がある食品問題研究家の増尾清さんだ。

 では読者の皆さん、あなたは添加物を見分けられるだろうか−。
 添加物の表示は物質名を書くのが原則。トレハロースとかグリシンとか、カタカナの物質名がないか、Kなどと化学記号がないか見てみよう。もっとも「物質名は一つでなく、別名、簡略名などいろんな書き方で書いてよい。これを把握していないと、混乱する」と
増尾さんは言う。

 例えば別表のように「ベリ色素」にはいくつもの書き方が存在する。ほかにも着色料として使われるコチニール色素とカルミン酸は同じ物質。シクロデキストリンと環状オリゴ糖、ペニコウジ色素とモナスカス色素も同一物質だ。
  
 表示スペースの制約から、アルファベットやかっこ書きで省略して表記するケースも多い。だが、「ソルビン酸(K)」はソルビン酸とソルビン酸カリウムの両方が入っていることを示しているから複雑だ。

 添加物を見分ける第二のポイントは「使う目的」を書いているもの。「甘味料(ステビア、甘草)」「酸化防止剤(ビタミンE)」などと、用途と物質名を併記しているものはわかりやすいが、食品衛生法のもとで、併記が義務づけられているものは、甘味料、着色料、保存料、糊料(こりょう=増粘剤や安定剤、ゲル化剤)、酸化防止剤、発色剤、漂白剤、防かび剤の八つの用途で使う添加物だけだ。

 このため物質名は書かずに、「用途名だけを一括して表示する」添加物が存在する。イーストフード、ガムベース、かんすい、苦味(にがみ)料、酵素、光沢剤、香料、酸味料、調味料、豆腐用凝固剤、チューインガム軟化剤、乳化剤、pH調整剤、膨張剤といったものは、様々な物質が入っているにもかかわらず、用途名だけの表示でよい。

 これらの添加物は微量で多彩な物質を混ぜ合わせていることが多い。すべての物質名を書くには広大なスペースが必要なため用途名表示となっている。最近発覚した香料への無認可の添加物使用事件は、表示からは含まれる物質名が分からない仕組みだったのだ。


 
   
 「用途名で表示して良い物質の範囲は決められている。ただ、(一括名表示のため)実際に何が入っているのかをわかりにくくしている」と指摘するのは、日本生活協同組合連合会(東京・渋谷)安全政策推進室の菊地康介さんだ。

 「例えば酢酸ナトリウムという物質は酸味料としても調味料としてもpH調整剤としても使う」と菊地さん。同じ酢酸ナトリウムが入っている食品でも、用途が違えば書き方も変わるわけだ。「さらに、日持ちを向上させる目的で使うなら酢酸Naと、物質名で登場することになる」

 このため日本生協連ではなるべく一括名表示でも「調味料(グルタミン酸Na)」「酸味料(クエン酸)」などと用途と物質名を併記する方針を採っている。
   
 添加物は安全性に問題はないとされている。ただ、日本生協連には、安全性に注意が必要として、取り扱うすべての食品に「不使用」を宣言した添加物が21品目ある。着色料の黄色4号、黄色5号、赤色104号、赤色105号や、保存料のデヒドロ酢酸ナトリウムなどだ。「実際に私たちの宣言により、メーカーもほとんど使わなくなった」と菊地さん。

 読み終わっても、「うぅ・・・・・」、難しすぎます。これでは役に立ちませんね。

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