[s12] 「丈」 の 熟語

身の丈 (みのたけ)
 〔国語〕 身長。




[s13] 「萬」 の 熟語

萬頃 (バンケイ)
 きわめて広いこと。 果てしなく広がっているさま。

萬世 (バンセイ)
 よろずよ。 永久。




[s16] 「丐」 の 熟語

乞丐 (キツカイ)
 こじき。 ものごい。




[s82] 「乘」 の 熟語

乘算 (ジョウザン、乗算)
 掛け算。

史乘 (シジョウ)
 歴史書。 記録。




[s87] 「亂」 の 熟語

亂鴉 (ランア)
 みだれ飛ぶからす。

亂離 (ランリ)
 世の中がみだれて、人々が方々に離散すること。

攪亂 (カクラン、コウラン)
 かきみだす。

紊亂 (ビンラン、ブンラン)
 秩序がみだれる。 秩序をみだす。




[s96] 「豫」 の 熟語

豫見 (ヨケン) 、 豫知 (ヨチ)
 物事がまだ起らないうちに、それを知る。

不豫 (フヨ)
 天子の病気。




[s104] 「于」 の 熟語

于闐 (ウテン)
 漢代、西域の通商路に存在したオアシス国家。 現在の中国 新疆
 ウィグル自治区 ホータン(和田)市。




[s115] 「亞」 の 熟語

亞流 (アリュウ)
 模倣者。




[s125] 「亢」 の 熟語

亢龍 有 (コウリュウ くい あり)
 天にのぼりつめた龍は、必ず後悔することがある。 (増長して 失敗する おそれがある。)




[s179] 「假」 の 熟語

假子 (カシ)
 養子。




[s182] 「會」 の 熟語

會意 (カイイ)
 漢字の構成法で、六書(↓)の一つ。 二つ以上の既にできあがっている
 文字を組み合わせ、観念的に意味を表わす方法。
 (六書 : 指事、象形、形声、会意、転注、仮借)
 〔会意の例〕 日 + 月 → 明、 田 + 力 → 男。 木 + 木 + 木 → 森。

鴻門之會 (コウモンのカイ)
 秦の末年(BC.207)、関中(秦の中心部)の支配をめぐっての、
 楚王・項羽と漢王・劉邦の、鴻門における会合。 このとき項羽は、
 劉邦を殺そうとしたが、会合をとりもった項伯(項羽のおじ)の援護
 と、部下・
樊噲 の奮闘により、劉邦は脱出することを得た。
 鴻門は、現在の陝西省渭南市付近。

法會 (ホウエ)
 仏をまつるための集まり。 (=法事)




[s199] 「傳」 の 熟語

傳奇 (デンキ)
 唐代に始まった文語体の短編小説。

紀傳體 (キデンタイ)
 歴史書の記述形体の一つ。 帝王の伝記である本紀と、臣下の
 伝記である列伝とを、主体とする。 漢 ・ 司馬遷の 『史記』 に
 始まる。




[s210] 「伽」 の 熟語

伽藍 (ガラン)
 大きな寺の建物。(梵語 samgharama の音訳)




[s225] 「體」 の 熟語

體幹 (タイカン) 、 體軀 (タイク)
 からだ。




[s233] 「佃」 の 熟語

佃客 (デンカク)
 小作人。




[s244] 「餘」 の 熟語

餘慶 (ヨケイ)
 祖先の善行のおかげで、子孫におよぶ幸福。

餘剩 (ヨジョウ) 、 餘蘊 (ヨウン)
 あまり。 残り。
 〔例〕 餘蘊がない。 あますところがない。

餘燼 (ヨジン)
 火事などの燃え残り。 転じて、敗残兵。残党。




[s249] 「佾」 の 熟語

八佾篇 (ハチイツヘン)
 『論語』二十篇の一つ(第三番目の篇)。
 最初の章で 孔子は、当時(春秋時代)の魯で権勢をふるっていた季氏が、
 その家の祭で、分際を越えた八佾の舞をなさしめたことを非難している。
 八佾の舞は、縦横八人、合計六十四人の舞人によりなされ、本来は天子の
 祭りで舞われるものであった。




[s257] 「侃」 の 熟語

侃侃諤諤 (カンカンガクガク)
 強く堂々と直言するさま。

皇侃 (オウカン)
 中国・南北朝時代(6世紀)の梁の学者。 『論語』の注釈書『論語義疏』を著した。




[s269] 「侈」 の 熟語

奢侈 (シャシ)
 度をすぎた、ぜいたく。




[s273] 「侏」 の 熟語

侏儒 (シュジュ)
 ① こびと。
 ② 見識のない人。




[s287] 「佯」 の 熟語

佯狂 (ヨウキョウ)
 きちがいのふりをする。 その人。




[s327] 「俑」 の 熟語

陶俑 (トウヨウ)
 やきものの人形。




[s328] 「俐」 、 [s329]「悧」の 熟語

怜俐怜悧(レイリ)
 かしこい。 頭がよく働く。




[s344] 「倪」 の 熟語

倪瓚 (ゲイサン)
 (1301~1374、号:雲林) 元代の画家。 独自の山水画を創出した。
 詩人としても知られる。

端倪 (タンゲイ)
 おしはかる。(あとに、打消しをともなう。)〔例:~~すべからず〕




[s352] 「倖」 の 熟語

僥倖 (ギョウコウ)
 ① 思いがけない幸せ。
 ② 自分の幸福・成功などの謙称。




[s353] 「倥」 の 熟語

倥傯 (コウソウ)
 いそがしいさま。




[s382] 「倆」 の 熟語

技倆 (ギリョウ)
 わざ。 うでまえ。




[s390] 「偃」 の 熟語

偃武 (エンブ)
 戦争をやめる。

偃鼠 (エンソ)
 どぶねずみ。 もぐら。




[s411] 「偸」 の 熟語

偸安 (トウアン)
 目前の安逸を楽しんで、先のことを考えない。

偸盗 (トウトウ)
 ぬすびと。




[s421] 「傀」 の 熟語

傀儡 (カイライ)
 あやつり人形。 人にあやつられる者。




[s437] 「傅」 の 熟語

傅育 (フイク)
 かしずき育てる。




[s448] 「傲」 の 熟語

傲岸 (ゴウガン)
 おごりたかぶった態度や性質。




[s458] 「僊」 の 熟語

僊化 (センゲ)
 僧や隠者などが亡くなること。




[s464] 「傯」 の 熟語

倥傯 (コウソウ)
 いそがしいさま。




[s478] 「僑」 の 熟語

華僑 (カキョウ)
 国外に移住した中国人。




[s479] 「僥」 の 熟語

僥倖 (ギョウコウク)
 ① 思いがけない幸せ。
 ② 自分の幸福・成功などの謙称。




[s483] 「僭」 の 熟語

僭越 (センエツ)
 分を越えること。

僭主 (センシュ)
 武力で国を奪って、君主となった者。

僭稱 (センショウ)
 身分を越えた、大それた称号を名のること。




[s515] 「儞」 の 熟語

儞家裏家具子 (なんじがいえのカグス)
 出家が離れようとする三界(欲界・色界・無色界)は、身近な家具の
 ように、心中に厳然と存在するものである。(まず、そのことを認識
 しなければならない。) (『臨濟錄・示衆』)




[s520] 「儕」 の 熟語

儕輩 (セイハイ)
 なかま。




[s522] 「儔」 の 熟語

儔匹 (チュウヒツ)
 なかま。




[s536] 「儡」 の 熟語

傀儡 (カイライ)
 あやつり人形。人にあやつられる者。




[s537] 「儲」 の 熟語

儲君 (チョクン) 、 皇儲 (コウチョ)
 皇太子。




[s540] 「儺」 の 熟語

追儺 (ツイナ)
 おにやらい。 悪鬼を追い払う儀式。 奈良時代に唐から伝わって
 宮中の行事となり、その後 社寺や民間で行なわれるようになった。
 




[s542] 「儼」 の 熟語

儼然 (ゲンゼン)
 おごそかで、おかしがたいさま。 〔=嚴然〕




[s563] 「兒」 の 熟語

兒戯 (ジギ)
 子供の遊び。 そのように、取るに足りない行為のたとえ。




[s568] 「兌」 の 熟語

兌換 (ダカン)
 ① ひきかえること。 とりかえること。
 ② 過去に行なわれていた「金本位制度《で、紙幣を本位金貨に ひきかえること。

發兌 (ハツダ)
 書籍や雑誌を発行して、売り出すこと。(= 發行)




[s571] 「兔」 の 熟語

兔園册 (トエンサツ)
 ① 通俗書。
 ② 自分の著書の謙称。




[s584] 「黨」 の 熟語

黨類 (トウルイ)
 なかま。




[s585] 「兜」 の 熟語

兜率天 (トソツテン)
 仏教における天上界の一つで、弥勒(みろく)菩薩の いる所。




[s588] 「兢」 の 熟語

兢兢 (キョウキョウ) 、 戰戰兢兢 (センセンキョウキョウ)
 おそれ おののく さま。




[s628] 「册」 の 熟語

册府元龜 (サップゲンキ)
 中国の宋代に、王欽若らが編集した
類書。 歴代の君臣の事績を集める。




[s634] 「冑」 の 熟語

冑甲 (チュウコウ)
 かぶとと、よろい。 (=甲冑)




[s640] 「冕」 の 熟語

冕旒 (ベンリュウ)
 冕の前後に垂れ下がる、玉かざり。




[s647] 「冤」 の 熟語

冤罪 (エンザイ)
 無実の罪。

雪冤 (セツエン)
 無実の罪をすすぎ、潔白であることを示す。 青天白日の身となる。




[s651] 「冢」 の 熟語

靑冢 (セイチョウ)
 前漢の元帝のとき匈奴に嫁した、悲運の宮女・王昭君の墓。
 寒冷地にもかかわらず、墓の草は青かったという。




[s682] 「凌」 の 熟語

凌駕 (リョウガ)
 他をしのいで、上に出る。

凌遲 (リョウチ)
 手足をばらばらに切り離すなど、なぶり殺しにする刑罰。




[s696] 「處」 の 熟語

處士 (ショシ)
 官に仕えず、民間にいる人。




[s703] 「凰」 の 熟語

鳳凰 (ホウオウ)
 聖王の世に現れるという、想像上の瑞鳥。




[s704] 「凱」 の 熟語

凱歌 (ガイカ)
 勝利を祝う歌。




[s744] 「刎」 の 熟語

刎頸之交 (フンケイ の まじわり)
 首をはねられても死んでも 悔いないほどの、親しい交わり。




[s747] 「刪」、 [s749] 「删」の 熟語

刪定 、删定 (サンテイ)
 記録や文献などの内容を、取捨して整える。




[s758] 「刮」 の 熟語

刮目 (カツモク)
 ① 目をこすって よく見る。
 ② 注意して 見る。




[s770] 「刹」 の 熟語

刹那 (セツナ)
 きわめて短い時間。 瞬間。

名刹 (メイサツ)
 由緒のある、有名な寺。




[s795] 「剞」 の 熟語

剞劂 (キケツ)
 彫刻する。 版木を彫る。 〔例:剞劂に付す。=印刷する〕




[s811] 「剔」 の 熟語

剔出 (テキシュツ)
 えぐり出す。 切開して取り出す。

抉剔 (ケッテキ)
 えぐり出す。




[s814] 「剝」 の 熟語

剝製 (ハクセイ)
 動物の皮をはぎ、綿などをつめて縫い合わせ、生きた姿に
 作ったもの。

剝離 (ハクリ)
 はげ落ちる。 はいで離す。




[s825] 「剴」 の 熟語

剴切 (ガイセツ)
 最もよく あてはまる。 ゆきとどく。




[s838] 「劃」 の 熟語

劃然 (カクゼン)
 はっきり区別がついているさま。




[s840] 「劂」 の 熟語

剞劂 (キケツ)
 彫刻する。版木を彫る。〔例:剞劂に付す。=印刷する〕




[s844] 「劈」 の 熟語

劈頭 (ヘキトウ)
 まっさき。 最初。




[s845] 「劉」 の 熟語

姓名の例
劉邦 (リュウホウ、 B.C.356~195)  前漢の初代皇帝。 高祖。
劉向 (リュウキョウ、 B.C.77~6)  前漢末の学者。(『列女伝』、『説苑』)
劉備 (リュウビ、 161~223)  三国時代の蜀の王。 帝を称した。
劉伶 (リュウレイ、 221?~300?)  晋の文人。 「竹林の七賢」の一人。
劉知幾 (リュウチキ、 661~721)  唐代の学者。(『史通』)
劉鶚 (リュウガク、 1857~1909)  清末の学者、文人。 号:鐡(鉄)雲。
                   (『鉄雲蔵亀』、『老残遊記』)




[s862] 「劫」 の 熟語

劫掠 (キョウリャク)
 おびやかして、うばい取る。

永劫 (エイゴウ)
 きわめて長い時間。 (
「刹那」の反対語。)

億劫 (① オクゴウ、② おっくう)
 ① きわめて長い時間。 無限に長い時間。
 ② 〔国語〕 めんどうくさい。 気乗りがしない。




[s884] 「敕」 の 熟語

敕命 (チョクメイ)
 天子の命令。




[s909] 「勸」 の 熟語

勸學院 (カンガクイン)
 平安時代初期に、藤原氏一門の子弟を教育するために設けられた学校。




[s914] 「勦」 の 熟語

勦滅 (ソウメツ)
 ほろぼしつくす。 根だやしにする。




[s929] 「勾」 の 熟語

勾玉 (まがたま)
 〔国語〕 日本古代の装身用の玉。 巴の文様の一片に似た形を
 しており、上部のあなにひもを通し、首などに飾った。




[s941] 「匈」 の 熟語

匈奴 (キョウド)
 前4世紀末から約400年間、モンゴル地方を根拠地として繁栄した遊牧騎馬民族。
 その王は単于 (ゼンウ) と称し、漢民族の地をしばしば侵略した。




[s943] 「匍」 の 熟語

匍匐 (ホフク)
 はらばう。 はらばいになって進む。




[s948] 「匕」 の 熟語

匕首 (あいくち)
 [国語] 鍔(つば)の無い 短刀。




[s953] 「匡」 の 熟語

匡廬 (キョウロ)
 中国・江西省にある廬山の別名。




[s962] 「匳」 の 熟語

紅匳 (コウレン)
 女性の化粧品や化粧道具を入れるはこ。

紅匳体 (コウレンタイ)
 漢詩のうち、宮媛や妓女などの想いや風情を詠じた艶美な詩。




[s967] 「匵」 の 熟語

韞匵 (ウントク)
 はこの中にしまっておく。
 〔例〕
 「斯(ここ)に美玉有り。匵(はこ)に韞(おさ)めて蔵せんか、
 善賈を求めて沽(う)らんか。」 『論語・子罕篇』




[s1017] 「卞」 の 熟語

卞和 (ベンカ)
 中国・周代の楚の人。 山中で得た名玉を楚王に献上したが、磨いて
 いない原石であったたため、長年月を経た後にようやくその価値が認め
 られた。 (「和氏の璧」)

卞京 (ベンケイ)
 中国・河南省 開封(開封市)の古名。 宋(北宋)の首都として栄えた。




[s1033] 「卯」 の 熟語

卯酒 (ボウシュ)
 卯の刻(午前六時)頃に飲む酒。 あさざけ。




[s1058] 「仄」 の 熟語

仄聞 (ソクブン)
 うわさに聞く。 ちらっと耳にする。




[s1069] 「厥」 の 熟語

突厥 (トッケツ)
  6世紀頃からアルタイ山麓に起り、7世紀にかけ、モンゴル高原・中央アジアに
 大帝国を建てた トルコ系遊牧民族。 内紛により東西に分裂(東突厥、西突厥)後、
 それぞれ 唐の支配下に入った。
  独自の突厥文字を有していた。




[s1071] 「厭」 の 熟語

厭離 (オンリ)
 〔仏教語〕 けがれをきらって 去る。

厭離穢土 (オンリエド)
 〔仏教語〕 けがれたこの世をきらって 離れる。




[s1083] 「參」 の 熟語

參差 (シンシ)
 長短などが不ぞろいのさま。 たがいに入りまじるさま。

參同契 (サンドウケイ)
 道教の経典の一つ。 後漢の魏伯陽の著とされている。 不老長寿
 の方法を説いているが、奇異な文章であるため、さまざまな解釈
 がなされている。




[s1088] 「篡」 の 熟語

篡奪 (サンダツ)
 君主の地位をうばい取る。




[s1110] 「叛」 の 熟語

謀叛 (むほん)
 〔国語〕 主君または自国政府にそむいて、兵乱を起こそうと計画すること。




[s1112] 「叟」 の 熟語

迂叟 (ウソウ)
 老人の自称。




[s1115] 「曼」 の 熟語

曼珠沙華 (マンジュシャゲ)
 ① 天上に咲く花。(梵語の音訳)
 ② 〔国語〕ひがんばな(彼岸花)。 ヒガンバナ科の多年草。 秋、長く伸びた茎の上に赤い
   美しい花が咲く。 Lycoris radiata Herb. 〔漢吊〕石蒜(セキサン)。

曼陀羅、曼荼羅 (マンダラ)
 仏の悟りの境地を示した 絵図。(梵語の音訳)




[s1120] 「叡」 の 熟語

叡才 (エイサイ)
 すぐれた才能。

叡知、叡智 (エイチ)
 奥深い 知識、智恵。

叡覽 (エイラン)
 天子がご覧になる。

叡慮 (エイリョ)
 天子のみこころ。




[s1135] 「號」 の 熟語

號嗎 、 号嗎 (ゴウバ)
 番号。 数字で表した符号。




[s1144] 「臺」 の 熟語

臺閣 (ダイカク)
 ① 高い建物。
 ② 宮中での権力機関。 内閣。

邪馬臺國 (ヤマトコク)
 『魏志・倭人傳』において、倭(日本)の政治的中心地として記述されて
 いる地域。 女王・卑彌呼(ヒミコ)が支配していた。
 ここで、「臺」が「ト」音とされているのは、上古漢字音を適用した結果
 である。




[s1156] 「吃」 の 熟語

吃音 (キツオン)
 どもり。

吃驚 (キッキョウ)
 びっくりする。

吃緊 (キッキン)
 さし迫って、急を要すること。




[s1175] 「吽」 の 熟語

阿吽 (アウン)
 ① 息の出し入れ。 ( 梵語 ahum の音訳。) 〔例:~~の呼吸〕
 ② 仏教寺院を守護する金剛力士の像形。 阿(開口)と吽(閉口)の二形が
 寺門の両側に立つ。




[s1189] 「吼」 の 熟語

咆吼 (ホウコウ)
 ① 獣などが ほえる。
 ② 大声で 主張する。

獅子吼 (シシク)
 大演説。




[s1205] 「吠」 の 熟語

吠陀 (ベーダ)
 バラモン教の聖典。 インドの宗教・哲学・文学などの源泉。
 (梵語 veda の漢訳。)




[s1214] 「吝」 の 熟語

吝嗇 (リンショク)
 程度を越えて、物おしみをする。 けち。

慳吝 (ケンリン)
 けち。 しみったれ。




[s1227] 「呱」 の 熟語

呱呱 (ココ)
 乳飲み子の泣き声。




[s1234] 「舍」 の 熟語

趨舍 (スウシャ)
 進むと、とどまると。




[s1235] 「呪」 の 熟語

呪縳 (ジュバク)
 まじないで、精神や身体の働きを制約する。




[s1240] 「咀」 の 熟語

咀嚼 (ソシャク)
 食物をかみこなす。 ことばや文章の意味を十分理解する。




[s1246] 「咆」 の 熟語

咆哮咆吼 (ホウコウ)
 ① 獣などが ほえる。
 ② 大声で 主張する。




[s1258] 「咽」 の 熟語

咽喉 (インコウ)
 のど。

嗚咽 (オエツ)
 むせび泣き。 感きわまって、のどにつまるように泣くこと。




[s1275] 「咫」 の 熟語

咫尺 (シセキ)
 ごく短い(近い)距離。
 〔例:~~を辨ぜず。(一寸先も見えない)〕




[s1304] 「哮」 の 熟語

咆哮 (ホウコウ)
 ① 獣などが ほえる。
 ② 大声で 主張する。




[s1311] 「脣」 の 熟語

脣齒 (シンシ)
 くちびると歯。 そのように、密接な関係。




[s1337] 「愒」 の 熟語

恫愒 (ドウカツ)
 あらあらしい言葉で おどす。 おそれさせる。




[s1351] 「啄」 の 熟語

啄木 (タクボク)
 きつつき。

剝啄 (ハクタク)
 戸をたたく音。




[s1383] 「喙」 の 熟語

容喙 (ヨウカイ)
 くちばしをいれる。 そばから余計な口出しをする。




[s1386] 「喀」 の 熟語

喀血 (カッケツ)
 血をはく。 血が、口や鼻から流れ出る。




[s1400] 「喧」 の 熟語

喧騷 (ケンソウ)
 やかましく さわぐこと。 さわがしいこと。




[s1410] 「喘」 の 熟語

喘息 (ゼンソク)
 発作的に起る 呼吸困難。




[s1416] 「單」 の 熟語

單于 (ゼンウ)
 古代中国の北方地域を支配していた 遊牧民族・匈奴(キョウド)の、首長の称号。




[s1425] 「喨」 の 熟語

嚠喨 (リュウリョウ)
 楽器などの音が、清く高くさえわたるさま。




[s1430] 「嗚」 の 熟語

嗚咽 (オエツ)
 むせび泣き。 感きわまって、のどにつまるように泣くこと。

嗚呼 (ああ)
 感嘆 ・ 嘆息の声。




[s1442] 「嗟」 の 熟語

嗟嘆、嗟歎 (サタン)
 ① 感嘆する。 ② なげく。

怨嗟 (エンサ)
 うらみ なげく。

咄嗟、突嗟 (トッサ)
 きわめて短い時間。




[s1470] 「嗷」 の 熟語

嗷訴 (ゴウソ)
 〔国語〕 徒党を組んで訴え出る。 (=強訴)




[s1474] 「嘗」 の 熟語

嘗膽 (ショウタン)
 にがい膽(きも)をなめて敗戦の屈辱を忘れないようにした、
 越王勾踐の故事。 〔臥薪~~、『史記・越王世家』〕




[s1478] 「嗾」 の 熟語

使嗾 (シソウ)
 けしかける。 (指嗾の誤り。)




[s1501] 「囑」 の 熟語

囑目 (ショクモク)
 注意して見る。 注目。




[s1503] 「噌」 の 熟語

味噌 (みそ)
 [国語] 煮た大豆に、塩と麹(こうじ)を加え、発酵させて作った調味料。




[s1524] 「噲」 の 熟語

樊噲 (ハンカイ)
 漢の高祖(劉邦)の武将 (?~189BC.)。
 鴻門の会で、項羽に殺されようとした
 劉邦を、豪胆な振る舞いにより脱出させた。




[s1525] 「噩」 の 熟語

噩噩 (ガクガク)
 遠慮なく直言するさま。

侃侃噩噩 (カンカンガクガク)
 強く堂々と直言するさま。




[s1533] 「嘯」 の 熟語

海嘯 (カイショウ)
 海鳴り。




[s1541] 「嚇」 の 熟語

威嚇 (イカク)
 威力でおどしつける。




[s1543] 「嚆」 の 熟語

嚆矢 (コウシ)
 ① かぶらや。 先端部に 穴のあいた ふくらみをつけ、空を飛ぶと
  高い音を発するようにした矢。 戦闘開始の合図に 射かける。
 ② 物事のはじまり。




[s1556] 「嚠」 の 熟語

嚠喨 (リュウリョウ)
 楽器などの音が、清く高くさえわたるさま。




[s1559] 「嚮」 の 熟語

嚮道嚮導 (キョウドウ)
 道案内をする。 道案内。




[s1567] 「嚴」 の 熟語

嚴肅 (ゲンシュク)
 おごそか。

森嚴 (シンゲン)
 おごそかで、おもおもしい。

莊嚴 (ソウゴン)
 おごそかで、おもおもしい。




[s1568] 「嚳」 の 熟語

帝嚳 (テイコク)
 古代中国の伝説上の聖天子。




[s1571] 「囂」 の 熟語

囂囂 (ゴウゴウ)
 にぎやかなさま。

喧喧囂囂 (ケンケンゴウゴウ)
 やかましくさわぎたてるさま。




[s1573] 「嚼」 の 熟語

咀嚼 (ソシャク)
 食物をよくかみこなす。 文章の意味 ・ 内容を十分に理解する。




[s1578] 「囈」 の 熟語

囈語 (ゲイゴ)
 ① うわごと。
 ② 出まかせの放言。 とりとめのない言葉。




[s1583] 「囊」 の 熟語

錦囊 (キンノウ)
 ① 詩稿を入れるふくろ。 唐の李賀が、詩ができるごとに錦の
  ふくろに入れた故事から。
 ② 他人の詩稿の美称。

浮囊 (フノウ)
 浮きぶくろ。




[s1596] 「團」 の 熟語

團扇 (ダンセン)
 うちわ。

團欒 (ダンラン)
 親しい者の楽しい会合。




[s1598] 「圍」 の 熟語

圍繞 (イジョウ)
 周囲をとりかこむ。




[s1612] 「國」 の 熟語

國訓 (コククン、コックン)
 漢字の訓(よみ)のうち、我が国固有の意味を持たせたもの。

國字 (コクジ)
 日本で 漢字にならって作った字。 和製漢字。

國手 (コクシュ)
 ① 国中で第一級の名人。
 ② [国語] 名医。




[s1616] 「囹」 の 熟語

囹圄 (レイギョ、レイゴ) 、 圄囹 (ギョレイ、ゴレイ)
 罪人を入れておく場所。 牢獄。




[s1618] 「圄」 の 熟語

囹圄 (レイギョ、レイゴ) 、 圄囹 (ギョレイ、ゴレイ)
 罪人を入れておく場所。 牢獄。




[s1621] 「圉」 の 熟語

圉人 (ギョジン)
 馬飼いの役人。




[s1632] 「嗇」 の 熟語

吝嗇 (リンショク)
 程度を越えて、物おしみをする。 けち。




[s1683] 「坤」 の 熟語

乾坤 (ケンコン)
 ① 天と地。
 ② 北西(乾;いぬい)と南西(坤;ひつじさる)。
 ③ 日と月。




[s1700] 「垓」 の 熟語

垓下 (ガイカ)
 今の安徽省霊璧県の東南の地。 秦帝国滅亡後の BC.202年、ここで 漢王・劉邦と
 楚王・項羽が決戦、項羽が敗れた。




[s1753] 「埴」 の 熟語

埴生 (はにゅう)
 埴(土器の製作に適した粘土)のある地。 すなわち、古代から人の住み慣わしてきた地。
 昔ながらの地。 〔例:~の宿〕

埴輪 (はにわ)
 古代の高塚式古墳 (円墳、前方後円墳など) に併存した、素焼きの造形品。 円筒部と、
 これに一体化した形象部から成り、古墳の周囲を修飾するように配置されていた。




[s1777] 「堯」 の 熟語

堯典 (ギョウテン)
 『書経』の一篇。 帝堯(↓)の言行が記されている。

帝堯 (テイギョウ)
 中国古代の伝説上の帝王で、
帝舜とともに、理想的な帝王とされる。




[s1801] 「堵」 の 熟語

堵牆 (トショウ)
 かき。 かきね。

阿堵物 (アトブツ)
 金銭。 阿堵は「この」 「その」 の意で、晋の王衍が、金銭の語を使わず
 「そのもの」 と言った故事による。 (『晋書・王衍伝』)

安堵 (アンド)
 ① 落ち着いて生活する。
 ② [国語] 安心する。
 ③ [国語] 所有地・旧領地の所有権を認められる。〔歴史用語〕

環堵 (カント)
 家のまわりのかきね。




[s1805] 「塀」 の 熟語

練塀 (ねりべい)
 〔国語〕 瓦と土とで、高く築き上げた塀。




[s1811] 「壘」 の 熟語

堡壘 (ホウルイ、ホルイ)
 とりで。




[s1814] 「塋」 の 熟語

塋域 (エイイキ)
 墓地。

先塋 (センエイ)
 先祖の墓。




[s1819] 「毀」 の 熟語

毀譽褒貶 (キヨホウヘン)
 そしるとほめると。




[s1821] 「塞」 の 熟語

塞翁馬 (サイオウのうま)
 人世の幸・不幸が変りやすいこと、またそれらを予測することが
 できないことのたとえ。 〔『淮南子・人間訓』の故事から〕




[s1842] 「塹」 の 熟語

塹壕 (ザンゴウ)
 防禦のために、堡壘などの周囲にめぐらした、からぼり。




[s1846] 「墅」 の 熟語

別墅 (ベツッショ)
 別荘。




[s1849] 「塵」 の 熟語

塵劫 (ジンゴウ)
 きわめて大きい数と、きわめて小さい数。

『塵劫記』 (ジンゴウキ)
 江戸時代初期に、吉田光由(1598~1682)が著わした 通俗的な数学書。

和光同塵 (ワコウドウジン)
 きらびやかな才知は ぼかし、俗世に同化していくのが よい。
 (『老子』第四章の 「其の光を和し、其の塵に同ず」 の語に基づく。)




[s1857] 「墨」 の 熟語

墨翟 (ボクテキ)
 中国・戦国時代の思想家。 人を平等に愛すべきこと(兼愛)などを
 説いた。 墨子と尊称され、その学派の論説を記した書に『墨子』が
 ある。

遺墨 (イボク)
 死後に残した書画。

繩墨 (ジョウボク)
 すみなわ。 大工が、木材に直線を引くのに用いる道具。




[s1876] 「壞」 の 熟語

壞疽 (エソ)
 身体組織や細胞の一部が生命力を失い、腐敗・融解を来たすこと。




[s1879] 「壤」 の 熟語

擊壤 (ゲキジョウ)
 平和を楽しむ。 堯の世に、大地を打って太平を謳歌したことから。

天壤 (テンジョウ)
 天と地。 〔例:~~無窮〕




[s1889] 「壑」 の 熟語

溝壑 (コウガク)
 たにあい。 谷間。




[s1895] 「壕」 の 熟語

塹壕 (ザンゴウ)
 防禦のために、堡壘などの周囲にめぐらした、からぼり。




[s1905] 「壟」 の 熟語

壟斷 (ロウダン)
 〔もと、切り立った高所の意。 そこでの成功事例から〕
 利益を独占する。




[s1911] 「壯」 の 熟語

壯丁 (ソウテイ)
 健康な、若い男。




[s1921] 「壽」 の 熟語

壽康 (ジュコウ)
 長生きして安らかなこと。

壽陵餘子 (ジュリョウのヨシ)
 他人の長所にかぶれ、自分を見失ってしまう者。 〔『荘子・秋水』
 の故事から〕




[s1942] 「夙」 の 熟語

夙昔 (シュクセキ)
 むかし。 以前。




[s1967] 「奄」 の 熟語

氣息奄奄 (キソクエンエン)
 息も絶え絶えで、今にも死にそうなさま。




[s1984] 「奎」 の 熟語

奎運 (ケイエン)
 学問や文芸が発達し、盛んになること。

『瀛奎律髄』 (エイケイリツズイ)
 唐代および宋代の五七言の律詩を、題材によって分類した選集。 元代の方回が編集した。




[s1989] 「奘」 の 熟語

玄奘 (ゲンジョウ)
 (602~762) 唐代の僧。 西域を経てインドに行き、仏教を研究した後、
 多数の経典を携えて645年に帰国。 帰国後は、その経典の漢訳に従事
 するとともに、旅行記『大唐西域記』を著わした。




[s1999] 「奢」 の 熟語

奢侈 (シャシ)
 度をすぎた、ぜいたく。




[s2000] 「奠」 の 熟語

奠都 (テント)
 都を定める。

香奠 (コウデン)
 死者の霊前に供える金包み。 香典。

釋奠 (セキテン)
 供え物をして行なう、周公や孔子のまつり。




[s2044] 「姑」 の 熟語

姑息 (コソク)
 一時しのぎ。 まにあわせ。




[s2093] 「娟」 の 熟語

娟娟 (ケンケン)
 美しく きよらかなさま。




[s2134] 「婆」 の 熟語

婆羅門 (バラモン)
 ① インドの4階級(種族)の中で、最高位の階級・種族(バラモン族)。
 ② バラモン教。 釈迦以前に、バラモン族の間に行なわれていた宗教。




[s2140] 「婁」 の 熟語

黔婁 (ケンロウ、ケンル)
 中国・周代(春秋時代)の斉の隠者。

離婁 (リロウ)
 古代中国(伝説時代)の黄帝の時の人。 視力が非常にすぐれていたという。




[s2145] 「媧」 の 熟語

女媧 (ジョカ)
 古代中国(伝説時代)の帝王(女帝)。 
伏羲の妹で、 天地の崩れを五色の石で補修した
 という。




[s2162] 「媼」 の 熟語

媼嫗 (オウウ)
 おうな。 老女。




[s2168] 「媾」 の 熟語

媾和 (コウワ)
 仲直りする。




[s2172] 「嫋」 の 熟語

嫋嫋 (ジョウジョウ)
 音声が細く長くひびいて、とぎれないさま。
 〔例: 餘音~~ (蘇軾『前赤壁賦』)〕




[s2183] 「嫣」 の 熟語

嫣然 (エンゼン)
 あでやかに笑うさま。 にっこり。




[s2184] 「嫗」 の 熟語

媼嫗 (オウウ)
 おうな。 老女。

老嫗 (ロウウ)
 おうな。 老女。




[s2190] 「嫩」 の 熟語

嫩綠 (ドンリョク)
 わか葉の緑。 新緑。




[s2193] 「嫖」 の 熟語

嫖客 (ヒョウカク)
 遊郭の客。 (=遊客)




[s2197] 「嫠」 の 熟語

鰥嫠 (カンリ)
 妻のない男と、夫のない女。




[s2206] 「嬋」 の 熟語

嬋姸嬋娟 (センケン)
 あでやかで美しい。 上品で美しい。




[s2209] 「嬴」 の 熟語

嬴政 (エイセイ)
 秦の始皇帝 (BC.259~210)。
 姓が嬴(エイ)で、名が政(セイ)。
 秦は、春秋時代から強国であったが、戦国時代には
商鞅の改革を経て
 一層勢力を伸長させ、六国を併合して天下を統一するに至った。




[s2215] 「嬖」 の 熟語

嬖臣 (ヘイシン) 、嬖人 (ヘイジン)
 君主のお気に入りの臣下。




[s2222] 「嬪」 の 熟語

嬪御 (ヒンギョ)
 天子につかえる女官。宮女。

別嬪 (ベッピン)
 [国語] とりわけ美しい女性。 美人。




[s2224] 「嬾」 の 熟語

嬾性 (ランセイ)
 ものぐさな性質。




[s2234] 「孑」 の 熟語

孑遺 (ゲツイ)
 のこり。 少しばかり残ったもの。

孑孑 (ゲツゲツ)
 ① 孤立しているさま。 ② 小さいさま。

孑孑 (ぼうふら)
 [国語]  蚊の幼虫。




[s2249] 「孥」 の 熟語

妻孥 (サイド)
 妻と子。




[s2250] 「孟」 の 熟語

孟軻 (モウカ) 、 孟子 (モウシ)
 BC.372~BC.289 中国 ・ 戦国時代の思想家。 孔子の学を受けつぎ、諸国を周遊
 して 王道 ・ 仁義を説いた。 その言行や学説を記した書として 『孟子』 があり、
 『大学』 『中庸』 『論語』 とともに、儒教の経典 「四書」 の一つとして尊ばれてきた。

『孟子』 (モウシ)
 孟子の言行や学説を記した書。 「梁惠王」、「公孫丑」、「滕文公」、「離婁」、
 「萬章」、「告子」、「盡心」 の7篇からなる。 (後に、それぞれが上篇・下篇に
 分かたれ、14篇となった。)
 注釈書・研究書として、後漢・趙岐の『孟子章句』、宋・朱熹の『孟子集注』、
 清・戴震の『孟子字義疏証』 などがある。

孟月 (モウゲツ)
 四季の 初めの月。
 このため、 孟春孟夏孟秋孟冬 は、それぞれ 陰暦の 正月・四月・七月・十月 の意。




[s2251] 「孩」 の 熟語

孩提 (ガイテイ)
 やっと笑いはじめ、抱きかかえられるくらいの子供。




[s2260] 「孺」 の 熟語

孺子 (ジュシ)
 ① おさなご。
 ② 年若い相手などを、見下していうことば。




[s2262] 「孼」 の 熟語

遺孼 (イゲツ)
 親の死後に残された子孫。




[s2292] 「宕」 の 熟語

鹽谷宕蔭 (しおのや・とういん)
 (1809~1867) 江戸時代後期の漢学者。
昌平黌の教官をつとめた。




[s2298] 「宦」 の 熟語

宦官 (カンガン)
 昔の中国で、去勢されて 宮中の奥(后妃の部屋)に仕えた男性。 地位は低いが、
 天子や后妃の近くにいるため、勢力を得て 政治を左右することもあった。




[s2310] 「宸」 の 熟語

宸翰 (シンカン)
 天子の自筆の文書、手紙。

宸襟 (シンキン)
 天子のみこころ。




[s2327] 「寐」 の 熟語

寤寐 (ゴビ)
 ① 目がさめることと、ねむること。
 ② ねても さめても。 つねに。




[s2337] 「寡」 の 熟語

寡人 (カジン)
 昔の中国で、王公が自分をさして用いた謙称。 (徳のすくない人、の意。)

寡聞 (カブン)
 見聞がせまく、物事についてあまり知らないこと。 (ふつう、自分についての
 謙遜の語。)

寡默 (カモク)
 口かずが少ない。

多寡 (タカ)
 ① おおいと すくないと。(=多少)。
 ② 分量。




[s2340] 「寤」 の 熟語

寤寐 (ゴビ)
 ① 目がさめることと、ねむること。
 ② ねても さめても。 つねに。




[s2352] 「寫」 の 熟語

轉寫 (テンシャ)
 〔国語〕 文章や図画を、他の書物などから 写しとる。




[s2358] 「寰」 の 熟語

寰宇 (カンウ)
 天下。 世界。

寰海 (カンカイ)、寰瀛 (カンエイ)
 天下。 世界。 〔海を含めた概念〕

人寰 (ジンカン)
 人間の世界。 俗世間。




[s2361] 「寵」 の 熟語

寵愛 (チョウアイ)
 深くかわいがる。




[s2365] 「對」 の 熟語

對峙 (タイジ)
 ① 山などが、向かいあって そびえ立つ。
 ② 競争相手など 対立する同士が、向かいあう。

對蹠 (タイセキ)
 正反対。

對聯 (タイレン、ツイレン)
 ① 二幅対の掛物。 すなわち、漢文の対句を一枚ずつに分けて
 書き、対置して柱などに掲示するもの。 (単に聯ともいう。)
 ② 漢詩の律詩(五言律詩、七言律詩)における、頷聯と頸聯。
 頷聯は第三句と第四句、頸聯は第五句と第六句で、それぞれが
 対句とならねばならない。




[s2381] 「尋」 の 熟語

尋常 (ジンジョウ)
 ふつう。




[s2430] 「屛」 の 熟語

屛居 (ヘイキョ)
 世間から身を引いて、家に とじこもる。




[s2437] 「屠」 の 熟語

屠殺 (トサツ)
 人や動物を切って殺す。 人を皆殺しにする。

屠蘇 (トソ)
 ① 正月に飲む、薬草をひたした酒。 もと、中国から伝わったもの。
 ② [国語] 正月に飲む酒。

浮屠 (フト)
 仏陀。 仏教。 仏門の僧。 〔梵語 Buddha の音訳〕




[s2450] 「屓」 の 熟語

贔屓 (ヒキ)
 努力する。

贔屓 (ひいき) [国語]
 目をかけて引き立てる。 後援者。




[s2459] 「屹」 の 熟語

屹立 (キツリツ)
 高くそびえ立つ。




[s2466] 「岑」 の 熟語

岑參 (シンジン)
 (715?~770?) 盛唐の詩人。 辺境の風物をうたった詩が多い。




[s2483] 「崗」 の 熟語

雲崗 (ウンコウ)
 中国・山西省大同市の西北にある小丘。 南北朝時代の北魏(386~534)が大同に
 都したことから岩壁に多くの石窟寺院が営まれ、壮麗な仏像彫刻が施された。 龍門と
 ともに、仏教芸術の二大石窟とされる。
 この石窟は、雲崗石窟 または 大同石窟 と呼ばれる。




[s2511] 「峙」 の 熟語

對峙 (タイジ)
 ① 山などが、向かいあって そびえ立つ。
 ② 競争相手など 対立する同士が、向かいあう。




[s2546] 「崛」 の 熟語

崛崎崛起 (クッキ)
 山などが高くそびえたつ。




[s2551] 「崑」 の 熟語

崑崙 (コンロン)
 古代伝説上の霊山。その伝説に由来する、中国西部の山脈の名。




[2003] 「崔」 の 熟語

崔嵬 (サイカイ)
 山が高く、凹凸のはげしいさま。




[s2556] 「崢」 の 熟語

崢嶸 (ソウコウ)
 ① 山の高くそびえるさま。 山が高くけわしいさま。
 ② (人のからだつきが)痩せて骨ばっているさま。




[s2565] 「崙」 の 熟語

崑崙 (コンロン)
 古代伝説上の霊山。その伝説に由来する、中国西部の山脈の名。




[s2625] 「嶸」 の 熟語

崢嶸 (ソウコウ)
 ① 山の高くそびえるさま。 山が高くけわしいさま。
 ② (人のからだつきが)痩せて骨ばっているさま。




[s2635] 「巍」 の 熟語

巍峨 (ギガ)
 山の高くそびえるさま。高大なさま。




[s2639] 「巖」 の 熟語

巖岫 (ガンシュウ)
 山中のくき (岩穴)。




[s2667] 「巹」 の 熟語

合巹 (ゴウキン)
 結婚式をあげる。 結婚する。




[s2671] 「巷」 の 熟語

巷間 (コウカン)
 まちなか。 世間。

巷談 (コウダン)、巷說 (コウセツ)
 まちの うわさばなし。 世間の話。




[s2707] 「帶」 の 熟語

帶同 (タイドウ)
 〔国語〕 一緒に連れていく。 同伴。




[s2708] 「帷」 の 熟語

帷幄 (イアク)
 とばりをめぐらした所。作戦計画の場。

(イをくだす) 、 (イをたらす)
 私塾を開く。 〔例〕 垂帷(スイイ)講学。




[s2711] 「幄」 の 熟語

帷幄 (イアク)
 とばりをめぐらした所。作戦計画の場。




[s2736] 「幟」 の 熟語

旗幟 (キシ)
 ① はたと、のぼり。
 ② 〔国語〕 主義・主張。 態度。
  〔例:~~鮮明〕 主義や主張などがはっきりしていること。




[s2747] 「幫」 、 [2145] 「幇」 の 熟語

幇間 (ホウカン)
 〔国語〕 客に随従して酒席に侍り、遊興を助ける者。 太鼓持ち。




[s2776] 「麼」 の 熟語

什麼 (ジュウマ、そも)
 いかに。 どんなに。




[s2780] 「廣」 の 熟語

廣袤 (コウボウ)
 土地の広さ。面積。




[s2790] 「庚」 の 熟語

庚甲待ち (コウシンまち)
 「かのえさる」の日の夜は、人々は寝ずに、徹夜で神仏をまつる習慣があった。
 中国の道教の禁忌に由来するという。

同庚 (ドウコウ)
 同じ年齢。 同年。




[s2794] 「庖」 の 熟語

庖廚 (ホウチュウ)
 台所。 調理場。 〔例:君子は庖廚を遠ざく。『孟子・梁惠王』〕




[s2811] 「廢」 の 熟語

廢墟 (ハイキョ)
 建物 ・ 市街などのほろびて、荒れはてたあと。




[s2824] 「廓」 の 熟語

廓淸 (カクセイ)
 世のみだれを治め清める。




[s2843] 「廚」 の 熟語

庖廚 (ホウチュウ)
 台所。 調理場。 〔例:君子は庖廚を遠ざく。『孟子・梁惠王』〕




[s2849] 「廟」 の 熟語

廟策(ビョウサク)、廟算(ビョウサン)、廟略(ビョウリャク)
 朝廷で決めたはかりごと。 政治の大方針。

宗廟 (ソウビョウ)
 (中国における) 先祖のみたまや。




[s2858] 「廩」 の 熟語

倉廩 (ソウリン)
 こめぐら。
 〔例:~~つれば 則ち禮節を知る。『管子・牧民』〕




[s2862] 「廬」 の 熟語

廬山 (ロザン)
 中国・江西省九江市の南部にある名山。 李白の詩にうたわれた
 「廬山の瀑布」 や、白居易の詩にうたわれた 「香炉峰」 などが
 ある。

廬舎那佛、廬遮那佛 (ルシャナブツ)
 大日如来(=佛教の教義の核心を具象化した法身佛)のこと。
 ただし、宗派によっては別に取り扱われる。




[s2869] 「廻」 の 熟語

輪廻 (リンネ)
 霊魂は肉体と共に滅びるのではなく、他の肉体に移って転々と生き
 変わる、という仏教の考え方。




[s2892] 「弊」 の 熟語

弊衣 (ヘイイ)
 いたみ やぶれた衣服。 〔例:~~粗食〕




[s2895] 「弑」 の 熟語

弑逆 (シイギャク)
 下の者が上の者(主君や父など)を殺す。




[s2903] 「弗」 の 熟語

弗素 (フッソ)
 元素記号は F、原子番号は 9、原子量は 18.9984 の気体元素。 fluorine.
 周期系の第VII族ハロゲン元素の一つ。




[s2906] 「弛」 の 熟語

弛緩 (シカン)
 ゆるむ。 たるむ。




[s2914] 「彌」 の 熟語

彌縫 (ビホウ)
 失敗や欠点などをとりつくろうこと。

彌漫 (ビマン)
 一面にひろがる。 大水がみなぎる。 (=瀰漫)

彌勒 (ミロク)
 釋迦入滅後に出現し、衆生を導くとされる佛。

彌榮 (いやさか)
 ますます栄えること。

彌生 (やよい)
 陰暦三月の別名。




[s2932] 「弼」 の 熟語

輔弼 (ホヒツ)
 君主の近くにいて、政治を手助けする。 その任務。




[s2943] 「彎」 の 熟語

彎曲 (ワンキョク)
 ゆみなりにまがる。




[s2952] 「彗」 の 熟語

彗星 (スイセイ)
 尾を長く引いて運行し、ほうきのように見える星。 ほうき星。(comet)




[s2958] 「彝」 の 熟語

彝器 (イキ)
 
宗廟に常にそなえておき、祭祀に用いる器。

彝族 (イゾク)
 中国西南部の貴州省や雲南省に、古代から居住していた民族。




[s2983] 「彷」 の 熟語

彷徨 (ホウコウ)
 ぶらぶら歩く。いきつもどりつする。(畳韻)

彷彿 (ホウフツ)
 よく似ている。ぼんやりしている。(双声)(=髣髴)




[s2989] 「徑」 、 [s2990] 「逕」 の 熟語

徑庭逕庭 (ケイテイ)
 へだたり。 距離。




[s2998] 「彿」 の 熟語

彷彿 (ホウフツ)
 よく似ている。ぼんやりしている。(双声)(=髣髴)




[s3012] 「從」 の 熟語

從容 (ショウヨウ)
 ゆったりと落ち着いたさま。




[s3028] 「徨」 の 熟語

彷徨 (ホウコウ)
 ぶらぶら歩く。いきつもどりつする。(畳韻)




[s3033] 「蹊」 の 熟語

成蹊 (セイケイ)
 下に小道ができる。 有徳者のもとには、自然に人が集まる。
 〔「桃李言はざれども、下自ずから蹊を成す」『史記・李将軍伝』〕




[s3037] 「徭」 の 熟語

徭役 (ヨウエキ)
 国家や支配者に対する、人民の義務的労働。




[s3055] 「應」 の 熟語

應仁の亂 (オウニンのラン)
 室町幕府末期の応仁元年(1467年)から、京都を中心に 11年にわたって繰り広げら
 れた戦乱。 将軍・足利義政の奢侈、紊乱に基づく政治腐敗の進行を構造要因とし、
 幕府に対する守護大名の反乱や、土一揆・徳政一揆の頻発などが輻輳して、混乱は
 長期化し、戦国時代の発端ともなった。 この時期、京都のかなりの部分が焦土と
 化した という。

應報 (オウホウ)
 〔仏教語〕 行為の善悪に応じて、当然のむくいを受けること。 〔例:因果~~〕




[s3061] 「忖」 の 熟語

忖度 (ソンタク)
 他人の心を推しはかる。




[s3077] 「忸」 の 熟語

忸怩 (ジクジ)
 自ら心に恥じるさま。




[s3092] 「怏」 の 熟語

怏怏 (オウオウ)
 心が楽しまないさま。




[s3098] 「怯」 の 熟語

怯懦 (キョウダ)
 いくじがない。 おくびょう。




[s3107] 「怩」 の 熟語

忸怩 (ジクジ)
 自ら心に恥じるさま。




[s3126] 「怜」の 熟語

怜俐怜悧(レイリ)
 かしこい。 頭がよく働く。




[s3128] 「恚」 の 熟語

瞋恚 (シンイ)
 目をみはって いかる。 激しい いかり。




[s3133] 「悔」 の 熟語

亢龍 有 (コウリュウ くい あり)
 天にのぼりつめた龍は、必ず後悔することがある。 (増長して 失敗する おそれがある。)




[s3135] 「恢」 の 熟語

恢恢 (カイカイ)
 広く大きいさま。 〔例〕 天網~~、疎にして失(もら)さず。 (『老子』)

恢復 (カイフク)
 =回復。 もとへもどる。 もとどおりになる。




[s3155] 「恆」 の 熟語

恆河 (コウガ)
 インドのガンジス(Ganges)川。
〔用例〕 恆河沙(コウガのすな)、十方恆河沙(ジッポウ コウガのすな)
    無限の数を表わす。(『大悲経・羅睺羅品』)




[s3156] 「恰」 の 熟語

恰好 (カッコウ)
 ① ころあい。 ちょうどよい。
 ② 〔国語〕すがた。 かたち。




[s3175] 「恬」 の 熟語

恬淡 (テンタン)
 心がさっぱりしている。 無欲で、物事に執着しない。




[s3176] 「恫」 の 熟語

恫愒、恫喝 (ドウカツ)
 あらあらしい言葉で おどす。 おそれさせる。




[s3182] 「惡」 の 熟語

惡寒 (オカン)
 発熱にともなう 寒け。




[s3188] 「悍」 の 熟語

精悍 (セイカン)
 気性がするどく、勇敢なこと。




[s3205] 「惱」 の 熟語

煩惱 (ボンノウ)
 〔仏教語〕 欲情にもとづく、わずらい。 迷いの心。




[s3207] 「悖」 の 熟語

悖徳 (ハイトク)
 道徳にもとること。




[s3214] 「悋」 の 熟語

悋嗇 (リンショク)
 程度を越えて、物おしみをする。 けち。




[s3230] 「惨」 の 熟語

惨憺 (サンタン)
 心のいたむさま。 いたましいさま。




[s3235] 「悴」 の 熟語

憔悴 (ショウスイ)
 やせおとろえる。 やつれる。(連語)




[s3237] 「悽」 の 熟語

悽愴 (セイソウ)
 胸を痛ましめるほど、さびしく悲しい。




[s3256] 「悶」 の 熟語

悶絶 (モンゼツ)
 もだえ苦しんで、気絶する。

悶悶 (モンモン)
 なやみ もだえること。

悶着 (モンチャク)
 〔国語〕 あらそいごと。 もめごと。 ごたごた。

苦悶 (クモン)
 苦しんで、もだえる。




[s3267] 「愕」 の 熟語

愕然 (ガクゼン)
 はなはだしく驚くさま。

驚愕 (キョウガク)
 驚き、あわてる。




[s3273] 「愒」 の 熟語

恫愒 (ドウカツ)
 あらあらしい言葉で おどす。 おそれさせる。




[s3310] 「慇」 の 熟語

慇懃 (インギン)
 非常にていねい。 親密に交わる。




[s3318] 「愾」 の 熟語

敵愾心 (テキガイシン)
 敵に対するいきどおり。 闘志。




[s3323] 「慊」 の 熟語

松崎慊堂 (まつざき こうどう)
 1771~1844。 江戸時代後期の漢学者。
 多方面の著作があるが、同時代の学者・文人との交流を詳細に記した日記
 『慊堂日暦』で、知られる。




[s3332] 「愴」 の 熟語

愴然 (ソウゼン)
 悲しみ いたむさま。




[s3340] 「慂」 の 熟語

慫慂 (ショウヨウ)
 さそい、すすめる。 そそのかす。




[s3341] 「慄」 の 熟語

慄然 (リツゼン)
 おそれ ふるえるさま。

戰慄 (センリツ)
 おののき おそれる。 おそれて 身ぶるいする。




[s3347] 「慧」 の 熟語

慧眼 (ケイガン)
 物事をよく見抜く鋭い眼力。




[s3349] 「慳」 の 熟語

慳吝 (ケンリン)
 けち。 しみったれ。




[s3350] 「慷」 の 熟語

慷慨 (コウガイ)
 いきどおりなげく。悲しみなげく。〔例:悲憤~~〕




[s3352] 「慙」 の 熟語

慙愧 (ザンキ)
 心からはじること。




[s3354] 「慫」 の 熟語

慫慂 (ショウヨウ)
 さそい、すすめる。 そそのかす。




[s3371] 「慓」 の 熟語

慓悍 (ヒョウカン)
 動作がすばやく、気質があらあらしい。




[s3377] 「慵」 の 熟語

日高睡足猶慵
  日 高く 睡(ねむり)足りて、猶 起くるに慵(ものう)し。 (白居易・七言律詩)




[s3390] 「憬」 の 熟語

憧憬 (ショウケイ)
 あこがれる。 あこがれ。




[s3395] 「憧」 の 熟語

憧憬 (ショウケイ)
 あこがれる。 あこがれ。




[s3396] 「憔」 の 熟語

憔悴 (ショウスイ)
 やせおとろえる。 やつれる。(連語)




[s3401] 「憊」 の 熟語

困憊 (コンパイ)
 くたくたに疲れる。 〔例:疲勞~~〕




[s3419] 「懷」 の 熟語

懷舊 (カイキュウ)
 自分のむかしをなつかしむ。




[s3420] 「懈」 の 熟語

懈意 (カイイ)
 なまけごころ。




[s3421] 「憾」 の 熟語

遺憾 (イカン)
 「うらみをのこす」ことで、次の諸義となる。
 ① 残念である。 くやしい。
 ② 気の毒。
 ③ 上満に思う。




[s3424] 「懃」 の 熟語

慇懃 (インギン)
 非常にていねい。 親密に交わる。




[s3431] 「憺」 の 熟語

惨憺 (サンタン)
 心のいたむさま。 いたましいさま。




[s3445] 「懦」 の 熟語

懦夫 (ダフ)
 いくじのない男。

怯懦 (キョウダ)
 いくじがない。 おくびょう。




[s3448] 「懲」 の 熟語

懲惡 (チョウアク)
 悪い者をこらしめる。 〔勸善~~〕




[s3454] 「懣」 の 熟語

忿懣 (フンマン)
 いきどおり、もだえる。




[s3458] 「懸」 の 熟語

懸隔 (ケンカク)
 かけはなれる。 へだたりが大きい。

懸濁 (ケンダク)
 液体中に固体粒子が分散している状態。
 〔化学用語。 例:~~液〕




[s3459] 「懶」 の 熟語

懶惰 (ランダ)
 おこたる。 なまける。




[s3461] 「懺」「懴」の 熟語

懺悔懴悔(ザンゲ)
 過去の罪を悟り、悔い改める。 〔仏教語〕




[s3463] 「懿」 、[s3464]「㦤」 の 熟語

懿親㦤親 (イシン)
 良い関係にある、立派な親戚。

懿宗㦤宗 (イソウ)
 中国 ・ 唐朝の第 20 代皇帝。 ( 833~873、 在位は 859~873 )。




[s3467] 「懼」 の 熟語

恐懼 (キョウク)
 おそれ、かしこまる。




[s3469] 「懾」 の 熟語

懾伏 (ショウフク) 、 懾服 (ショウフク)
 おそれて、ひれふす。




[s3475] 「戈」 の 熟語

干戈 (カンカ)
 ① たてとほこ。 ② 武器。 ③ 戦争。




[s3481] 「戎」 の 熟語

戎馬 (ジュウバ)
 ① 武器と軍馬。
 ② いくさ。 戦争。




[s3496] 「戚」 の 熟語

外戚 (ガイセキ)
 皇后や妃の一族。




[s3499] 「戡」 の 熟語

戡定 (カンテイ)
 戦乱を平定する。




[s3503] 「戰」 の 熟語

戰慄 (センリツ)
 おののき おそれる。 おそれて 身ぶるいする。




[s3527] 「扁」 の 熟語

扁舟 (ヘンシュウ)
 小さな舟。こぶね。




[s3540] 「拂」 の 熟語

拂曉 (フツギョウ)
 よあけ。 あかつき。

拂子 (ホッス)
 白熊の毛などをたばねて、柄をつけた仏具。 僧が塵をはらい、蠅などを追うために持つ。




[s3544] 「扞」 の 熟語

扞禦 (カンギョ)
 防ぎ止める。

扞格 (カンカク)
 意見が一致せず、物事がうまく進まぬこと。




[s3558] 「抉」 の 熟語

抉剔 (ケッテキ)
 えぐり出す。




[s3574] 「拔」 の 熟語

拔擢 (バッテキ)
 特に引き上げて 用いる。




[s3587] 「拐」 の 熟語

誘拐 (ユウカイ)
 人をだまして 連れ去る。




[s3621] 「拜」 の 熟語

拜誦 (ハイショウ)
 他人から受けた手紙などを、つつしんで読む。 (読むことの謙譲語。)




[s3637] 「拗」 の 熟語

拗體 (ヨウタイ)
 漢詩で、押韻や平仄(ヒョウソク)などが、一定の規則に従っていないもの。




[s3646] 「擧」 の 熟語

擧止 (キョシ)、 擧措 (キョソ)
 ふるまい。 行為。 態度。

擧世 (キョセイ)
 世をあげて。 世の中の人みな。

擧人 (キョジン)
 昔の中国で、官吏に登用されるための一定の資格を有した者。

科擧 (カキョ)
 中国で、唐代から清代まで行なわれた、官吏登用試験。




[s3652] 「挈」 の 熟語

婦 將雛 鬢有絲 (つまをたずさえ、こをつれて、ビンにいとあり)
 妻とおさな子をつれたこの私も、鬢(かみ)にしらがのまじる歳になってしまった。
 〔魯迅の七言絶句『無題』、1931年作。〕




[s3670] 「捐」 の 熟語

捐館 (エンカン)
 やかた(住居)をすてる。 すなわち、死ぬこと。

義捐 (ギエン)
 慈善などのために、金品を寄付すること。




[s3684] 「搜」 の 熟語

搜討 (ソウトウ)
 さがしもとめる。




[s3697] 「捏」 の 熟語

捏造 (ネツゾウ)
 事実でないことを、本当らしく でっちあげる。




[s3700] 「挽」 の 熟語

挽回 (バンカイ)
 もとの状態に 引きもどす。




[s3730] 「捷」 の 熟語

捷徑 (ショウケイ)
 ちかみち。

捷報 (ショウホウ)
 戦勝の知らせ。

敏捷 (ビンショウ)
 すばやい。 (=敏速)




[s3733] 「掣」 の 熟語

掣肘 (セイチュウ)
 人のひじを引く。 他人に干渉して、その行動の自由を妨げる。




[s3746] 「掏」 の 熟語

掏摸 (トウバク)
 すり。 手さぐりで他人の物をぬすみ取ること。 その人物。




[s3759] 「掠」 の 熟語

掠奪 (リャクダツ)
 うばい取る。




[s3778] 「揣」 の 熟語

揣摩 (シマ)
 おしはかる。




[s3688] 「插」 の 熟語

茱萸 (シュユをさす)
 茱萸(シュユ;かわはじかみ)の実のついた枝を、髪にさす。
 中国では、重陽の節句に山に登って茱萸を髪にさすと、邪気を
 はらうと信じられていた。
〔遍く茱萸を插して一人を少(か)くらん。 (王維『九月九日憶山東兄弟』)〕




[s3795] 「揶」 の 熟語

揶揄 (ヤユ)
 からかう。




[s3797] 「揄」 の 熟語

揶揄 (ヤユ)
 からかう。




[s3802] 「搖」 の 熟語

搖籃 (ヨウラン)
 ① ゆりかご。 故郷。 幼時。
 ② 物事の発達の初め。 〔例:~~期〕




[s3803] 「搉」 の 熟語

商搉 (ショウカク)
  比較し、検討する。




[s3819] 「搦」 の 熟語

搦手 (からめて)
 〔国語
 ① 城や砦(とりで)の裏門。 (←→大手)。
 ② 城の裏門を攻める軍勢。




[s3824] 「攝」 の 熟語

攝政 (セッセイ、セッショウ)
 ① (セッセイ) 天子に代わって政治を行なうこと。
 ② (セッショウ) 〔国語〕 天皇が幼少 ・ 病気などのとき、代わって政治を行なうこと。
 また、その職。

攝取 (セッシュ)
 取り入れること。 (栄養物を体内に取り入れる、外国文化を国内に取り入れる、など。)




[s3825] 「搔」 の 熟語

隔靴搔痒 (カクカソウヨウ)
 靴を隔てて痒きを掻く。 思うようにならず、もどかしい。
 〔出典は『無門關』〕




[s3836] 「搏」 の 熟語

脈搏 (ミャクハク)
 心臓の収縮により血液が送り出されることで、動脈に生じる鼓動。




[s3845] 「擊」 の 熟語

擊壤 (ゲキジョウ)
 平和を楽しむ。
の世に、大地を打って太平を謳歌したことから。

邀擊 (ヨウゲキ)
 待ち受けて撃つ。 むかえ撃つ。




[s3850] 「摯」 の 熟語

眞摯 (シンシ)
 まじめで、熱心なこと。




[s3851] 「摺」 の 熟語

摺本 (すりほん)
 〔国語〕 印刷した本。




[s3861] 「摸」 の 熟語

摸索 (モサク)
 手さぐりで物をさがす。 〔 = 模索 〕

掏摸 (トウバク)
 すり。 手さぐりで他人の物をぬすみ取ること。 その人物。




[s3876] 「撰」 の 熟語

杜撰 (ズサン)
 著作や編集物などに 誤りが多いこと。




[s3882] 「撞」 の 熟語

撞木 (シュモク)
 音を出すために、つり鐘を突く棒(横木)。




[s3887] 「撥」 の 熟語

香爐峯雪撥簾看
 香炉峯の雪は 簾を撥(かかげ)て看る。(白居易・七言律詩)




[s3894] 「撈」 の 熟語

漁撈 (ギョロウ)
 水産物を採取すること。




[s3869] 「擒」 の 熟語

擒縱 (キンショウ)
 とりこにすることと、放つこと。




[s3909] 「擅」 の 熟語

擅場 (センジョウ) 、 獨擅場 (ドクセンジョウ)
 その場をひとりじめにする。 ひとり舞台になる。




[s3912] 「韃」 の 熟語

鞭韃 (ベンタツ)
 むちうつ。 転じて、はげます。





[s3914] 「擘」 の 熟語

擘窠 (ハッカ、ハクカ)
 親指の根元のくぼみを利用して太い筆をしっかり握り、大きい字を書く方法。

巨擘 (キョハク)
 傑出した人物。 衆にぬきんでた人物。




[s3926] 「擡」 の 熟語

擡頭 (タイトウ)
 頭をもたげる。勢力を増す。




[s3931] 「擣」 の 熟語

擣衣 (トウイ) 、 (ころもをうつ)
 衣をしなやかにするため、砧(きぬた)に載せて槌でうつ。




[s3933] 「擯」 の 熟語

擯斥 (ヒンセキ)
 のけものにする。 (=排斥)




[s3941] 「擾」 の 熟語

騷擾 (ソウジョウ)
 さわぎで、秩序が乱されること。 動乱で、政治体制などが安定
 しないこと。




[s3946] 「擲」 の 熟語

打擲 (チョウチャク)
 うつ。 なぐる。 (=毆(殴)打)

放擲 (ホウテキ)
 なげやりにする。




[s3955] 「攘」 の 熟語

攘夷 (ジョウイ)
 外敵の侵入を追いはらう。 外国人を国内に入れない。




[s3962] 「攣」 の 熟語

痙攣 (ケイレン)
 筋肉がひきつって痛むこと。




[s3963] 「攪」 の 熟語

攪亂 (カクラン、コウラン)
 かきみだす。

攪拌 (カクハン、コウハン)
 〔国語〕 かきまわす。 かきまぜる。




[s3976] 「孜」 の 熟語

孜孜、孜々 (シシ)
 一生懸命に努め はげむ さま。




[s4003] 「敝」 の 熟語

敝衣 (ヘイイ)
 やぶれた着物。

敝屋 (ヘイオク)
 こわれた家。 あばらや。




[s4006] 「數」 の 熟語

數奇 (スウキ)
 ふしあわせ。 不運。

異數 (イスウ)
 特別の扱い。 他と異なる手厚い待遇。




[s4018] 「敷」 の 熟語

敷衍 (フエン)
 ① 広く行きわたらせる。
 ② 意味をおしひろげて説明する。

棧敷 (さじき)
 高く造られた 見物席。




[s4024] 「斂」 の 熟語

苛斂誅求 (カレンチュウキュウ)
 租税などを、きびしく取り立てること。




[s4041] 「斟」 の 熟語

斟酌 (シンシャク)
 事情をくみとって、適切に処理する。




[s4044] 「魁」 の 熟語

魁偉 (カイイ)
 からだが大きくて、りっぱ。〔例:容貌~~〕

花魁 (カカイ)
 ① うめ の別称。(百花のさきがけ)。
 ② 遊女。 おいらん。

巨魁 (キョカイ)
 かしら。 おやだま。 首領。




[s4052] 「斧」 の 熟語

斧鉞 (フエツ)
 ① おのと、まさかり。
 ② 文の添削。




[s4057] 「斷」 の 熟語

斷案 (ダンアン)
 結論。 決定。

斷雲 (ダンウン)
 ちぎれ雲。

斷崖 (ダンガイ)
 切り立ったがけ。

斷章取義 (ダンショウシュギ)
 章を断ち 義を取る。 文章の一部分をとって、自分に都合のよい解釈をする。

斷腸 (ダンチョウ)
 はらわたがちぎれるほどの悲しみ。




[s4088] 「旒」 の 熟語

旒冕 (リュウベン)
 糸で貫いた飾り玉を前後に垂らした、かんむり。




[s4119] 「昆」 の 熟語

昆弟 (コンテイ)
 兄と弟。 兄弟。




[s4136] 「杳」 の 熟語

杳然 (ヨウゼン)
 はるかな さま。
 〔例〕「桃花流水杳然去(桃花流水 杳然として去る)」 (李白「山中問答」)




[s4169] 「昧」 の 熟語

昧爽 (マイソウ)
 夜あけがた。

蒙昧 (モウマイ)
 おろか。




[s4173] 「晏」 の 熟語

晏嬰 (アンエイ)
 中国・春秋時代の斉の名臣。

晏子 (アンシ)
 ① 晏嬰の尊称。
 ② 『晏子春秋』の略。

晏子春秋 (アンシシュンジュウ)
 晏嬰の言行を 後人が編集した書。




[s4186] 「晁」 の 熟語

晁衡 (チョウコウ)
 阿倍仲麻呂の中国(唐)名。 晁卿(チョウケイ)、晁卿衡(チョウケイコウ)ともいう。
 仲麻呂は、帰国の船が難破してそのまま唐に留まったが、友人・李白は溺死した
 ものと思い、弔詩 「晁卿衡を哭す」 を作った。




[s4187] 「晦」 の 熟語

晦澁 (カイジュウ)
 文章の意味などがわかりにくい。

晦冥 、 晦暝(カイメイ)
 くらやみ。




[s4210] 「曉」 の 熟語

曉起 (ギョウキ)
 朝早く起きる。

通曉 (ツウギョウ)
 物事によく通じている。 知りぬいている。

拂曉 (フツギョウ)
 よあけ。 あかつき。




[s427*] 「曃」 の 熟語

曖曃 (アイタイ)
 おぼろ。 ぼんやり。




[s4275] 「曖」 の 熟語

曖曖 (アイアイ) 、 曖曃 (アイタイ)
 ほのぐらいさま。 おぼろ。 ぼんやり。

曖昧 (アイマイ)
 はっきりしない。 確かでない。




[s4284] 「曠」 の 熟語

曠懷 (コウカイ)
 束縛されない、自由な心。 ほがらかな心。

曠古 (コウコ)
 前例がない。 未曾有。

曠代 (コウダイ)
 長い年月にわたって。 当世に比類がない。




[s4286] 「曝」 の 熟語

曝書 (バクショ)
 書物の虫ぼし。




[s4290] 「曩」 の 熟語

曩時 (ドウジ)
 さきに。 さきごろ。 むかし。




[s4303] 「曹」 の 熟語

吾曹 (わがそう)
 われわれ。




[s4307] 「曾」 の 熟語

曾參 (ソウシン)
 (505.BC~?) 孔子の弟子。 学徳を尊んで、曾子(曽子、曽先生) という。

曾國藩 (ソウコクハン)
 (1811~1872) 清末の政治家。 太平天国の乱(1850~64) の平定に功があった。
 西洋文化の輸入にも尽力し、江南製造局を創設して、武器類の製作を進めるとともに、
 機械工学等の近代知識の普及をはかった。




[s4318] 「魯」 の 熟語

魯鈍 (ロドン)
 おろかで、頭のはたらきがにぶいこと。 (=愚鈍)

魯魚 (ロギョ)
 文字の 写し誤り。

魯迅 (ロジン)
 (1881~1936) 中国民国期の作家。 『狂人日記』、『阿Q正伝』 などの
 作品で、中国近代文学の先駆者となった。




[s4338] 「望」 の 熟語

聲望 (セイボウ)、聞望 (ブンボウ)
 名声と人望。




[s4348] 「朦」 の 熟語

朦朦朦々 (モウモウ)
 雨・霧・湯気などが たちこめたさま。

朦朧 (モウロウ)
 ぼんやりして、はっきりしない。




[s4350] 「朧」 の 熟語

朧月 (ロウゲツ)
 おぼろ月。

朦朧 (モウロウ)
 ぼんやりして、はっきりしない。




[s4363] 「朶」 の 熟語

耳朶 (ジダ)
 みみたぶ。




[s4373] 「杏」 の 熟語

杏壇 (キョウダン)
 ① 中国・山東省 曲阜にあった、教場。 孔子がそこで 弟子を教えたという。
 ② 学問所。 講堂。

銀杏 (いちょう)
 雌雄異株の落葉喬木。 古く中国から渡来した とされる。(漢吊:公孫樹。)

銀杏 (ギンナン)
 上記・銀杏(いちょう)の種子。 食用となる。




[s4376] 「杞」 の 熟語

杞憂 (キユウ)
 無用の心配。 とりこし苦労。 杞の国の人が、天が落ち、地が崩れたら大変だ
 と心配した故事 (『列子・天瑞』) から。




[s4382] 「杓」 の 熟語

杓子 (シャクシ)
 食物を すくうのに用いる、大きな さじ の形状をした 道具。 しゃもじ。

杓子定規 (シャクシ ジョウギ)
 〔国語〕 形式や規則にとらわれて、応用や融通の きかないこと。




[s4394] 「杜」 の 熟語

杜撰 (ズサン)
 著作や編集物などに、誤りが多いこと。




[s4401] 「杢」 の 熟語

木下杢太郎 (きのした・もくたろう)
 (1885~1945) 詩人、劇作家、小説家。 本名:太田正雄。




[s4535] 「桓」 の 熟語

桓武天皇 (カンムテンノウ)
 (737~806、在位:781~806) 第50代天皇。 都を、平城京から平安京に移した。




[s4545] 「桀」 の 熟語

桀王 (ケツオウ)
 夏王朝の最後の王。 悪逆無道であったため、BC1700年頃、兵を起こした殷の湯王
 により放逐された。

桀紂 (ケッチュウ)
 夏の桀王と、殷の紂王。 暴君の代表者。




[s4558] 「棧」 の 熟語

棧敷 (さじき)
 高く造られた 見物席。




[s4560] 「桎」 の 熟語

桎梏 (シッコク)
 足かせと手かせ。 自由を奪うもの。




[s4566] 「栴」 の 熟語

栴檀 (センダン)
 ① ビャクダン科の熱帯産常緑高木で、香気が強く、仏像彫刻などに用いられてきた。
 ② 〔国語〕 センダン科の落葉高木。 オウチ(楝)。 建築材、家具材に用いる。




[s4591] 「梟」 の 熟語

梟首 (キョウシュ)
 さらし首。

梟雄 (キョウユウ)
 勇猛な英雄。




[s4594] 「梧 」 の 熟語

梧下 (ゴカ)、梧右 (ゴユウ)
 手紙のあて吊の下に添えて、敬意を表わす語。 (=机下)。




[s4596] 「梏」 の 熟語

桎梏 (シッコク)
 足かせと手かせ。 自由を奪うもの。




[s4602] 「梓」 の 熟語

梓弓 (あずさゆみ)
 〔国語〕
 ① 梓(日本では「アカガシワ」をいう)で造った、丸木の弓。
 ② 「引く」・「射る」・「張る」などに懸かる 枕詞。




[s4629] 「桴」 の 熟語

桴筏 (フバツ)
 いかだ。 小さいものを桴、大きいものを筏という。

道不行、乘桴 浮于海
 道 行はれずんば、桴に乗りて海に浮かばん。 〔『論語・公冶長』〕




[s4638] 「梁」 の 熟語

梁燕 (リョウエン)
 うつばりに巣くっているつばめ。

梁上君子 (リョウジョウのクンシ)
 ぬすびと。 (『後漢書・陳寔傳』の記事から)

梁山泊 (リョウザンパク)
 『水滸伝』に登場する群盗(豪傑)らが、たむろした場所。

津梁 (シンリョウ)
 目標達成に必要なもの。 橋わたし。 手引き。 案内。

跳梁 (チョウリョウ)
 ① おどりあがったり、はねまわったりする。
 ② 悪人などが、わが物顔でふるまう。




[s4647] 「棭」 の 熟語

狩谷棭齋 (かりや えきさい)
 1775~1835、江戸時代後期の考証学者。
 代表的な著作として、平安時代の漢和辞書『和名類聚抄』に 詳細な注釈を施した『和名類聚抄箋注』がある。




[s4656] 「棘」 の 熟語

荊棘 (ケイキョク)
 ① いばら。 とげのある灌木の総称。
 ② 障碍や困難の多い状況。

茨棘 (シキョク)
 いばら。 草深いいなか。




[s4660] 「檢」 の 熟語

檢閱 (ケンエツ)
 ① しらべる。 検査する。
 ② 出版物等の内容を政府機関が審査し、不適当なものの発表・公開を禁止すること。




[s4678] 「棲」 、 [s4679] 「梄」 の 熟語

隱棲隱梄 (インセイ)
 かくれすむ。 俗世をのがれて、閑居する。




[s4687] 「棣」 の 熟語

棣萼 (テイガク)
 にわざくらの花。 集まって咲くので、兄弟にたとえる。




[s4691] 「棠」 の 熟語

海棠 (カイドウ)
 バラ科リンゴ属の落葉低木。 晩春に淡紅色の五弁花をつけ、後に黄褐色の
 小さい実を結ぶ。




[s4738] 「楫」 の 熟語

楫師 (シュウシ)
 船頭。




[s4742] 「楔」 の 熟語

楔形文字 (セッケイもじ、くさびがたもじ)
 BC.5~6世紀頃、西南アジア、主としてアッシリアやバビロニアで用いられた
 くさび形の文字。




[s4752] 「椽」 の 熟語

椽大之筆 (テンダイのふで)
 ① たるきのように大きな筆。
 ② 堂々たる大文章。




[s4761] 「楡」 の 熟語

桑楡 (ソウユ)
 ① 日ぐれ。 夕方。
 ② 老年。 晩年。




[s4768] 「楞」 の 熟語

楞伽經 (リョウガキョウ)
 大乗仏教思想の代表的な経典。




[s4781] 「槐」 の 熟語

槐位 (カイイ) 、 三槐 (サンカイ)
 古代中国で、臣下として最高の三つの地位(=三公)。
 周代では太師・太傅・太保であったが、以後は時代により異なる。
 宮廷の庭に、席を示す槐(えんじゅ)が椊えられていたからであるという。

金槐和歌集 (キンカイワカシュウ)
 源実朝(1192~1219)の歌集。 本来の書名は『鎌倉右大臣家集』で
 あるが、金は鎌の偏、槐は右大臣が槐位に相当することを表している。




[s4787] 「榷」 の 熟語

酒榷 (シュカク)
 政府による酒の専売。

商榷 (ショウカク)
 比較し、検討する。(=商搉)




[s4823] 「槃」 の 熟語

涅槃 (ネハン)
 釈迦の死(入滅)。




[s4827] 「榜」 の 熟語

標榜 (ヒョウボウ)
 主義・主張などを、掲げ、示す。




[s4836] 「榴」 の 熟語

石榴 (セキリュウ)
 ざくろ。




[s4846] 「橫」 の 熟語

橫領 (オウリョウ)
 〔国語〕 他人の財物を 違法に横取りする。




[s4857] 「權」 の 熟語

權衡 (ケンコウ)
 はかり。 はかりくらべる標準。 つりあい。

權道 (ケンドウ)
 やむをえず用いる、変則的な方法。
 良い意味では、臨機応変の方法。 悪い意味では、正道を外れた方法。

權輿 (ケンヨ)
 物事の起こり。 物事の始まり。
 衡(はかり)を造るには権(おもり)から始め、車を造るには
 輿(物を載せる部分)から始めるからだという。

權化 (ごんげ)
 ① 〔仏教語〕仏や菩薩の 仮のすがた。
 ② 〔国語〕ある特質や観念を そのまま表わしている人。




[s4863] 「槧」 の 熟語

鉛槧 (エンザン)
 筆記具。(槧は文字を書きつける「ふだ」で、鉛はその誤りを修正する塗料。)

宋槧本 (ソウザンホン)
 中国・宋代に刊行された書物。




[s4866] 「樟」 の 熟語

樟腦 (ショウノウ)
 樟(くす、くすのき)を蒸留して採取する白色の結晶( C10H12O、camphor )。
 水には溶けず、アルコールに溶ける。 防腐剤、防虫剤として用いられ、
 かつては セルロイドの製造にも用いられた。




[s4871] 「槥」 の 熟語

槥車 (セイシャ)
 ひつぎを載せる車。




[s4876] 「樗」 の 熟語

樗櫟 (チョレキ)
 使い道がなく、役に立たない 木。
 中国の樗は、和名を「ごんずい」という小喬木で、葉に悪臭があり、木材としては用いられ
 なかった。 櫟も、薪炭に用いられことが多く、やはり木材としては用いられなかった。

樗蒲 (チョボ)
 ばくち。 本来の「樗蒱」の語が転化。




[s4880] 「樊」 の 熟語

樊籠 (ハンロウ)
 鳥獣を入れる おり や かご。 転じて、自由を束縛するもの。

樊噲 (ハンカイ)
 漢の高祖(劉邦)の武将 (?~189BC.)。
 鴻門の会で、項羽から殺されようとした劉邦
 を、豪胆な振る舞いにより脱出させた。
 (なお、我が国の上田秋成『春雨物語』の一篇に「樊噲《があるが、大力無双なところ
 から、そう呼ばれるようになった無法者の一代記である。)




[s4897] 「橄」 の 熟語

橄欖 (カンラン)
 オリーブ (olive)。




[s4929] 「橐」 の 熟語

橐駝 (タクダ)
 ① らくだ(駱駝)の別名。
 ② 植木職人。 庭師。 背の曲がった植木職人について記した、唐・
  柳宗元の『種樹郭橐駝伝』から。

橐籥 (タクヤク)
 ふいご(送風機)。




[s4942] 「樸」 の 熟語

樸學 (ボクガク)
 ① じみで、まじめな学問。
 ② 中国・清代の、考証を重んじる学問。

樸訥 (ボクトツ)
 かざりけがなく、くちべたであること。




[s4951] 「檐」 の 熟語

檐鐸 (エンタク)、檐鈴 (エンレイ)
 のきに吊るした鈴。 ふうりん。

飛檐 (ヒエン)
 のきの近くで上方にそり上がった屋根。




[s4970] 「檀」 の 熟語

檀那 (ダンナ)、檀越 (ダンオチ)
 施主。 〔梵語 dānapati の音訳で、仏教語〕

檀那 (ダンナ)
 国語では、男性に対する敬称に転用され、旦那 (ダンナ) と
 表記される。

檀欒 (ダンラン)
 竹の美しく茂るさま。 〔畳韻の語〕




[s4972] 「檔」 の 熟語

檔案 (トウアン)
 〔中国語〕 官庁の記録。 官庁の文書。




[s4974] 「檗」 の 熟語

黃檗宗 (オウバクシュウ)
 禅宗の一つ。 中国・唐代の希運禅師が始め、明代の僧・隠元
 が日本に伝えた。




[s4992] 「檸」 の 熟語

檸檬 (ネイモウ)
 レモン。 lemon.




[s4995] 「檬」 の 熟語

檸檬 (ネイモウ)
 レモン。 lemon.




[s4997] 「櫞」 の 熟語

枸櫞 (クエン) 、 香櫞 (コウエン)
 レモン。

枸櫞酸 (クエンサン)
 クエン酸。 柑橘類に含まれる有機酸で、解熱の補助薬や清涼飲料水に
 用いられる。




[s5000] 「櫛」 の 熟語

櫛比 (シッピ)
 建物などが、くしの歯のように、すきまなく並んでいること。




[s5006] 「櫟」 の 熟語

樗櫟 (チョレキ)
 使い道がなく、役に立たない 木。
 中国の樗は、和名を「ごんずい」という小喬木で、葉に悪臭があり、木材としては用いられ
 なかった。 櫟も、薪炭に用いられことが多く、やはり木材としては用いられなかった。




[s5011] 「櫱」 の 熟語

遺櫱 (イゲツ)
 父の死後に残された子孫。




[s5037] 「欒」 の 熟語

欒布 (ランプ)
 前漢の軍人。 呉楚七国の乱の平定に功があった。 (?~BC.145)

團欒 (ダンラン)
 親しい者の楽しい会合。

檀欒 (ダンラン)
 竹の美しく茂るさま。 〔畳韻の語〕




[s5046] 「欖」 の 熟語

橄欖 (カンラン)
 オリーブ (olive)。




[s5050] 「鬱」 の 熟語

鬱紆 (ウツウ)
 山道などが、まがりくねる。

鬱金(ウッコン、ウコン)、鬱金草(~ソウ)
 ミョウガ科の多年草。 中国ではむかし、これを酒にひたして鬱鬯
 (ウッチョウ、まつりに用いる酒)をつくった。

鬱蒼 (ウッソウ)
 樹木が盛んにしげるさま。

鬱陶 (ウットウ)
 心がふさぐ。 〔正しい音は「ウツヨウ」で、双声〕




[s5072] 「款」 の 熟語

落款 (ラッカン)
 書き上げた書画に、作者としての 自分の名や雅号などをしるすこと。
 名や雅号だけでなく、小文を加えたものは、款記と呼ばれる。




[s5113] 「歷」 の 熟語

歷數 (レキスウ)
 まわりあわせ。 運命。

歷然 (レキゼン)、 歷歷 (レキレキ)
 はっきりと明らかなさま。

閱歷 (エツレキ)
 ① 過ぎ去る。 経過する。
 ② 過ぎ去った事がら。




[s5116] 「歸」 の 熟語

歸趨 (キスウ)
 おもむくところ。 おちつくところ。 帰着点。

歸藏 (キゾウ)
 殷の時代に行なわれていたという、占いの書。

歸命 (キミョウ)
 仏教に帰依し、仏に身命をささげる。 〔仏教語〕




[s5151] 「殮」 の 熟語

殯殮 (ヒンレン)
 かりもがり。 死体をひつぎに納めたまま安置すること。




[s5152] 「殯」 の 熟語

殯宮 (ヒンキュウ)
 亡くなった天子の棺を葬儀の時まで安置しておく、仮の御殿。

殯殮 (ヒンレン)
 かりもがり。 死体をひつぎに納めたまま安置すること。




[s5160] 「殷」 の 熟語

殷賑 (インシン)
 さかんでにぎやか。 繁盛。

殷王朝 (インオウチョウ)
 夏王朝に続く中国古代王朝。 紀元前16世紀から、約600年続いた。

殷墟 (インキョ)
 中国・河南省安陽県にある、殷王朝の都城遺跡。

殷鑑不 (インカン とおからず)
 殷の人の戒めは、前代の夏の国が悪政によって亡びたことに
 ある。そのように、よい戒めは、遠くに求めずとも、すぐ目の前
 にある。 (『詩経・大雅』)




[s5165] 「殼」 の 熟語

殼斗 (カクト)
 ブナ科椊物の実の堅くなった部分。 クリ(栗)の「いが」、
 ドングリの「椀」など。




[s5182] 「毘」 の 熟語

毘沙門 (ビシャモン) 、 毘沙門天 (ビシャモンテン)
 ① 仏法保護の四天王のひとり (vaisravana)。 北方を守り、財宝を守る。
   多聞天ともいう。
 ② 〔国語〕 七福神のひとり。




[s5195] 「毫」 の 熟語

毫釐 (ゴウリ)
 ごくわずか。 ごくわずかなこと。

揮毫 (キゴウ)
 筆をふるう。 書画をかく。

白毫 (ビャクゴウ)
 仏のひたいにあって、光を放つという白毛。 仏像では、眉間(みけん)に
 玉をはめて、これにかたどる。




[s5200] 「麾」 の 熟語

麾下 (キカ)
 将軍直属の部下、兵士。




[s5215] 「氓」 の 熟語

蒼氓 (ソウボウ)
 もろもろの民。 すべての人民。( =蒼生)




[s5278] 「沛」 の 熟語

沛公 (ハイコウ)
 秦の末期、
劉邦 が沛 (今の江蘇省沛県) で挙兵したとき、部下が劉邦を沛公と称した。




[s5284] 「汨」 の 熟語

汨羅 (ベキラ)
 今の中国・湖北省九江市にある川の名。
 戦国時代(紀元前4世紀)の楚の愛国者・屈原が、節操を曲げず投身自殺した。




[s5285] 「汴」 の 熟語

汴京 (ベンケイ)
 中国の旧都。 古く戦国時代(紀元前4世紀頃)より魏の都として現れていた。
 その後、五代の梁・晉・漢・周から北宋までの都となった。
 今の河南省開封。




[s5350] 「泡」 の 熟語

泡沫 (ホウマツ)
 ① あわ。
 ② はかない物事。




[s5364] 「海」 の 熟語

海豚 (いるか)
 海に棲息する哺乳動物。 外形は、魚類の鮫(さめ)に類似。




[s5379] 「洒」 の 熟語

洒脱 (シャダツ)
 俗気をはなれて、さっぱりしていること。




[s5406] 「浣」 の 熟語

三浣 (サンカン)
 一か月を十日ごとに、上浣 ・ 中浣 ・ 下浣 という。 (唐代の官吏が、十日ごとに
 休暇を賜り、自宅で沐浴したことから。)




[s5421] 「浚」 の 熟語

浚渫 (シュンセツ)
 水底の泥をさらって、深くする。




[s5435] 「涎」 の 熟語

垂涎 (スイゼン)
 非常に物を欲しがること。




[s5442] 「涅」 の 熟語

涅槃 (ネハン)
 釈迦の死(入滅)。

涅槃會 (ネハンえ)
 釈迦の入滅した日(陰暦二月十五日)に行なう 法会。




[s5496] 「濟」 の 熟語

濟世 (サイセイ)
 世の人を救う。 社会を良くする。

百濟 (ヒャクサイ、くだら)
 紀元1~7世紀、朝鮮半島の西南部にあった国。 我が国と交通し、中国文化を多く伝えた。
 




[s5502] 「澁」 の 熟語

澁滯 (ジュウタイ)
 すらすらと運ばない。 とどこおる。 はかどらない。




[s5515] 「淸」 の 熟語

淸明 (セイメイ)、淸明節 (セイメイセツ)
 二十四節気の一つ。 春分と穀雨の間で、春分から15日目。

淸朝 (シンチョウ)
 ツングース系の女直族によって 1616年に樹立された、中国最後の王朝。 はじめ瀋陽を
 都としたが、その後 中国に入って北京を都とした。 太祖ヌルハチ以来 12世の皇帝が
 継続したが、4世・康熙、5世・雍正、6世・乾隆の各帝の頃、全盛を極めた。 1911年
 の辛亥革命により、滅亡。




[s5542] 「淪」 の 熟語

淪落 (リンラク)
 おちぶれる。 身をもちくずす。〔=零落〕




[s5559] 「溫」 の 熟語

溫顏 (オンガン)
 ① 父母の顔。
  〔例 : 「一に溫顏に侍するを欣ぶ」 (陶淵明詩)〕
 ② おだやかな、やさしい顔つき。

溫容 (オンヨウ)
 おだやかな、やさしい顔つき。




[s5563] 「渙」 の 熟語

王之渙 (オウシカン)
 中国・盛唐の詩人(695~?)。 『唐詩選』に、五言絶句1首、七言絶句2首が掲載。




[s5564] 「渠」 の 熟語

暗渠 (アンキョ)
 排水などのために、地下に設けた水路。




[s5589] 「渫」 の 熟語

浚渫 (シュンセツ)
 水底の泥をさらって、深くする。




[s5602] 「湃」 の 熟語

澎湃 (ホウハイ)
 逆まく波が打ちあうさま。 水がわきたつさま。 水や波の
 ぶつかりあう音。




[s5609] 「渤」 の 熟語

渤海 (ボッカイ)
 8~10世紀にかけ、中国・東北部から朝鮮北部の地域を領有して 栄えた国。
唐の制度や文物に倣って国内を整備し、日本とも交通した。




[s5625] 「溢」 の 熟語

溢美 (イツビ)
 ほめすぎ。




[s5646] 「溽」 の 熟語

溽暑 (ジョクショ)
 夏のむし暑さ。




[s5651] 「滯」 の 熟語

澁滯 (ジュウタイ)
 すらすらと運ばない。 とどこおる。 はかどらない。




[s5657] 「滔」 の 熟語

滔滔 (トウトウ)
 ① 水が勢いよく流れるさま。
 ② 水が流れるように、弁舌のよどみないさま。




[s5666] 「溥」 の 熟語

溥洽 (フコウ)
 あまねくゆきわたる。

溥儀 (フギ)
 愛新覚羅溥儀(1908~1967)。 清朝の最後(第12代)の皇帝。
 辛亥革命(1911年)により退位したが、後に満州国皇帝、中華
 人民共和国政治協商会議・全国委員となる。




[s5667] 「滂」 の 熟語

滂沱 (ボウダ)
 涙がとめどなく流れ落ちるさま。




[s5689] 「滸」 の 熟語

水滸 (スイコ)
 水辺。

水滸傳 (スイコデン)
 明代に成立した長編小説。 山東省の湖沼の地 ・ 梁山泊に集まった 108 人の
 豪傑が、権勢に反抗して天下を横行するさまを描いている。

烏滸 (おこ)
 〔国語〕 おろか。
 〔例〕 ~~がましい。 ① ばからしい。 ② 出すぎている。




[s5693] 「滾」 の 熟語

滾滾 (コンコン)
 水がさかんに流れるさま。




[s5705] 「漿」 の 熟語

壷漿 (コショウ)
 壷に入れた飲みもの。 〔例:簞食~~。『孟子・梁惠王』〕

金漿、鐵漿 (かね)
 〔国語〕 昔、結婚した女性が 歯を黒く染めるのに用いた褐色の液。
 鉄を 茶の汁や酒に浸して作った。 おはぐろ。

血漿 (ケッショウ)
 血液を構成している液体成分で、血液から血球と血小板を除いた残り。
 ( blood plasma )




[s5714] 「漱」 の 熟語

漱石枕流 (ソウセキ チンリュウ)
石 枕 (いしにくちすすぎ、ながれにまくらす)
 中国・晋代の人・孫楚は、「石に枕し、流れに漱がん」 と言うべきところを、反対に
 言ってしまい、「耳を洗うために流れに枕し、歯をみがくために石に漱ぐのだ」 と
 強弁した。 (宋・劉義慶 『世説新語』)
 負け惜しみの強いこと、また、こじつけて言い逃れすることを表わす。
 夏目漱石の号は、この故事に由来する。




[s5742] 「澆」 の 熟語

澆季 (ギョウキ)
 道徳は廃れ、人情が薄くなった、この世。 末の世。




[s5759] 「潛」 の 熟語

潛邸 (センテイ)
 皇太子のやしき。




[s5761] 「潺」 の 熟語

潺湲 (センカン)
 さらさらと水の流れるさま、その音。




[s5782] 「澎」 の 熟語

澎湃 (ホウハイ)
 逆まく波が打ちあうさま。 水がわきたつさま。 水や波の
 ぶつかりあう音。




[s5805] 「澹」 の 熟語

澹泊 (タンパク)
 ① 色や味が、濃くなくて、あっさりしている。
 ② 物事に対する執着や欲望が少なく、あっさりしている。
 (=淡泊。 …①、②とも。 )

暗澹 (アンタン)
 前途の希望を失い、暗くみじめなさま。




[s5806] 「澱」 の 熟語

澱粉 (デンプン)
 植物の細胞内の炭水化物。 ( starch、 (C6H10O5)n

沈澱 (チンデン)
 液体中に混濁した微小固体が、下方に沈んで たまること。




[s5838] 「瀉」 の 熟語

一瀉千里 (イッシャセンリ)
 物事がきわめて速やかに進行すること。




[s5841] 「瀆」 の 熟語

冒瀆 (ボウトク)
 清らかなものをけがす。




[s5848] 「濫」 の 熟語

濫觴 (ランショウ)
 さかずきを浮かべるほどの水量。 物事のはじまり。




[s5850] 「瀘」 の 熟語

瀘過 (ロカ)
 液体をこして、不純物を除去する。




[s1984] 「瀛」 の 熟語

『瀛奎律髄』 (エイケイリツズイ)
 唐代および宋代の五七言の律詩を、題材によって分類した選集。 元代の方回が編集した。




[s5855] 「瀚」 の 熟語

瀚海 (カンカイ)
 ゴビ砂漠をいう。

浩瀚 (コウカン)
 ① 広く大きい。
 ② 書物の巻数が多い。

三瀚 (サンカン)
 =
三浣。 一か月を十日ごとに、上瀚(浣) ・ 中瀚(浣) ・ 下瀚(浣)という。
 〔浣の本字「澣」と字形が似ているところから、通用するに至ったものか ? 〕




[s5865] 「瀝」 の 熟語

披瀝 (ヒレキ)
 かくさずに 打ち明ける。




[s5869] 「瀟」 の 熟語

瀟洒 (ショウシャ)
 さっぱりして清らか。 あかぬけしている。

瀟水 (ショウスイ)
 中国・湖南省を流れる川。

瀟湘 (ショウショウ)
 瀟水と湘水の合している地。 湖南省・洞庭湖の南方にあり、風光明媚で、しばしば山水画
 に描かれることで知られる。




[s5872] 「瀰」 の 熟語

瀰漫 (ビマン)
 ① 水が満ち広がる。
 ② ある種の気分や空気が、はびこり広がる。




[s5875] 「瀾」 の 熟語

廻瀾 (カイラン)
 時勢による衰退を挽回する。 〔「狂瀾を既倒に廻らす」(韓愈『進学解』)の意〕

狂瀾 (キョウラン)
 荒れ狂う大波。

波瀾 (ハラン)
 もめごと。 ごたごた。 〔~~萬丈〕




[s5877] 「灌」 の 熟語

灌漑 (カンガイ)
 田畑に水を引き入れる。

灌木 (カンボク)
 ① 群がりはえる木。
 ② 幹と枝の区別がはっきりせず、あまり高くならない木。(arboret, shrub)




[s5882] 「灕」 の 熟語

灕江 (リコウ)
 中国・広西チワン族自治区の景勝地・桂林を流れる川。 下流は、桂江となる。




[s5884] 「灑」 の 熟語

灑掃 (サイソウ)
 掃除。




[s5904] 「燈」 の 熟語

燈檠 (トウケイ)
 ともしびをかかげる台。

提燈 (チョウチン)
 ろうそくに火をともし、手に提げて、暗い所を照らしながら歩くための道具。
 国語としては、一個所に固定して、掲げておくものをも 言う。




[s5919] 「炙」 の 熟語

膾炙 (カイシャ)
 (なますや あぶり肉の ごちそうのように、) 人々の口にのぼり、もてはやされる。
 〔例:人口に~~する。〕




[s5927] 「炯」 の 熟語

炯眼 (ケイガン)
 ものごとを 明らかに見ぬく目。




[s5953] 「焉」 の 熟語

終焉 (シュウエン)
 息を引き取るまぎわ。(=臨終) 一生の終わり。 〔例:~~の地。〕




[s5961] 「烹」 の 熟語

烹割 (ホウカツ)、割烹 (カッポウ)
 料理する。 料理。




[s5965] 「焰」 の 熟語

氣焰 (キエン)
 いきごみ。 気勢。




[s5996] 「烟」 の 熟語

雲烟 (ウンエン)
 ① 雲と、もや。
 ② 高遠なところ。 高い境地。




[s6010] 「煢」 、 [s6012] 「焭」 の 熟語

煢煢焭焭 (ケイケイ)
 孤独で、よるべないありさま。




[s6023] 「煬」 の 熟語

煬帝 (ヨウダイ)
 中国 ・ 隋の第二代皇帝 (580~618)。 豪華な生活を好み、大規模な土木工事を
 行なって、人民を疲弊させた結果、部下に殺された。




[s6031] 「熒」 の 熟語

熒火 (ケイカ)
 ほたるび〔=螢火、螢光〕。 ほたる。

熒惑 (ケイワク)
 火星。




[s6042] 「熨」 の 熟語

熨斗 (ウツト、ひのし)
 内部に炭火を入れ、布の上を押し動かして、布のしわなどをとる、金属製の器具。
 (昔のアイロン。)

熨斗 (のし)
 〔国語
 ① のしあわび。 あわび(鮑)の肉を薄くはいで のばし、干したもの。 「のびる」が
  めでたい意であることから、進物の添え物として用いられた。
 ② 正方形の紙に、細長く切った のしあわび(①) を包んで、六角形にひだを
 つけて折ったもので、祝い事の進物に添えるもの。 元来は のしあわび の代用で
 あるが、現在は更に簡略化して、熨斗の形を印刷した紙や袋を用いることが多い。




[s6054] 「熹」 の 熟語

朱熹 (シュキ)
 (1130~1200) 南宋の儒学者。 古来の儒学の経典を解釈し直し、
 それに基づいて新しい思想体系をまとめあげた。 朱子と尊称された
 ので、その学説を朱子学という。




[s6061] 「燉」 の 熟語

燉煌 (トンコウ)
 甘粛省安西県にある旧跡。 漢の武帝の時代以後、長く東西交通の
 要衝として栄えた。 1897年に発見された千仏洞石窟で知られる。




[s6068] 「燗」 の 熟語

燗酒 (かんざけ)
 〔国語〕 あたためた酒。




[s6078] 「燦」 の 熟語

燦燦 (サンサン)
 明るく光りかがやくさま。 あざやかで美しいさま。 きらきら。




[s6079] 「燭」 の 熟語

華燭 (カショク)
 ① はなやかなともしび。
 ② 結婚式のともしび。 結婚式。




[s6080] 「燧」 の 熟語

燧石 (スイセキ)
 ひうちいし。




[s6082] 「燵」 の 熟語

炬燵火燵 (こたつ)
 〔国語〕 床に小さな炉を切り、やぐらを置いてふとんを掛け、暖をとる設備。
     (別に、置きごたつがある。)




[s6083] 「燼」 の 熟語

餘燼 (ヨジン)
 もえのこり。

灰燼 (カイジン)
 ① 灰と、もえのこり。
 ② 燃えて、形が無くなってしまうこと。




[s6086] 「燹」 の 熟語

兵燹 (ヘイセン)
 戦争のために起こる火事。 兵火。




[s6100] 「爛」 の 熟語

爛熟 (ランジュク)
 果実が熟しすぎて、ただれる。 物事が成熟の極に達する。

爛漫 (ランマン)
 花が咲き乱れるさま。




[s6105] 「采」 の 熟語

采配 (サイハイ)
 指揮。 さしず。

采女 (うねめ)
 〔国語〕 古代、天皇の食事に奉仕した女官。




[s6112] 「爲」 の 熟語

(ひととなり)
 人と為(な)り。 生まれつき。 人としての性質。 ひとがら。




[s6123] 「爾」 の 熟語

『爾雅』 (ジガ)
 最古の漢語辞書。 19 の部門からなり、対象の語の意味を 他の語(文字)によって
 説明している。 晋の郭璞(276~324)の注がある。

爾後 (ジゴ)
 そののち。 以後。

爾汝之交 (ジジョのまじわり)
 おれ・おまえ の あいだがら。

(しかいう) 、 云爾 (のみ)
 文末の語。 上の文すべてをおさめて、しめくくる。




[s6132] 「牌」 の 熟語

骨牌 (かるた)
 歌がるた、いろはがるた など。
 ポルトガル語 carta の音訳。




[s6138] 「牘」 の 熟語

尺牘 (セキトク)
 てがみ。




[s6159] 「牽」 の 熟語

牽強附會 (ケンキョウフカイ)
 自分の都合のよいように、むりにこじつける。

牽牛花 (ケンギュウカ)
 あさがお。




[s6162] 「犀」 の 熟語

犀利 (サイリ)
 ① (兵器などが) かたくするどい。
 ② 観察がするどい。
 ③ 文章の勢いが強い。




[s6171] 「犖」 の 熟語

宋犖 (ソウラク)
 清代の官吏、文人。 号は漫堂。 (1643~1713)
 清廉で知られ、官は吏部尚書に至った。




[s6174] 「犧」 の 熟語

犧牲 (ギセイ)
 祭りで神に捧げられる、生きたままの牛、そのほかの動物。




[s6175] 「犢」 の 熟語

犢鼻褌 (トクビコン)
 ふんどし。




[s6183] 「狀」 の 熟語

狀元 (ジョウゲン)
 
科挙の最終試験に、一番で及第した者。




[s6194] 「狗」 の 熟語

狗盗 (クトウ)
 犬のように しのびこんで ぬすむ。 その盗人。

走狗 (ソウク)
 人の手先として使われる者。 手先。




[s6207] 「狹」 の 熟語

狹斜 (キョウシャ)
 ① せまくて 曲りくねった道。
 ② 色町。 花柳街。




[s6212] 「獨」 の 熟語

獨樂 (こま)
 〔国語〕 手 または ひも で回転力を与え、自立回転させて遊ぶ 玩具。

獨逸 (ドイツ)
 〔国語〕 中央ヨーロッパの共和国。 Germany.
 (中国では 徳意志 または 徳国 と表記。)




[s6214] 「狷」 の 熟語

狷介 (ケンカイ)
 片意地(かたいじ)で、他人と妥協しないこと。




[s6218] 「倏」 の 熟語

倏忽 (シュッコツ)
 たちまち。 =
儵忽

倏爾 (シュクジ)
 たちまち。




[s6225] 「狸」 の 熟語

狐狸 (コリ)
 ① きつね と たぬき。 きつね や たぬき。
 ② こそこそと 悪事をはたらく者。




[s6235] 「猖」 の 熟語

猖獗猖蹶 (ショウケツ)
 勢いがさかんで、あれくるう。 荒らしまわる。




[s6247] 「獵」 の 熟語

渉獵 (ショウリョウ)
 多くの書物に目を通す。




[s6257] 「猩」 の 熟語

猩猩 (ショウジョウ)
 ① 猿に似た、想像上の動物。
 ② オランウータン(orang-outang)の古い訳語。




[s6276] 「猾」 の 熟語

狡猾 (コウカツ)
 わるがしこく、ずるい。




[s6279] 「獅」 の 熟語

獅子 (シシ)
 ライオン。

獅子吼 (シシク)
 大演説。




[s6288] 「獗」 の 熟語

猖獗猖蹶 (ショウケツ)
 勢いがさかんで、あれくるう。 荒らしまわる。




[s6290] 「獸」 の 熟語

禽獸 (キンジュウ)
 鳥やけもの。




[s6295] 「獪」 の 熟語

老獪 (ロウカイ)
 世慣れていて、わるがしこい。




[s6308] 「獰」 の 熟語

獰猛 (ドウモウ)
 わるづよい。 荒く、たけだけしい。




[s6311] 「獺」 の 熟語

獺祭 (ダッサイ)
 かわうそが魚を陳列するように、詩文の参考書をひろげ散らす。




[s6321] 「率」 の 熟語

率爾 (ソツジ)
 あわただしいさま。 (=卒爾)




[s6326] 「玕」 の 熟語

琅玕 (ロウカン)
 玉に似た美しい石。 また、美しい竹の異名。

琅玕洞 (ロウカンドウ)
 イタリア南部のカプリ島にある海食洞 Grotta Azzurra。
 穴から射し込む光で 洞窟全体が青く輝くので、「青の洞窟」と呼ばれる。
 ハンス・クリスチャン・アンデルセンの『即興詩人』における、森鴎外の訳語。




[s6353] 「玻」 の 熟語

玻璃 (ハリ)
 水晶、七宝、ガラスの類。(例:~~器)

玻璃版 (ハリバン)
 コロタイプ(collotype)印刷。 感光剤を塗ったガラス板に写真を焼き付け、
 これを版とする印刷方式。




[s6354] 「珀」 の 熟語

琥珀 (コハク)
 太古の樹木の樹脂が土中で石化し、透明または半透明の玉のようになったもの。
 [英] ambar




[s6360] 「玲」 の 熟語

玲瓏 (レイロウ)
 ① 金属や玉がふれあう、美しい音。
 ② 明るく、美しく澄んださま。




[s6384] 「琉」 の 熟語

琉璃 (ルリ)
 ガラスのようなつやを有する、紺青色の宝玉。




[s6386] 「琅」 の 熟語

琅玕 (ロウカン)
 玉に似た美しい石。 また、美しい竹の異名。

琅玕洞 (ロウカンドウ)
 イタリア南部のカプリ島にある海食洞 Grotta Azzurra。
 穴から射し込む光で 洞窟全体が青く輝くので、「青の洞窟」と呼ばれる。
 ハンス・クリスチャン・アンデルセンの『即興詩人』における、森鴎外の訳語。




[s6397] 「琥」 の 熟語

琥珀 (コハク)
 太古の樹木の樹脂が土中で石化し、透明または半透明の玉のようになったもの。
 [英] ambar




[s6401] 「瑇」 の 熟語

瑇瑁 (タイマイ)
 うみがめの一種。 体長1mにも達し、甲は
鼈甲に用いられる。




[s6421] 「瑕」 の 熟語

瑕釁 (カキン)
 きず。欠点。あやまち。すきま。仲たがい。




[s6439] 「瑣」 の 熟語

瑣小 (サショウ)
 ちいさい。 こまかい。

瑣末 (サマツ)
 ちいさい。 こまかい。




[s6444] 「瑪」 の 熟語

瑪瑙 (メノウ)
 宝石の一種。 石英、玉髄、蛋白石等が、岩石中で混合・凝縮した物。




[s6448] 「璃」 の 熟語

玻璃 (ハリ)
 水晶、七宝、ガラスの類。(例:~~器)

玻璃版 (ハリバン)
 コロタイプ(collotype)印刷。 感光剤を塗ったガラス板に写真を焼き付け、
 これを版とする印刷方式。

瑠璃 (ルリ)
 ガラスのようなつやをもった、紺青色の美玉。




[s6450] 「瑠」 の 熟語

瑠璃 (ルリ)
 ガラスのようなつやをもった、紺青色の美玉。




[s6456] 「璋」 の 熟語

弄璋 (ロウショウ)
 男の子が生まれること。 中国ではむかし、男子が生まれると璋(たま)を
 おもちゃとして与えた、という故事による。 (『詩経・小雅・斯干』)




[s6457] 「璇」 の 熟語

璇璣 (センキ) 、 璇璣玉衡 (センキギョクコウ)
 古代中国の天体観測器。




[s6462] 「璣」 の 熟語

璇璣 (センキ) 、 璇璣玉衡 (センキギョクコウ)
 古代中国の天体観測器。




[s6477] 「璩」 の 熟語

閻若璩 (エンジャクキョ)
 中国・清代の考証学者 (1636~1704)。 『古文尚書疏證』の著がある。




[s6483] 「璧」 の 熟語

完璧 (カンペキ)
 ① 中国の戦国時代、趙の
藺相如が璧を持って秦に使いし、その璧を無事に
  持ち帰った故事。 転じて、借りた物を無きずで返すこと。
 ② 〔国語〕 きずのない玉の意から転じて、欠点が少しもなく、すぐれて立派で
  あること。

雙璧 (ソウヘキ)
 二つならんで、優劣なく、共にすぐれた人や物。




[s6486] 「璽」 の 熟語

國璽 (コクジ)
 国の印。




[s6493] 「瓊」 の 熟語

瓊筵 (ケイエン)
 高貴な人の開く、美しい宴席。

瓊沙瓊砂 (ケイサ)
 玉のように美しく輝く砂。




[s6496] 「瓏」 の 熟語

玲瓏 (レイロウ)
 ① 金属や玉がふれあう、美しい音。
 ② 明るく、美しく澄んださま。




[s6497] 「瓔」 の 熟語

瓔珞 (ヨウラク)
 珠玉や貴金属などを綴り合わせて作った、仏像の首飾り。(もと
 インドの貴人の装身具が、仏像の装飾に採り入れられた。)
 また、仏像に付属する宝冠や天蓋などから垂れ下がる、同様の
 紐状装飾も瓔珞と呼ばれる。




[s6502] 「瓚」 の 熟語

倪瓚 (ゲイサン)
 (1301~1374、号:雲林) 元代の画家。 独自の山水画を創出した。
 詩人としても知られる。




[s6510] 「瓢」 の 熟語

瓢簞 (ヒョウタン)
 ① 酒を入れるひさごと、飯を入れる竹かご。 (=簞瓢)
 ② 〔国語〕 ひさご。 ふくべ。




[s6526] 「甁」 の 熟語

釣甁 (つるべ)
 〔国語〕 桶(おけ)と、縄(なわ)または竿(さお)を用いて、井戸の水を
 くみあげる装置。




[s6539] 「甎」 、 [4998] 「磚」 の 熟語

磚茶 (センチャ)
 茶の粉末を蒸し、煉瓦状に固めたもの。 蒙古地方で用いられ、
 かつては貨幣の代用にもされたという。




[s6576] 「畫」 の 熟語

畫舫 (ガホウ、ガボウ)
 美しい装飾をほどこした遊覧船。

畫龍點睛 (ガリョウテンセイ、ガリュウテンセイ、
    リュウをえがいてセイをテンず)
 最後に大切なところに手を入れて、物事を完成させる。




[s6617] 「畢」 の 熟語

畢竟 (ヒッキョウ)
 つまり。 結局。

畢生 (ヒッセイ)
 終生。 一生涯。




[s6624] 「疊」 の 熟語

疊韻 (ジョウイン)
 二字の語において、それぞれの字の韻が同じであること。
 この疊韻(畳韻)の語では、文字の意味よりも二字の発音の結合
 がものごとの状態を表現する。  参考:
→ 雙聲
 〔疊韻の語の例〕 優游、彷徨、矍鑠、纏綿、蹉跎、逍遙。




[s6643] 「暢」 の 熟語

暢達 (チョウタツ)
 のびのびしていること。

暢氣 (のんき)
 〔国語〕 気長に のんびりしていること。




[s6651] 「疇」 の 熟語

疇人 (チュウジン)
 天文・暦算の学者。

疇昔 (チュウセキ)
 いにしえ。 むかし。

範疇 (ハンチュウ)
 分類。 種類。




[s6658] 「疏」 の 熟語

疏通 (ソツウ)
 ① 通じる。 とどこおらずに、よくとおる。
 ② こちらの意思が相手に通じて、誤解などがない。

疏略 (ソリャク)
 ぞんざい。




[s6669] 「疥」 の 熟語

疥癬 (カイセン)
 皮膚がかゆくなる、伝染性の病気。




[s6681] 「疽」 の 熟語

壞疽 (エソ)
 身体組織や細胞の一部が生命力を失い、腐敗・融解を来たすこと。




[s6702] 「痙」 の 熟語

痙攣 (ケイレン)
 筋肉がひきつって痛むこと。




[s6719] 「痾」 の 熟語

宿痾 (シュクア)
 前からの病気。 長くなおらない病気。 持病。




[s6729] 「痺」 「痹」 の 熟語

痲痺痲痹痲痹麻痹 (マヒ)
 ① 感覚を失なって、しびれる。
 ② はたらきが鈍くなる。




[s6732] 「痲」 の 熟語

痲醉 (マスイ)
 薬品を用いて、全身または局部の感覚を失わせること。外科手術など
 の際に行なう。

痲痺痲痹 (マヒ)
 ① 感覚を失なって、しびれる。
 ② はたらきが鈍くなる。




[s6734] 「痳」 の 熟語

痳病 (リンビョウ)
 痳菌によって尿道がおかされ、尿が出にくくなる病気。 性行為により
 伝染する。 (gonorrhoea)




[s6748] 「瘍」 の 熟語

腫瘍 (シュヨウ)
 はれもの。 できもの。




[s6771] 「癇」 の 熟語

癇癪 (かんしゃく)
 ① 怒りっぽい性質。
 ② 激怒すること。




[s6794] 「癢」 の 熟語

痛癢 (ツウヨウ)
 ① いたみとかゆみ。
 ② わが身に受ける影響や利害。




[s6796] 「癪」 の 熟語

癇癪 (かんしゃく)
 ① 怒りっぽい性質。
 ② 激怒すること。




[s6803] 「癬」 の 熟語

疥癬 (カイセン)
 皮膚がかゆくなる、伝染性の病気。




[s6827] 「皋」 、 [s6828] 「皐」 の 熟語

皋月皐月 (コウゲツ、さつき)
 陰暦五月の別名。




[s6833] 「皓」 の 熟語

皓齒 (コウシ)
 白い歯。美人の特徴のひとつ。〔例:明眸~~〕




[s6837] 「皚」 の 熟語

皚皚 (ガイガイ)
 雪や霜が、一面に白く見えるさま。




[s6858] 「皴」 の 熟語

皴法 (シュンポウ)
 山水画で山や岩石を描く場合の、表面形状や質感を皴で表す手法。 皴の種類として
 斧劈皴、披麻皴、解索皴、雨点皴、鬼面皴 などがある。




[s6868] 「盈」 の 熟語

盈虛 (エイキョ)、 盈虧 (エイキ)
 満ちることと欠けること。 〔例:月の盈虧〕




[s6884] 「盒」 の 熟語

香盒 (コウゴウ)
 香を入れる器。 (=香合)




[s6896] 「盡」 の 熟語

盡瘁 (ジンスイ)
 やせおとろえるほど、心身をつくす。

盡信書 則不
 ことごとく書を信ずれば、則ち書無きに如かず。 (『孟子・盡心』)
 ここで 「書」 とは、『書経』(『尚書』)のこと。

無盡 (ムジン)
 〔国語
 組合の構成員が定期的に拠出する掛け金の総額を、相互に融通しあう
 しくみ。 〔=頼母子講(たのもしこう)〕




[s6936] 「眞」 の 熟語

眞摯 (シンシ)
 まじめで、熱心なこと。

眞成 (シンセイ)
 まことに。 ほんとうに。
 〔例〕 ~~薄命久尋思。 (王昌齡 『長信秋詞』)




[s6946] 「眷」 の 熟語

眷顧 (ケンコ)
 目をかける。 ひいきにする。

眷屬 (ケンゾク)
 みうち。




[s6958] 「眸」 の 熟語

明眸 (メイボウ)
 明るく澄んだ ひとみ。 美人の特徴のひとつ。〔例:~~皓齒〕




[s6971] 「睨」 の 熟語

睥睨 (ヘイゲイ)
 にらむ。 威厳をもってにらみ下す。




[s6976] 「睛」 の 熟語

畫龍點睛 (ガリョウテンセイ、ガリュウテンセイ、
    リュウをえがいてセイをテンず)
 最後に大切なところに手を入れて、物事を完成させる。




[s6981] 「睥」 の 熟語

睥睨 (ヘイゲイ)
 にらむ。 威厳をもってにらみ下す。




[s6985] 「睾」 の 熟語

睾丸 (コウガン)
 男性生殖器の一部で、精液を分泌する器官。 きんたま。




[s6995] 「瞋」 の 熟語

瞋恚 (シンイ)
 目をみはって いかる。 激しい いかり。




[s7020] 「瞥」 の 熟語

瞥見 (ベッケン)
 ちらりと見る。 自己の見聞を謙遜していう。

一瞥 (イチベツ)
 ちらりと見る。




[s7028] 「瞽」 の 熟語

瞽叟 (コソウ)
 古代中国の伝説上の聖天子・舜の父。 善悪の判断もできぬほど
 おろかであったという。




[s7032] 「瞻」 の 熟語

瞻望 (センボウ)
 はるかにあおぎ見る。




[s7036] 「矍」 の 熟語

矍鑠 (カクシャク)
 年老いて元気なさま。 〔『後漢書・馬援傳』から〕




[s7046] 「矚」 の 熟語

矚目 (ショクモク)
 注目する。 人の将来を期待を持って見る。




[s7051] 「矜」 の 熟語

矜恃 (キョウジ)
 自分の才能・実力を信じることによる、誇り。




[s7078] 「硏」 の 熟語

硏覈 (ケンカク)
 くわしく調べて明らかにする。




[s7090] 「砥」 の 熟語

砥石 (といし)
 刃物を とぐ 石。




[s7121] 「碍」 、 [s7122] 「礙」の 熟語

碍子 (ガイシ)
 支柱などへの電流漏洩を防ぎつつ、送電線を支持する、陶器製の器具。

無碍、無礙 (ムゲ)
 〔仏教語〕 自由自在で、さまたげるものがない。




[s7131] 「碇」 の 熟語

碇泊 (テイハク)
 いかりをおろして、船がとまる。(船をとめる。)




[s7138] 「碌」 の 熟語

耄碌 (モウロク)
 〔国語〕 おいぼれること。 おいぼれた人。




[s7149] 「碯」、 [s7150] 「瑙」の 熟語

碼碯瑪瑙 (メノウ)
 宝石の一種。 石英、玉髄、蛋白石等が、岩石中で混合・凝縮した物。




[s7150] 「瑙」 の 熟語

瑪瑙 (メノウ)
 宝石の一種。 石英、玉髄、蛋白石等が、岩石中で混合・凝縮した物。 (=碼碯)




[s7156] 「磕」 の 熟語

磕子 (カイシ)
 機械式時計などの打鈴機構。

磕子時器 (カイシジキ)
 打鈴式(報時式)時計。
 〔例:佐藤一斎『磕子時器雑記』〕




[s7163] 「磔」 の 熟語

破磔 (ハタク)
 隷書体の書法における、筆の「はね《(ひねり)。




[s7168] 「碼」 の 熟語

碼碯 (メノウ)
 宝石の一種。 石英、玉髄、蛋白石等が、岩石中で混合・凝縮した物。 (=瑪瑙)

號碼 、 号碼 (ゴウマ)
 番号。 数字で表した符号。

四角號碼 、 四角号碼 (シカクゴウマ)
 中国の文献学者・王雲五(1888~1979)が考案した、漢字の数字化(コード化)法。
 漢字を四角とみて、その四隅の形態をそれぞれ10種に分類して 0~9に数字化し、
 四隅からなる漢字1字を 4桁の数字(コード)としたもの。 一時期 かなり普及し、
 学術書の索引に用いられた。




[s7171] 「磊」 の 熟語

磊落 (ライラク)
 心が大きく、細かな事などにこせこせしない。




[s7185] 「礁」 の 熟語

暗礁 (アンショウ)
 海中にかくれている岩。 思わぬ障害。




[s7205] 「礬」 の 熟語

明礬 (ミョウバン)
 硫酸アルミニウム、アルカリ金属、硫酸塩などの高次化合物の薬品。
 無色透明の八面結晶体で、医療・染色・製紙などに用いられる。




[s7209] 「礫」 の 熟語

瓦礫 (ガレキ)
 かわらけと石。価値のない、つまらぬもの。




[s7219] 「祀」 の 熟語

郊祀 (コウシ)
 昔の中国の皇帝が 都の南郊で行なった、天のまつり。




[s7223] 「社」 の 熟語

社稷 (シャショク)
 ① 土地の神と五穀の神。
 ② 転じて、国家、朝廷。 〔例:~~の臣(=国家の重臣)〕




[s7230] 「祆」 の 熟語

祆敎 (ケンキョウ)
 イラン固有の宗教である ゾロアスター教 (または ザラツストラ教。
  拝火教。 Zarathustra 。) 唐代に中国に伝えられた。




[s7240] 「祝」 の 熟語

祝融 (シュクユウ)
 ① 火をつかさどる神。
 ② 転じて、火事、火災。

巫祝 (フシュク)
 神に仕えるもの。 みこ。

祝髪 (シュクハツ)
 髪を切り落とす。 (=断髪)




[s7246] 「祖」 の 熟語

祖述 (ソジュツ)
 他人の説をもとにして、その内容を更に発展させて述べること。

太祖 (タイソ)
 初代帝王の 死後の号。




[s7249] 「祕」 の 熟語

祕訣 (ヒケツ)
 人には知らせない 良い方法。 奥の手。




[s7253] 「祐」 の 熟語

祐助 (ユウジョ)
 天の助け。

祐筆 (ユウヒツ)
 〔国語〕 貴人に侍して、文書を作成・管理する人。




[s7273] 「祿」 の 熟語

祿米 (ロクマイ)
 むかし、官吏に 俸給として支給された米。

秩祿 (チツロク)
 俸給。

利祿 (リロク)
 利益と俸給。




[s7279] 「禍」 の 熟語

禍福 (カフク)
 わざわい と さいわい。




[s7282] 「禊」 の 熟語

禊宴 (ケイエン)
 禊の日の酒宴。 東晋の永和九年(353年)、王羲之が蘭亭で
 行なった宴が有名。




[s7285] 「禪」 の 熟語

禪讓 (ゼンジョウ)
 天子が有徳者に位をゆずること。




[s7298] 「禰」 の 熟語

禰祖 (デイソ)、 祖禰 (ソデイ)
 父祖。

禰宜 (ネギ)
 〔国語〕 宮司や神主の下に配された神職。




[s7308] 「禹」 の 熟語

禹域 (ウイキ)
 古代の聖王 ・ 禹が治めた地域。 すなわち、中国。




[s7314] 「禽」 の 熟語

禽獸 (キンジュウ)
 鳥や、けもの。




[s7316] 「禾」 の 熟語

禾黍 (カショ)
 いねと、きび。 いねや、きび。 田や畑の作物。
 〔例〕秋風 禾黍を動かす。(唐・耿湋「秋日」)




[s7320] 「禿」 の 熟語

禿筆 (トクヒツ)
 先のすり切れた筆。




[s7330] 「秕」 の 熟語

秕政 (ヒセイ)
 悪政。




[s7335] 「秧」 の 熟語

秧歌 (オウカ)
 田植え歌。




[s7344] 「秤」 の 熟語

天秤 (てんびん)
 〔国語〕 はかりの一種。 中央を支点とする梃(てこ)を用いて、物体の重量をはかる。




[s7382] 「稗」 の 熟語

稗官 (ハイカン)
 ① 古代中国で、民間の物語などを集めることを任務としたとされる官吏。
 ② 転じて、小説、小説家。

稗史 (ハイシ)
 ① 稗官の記録。 民間のこまごまとしたことの記録。
 ② おもしろく、物語風に記した歴史。




[s7384] 「稟」 の 熟語

稟性 (ヒンセイ)
 生まれつきの性質。

天稟 (テンピン)
 生まれつきの才能。




[s7399] 「稽」 の 熟語

稽古 (ケイコ)
 ① 昔のことがらを考える。
 ② 学問 ・ 学習をする。

會稽 (カイケイ)
 今の中国・浙江省 紹興市。

會稽之恥 (カイケイのはじ)
 中国の春秋時代、越王・勾踐が呉王・夫差と戦って會稽で大敗し、屈辱的な講和を結んだ
 こと。




[s7402] 「藁」 の 熟語

藁苞 (わらづと)
 〔国語〕 わらで包んだもの。




[s7403] 「稷」 の 熟語

稷下 (ショッカ)
 中国 ・ 山東省にあった地。 戦国時代の斉の都 ・ 臨淄(リンシ)
 に近く、斉の宣王が学者を優遇したため、多くの学者がここに
 集まった。

后稷 (コウショク)
 ① 古代中国で農事を担当したとされる官職。
 ② 周王朝の始祖。 名は棄。
帝舜のとき、后稷に任じられた。

社稷 (シャショク)
 ① 土地の神と五穀の神。
 ② 転じて、国家、朝廷。 〔例:~~の臣(=国家の重臣)〕




[s7410] 「穎」 の 熟語

穎才 (エイサイ)
 優れた才能。 優れた才能のある人。

穎脱 (エイダツ)
 袋の中の錐(きり)の先が外にとびだすように、優れた才能が外に
 現れること。




[s7413] 「穩」 の 熟語

穩當 (オントウ)
 おだやかで、道理にかなっている。




[s7426] 「穡」 の 熟語

稼穡 (カショク)
 穀物の植えつけと取り入れ。 農業。




[s7428] 「穢」 の 熟語

穢土 (エド)
 〔仏教語〕けがれているこの世。 現世。 (←→ 浄土) 〔例:
厭離穢土




[s7436] 「穹」 の 熟語

穹廬 (キュウロ)
 天幕。 テント。




[s7442] 「穽」 の 熟語

陷穽 (カンセイ)
 落とし穴。




[s7445] 「竊」 の 熟語

剽竊 (ヒョウセツ)
 ① ぬすむ。
 ② 他人の詩文をぬすんで、自作として発表する。




[s7454] 「窅」 の 熟語

窅然 (ヨウゼン)
 気落ちして、ぼんやりするさま。
 〔例 : 窅然として天下を喪(うしな)へり。 『荘子・逍遥遊』〕

窅冥 (ヨウメイ)
 見きわめがたいような、はるかかなた。
窘蹙 (キンシュク)
 苦しんで、身をちぢめる。




[s7472] 「窠」 の 熟語

蜂窠 (ホウカ)
 蜂の巣。




[s7475] 「窩」 の 熟語

眼窩 (ガンカ)
 眼球の入っている穴。




[s7481] 「窯」 、 [s7482] 「窰」 の 熟語

窰洞 (ヨウドウ)
 ヤオトン (yáotòng)。 横穴式住居。




[s7493] 「竄」 の 熟語

改竄 (カイザン)
 文章・字句を、あとから書き変える。

點竄 (テンザン)
 和算における、未知数の代数表記。




[s7495] 「𨗉」 の 熟語

幽𨗉 (ユウスイ)
 もの静かで、奥深いさま。




[s7498] 「竇」 の 熟語

竇鞏 (トウキョウ)
 中唐の詩人。




[s7524] 「靖」 の 熟語

靖國 (セイコク)
 国家を安んじる。




[s7547] 「笊」 の 熟語

笊碁 (ざるご)
 ざるですくうように、無駄が多いことから、へたな囲碁。




[s7556] 「笥」 の 熟語

簞笥 (タンス)
 ① 漢語としては、竹製の器の意。
 ② 〔国語〕 では、衣服や小道具などを入れる家具。




[s7628] 「箕」 の 熟語

箕踞 (キキョ)
 両足を投げ出してすわる。 無作法なすわりかた。




[s7638] 「箚」 の 熟語

箚記 (サッキ)
 読書していて気づいたことなどを、書きつけたもの。 札記。




[s7647] 「箋」 の 熟語

箋注、箋註 (センチュウ)
 本文の意味の解釈。 注釈。




[s7664] 「篋」 の 熟語

篋底 (キョウテイ)
 はこの底。 はこの中。




[s7672] 「箴」 の 熟語

箴規 (シンキ)
 いましめ。

箴銘 (シンメイ)
 銅器などに彫り付けた、いましめの文。




[s7678] 「箸」 の 熟語

箸墓古墳 (はしはか コフン)
 奈良県桜井市にある前方後円墳。 全長 272 mで、国内古墳中第11位の
 大きさである。
 伝承では、第七代・孝霊天皇の皇女・倭迹迹日百襲姫命(やまとととびももそ
 ひめのみこと)を葬った「箸墓」 であるとされている。 この姫については、
 『日本書紀』に、神がかりの霊力により第十代・崇神天皇の統治を助けたこと、
 箸墓の造営がきわめて大がかりに行なわれたことが記され、『魏志倭人伝』
 の記述に対応することから、卑弥呼に擬定されている。




[s7681] 「篆」 の 熟語

篆額 (テンガク)
 石碑の上部に彫りつけた、篆書体(次項)の題字。

篆書 (テンショ) 、 篆文 (テンブン)
 古代中国で制定された、漢字の標準書体。 まず、周・宣王のときの太史
 ・史籒による「大篆(
籒文)」があり、次いで、秦・始皇帝のときの丞相・
 李斯による「小篆」がある。 小篆は、大篆の字画をさらに少なくして書き
 やすくしたもので、篆書とはふつう、この小篆をさす。




[s7687] 「篝」 の 熟語

篝火 (かがりび)
 夜中の作業や警護などで、道路を明るくするために燃やす火。




[s7704] 「篥」 の 熟語

篳篥 (ヒツリツ、ひちりき)
 雅楽に用いる竹製のたて笛。




[s7709] 「簀」 の 熟語

易簀 (エキサク)
 人の死のていねいな言い方。 曾子が臨終のときに、身分不相応な
 すのこ(ベッドの台)を取り替えさせた故事〔『礼記・檀弓』〕から。

葭簀 (よしず)
 〔国語〕 よしを編んで作ったすだれ。 日よけなどに用いる。




[s7718] 「篳」 の 熟語

篳篥 (ヒツリツ、ひちりき)
 雅楽に用いる竹製のたて笛。




[s7728] 「簣」 の 熟語

成一簣、止吾止也
(未だ成らざること一簣なるも、止むは吾が止むなり)
 自分がやりぬくのだという、信念を持て。 『論語・子罕篇』




[s7731] 「簪」 の 熟語

簪纓 (シンエイ)
 かんむりをとめるこうがいと、かんむりのひも。 転じて、高官の
 服装。 それを着ける身分。




[s7733] 「簞」 の 熟語

簞食壷漿 (タンシコショウ)
 飯をわりごに盛り、飲み物を壷に入れ(て出迎え)る。 軍が民衆
 から大いに歓迎される。〔『孟子・梁惠王』の記事から〕

簞笥 (タンス)
 ① 竹製の器。
 ② 〔国語〕 衣服や小道具などを入れる家具。

簞瓢 (タンピョウ)
 飯を入れる竹かごと、酒を入れるひさご。

瓢簞 (ヒョウタン)
 ① 酒を入れるひさごと、飯を入れる竹かご。 (=簞瓢)
 ② 〔国語〕 ひさご。 ふくべ。




[s7742] 「簽」 の 熟語

題簽 (ダイセン)
 書名を書いて、本の表紙に貼る紙。




[s7755] 「籌」 の 熟語

籌策 (チュウサク)
 はかりごと。
 〔例:~~を帷幄の中にめぐらす。(『史記・高祖本紀』)〕

算籌 (サンチュウ)
 中国の伝統数学で、開平などの計算に用いる木片。 日本(和算)では
 算木(さんぎ)という。




[s7758] 「籃」 の 熟語

魚籃 (ギョラン、びく)
 釣った魚を 入れておく かご。

搖籃 (ヨウラン)
 ① ゆりかご。 故郷。 幼時。
 ② 物事の発達の初め。 〔例:~~期〕




[s7761] 「籔」 の 熟語

籔器 (ソウキ)
 ざる。
 〈参考〉蕎麦屋(そばや)の商号に「藪(やぶ)そば」が多いのは、「ざるそば」の
 「ざる」の漢字表記「籔」が「藪[s9650]」と誤認されたことに起因する という。
                              (『露伴清談』)




[s7763] 「籒」 の 熟語

籒文 (チュウブン)
 漢字の書体の一つ。 周・宣王(BC.827~771頃)の太史であった史籒が、
 それまでの複雑な書体の字画を減らして、書きやすくしたものという。
 「大篆」とも呼ばれ、北京の故宮博物院に現存する「石鼓文」がその実例
 とされる。




[s7773] 「籟」 の 熟語

松籟 (ショウライ)
 松風の音。




[s7774] 「籠」 の 熟語

籠絡 (ロウラク)
 ① ひっくるめる。
 ② 他人を 自分の手の内にまるめこむ。

樊籠 (ハンロウ)
 鳥獣を入れるおりやかご。 転じて、自由を束縛するもの。




[s7782] 「籩」 の 熟語

籩豆 (ヘントウ)
 祭祀の供え物を盛る、「たかつき」 などの器。

籩豆之事、則有司存
 (ヘントウのことは、すなわちユウシ ソンす)
 祭祀の器などの細々としたことは、担当の者に任せるがよい。
 上位の者には、他にやるべきことがある。 (『論語・泰伯篇』)




[s7808] 「粤」 の 熟語

粤省 (エツショウ)
 広東省の別名。




[s7861] 「糟」 の 熟語

糟糠 (ソウコウ)
 酒のかす と 米ぬか。 粗末な食べ物。
 [例] ~~の妻 : 貧乏な時代から連れ添って、苦労を共にしてきた妻。




[s7863] 「糜」 の 熟語

糜粥 (ビシュク)
 かゆ。 うすかゆ。

糜爛 (ビラン)
 ただれ、くずれる。




[s7864] 「糞」 の 熟語

糞壤 (フンジョウ)
 きたない土。 堆肥。

糞土 (フンド)
 つまらぬもの。 役に立たぬもの。




[s7879] 「糴」 の 熟語

平糴 (ヘイテキ)
 政府が穀物の売買に介入して、都市と農村の利益の調和をはかる制度。
 豊作のとき 買い入れるのを「平糴」(ヘイテキ)といい、凶作のとき 安く
 売りだすのを「平糶」(ヘイチョウ)という。 中国・戦国時代の魏の李悝が
 考案・実施したもので、漢代に始まる「常平倉」の先がけとなった。




[s7881] 「糶」 の 熟語

平糶 (ヘイチョウ)
 政府が穀物の売買に介入して、都市と農村の利益の調和をはかる制度。
 豊作のとき 買い入れるのを「平糴」(ヘイテキ)といい、凶作のとき 安く
 売りだすのを「平糶」(ヘイチョウ)という。 中国・戦国時代の魏の李悝が
 考案・実施したもので、漢代に始まる「常平倉」の先がけとなった。




[s7884] 「絲」 の 熟語

絲竹 (シチク)
 ① いと を張った楽器。 弦楽器。
 ② 音楽。




[s7887] 「紆」 の 熟語

紆餘曲折 (ウヨキョクセツ)
 ① 道が曲がりくねっていること。
 ② 事情がこみ入っていて、単純に進展しないこと。




[s7888] 「紈」 の 熟語

紈絝紈袴 (ガンコ)
 絹のはかま。 転じて、それを身につけるような人。 貴族の子弟。
〔例〕 紈袴 餓死せず、儒冠は多く身を誤る。(杜甫『韋左丞に贈る』)




[s7899] 「紂」 の 熟語

紂王 (チュウオウ)
 
殷王朝の最後の王。 政治を怠って酒池肉林の豪遊を行ない、BC1043年、
 周の武王に滅ぼされた。




[s7922] 「紊」 の 熟語

紊亂 (ビンラン、ブンラン)
 みだす。 みだれる。〔連語〕




[s7928] 「經」 の 熟語

經緯 (ケイイ)
 いきさつ。 入りくんだ事情。

經書 (ケイショ)
 四書、五経などの 儒教の正典。

經綸 (ケイリン)
 国家を治め整える。 政治。




[s7967] 「絢」 の 熟語

絢爛 (ケンラン)
 目もあやに、きらびやかで美しい。




[s7968] 「絝」、[s7969] 「袴」 の 熟語

紈絝紈袴 (ガンコ)
 絹のはかま。 転じて、それを身につけるような人。 貴族の子弟。
〔例〕 紈袴 餓死せず、儒冠は多く身を誤る。(杜甫『韋左丞に贈る』)




[s7972] 「絳」 の 熟語

絳河 (コウガ)
 天の川。
 〔例〕 雲消えて 絳河を出だす。 (王維『同崔員外秋宵寓直』)




[s7978] 「絮」 の 熟語

柳絮 (リュウジョ)
 柳の実のわた毛。 春、実とともに乱れ飛ぶ。




[s7989] 「繼」 の 熟語

繼嗣 (ケイシ)
 あとつぎ。 相続人。

繼室 (ケイシツ)
 後妻。

繼體天皇 (ケイタイテンノウ)
 第二十六代天皇(古代、六世紀前半頃)。 第十五代・応神天皇の
 五世の孫とされるが、具体的な系譜は明らかでなく、出自はやや
 疑惑に包まれている。 その在位も、朝鮮半島における日本の影響力
 低下、筑紫国造磐井(つくしのくにのみやつこいわい)の乱の勃発
 など、不安定な時期であった。





[s8001] 「綏」 の 熟語

綏撫 (スイブ)
 安んじ、いたわる。〔=撫綏〕




[s8003] 「續」 の 熟語

續弦 (ゾクゲン)
 二度目の妻を迎える。




[s8012] 「綺」 の 熟語

綺羅 (キラ)
 あやぎぬとうすぎぬ。 美しい衣装。 〔例;~~を飾る〕

綺麗 (キレイ)
 あやがあって美しい。 すっきりしている。 よごれがない。




[s8014] 「綮」 の 熟語

肯綮 (コウケイ)
 ① 筋肉と骨との結合部分。
 ② 物事の急所。




[s8022] 「緇」 の 熟語

緇衣 (シイ)
 ① 黒い衣服。
 ② 僧衣。 すみぞめの衣。




[s8023] 「綽」 の 熟語

綽名 (シャクメイ、あだな)
 特定の人物の特徴や性癖などを捉え、他人がその人に付与した呼称。




[s8044] 「綴」 の 熟語

點綴 (テンテツ)
 ぽつりぽつりと配置する。 ほどよくとりあわせて、添える。




[s8055] 「綠」 の 熟語

綠靑 (ろくしょう)
 〔国語〕 銅の器物の表面に生じる、緑色の有毒なさび。




[s8056] 「綸」 の 熟語

綸言 (リンゲン) 、 綸旨 (リンシ)
 天子のおことば。




[s8079] 「繩」 の 熟語

繩墨 (ジョウボク)
 すみなわ。 大工が、木材に直線を引くのに用いる道具。

準繩 (ジュンジョウ)
 水平度をはかる水準器と、直線を決める すみなわ(↑)。 転じて、規則、標準。

自繩自縳 (ジジョウジバク)
 〔国語〕 自分の言動や自分で作った規則などのために、
 自分自身が制約を受けて、身動きがとれなくなること。




[s8083] 「緞」 の 熟語

緞子 (ドンス)
 練り糸で織った上等の絹織物。

緞帳 (どんちょう)
 〔国語〕 厚地の模様入りの幕。




[s8087] 「緡」 の 熟語

緡錢 (ビンセン)
 ひもを通して束ねた穴あき銅銭。




[s8091] 「緬」 の 熟語

緬邈 (メンバク)
 はるかなさま。




[s8095] 「縊」 の 熟語

縊死 (イシ) 、 自縊 (ジイ)
 自分で首をくくって死ぬ。




[s8109] 「縟」 の 熟語

縟禮 (ジョクレイ)
 わずらわしい礼儀。 〔例:繁文~~〕




[s8110] 「縉」 の 熟語

縉紳 (シンシン)
 官吏。 身分の高い人。 上流階級の人。




[s8120] 「縳」 の 熟語

呪縳 (ジュバク)
 まじないで、精神や身体の働きを制約する。

自繩自縳 (ジジョウジバク)
 〔国語〕 自分の言動や自分で作った規則などのために、
 自分自身が制約を受けて、身動きがとれなくなること。




[s8129] 「徽」 の 熟語

徽章 (キショウ)
 職務・身分・名誉などを表わすために、衣服などにつけるしるし。

徽宗 (キソウ)
 宋の第八代皇帝 (1082~1135、在位:1100~1125)。
 国政をかえりみずに風流奢侈の生活を送ったため、侵入した
 金に捕えられ、子の欽宗とともに北方に拉致された。




[s8147] 「繇」 の 熟語

張僧繇 (チョウソウヨウ)
 中国・梁代 (6世紀)の画家。 佛教を信奉した武帝に仕え、
 一生を通じて寺院の壁画制作に携わり、龍や人物の表現に
 巧みであったという。




[s8148] 「縷」 の 熟語

縷説 (ルセツ)
 こまごまと述べる。

一縷 (イチル)
 ひとすじの糸。 かすかなつながり。 〔例:~~の望み〕




[s8158] 「繞」 の 熟語

圍繞 (イジョウ)
 周囲をとりかこむ。




[s8165] 「繙」 の 熟語

繙讀 (ハンドク)
 書物をひろげて読む。




[s8166] 「繚」 の 熟語

繚亂 (リョウラン)
 咲き乱れるさま。 〔例:百花~~〕




[s8167] 「繹」 の 熟語

演繹 (エンエキ)
 ① 意味をおし広げて述べる。
 ② 哲学で、基本的 ・ 一般的な原理から、未知あるいは特殊な
  事項を推論する。




[s8168] 「繫」 の 熟語

繫辭 (ケイジ)
 『易』(『周易』)の解説部分「十翼」 の一つ。 易全体についての
 通論的解説となっている。

繫留 (ケイリュウ)
 つなぎ留める。 牢屋に入れておく。




[s8171] 「繡」 の 熟語

刺繡 (シシュウ)
 布地に糸で模様をぬいとりすること。 また、その手芸品。

繡 夜行 (シュウをきて、よるいく)
 美服を着て夜歩く。 富貴であることが、人々に知られない。
 〔『史記・項羽本紀』の記事から〕




[s8180] 「纂」 の 熟語

編纂 (ヘンサン)
 =編集。




[s8185] 「辮」 の 熟語

辮髪 (ベンパツ)
 中央部の髪を長く伸ばし、編んで後ろに垂らす結い方。
 満州族の風俗で、清代には漢人にも強制的に行なわせた。




[s8186] 「纈」 の 熟語

絞纈 (コウケツ、コウケチ)
 しぼりぞめ。 しぼり。 くくりぞめ。




[s8190] 「纏」 の 熟語

纏足 (テンソク)
 中国で昔、女性の足を幼少時から布でかたくしばることで、
 小さくした風習。 唐代末期から流行、民国に入って止んだ。

纒綿 (テンメン)
 心がまとわりつくさま。 情緒の深いさま。




[s8206] 「纜」 の 熟語

解纜 (カイラン)
 ともづなを解く。 すなわち、船が出港する。




[s8237] 「罣」 の 熟語

罣礙 (カイガイ)
 邪魔をする。 さまたげる。




[s8254] 「罵」 の 熟語

罵詈雜言 (バリゾウゴン)
 〔国語〕 ののしって、さまざまな悪口を浴びせること。




[s8259] 「羂」 の 熟語

羂索 (ケンサク、ケンジャク)
 もと、獣を捕えるための縄。 不空羂索観音が手に持つのは、
 苦界に浮沈する衆生を救うためのものとされる。




[s8261] 「羅」 の 熟語

羅裙 (ラクン) 、 羅裳 (ラショウ)
 うすぎぬのもすそ。

綺羅 (キラ)
 あやぎぬとうすぎぬ。 美しい衣装。 〔例;~~を飾る〕

阿修羅 (アシュラ) 、 修羅 (シュラ)
 インドの悪神で、仏教の敵対者。 梵語 asura の音訳。

森羅萬象 (シンラバンショウ)
 天地の間に存在する、ありとあらゆるもの。




[s8262] 「羇」 の 熟語

羇繫 (キケイ)、羇束 (キソク)、羇絆 (キハン)、羇糜 (キビ)
 ① 束縛して自由を与えない。
 ② きずな。

羇旅 (キリョ)
 たび。 旅行。

不羇 (フキ)
 ① 束縛されない。
 ② 才能や学識がすぐれている。 非凡。




[s8264] 「羈」 の 熟語

羈繫 (キケイ)、羈束 (キソク)、羈絆 (キハン)、羈糜 (キビ)
 ① 束縛して自由を与えない。
 ② きずな。

羈旅 (キリョ)
 たび。 旅行。

不羈 (フキ)
 ① 束縛されない。
 ② 才能や学識がすぐれている。 非凡。




[s8285] 「羯」 の 熟語

羯鼓 (カッコ)
 西域から伝来した、つづみに似た楽器。 ばちで両面を打つ。




[s8287] 「羲」 の 熟語

羲和 (ギカ、ギワ)
 中国古代の伝説で、太陽を運行させる御者。

伏羲 (フッキ、フクギ)
 中国古代の伝説上の帝王。 民に漁猟・牧畜を教え、文字を作ったとされる。

王羲之 (オウギシ)
 (303~379)
 中国・東晋時代の書家。 官名により、王右軍とよばれる。




[s8289] 「羹」 の 熟語

羹湯 (コウトウ)
 おつゆ。 スープ。

羊羹
 ① (ヨウコウ) 羊肉のあつもの(スープ)。
 ② (ヨウカン) 〔国語〕 小豆(あずき)あんを、寒天で固めた和菓子。




[s8294] 「羸」 の 熟語

羸馬 (ルイバ)
 つかれた馬。 〔例:~~西東を厭ふ。(李昌符『旅游傷春』)〕




[s8310] 「翕」 の 熟語

翕合 (キュウゴウ)
 集める。 集まる。

翕然 (キュウゼン)
 集まるさま。 一致するさま。




[s8318] 「翟」 の 熟語

墨翟 (ボクテキ)
 中国・戦国時代の思想家 (BC.468?~376?)。 兼愛(博愛平等)、非攻(平和)、節倹
 などを主張した。 墨子と尊称される。




[s8326] 「翩」 の 熟語

翩翩 (ヘンペン)
 鳥が身軽く飛ぶさま。 軽々しいさま。




[s8332] 「翳」 の 熟語

陰翳 (インエイ)
 かげ。




[s8337] 「翹」 の 熟語

翹楚 (ギョウソ)
 才能が衆にぬきんでた人。




[s8349] 「耆」 の 熟語

耆獻 (キケン)
 政務・学問・技芸などにすぐれた老人。
〔例:『国朝耆獻類徴』 (書名)。 清代に活躍した人物の伝記集成。〕

耆宿 (キシュク)
 学徳のすぐれた老人。

耆婆 (キバ)
 古代インドの名医の名。




[s8352] 「耄」 の 熟語

耄碌 (モウロク)
 〔国語〕 おいぼれること。 おいぼれた人。




[s8357] 「而」 の 熟語

而立 (ジリツ)
 30歳。
 〔『論語・為政篇』の「三十而立」 に基づく。〕




[s8402] 「聚」 の 熟語

聚斂 (シュウレン)
 税を取りたてる。

類聚 (ルイシュウ、ルイジュ)
 記事・詩文などを、主題の種類に従って集める。 その書物。
 〔書物の例〕『芸文類聚』(中国・唐代)、『倭名類聚鈔』(日本・平安時代)




[s8407] 「聳」 の 熟語

聳動 (ショウドウ)
 おどろいて、動揺する。




[s8409] 「聲」 の 熟語

聲價 (セイカ)
 名声と評価。

聲望 (セイボウ)
 名声と人望。

四聲 (シセイ)
 漢字の発音の、高低・長短による区別で、平声(ヒョウショウ)、上声(ジョウショウ)、
 去声(キョショウ)、入声(ニッショウ、ニュウショウ) の四種類。




[s8415] 「聽」 の 熟語

聽許 (チョウキョ)
 ゆるす。 聞き入れる。




[s8416] 「聯」 の 熟語

聯珠 (レンジュ)
 美しい表現をつらねた詩文。

對聯 (タイレン、ツイレン)
 ① 二幅対の掛物。 すなわち、漢文の対句を一枚ずつに分けて
  書き、対置して柱などに掲示するもの。 (単に聯ともいう。)
 ② 漢詩の律詩(五言律詩、七言律詩)における、頷聯と頸聯。




[s8439] 「肋」 の 熟語

鷄肋雞肋 (ケイロク)
 食べられるほどの肉もついていない、にわとりのあばらぼね。
 そのように、役には立たないが捨てるには惜しいもの。




[s8444] 「肖」 の 熟語

肖像 (ショウゾウ)
 人の顔・姿を、絵や彫刻で表現したもの。 似すがた。

不肖 (フショウ)
 ① 父に似ないで、おろかなこと。
 ② 〔国語〕 謙遜の自称。




[s8445] 「肘」 の 熟語

掣肘 (セイチュウ)
 人のひじを引く。 他人に干渉して、その行動の自由を妨げる。




[s8457] 「肱」 の 熟語

股肱 (ココウ)
 「もも」 と 「うで」 のように、最も頼みとする部下。
 〔例〕 ~~の臣。




[s8466] 「胤」 の 熟語

後胤 (コウイン)
 子孫。




[s8472] 「胛」 の 熟語

肩胛骨 (ケンコウコツ)
 人の肩の後ろにある、扁平な三角形の骨で、鎖骨と上膊骨をつないでいる。
 (scapula)。




[s8473] 「胥」 の 熟語

華胥 (カショ)
 黄帝が昼寝の夢の中で遊んだという、理想郷。 天国のような所。
 〔『列子・黄帝』〕




[s8476] 「胎」 の 熟語

胚胎 (ハイタイ)
 ① みごもる。 妊娠する。
 ② きざす。 きざし。




[s8478] 「膽」 の 熟語

膽勇 (タンユウ)
 大胆で勇気がある。

膽略 (タンリャク)
 大胆で策略に富む。

膽力 (タンリョク)
 物事におそれない気力。 度胸。 きもっ玉。

落膽 (ラクタン)
 ① きもをつぶす。 びっくりする。
 ② 〔国語〕 気を落とす。 がっかりする。




[s8487] 「胚」「臙」 の 熟語

胚胎 (ハイタイ)
 ① みごもる。 妊娠する。
 ② きざす。 きざし。




[s8502] 「胱」 の 熟語

膀胱 (ボウコウ)
 腎臓から出る尿を一時的にたくわえる、ふくろ状の臓器。




[s8510] 「脆」 の 熟語

脆弱 (ゼイジャク)
 弱くて もろい。




[s8512] 「脊」 の 熟語

脊髓 (セキズイ)
 せぼねの中を通っている円柱状の器官で、神経細胞と
 繊維からなり、脳髄とともに中枢神経系をなしている。

脊梁 (セキリョウ)
 ① せぼね。 せすじ。
 ② 長く連なる高地・山脈のたとえ。




[s8528] 「脩」 の 熟語

束脩 (ソクシュウ)
 入門料。 入学金。




[s8538] 「腦」 の 熟語

腦髓 (ノウズイ)
 頭蓋骨の中につまっている、柔らかいしわ状の、中枢神経
 器官で、大脳・間脳・中脳・小脳・延髄からなる。

腦裏腦裡 (ノウリ)
 頭の中。 心のうち。




[s8544] 「腔」 の 熟語

滿腔 (マンコウ)
 胸 いっぱい。
 〔例〕滿腔の感謝を ささげる。




[s8549] 「腊」 の 熟語

腊葉 (セキヨウ、さくよう)
 草木の葉を紙などに挟んで重し (圧力) をかけ、水分を除去したもの。
 標本用の押し葉。




[s8553] 「脾」 の 熟語

脾肉 (ヒニク)
 ももの肉。

脾肉之嘆 (ヒニクのタン)
 三国時代の蜀の劉備が、久しく馬に乗らなかったため、内ももの
 肉が増したと嘆いたこと。 手腕を発揮する機会がないことの嘆き。




[s8556] 「腑」 の 熟語

腑分け (フわけ)
 人体解剖。 (江戸時代の語)

肺腑 (ハイフ)
 ① 肺臓。
 ② 心の奥底。




[s8577] 「腴」 の 熟語

鮮腴 (センユ)
 肥えて あぶらののった魚。




[s8585] 「膏」 の 熟語

膏肓 (コウコウ)
 病気の治療しにくい部分。 〔例:病、膏肓に入る。〕

膏澤 (コウタク)
 めぐみ。 うるおい。 (=恩澤)

膏藥 (コウヤク)
 あぶらで練った薬。 傷口などの患部に張ったり、塗ったりする。




[s8592] 「膀」 の 熟語

膀胱 (ボウコウ)
 腎臓から出る尿を一時的にたくわえる、ふくろ状の臓器。




[s8600] 「膠」 の 熟語

膠着 (コウチャク)
 ① かたくくっつく。
 ② 事態が進展しない。




[s8603] 「膵」 の 熟語

膵臓 (スイゾウ)
 胃の下方にあり、膵液を分泌する器官。




[s8620] 「臆」 の 熟語

臆測 (オクソク)、臆度 (オクタク)
 あて推量。

臆斷 (オクダン)
 あて推量で判断する。

臆病 (オクビョウ)
 〔国語〕 つまらぬ事でも すぐ恐れる性質。 勇気がない。




[s8622] 「膾」 の 熟語

膾炙 (カイシャ)
 (なますや あぶり肉の ごちそうのように、) 人々の口にのぼり、もてはやされる。
 〔例:人口に~~する。〕




[s8631] 「膺」 の 熟語

服膺 (フクヨウ)
 ① むねにつける。
 ② 心にとどめて忘れない。




[s8633] 「臈」 、 [s8634] 「﨟」 の 熟語

上臈上﨟 (ジョウロウ)
 〔国語〕 昔、宮中に仕えた貴婦人。 江戸幕府の大奥の地位の高い女性。




[s8640] 「臏」 の 熟語

孫臏 (ソンピン)
 中国・戦国時代の兵法家。 春秋時代に兵法書『孫子』を著わした孫武の
 子孫で、斉の軍師となった。




[s8646] 「臟」 の 熟語

臟腑 (ゾウフ)
 ① 人や動物の内臓。 はらわた。 五臓六腑。
 ② 心の中。 胸のうち。

五臟 (ゴゾウ)
 漢方で、内臓のうち、心臓 ・ 肝臓 ・ 肺臓 ・ 腎臓 ・ 脾臓の
 五つをいう。 〔=五内〕




[s8648] 「臘」 の 熟語

臘月 (ロウゲツ)
 陰暦十二月。

希臘 (ギリシア)
 国名・ギリシアの漢語訳(Hellas の音訳)。

上臘 (ジョウロウ)
 年功を積んで、階級の高い僧侶や朝臣。

眞臘 (シンロウ)
 カンボジア(柬埔寨)の古名。




[s8649] 「臙」「胭」 の 熟語

臙脂胭脂 (エンジ)
 べに。 べに色の顔料。




[s8652] 「臚」 の 熟語

鴻臚 (コウロ)
 外国に関する業務をつかさどる官。




[s8675] 「臾」 の 熟語

須臾 (シュユ)
 しばらく。 わずかのあいだ。




[s8694] 「與」 の 熟語

關與 (カンヨ)
 関係する。




[s8708] 「舜」 の 熟語

舜典 (シュンテン)
 『書経』の一篇。 帝堯のあとを承けた帝舜〔↓〕の善政が
 述べられている。

帝舜 (テイシュン)
 古代中国の伝説上の聖天子。
帝堯から譲られて、帝位についた。




[s8764] 「艫」 の 熟語

艫綱 (ともづな)
 〔国語〕 船尾 (とも、艫) にあって、船をつなぎとめる綱。 (=纜 [s8206])




[s8770] 「艱」 の 熟語

艱難 (カンナン)
 なやみ。 くるしみ。




[s8800] 「芍」 の 熟語

芍藥 (シャクヤク)
 牡丹に似た園芸植物で、夏に 紅または白の美しい花を開く。




[s8829] 「藝」 の 熟語

『藝文類聚』 (ゲイブンルイジュウ、ゲイモンルイジュウ)
 唐の高祖の命を承け、欧陽詢らが編集した
類書(①)。 48 の大分類から
 展開される項目ごとに、関係する故事と詩文が摘録されている。

六藝 (リクゲイ)
 中国・周代において、士(上流階級の紳士)の教養の必修科目と
 された六種の技芸。 礼・楽・射・御(車馬の操縦)・書・数(計算)。




[s8848] 「芻」 の 熟語

芻狗 (スウク)
 ① わらで作った犬。 祭事に用い、その後は捨て去られる。
 ② 用が済めば、捨て去られるもの。

芻議 (スウギ)
 自分の論説を謙遜して言う語。
 〔例〕 『文学改良芻議』(胡適)。





[s8886] 「苛」 の 熟語

苛斂誅求 (カレンチュウキュウ)
 租税などを、きびしく取り立てること。




[s8950] 「茉」 の 熟語

茉莉 (マツリ)
 モクセイ科の常緑低木。 ジャスミンの一種。




[s8929] 「范」 の 熟語

范成大 (ハンセイダイ)
 (1126~1193、号:石湖) 中国 ・ 宋代の文人。 著書に、「石湖詩集」、「呉船録」
 がある 。

范蠡 (ハンレイ)
 春秋時代、越王・勾踐を輔佐して 呉王・夫差を討ち、
會稽の恥をすすいだ功臣。




[s8940] 「苹」 の 熟語

苹果 (ヘイカ)
 りんご。




[s8942] 「苞」 の 熟語

藁苞 (わらづと)
 〔国語〕 わらで包んだもの。




[s8948] 「苜」 の 熟語

苜蓿 (モクシュク)
 うまごやし。 マメ科の多年生草本で、牧草となる。




[s8970] 「荊」 の 熟語

荊棘 (ケイキョク)
 ① いばら。 とげのある灌木の総称。
 ② 障碍や困難の多い状況。

荊妻 (ケイサイ) 、荊婦 (ケイフ)
 自分の妻の謙称。




[s8996] 「茱」 の 熟語

茱萸 (シュユ)
 かわはじかみ。 昔の中国では、陰暦九月九日 (重陽の節句) に高所に登り、
 この実のついた枝を頭髪に挿して邪気をはらった。




[s9001] 「荀」 の 熟語

荀子 (ジュンシ) 、 荀卿 (ジュンケイ)
 中国・戦国時代の趙の思想家。 孟子の性善説に対して性悪説を主張、礼節を
 もって利欲を制限すべきことを主張した。

『荀子』 (ジュンシ)
 荀子の著書。 ただし、一部は門人が付加したものとされる。




[s9037] 「茘」 の 熟語

茘枝 (レイシ)
 中国の福建・広東・広西省などで見られる、常緑高木。 果実(茘子)は、甘くて
 美味。




[s9052] 「莞」 の 熟語

莞爾 (カンジ)
 にっこり笑うさま。




[s9062] 「莢」 の 熟語

藥莢 (ヤッキョウ)
 火薬と弾丸を一体化した 筒。 鉄砲などにつめて 発射する。




[s9085] 「荼」 の 熟語

荼毘 (ダビ)
 〔仏教語〕 火葬。 梵語 jhapita の音訳。




[s9095] 「莫」 の 熟語

莫逆 (バクギャク)
 さからうことがない。 思うところが一致し、相反するところが全くない。 (『荘子・
 大宗師』)
〔例:~~の友〕

莫迦 (バカ)
 〔国語〕 ばか。 (「馬鹿」 と同じく、梵語に対する 当て字(音訳)であるという。)




[s9181] 「萄」 の 熟語

葡萄 (ブドウ)
 ぶどう。




[s9189] 「菲」 の 熟語

菲才 (ヒサイ)
 ① 才能がない。
 ② 自分の謙称。




[s9201] 「菩」 の 熟語

菩薩 (ボサツ)
 悟りをひらいて衆生を導く、仏に次ぐ高徳の聖者。

菩提 (ボダイ)
 仏教における、究極の悟り。




[s9211] 「莽」 の 熟語

草莽 (ソウモウ)
 ① くさむら。
 ② 民間。 在野。

王莽 (オウモウ)
 (BC 45~AD 23) 前漢の帝位を奪い、一時的に「新」王朝を樹立した人物(
僭主)。
  在位15年で、後漢の光武帝にほろぼされた。




[s9213] 「萊」 の 熟語

蓬萊 (ホウライ)
 神仙が住むという、海上の島。




[s9229] 「葭」 の 熟語

葭簀 (よしず)
 〔国語〕 葭(よし)を編んで作ったすだれ。 日よけなどに用いる。




[s9249] 「萱」 、[6893]「蘐」 の 熟語

萱堂 (ケンドウ)
 母親の部屋。 庭に萱(わすれぐさ=憂いを忘れさせる草)を植えた
 ことから。

蘐園 (ケンエン)
 江戸時代中期の漢学者・荻生徂徠(1666~1728)の号。
 その学派を、蘐園学派という。




[s9298] 「董」 の 熟語

几董 (キトウ)
 江戸時代後期の俳人(1741~1789)。

骨董 (コットウ)
 美術的価値のある古道具。 アンティーク(antique)。




[s9305] 「葡」 の 熟語

葡萄 (ブドウ)
 ぶどう。




[s9315] 「萸」 の 熟語

茱萸 (シュユ)
 かわはじかみ。 昔の中国では、陰暦九月九日 (重陽の節句) に高所に登り、
 この実のついた枝を頭髪に挿して邪気をはらった。




[s9334] 「蓋」 の 熟語

蓋然性 (ガイゼンセイ)
 多分そうなるであろうと思われる可能性。 確からしさ。 (probability)




[s9347] 「蓑」 の 熟語

蓑笠 (サリュウ)
 みのと、かさ。
 〔例:孤舟~~の翁、獨り寒江の雪に釣る。(柳宗元『江雪』)〕




[s9355] 「蒜」 の 熟語

石蒜 (セキサン)
 ひがんばな。




[s9359] 「蒔」 の 熟語

蒔絵 (まきえ)
 漆を塗った上に金銀粉などを蒔き散らし、絵模様を表した器物。 わが国独特の漆工芸術。




[s9399] 「蒙」 の 熟語

『蒙求』 (モウギュウ)
 唐の李瀚が著した児童用教科書。 古人の言行を四字句の韻文で記述し、故実を記憶し
 やすくしてある。 日本にも古く伝来し、平安時代の貴族の子弟の教育に用いられた。
 書名は、『易経』の「童蒙、我に求む」の語に由来する。
 〔例〕
勸學院の雀は、~~を囀る。 (「門前の小僧、習わぬ経を読む」と同じ意味。)

蒙古 (モウコ)
 中国本土の北、シベリアの南にある地域。 モンゴル (Mongolia)。

蒙塵 (モウジン)
 政変などで、天子が都から逃れること。

蒙昧 (モウマイ)
 おろかで、道理にくらい。




[s9403] 「蓏」 の 熟語

果蓏 (カラ)
 木の実と草の実。




[s9415] 「蔚」 の 熟語

蔚然 (ウツゼン)
 ① 草木のしげるさま。
 ② さかんなさま。




[s9423] 「蔡」 の 熟語

蔡倫 (サイリン)
 後漢の宦官(?~121)。 世界ではじめて紙 (製紙術) を発明した。




[s9428] 「蓿」 の 熟語

苜蓿 (モクシュク)
 うまごやし。 マメ科の多年生草本で、牧草となる。




[s9430] 「蓴」 の 熟語

蓴菜 (ジュンサイ)
 池・沼に自生する多年生の水生植物。 若芽・若葉を食用とする。




[s9467] 「蔑」 の 熟語

蔑視 (ベッシ)
 見下げる。 ないがしろにする。




[s9470] 「蓬」 の 熟語

蓬壺 (ホウコ) 、 蓬萊 (ホウライ)
 神仙が住むという、海上の島。




[s9475] 「蔓」 の 熟語

蔓延 (マンエン)
 のびひろがる。 はびこる。




[s9479] 「蓼」 の 熟語

蓼(たで)食う虫も好きずき
 辛味(からみ)のある蓼の葉を 好んで食べる虫があるように、好みは人によって異なり、
 他人には理解できぬことも有り得る。




[s9498] 「蕨」 の 熟語

蕨拳 (ケツケン) 、 蕨手 (ケツシュ)
 わらびの若芽。 拳 (こぶし) の形をしているところから。

蕨手 (わらびで)
 〔国語〕 机の足などが、わらびの若芽のように巻いた形になっているもの。




[s9521] 「蔬」 の 熟語

蔬菜 (ソサイ)
 あおもの。 野菜。

蔬食 (ソシ)
 そまつな食事。 (= 疏食、麤食)
 〔例〕 疏食をくらひ、水を飲み、  ひじを曲げてこれを枕とするも、
 樂しみ 亦その中に在り。 (『論語』述而篇)




[s9523] 「藏」 の 熟語

藏版、藏板 (ゾウハン)
 明治期頃の出版界の用語で、印刷用の版(板)木や紙型などを 正当に保有していること、
 すなわち、出版権の保有を意味した。

行藏 (コウゾウ)
 ① 出処進退。
 ② 世に処する態度。 出処。

西藏 (チベット)
 Tibet ヒマラヤ山脈と崑崙山脈の間の高原地帯。
 1965年に、中華人民共和国のチベット自治区となった。




[s9529] 「蕃」 の 熟語

吐蕃 (トバン)
 唐代における、チベット族の呼称。




[s9531] 「蕪」 の 熟語

蕪辭 (ブジ)
 みだれて整わないことば。 (自分の言辞を謙遜していう)




[s9547] 「薤」 の 熟語

薤露 (カイロ)
 中国古代の葬式の歌。




[s9564] 「蕭」 の 熟語

蕭何 (ショウカ)
 漢の高祖を助けて天下を統一し、丞相となった。(?~BC.193)。
 張良、韓信とともに、漢の三傑とされる。




[s9568] 「薔」 の 熟語

薔薇 (ショウビ)
 ばら。




[s9572] 「薛」 の 熟語

薛濤 (セットウ)
 中唐の女流詩人(768~831)。 白居易・元稹らと親交があった。
 詩を書き記すための、紅色の便箋(薛濤箋)を 考案したという。




[s9579] 「薙」 の 熟語

薙髪 (テイハツ)
 髪をそる。 髪をそって僧となる。 (=剃髪)

草薙劍 (くさなぎのつるぎ)
 三種の神器の一つ。 日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国征伐の
 とき、剣で草をなぎはらって賊の放った野火から逃れた、と『古事記』に
 記されている剣であるとされ、熱田神宮の御神体となっている。




[s9593] 「藥」 の 熟語

藥莢 (ヤッキョウ)
 火薬と弾丸を一体化した 筒。 鉄砲などにつめて 発射する。




[s9601] 「蕾」 の 熟語

蓓蕾 (バイライ)
 花がほころびかけるさま。




[s9615] 「薩」 の 熟語

薩都剌 (サツトラ)
 元代の詩人。 西域の出身。 詩集に 『雁門集』 がある。

菩薩 (ボサツ)
 佛に次ぐ高徳の聖者。 観世音菩薩、文殊菩薩、地蔵菩薩など。




[s9622] 「薯」 の 熟語

甘薯 (カンショ)
 さつまいも。




[s9631] 「薹」 の 熟語

蕗の薹 (ふきのとう)
 蕗の地下茎から、早春に出る花軸。 若いものは食用となる。




[s9650] 「藪」 の 熟語

淵藪 (エンソウ)
 ① 魚や鳥獣が集まる所。
 ② 文物などが多く集まる所。




[s9661] 「藍」 の 熟語

藍本 (ランポン)
 書物作成のもとになる本。 原本。




[s9669] 「藜」 の 熟語

藜藿 (レイカク)
 あかざの葉とまめの葉。 粗食。

藜杖 (レイジョウ)
 あかざの茎で作った老人用のつえ。




[s9671] 「藹」 の 熟語

藹藹 (アイアイ)
 さかんで 多いさま。




[s9673] 「蘊」 の 熟語

蘊奥 (ウンオウ)
 学問・技芸の奥義。 深い造詣。

蘊蓄 (ウンチク)
 積み蓄えた学問・知識。

餘蘊 (ヨウン)
 あまり。 残り。
 〔例〕 餘蘊がない。 あますところがない。




[s9677] 「藿」 の 熟語

藜藿 (レイカク)
 あかざの葉とまめの葉。 粗食。




[s9683] 「藷」 の 熟語

甘藷 (カンショ)
 〔国語〕 さつまいも。






[s9686] 「蘇」 の 熟語

蘇軾 (ソショク)
 中国・宋代の政治家、文人 (1036~1101)。 王安石の革新政策に反対して
 左遷された。 前・後二編の 「赤壁賦」 が有名。




[s9703] 「藺」 の 熟語

藺相如 (リンショウジョ)
 中国 ・ 戦国時代の趙の人。 秦の昭襄王から秦の十五城と趙の「和氏の璧」 を
 取りかえたいとの申し出を受け、秦に使いしたが、秦王に誠意のないのを知り、
 璧を全うして(
完璧)趙に帰った。
 また、将軍 ・ 廉頗との「刎頸之交(ふんけいのまじわり)」 でも知られる。




[s9758] 「虐」 の 熟語

虐待 (ギャクタイ)
 むごく扱って、いじめる。

暴虐 (ボウギャク)
 荒々しくいじめ、苦しめる。 残酷な仕打ちをする。




[s9759] 「虔」 の 熟語

敬虔 (ケイケン)
 敬いつつしむ。




[s9763] 「虛」 の 熟語

虛空 (コクウ)
 ① そら。 おおぞら。 空中。
 ② 何も存在しないところ。




[s9768] 「虞」 の 熟語

虞美人 (グビジン)
 秦末の楚の項羽の愛人。 項羽が垓下に囲まれたとき、自殺。

虞世南 (グセイナン、558~638)
 唐初の学者、文人。 太宗に重んぜられ、書家としても高名。




[s9775] 「虧」 の 熟語

虧蝕 (キショク)
 日蝕(食)や月蝕(食)。




[s9789] 「蚓」 の 熟語

蚯蚓 (キュウイン)
 みみず。




[s9798] 「蠶」 の 熟語

蠶蛾 (サンガ)
 絹糸を吐き出して繭(まゆ)をつくる蛾。 その幼虫が「かいこ」。

蠶食 (サンショク)
 かいこが桑の葉を食べるように、しだいに他国を侵略すること。

蠶豆 (サントウ)
 そらまめ。 かいこの形に似ていることから。

天蠶糸 (テンサンシ、てぐす)
 ヤママユガ(山繭蛾)の幼虫の体内にある糸腺をとり、酢・食塩の
 液に浸して引き延ばし、乾燥させて作った糸。 釣り糸として用いる。




[s9805] 「蚤」 の 熟語

蚤歳 (ソウサイ)
 若いとき。




[s9815] 「蚌」 の 熟語

鷸蚌之爭 (イツボウのあらそい)
 鷸(しぎ)と蚌(どぶがい)が争っているうちに、両方とも漁夫に捕え
 られたという故事。 〔=漁夫之利〕 (『戦国策・燕策』)




[s9819] 「蚯」 の 熟語

蚯蚓 (キュウイン)
 みみず。




[s9841] 「蛉」 の 熟語

蜻蛉 (セイレイ)
 とんぼ。




[s9843] 「蛙」 の 熟語

井蛙 (セイア)
 ① 井戸の中の かえる。
 ② 見聞の狭い者。




[s9874] 「蛾」 の 熟語

蛾眉 (ガビ)
 ① 蛾の触角のように、細く曲がった美しいまゆ。
 ② 美人。

蛾眉山 (ガビサン)
 中国・四川省の成都の南西にある山。




[s9886] 「蜃」 の 熟語

蜃氣樓 (シンキロウ)
 海上や砂漠で、遠方の風景が空中に浮かんで見えたり、地平線の下に
 直立または倒立して見えたりする現象。 空気の密度の急激な変化で、
 光が異常屈折して起こる。 (looming)
 古代中国においては、大はまぐり(蜃)の吐き出す息によって生じるもの
 と考えられた。 (『史記・天官書』)




[s9898] 「蜋」 、[s9899]「螂」の 熟語

螳蜋、螳螂 (トウロウ)
 かまきり。




[s9904] 「蜿」 の 熟語

蜿蜒 (エンエン)
 うねうねと長く続くさま。 (=蜿蜿)




[s9913] 「蜻」 の 熟語

蜻蛉 (セイレイ)
 とんぼ。




[s9919] 「蜘」 の 熟語

蜘蛛 (チチュ)
 くも。




[s9935] 「蝦」 の 熟語

蝦蟇、蝦蟆 (ガマ)
 がま。 ひきがえる。

蝦夷 (えみし、えぞ)
 〔国語
 ① 古代東国の先住土着民。 大和朝廷の進出で抗争を生じたが、次第に
  その勢力下に入った。 後には専らアイヌを呼称する。
 ② 北海道の古称。




[s9939] 「蝴」 の 熟語

蝴蝶 (コチョウ)
 ちょう。




[s9980] 「蟋」 の 熟語

蟋蟀 (シッシュツ)
 こおろぎ。




[s9983] 「螽」 の 熟語

螽斯 (シュウシ)
 いなご。 きりぎりす、はたおり虫とする説もある。〔『詩経・国風』〕




[s9985] 「蟀」 の 熟語

蟋蟀 (シッシュツ)
 こおろぎ。




[s9997] 「蟄」 の 熟語

蟄居 (チッキョ)
 交際を避けて家にこもる。 我が国で江戸時代に、武士に課した刑。

啓蟄 (ケイチツ)
 冬ごもりの虫が活動を始めるころ。 新暦の3月5日頃。
 〔二十四気の一つ。〕




[s9998] 「螳」 、 [s10000] 「蟷」 の 熟語

螳螂蟷螂 (トウロウ)
 かまきり。




[s10001] 「蟇」、 [s10003] 「蟆」 の 熟語

蝦蟇、蝦蟆 (ガマ)
 がま。 ひきがえる。




[s10007] 「螺」 の 熟語

螺旋 (ラセン)
 にな(巻き貝の一種)の殻の線のような、 うずまき状のすじ。 ねじ。

螺髪 (ラハツ)
 ちぢれて、になの殻のようにみえる髪。 仏像の髪。

螺鈿 (ラデン)
 貝殻の切片を漆器などの面に象嵌し、装飾としたもの。 美しい光沢
 がある。

法螺 (ホウラ、ほら)
 ① ほら貝。 海産の大形の巻き貝の頭部に穴をあけ、吹き鳴らすように
  したもので、修験者などが用いる。
 ② [国語] 大げさな自慢。 うそ。




[s10009] 「螻」 の 熟語

螻蟻 (ロウギ)
 けらやありのように、つまらないもの。




[s10019] 「蟬」 の 熟語

蟬脱 (センダツ)
 せみが殻を抜け出るように、旧習や束縛を脱する。

空蟬 (うつせみ)
 せみの抜け殻。




[s10024] 「蟠」 の 熟語

蟠踞 (バンキョ)
 ある場所を拠りどころとして、勢力をふるう。




[s10034] 「蠊」 の 熟語

蛇蠊 (ダカツ)
 へびと、さそりと。 忌み嫌われる人や、物。




[s10035] 「蟻」 の 熟語

蟻附 (ギフ)
 ありのようにくっつく。

螻蟻 (ロウギ)
 けらやありのように、つまらないもの。




[s10049] 「蠅」 の 熟語

蠅頭 (ヨウトウ)
 はえの頭のように、きわめて小さいもの。 〔例:~~の字〕




[s10058] 「蠕」 の 熟語

蠕動 (ゼンドウ)
 ① 虫がうごめく。 (=蠢[s10062]動 ①)
 ② 胃や腸が、筋肉の収縮によって、食物を移動させる運動。




[s10062] 「蠢」 の 熟語

蠢動 (シュンドウ)
 ① 虫がうごめく。
 ② 取るに足らぬ連中が、騒ぎを起こす。




[s10069] 「蠡」 の 熟語

范蠡 (ハンレイ)
 春秋時代、越王・勾踐を輔佐して 呉王・夫差を討ち、
會稽の恥をすすいだ功臣。




[s10070] 「蠟」 の 熟語

蠟燭 (ロウソク)
 糸を芯とし、まわりに厚く蠟をかたまらせ、円筒状にしたもの。 芯に火を
 つけると蠟が燃えて、燈火となる。

蠟梅 (ロウバイ)
 ロウバイ科ロウバイ属の灌木。 黄梅。 花が半透明で、蝋細工のような
 光沢があるところから、吊づけられたという。




[s10076] 「蠱」 の 熟語

蠱惑 (コワク)
 まどわす。 たぶらかす。




[s10080] 「蠹」 の 熟語

蠹魚 (トギョ)
 しみ。 衣服や書物を食う虫。




[s10102] 「衒」 の 熟語

女衒 (ぜげん)
 [国語] 江戸時代、遊女の口入れを業とした人。




[s10108] 「衙」 の 熟語

官衙 (カンガ)
 役所。 官庁。




[s10123] 「袁」 の 熟語

袁枚 (エンバイ)
 1716~1799、中国・清代の詩人。 随園という園宅を営んだことから、袁随園と呼ばれる。
 詩は 格式にとらわれず、自由・率直に表現すべきであるという、性霊説を主張した。




[s10131] 「衽」 の 熟語

被髪左衽 (ヒハツサジン)
 髪をみだしたままで冠をつけず、衣服を左前に合わせる。 → 異民族の習慣。
 〔『論語・憲問篇』〕




[s10136] 「衷」 の 熟語

苦衷 (クチュウ)
 苦しい心の中。 つらさ。




[s10145] 「袈」 の 熟語

袈裟 (ケサ)
 僧侶の法衣。




[s10152] 「袒」 の 熟語

左袒 (サタン)
 ① 左の片肌(かたはだ)をぬぐ。
 ② 一方を助ける。 味方する。
   前漢の重臣・周勃(シュウボツ)が、呂(リョ)氏の乱を平らげようとした時、
  呂氏に味方する者は右袒せよ、劉氏(前漢の皇帝)に味方する者は左袒せよ、と
  言うと、すべての者が左袒して、乱は治まった という故事による。
  (『史記・呂后本紀』)




[s10160] 「袤」 の 熟語

廣袤 (コウボウ)
 土地の広さ。 面積。




[s10177] 「裔」 の 熟語

後裔 (コウエイ)
 子孫。




[s10184] 「裟」 の 熟語

袈裟 (ケサ)
 僧侶の法衣。




[s10198] 「裹」 の 熟語

裹頭 (カトウ)
 頭を布で つつむ。




[s10210] 「裴」 の 熟語

裴迪 (ハイテキ)
 (716~?) 盛唐の詩人。 王維と唱和した。




[s10229] 「褒」 の 熟語

褒貶 (ホウヘン)
 ほめるとけなすと。 〔毀譽~~〕

褒姒 (ホウジ)
 周の幽王(在位:BC781~771)の愛妃。 幽王はこの妃を笑わせる
 ために、烽火を上げて諸侯を集めることを繰り返したが、外敵が
 侵入したとき諸侯が集まらず、王は殺された。

褒美 (ホウビ)
 ほめて与えるもの。




[s10231] 「褓」 の 熟語

襁褓 (キョウホウ、キョウホ)
 ① むつき。 背負いひも。
 ② [国語] おしめ。




[s10246] 「襁」 の 熟語

襁褓 (キョウホウ、キョウホ)
 ① むつき。 背負いひも。
 ② [国語] おしめ。




[s10251] 「襄」 の 熟語

賴 襄 (ライ ジョウ、らい のぼる)
→賴山陽




[s10254] 「褻」 の 熟語

猥褻 (ワイセツ)
 みだらで、けがらわしい。




[s10256] 「褸」 の 熟語

襤褸 (ランル)
 ぼろのきもの。 ぼろ。




[s10277] 「襦」 の 熟語

襦袢 (ジュバン)
 [国語] からだにじかにつけて着る、短いはだぎ。
 ポルトガル語のジバン (gibão) がなまったもの、といわれる。




[s10279] 「襤」 の 熟語

襤褸、襤縷 (ランル)
 ぼろのきもの。 ぼろ。




[s10287] 「襲」 の 熟語

襲用 (シュウヨウ)
 従来どおり用いる。




[s10290] 「襴」 の 熟語

金襴 (キンラン)
 錦の地に金糸で模様を織り出した、豪華な布。




[s10304] 「覈」 の 熟語

硏覈 (ケンカク)
 くわしく調べて明らかにする。




[s10305] 「覇」 の 熟語

覇者 (ハシャ)
 武力で天下を征服した者。




[s10318] 「覺」 の 熟語

覺醒 (カクセイ)
 ① 目をさます。
 ② 迷いからさめる。 自分の非に気がつく。




[s10323] 「覡」 の 熟語

巫覡 (フゲキ)
 かんなぎ。 神につかえ、神のお告げをうかがう人。 〔巫は女、
 覡は男。〕




[s10329] 「覯」 の 熟語

希覯稀覯 (キコウ)
 まれにであう。 めったに見かけない。 〔例:~~書〕




[s10341] 「覿」 の 熟語

覿面 (テキメン)
 面と向かう。 まのあたり。 即座。




[s10347] 「觚」 の 熟語

操觚 (ソウコ)
 (文字を書くためのふだ(觚)を手に持つことから) 文字を書くこと。
  さらに、文筆に従事すること。




[s10357] 「觸」 の 熟語

牴觸 (テイショク)
 さしさわる。 法にふれる。




[s10366] 「觴」 の 熟語

羽觴 (ウショウ)
 ① 羽の形の飾りを付けたさかずき。
 ② さかずきの美称、あるいは詩語。

濫觴 (ランショウ)
 さかずきを浮かべるほどの水量。 ものごとのはじまり。




[s1037*] 「訄」 の 熟語

訄書 (キュウショ)
 清末~民国初期の思想家・章炳麟(号:大炎、1868~1936)の著書。 1899年初刊。
 中国における思想・学術の変遷や、革新すべき方向などを広範囲に扱った論文集
 であるが、この書名には、当時の中国がおかれた状況に即応すべき、やむにやま
 れぬ発言であるとの意が示されている。




[s10398] 「訝」 の 熟語

怪訝 (カイガ 、 けげん)
 いぶかるさま。 うたがい、あやしむさま。 〔例:~~な顔〕




[s10405] 「訣」 の 熟語

訣別 (ケツベツ)
 わかれる。 遠い別れをする。 ながの別れをする。

祕訣 (ヒケツ)
 人には知らせない 良い方法。 奥の手。




[s10413] 「詠」 の 熟語

詠草 (エイソウ)
 〔国語〕 和歌の草稿。




[s10423] 「詁」 の 熟語

訓詁 (クンコ)
 字句の意味を解釈すること。




[s10448] 「詈」 の 熟語

罵詈雜言 (バリゾウゴン)
 ののしって、さまざまな悪口を浴びせること。




[s10454] 「詭」 の 熟語

詭計 (キケイ)
 人をあざむくはかりごと。 トリック(trick)。

詭辯 (キベン)
 ① 人をだます言説。
 ② こじつけの議論。




[s10471] 「詮」 の 熟語

詮索 (センサク)
 [国語] 調べもとめる。 たずねもとめる。




[s10475] 「誅」 の 熟語

誅求 (チュウキュウ)
 きびしくせめて、税金などを取りたてる。




[s10500] 「讀」 の 熟語

訓讀 (クンドク)
 漢文や漢字に日本語をあてて読むこと。




[s10503] 「誣」 の 熟語

誣妄、誣罔 (フモウ)
 いつわり しいる。 ないことを あるように言って、いつわる。




[s10509] 「誼」 の 熟語

友誼 (ユウギ)
 友だちの間の友情。




[s10516] 「諄」 の 熟語

諄諄 (ジュンジュン)
 ていねいに繰り返して教えるさま。




[s10524] 「請」 の 熟語

請負 (うけおい)
 〔国語〕 ① 引受けること。
      ② 物品製作、建築、土木などの業務を引受け、契約する。

請託 (セイタク)
 内々でたのむ。 情実による特別の計らいを たのむ。




[s10533] 「諂」 の 熟語

諂諛 (テンユ)
 こび へつらう。




[s10536] 「誹」 の 熟語

誹謗 (ヒボウ)
 そしる。 そしり。




[s10538] 「諒」 の 熟語

諒闇 (リョウアン)
 天皇などの崩御により、新帝が喪に服していること。 その期間。




[s10541] 「謂」 の 熟語

所謂 (ショイ、いわゆる)
 世間で言うところの。




[s10542] 「諧」 の 熟語

諧謔 (カイギャク)
 じょうだん。おどけ。 〔例:~~を弄する〕




[s10543] 「諤」 の 熟語

諤諤 (ガクガク)
 遠慮なく直言するさま。

侃侃諤諤 (カンカンガクガク)
 強く堂々と直言するさま。
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[s10545] 「諫」 の 熟語

直諫 (チョクカン 、 チョッカン)
 相手をはばからず、いさめる。




[s10550] 「謔」 の 熟語

諧謔 (カイギャク)
 じょうだん。おどけ。 〔例:~~を弄する〕




[s10553] 「諺」 の 熟語

諺文 (ゲンモン 、 おんもん)
 朝鮮の表音文字。 25字からなる。




[s10591] 「謚」 の 熟語

謚号 (シゴウ)
 おくり名。 死後におくる名。




[s10569] 「諛」 の 熟語

阿諛 (アユ)
 へつらう。 おべっか。 ごますり。

諂諛 (テンユ)
 こびへつらう。




[s10600] 「謐」 の 熟語

謐謐 (ヒツヒツ)
 ひっそりとして、しずか。

靜謐 (セイヒツ)
 しずか。 世の中がおだやかに治まる。




[s10601] 「謗」 の 熟語

誹謗 (ヒボウ)
 そしる。 そしり。




[s10605] 「謳」 の 熟語

謳歌 (オウカ)
 ① 声を合わせてうたう。
 ② 多くの人が、そろってほめたたえる。




[s10607] 「謦」 の 熟語

謦咳 (ケイガイ)
 話したり、笑ったりする。

謦咳 (謦咳に接す)
 お目にかかる。 〔人に面会することをへりくだっていう。〕




[s10612] 「謬」 の 熟語

謬論 (ビュウロン)
 まちがった議論。 あやまった意見。




[s10617] 「譁」 、[s10618] 「嘩」 の 熟語

喧譁喧嘩(ケンカ)
 ① やかましく言いさわぐ。
 ② [国語] 言い争い。 いさかい。




[s10622] 「譏」 の 熟語

譏刺 (キシ)
 そしる。 そしり。




[s10648] 「譬」 の 熟語

譬喩 (ヒユ)
 ものごとの説明に、これとよく似たものを借り、用いること。 たとえ。




[s10649] 「譴」 の 熟語

譴責 (ケンセキ)
 ① 責め、とがめる。
 ② 公務員の過失や非行に対する、懲戒処分の一つ。




[s10657] 「讎」、「讐」 の 熟語

恩讎、恩讐 (オンシュウ)
 恩とあだ。

仇讐 (キュウシュウ)
 あだ。 かたき。 〔連語〕

校讐 (コウシュウ)
 書物を比較・対照して、正誤や異同を調べること。

復讐 (フクシュウ)
 かたきうち。 しかえし。




[s10661] 「讒」 の 熟語

讒言 (ザンゲン)
 人を陥れるために、事実を曲げ、あるいは偽って告げ口する。

讒謗 (ザンボウ)
 そしる。 あしざまにいう。

讒謗律 (ザンボウリツ)
 明治8年(1875年)に公布された、言論取締法。




[s10663] 「讖」 の 熟語

讖緯 (シンイ)
 未来のことや吉凶禍福を予言した言説。 それらの書物を、経書(
經書)に
 対して 緯書という。




[s10685] 「豁」 の 熟語

豁達 (カッタツ)
 心が広く、物事にこだわらないさま。 (=闊達)




[s10702] 「豌」 の 熟語

豌豆 (エンドウ)
 えんどうまめ。




[s10704] 「豎」 の 熟語

二豎 (ニジュ)
 病魔や病気のたとえ。〔『春秋左史伝』晉・景公の故事から。〕




[s10731] 「豺」 の 熟語

豺狼 (サイロウ)
 山犬や狼のように、貪欲でむごい権力者。




[s10735] 「貂」 の 熟語

貂裘 (チョウキュウ)
 小型哺乳動物 「てん」 の皮で作ったころも。 皮ごろもとしては
 高級品。




[s10779] 「貶」 の 熟語

貶謫 (ヘンタク)
 官位を下げて遠方に追放する。




[s10790] 「貳」 の 熟語

貳臣 (ジシン)
 二朝に仕える臣。




[s10803] 「賂」 の 熟語

賄賂 (ワイロ)
 利益を得る目的で、金品を贈ること。 その金品。




[s10804] 「賄」 の 熟語

賄賂 (ワイロ)
 利益を得る目的で、金品を贈ること。 その金品。




[s10818] 「賤」 の 熟語

貴賤 (キセン)
 ① 身分の高いと低いと。
 ② あらゆる階級の人々。




[s10826] 「賦」 の 熟語

詩賦 (シフ)
 詩と賦。 (ともに中国の韻文)




[s10837] 「賴」 の 熟語

賴山陽 (ライサンヨウ)
 1870~1832。 名は襄(のぼる)、字は子成。
 江戸時代後期の漢学者・歴史家。 「日本外史」、「日本政記」、
 「日本楽府」 などの著がある。




[s10840] 「賽」 の 熟語

賽子 (さいころ)
 さいころ。 (=骰子)




[s10846] 「賻」 の 熟語

賻儀 (フギ)
 死者をとむらって贈る金品。 香奠。




[s10848] 「贅」 の 熟語

贅言 (ゼイゲン)、 贅語 (ゼイゴ)
 むだなことば。 無用の文句。

贅澤(沢) (ゼイタク) [国語]
 分に過ぎたおごり。




[s10856] 「贏」 の 熟語

贏財 (エイザイ)
 ありあまる財産。〔『三國志・諸葛亮傳』〕




[s10865] 「贓」 の 熟語

贓品 (ゾウヒン) 、 贓物 (ゾウブツ)
 盗んだ品物。 不正な手段で手に入れた品物。




[s10867] 「贔」 の 熟語

贔屓 (ヒキ)
 努力する。

贔屓 (ひいき) [国語]
 目をかけて引き立てる。 後援者。




[s10868] 「贖」 の 熟語

贖罪 (ショクザイ)
 ① 金品を出して、処罰を免除してもらう。
 ② 善行を積むことで、罪のつぐないをする。




[s10875] 「赭」 の 熟語

赫赫 、 赫々 (カクカク、カッカク)
 ① 明らかで、さかんなさま。
 ② 功吊などが 人にすぐれているさま。




[s10878] 「赭」 の 熟語

赭衣 (シャイ)
 罪人の着物。 転じて、罪人。




[s10900] 「趙」 の 熟語

趙宋 (チョウソウ)
 宋朝(960~1279)のこと。 王室の姓が趙であるので、南北朝の宋(劉宋)と
 区別していう。




[s10902] 「趨」 の 熟語

趨舍 (スウシャ)
 進むと、とどまると。




[s10912] 「趺」 の 熟語

結跏趺坐 (ケッカフザ)
 座禅をするときの正しいすわり方。 左右の足をたがいに反対のももの上に置いて
 くむ。

龜趺 (キフ)
 石碑の台石で、亀の形をしたもの。 中国では後漢時代から用い
 られているが、わが国では、江戸時代初期から一部の大名家など
 で用いられるようになった。





[s10913] 「跏」 の 熟語

結跏趺坐 (ケッカフザ) 、 結跏 (ケッカ)
 座禅をするときの正しいすわり方。 左右の足をたがいに反対のももの上に置いて
 くむ。




[s10919] 「蹠」 の 熟語

對蹠、対蹠 (タイセキ)
 正反対であること。




[s10925] 「跌」 の 熟語

蹉跌 (サテツ)
 ① つまずく。
 ② 失敗する。 失敗。




[s10926] 「跛」 の 熟語

跛行 (ハコウ)
 片足を引きずって歩く。




[s10928] 「跋」 の 熟語

跋扈 (バッコ)
 のさばって、勢力をふるう。

跋渉 (バッショウ)
 山を越え 川を渡る。 山野を歩きまわる。




[s10933] 「跪」 の 熟語

跪拝 (キハイ)
 ひざまずいて拝む。




[s10945] 「迹」 の 熟語

本地垂迹 (ホンジスイジャク)、垂迹 (スイジャク)
 インドの仏(本地)が、衆生を救うために、神という仮のすがたになって 我が国に
 出現した、という信仰。 例えば、天照大神(あまてらすおおみかみ)は 大日如来
 の化身であるとする。 これが、神仏習合(神仏混淆)のもとになった。




[s10947] 「踐」 の 熟語

踐祚 (センソ)
 天子が位につく。 天皇が皇位を受け継ぐ。




[s10954] 「跼」 の 熟語

跼天蹐地 (キョクテンセキチ)、跼蹐 (キョクセキ)
 身をかがめ、ぬき足さし足をする。 おそれてびくびくする。




[s10980] 「蹂」 の 熟語

蹂躪 (ジュウリン)
 ふみにじる。 暴力で侵害する。




[s10993] 「蹇」 の 熟語

『蹇蹇録』 (ケンケンロク)
 明治期の政治家・陸奥宗光(1844~1897)の著書。
 明治中期における日本の外交戦略につぃて論述。




[s10994] 「蹉」 の 熟語

蹉跌 (サテツ)
 ① つまずく。
 ② 失敗する。 失敗。




[s10995] 「蹐」 の 熟語

跼天蹐地 (キョクテンセキチ)、跼蹐 (キョクセキ)
 身をかがめ、ぬき足さし足をする。 おそれてびくびくする。




[s11002] 「蹙」 の 熟語

顰蹙 (ヒンシュク)
 まゆをひそめる。顔をしかめる。〔不快の表情 → 例:顰蹙を買う〕
 〔『荘子・天運』における西施の故事から〕




[s11005] 「蹤」 の 熟語

蹤跡 (ショウセキ)
 ① あしあと。 人の行ったあと。
 ② 人の行ないのあと。 事がらのあと。 事跡。

先蹤 (センショウ)
 先例。 前例。




[s11016] 「蹶」 の 熟語

蹶起 (ケッキ)
 ふるい立つ。




[s11031] 「躇」 の 熟語

躊躇 (チュウチョ)
 ためらう。 ぐずぐずする。〔双声、連語〕




[s11034] 「躅」 の 熟語

躑躅 (テキチョク)
 ① 足ぶみする。 歩きなやむ。
 ② つつじ。〔シャクナゲ科の常緑灌木〕
  牛や羊がつつじを食べると歩きなやむところから、名づけられた
  という。




[s11039] 「躊」 の 熟語

躊躇 (チュウチョ)
 ためらう。 ぐずぐずする。〔双声、連語〕




[s11048] 「躑」 の 熟語

躑躅 (テキチョク)
 ① 足ぶみする。 歩きなやむ。
 ② つつじ。〔シャクナゲ科の常緑灌木〕
  牛や羊がつつじを食べると歩きなやむところから、名づけられた
  という。




[s11058] 「躪」 の 熟語

蹂躪 (ジュウリン)
 ふみにじる。 暴力で侵害する。




[s11072] 「軀」 の 熟語

微軀 (ビク)
 つまらぬ身。 自分を謙遜していう。




[s11078] 「軋」 の 熟語

軋轢 (アツレキ)
 いがみ合うこと。 不和。




[s11089] 「轉」 の 熟語

轉機 (テンキ)
 ある状態から他の状態に変わる機会。 かわりめ。

轉瞬 (テンシュン)
 またたく間。 瞬間。

轉注 (テンチュウ)
 漢字の六書の一つ。 ある文字の意味(本義)を、別な意味に
 転用・引伸する(転義・引伸義)こと。

轉寫 (テンシャ)
 〔国語〕 文章や図画を、他の書物などから 写しとる。




[s11112] 「軾」 の 熟語

蘇軾 (ソショク)
 中国・宋代の政治家、文人 。 東坡居士と号した。 (1036~1101)
 政争により二度にわたって地方に流され、二度目のとき、都・開封に召喚される
 途中で病死した。 「前赤壁賦」 「後赤壁賦」 が有名。




[s11119] 「輓」 の 熟語

輓近 (バンキン)
 近ごろ。 最近。




[s11120] 「輔」 の 熟語

輔弼 (ホヒツ)
 君主の近くにいて、政治を手助けする。 その任務。




[s11123] 「輜」 の 熟語

輜重 (シチョウ)
 ① 旅行者の荷物。
 ② 軍隊の荷物。 軍需品。




[s11137] 「輦」 の 熟語

輦轂 (レンコク)
 天子の乗る車。

輦轂下 (レンコクのもと) 、 輦下 (レンカ)
 天子の車のもと。 おひざもと。




[s11140] 「輳」 の 熟語

輻輳 (フクソウ)
 物事が四方から寄り集まる。




[s11143] 「輻」 の 熟語

輻輳 (フクソウ)
 物事が四方から寄り集まる。




[s11148] 「轅」 の 熟語

軒轅 (ケンエン)
  
黃帝の名。




[s11152] 「轂」 の 熟語

轂擊 (コクゲキ)
 車のこしきとこしきがぶつかり合う。 市街の繁華なさま。

推轂 (スイコク)
 車の後押しをするように、人を推薦する。




[s11153] 「輾」 の 熟語

輾轉反側 (テンテンハンソク)
 思いなやんで眠られず、何度も寝がえりをうつ。




[s11154] 「輿」 の 熟語

輿地 (ヨチ)
 大地。 大地は万物をのせることから。

輿地圖 (ヨチズ)
 地図。

輿論 (ヨロン)
 世間一般の意見。 (=世論)

權輿 (ケンヨ)
 物事の起こり。 物事の始まり。
 衡(はかり)を造るには 権(おもり)から始め、車を造るには 輿(物を載せる部分)
 から始めるからだという。

神輿 (みこし)
 〔国語〕 祭礼などに、御神体を載せてかつぐ 屋形(やかた)。




[s11158] 「轆」 の 熟語

轆轤 (ロクロ)
 ① 滑車と、それに巻きつけた綱により、井戸の水桶を上下させる装置。
 ② 〔国語〕 盤上で回転させることにより、陶磁器や円形の器物を製作
  する装置。

轆轆 (ロクロク)
 ゴロゴロという、車の音の響き。




[s11161] 「轍」 の 熟語

轍鮒 (テップ)
 わだちにできた水たまりにいるふな。 危険が迫っていることや、
 困窮していることのたとえ。 〔例:~~の急〕

覆轍 (フクテツ)
 ひっくりかえった車のわだち。 失敗の前例。




[s11170] 「轟」 の 熟語

轟然 (ゴウゼン)
 はげしく音のひびくさま。





[s11176] 「轢」 の 熟語

轢死 (レキシ)
 車にひかれて死ぬ。

軋轢 (アツレキ)
 いがみ合うこと。 不和。




[s11178] 「轤」 の 熟語

轆轤 (ロクロ)
 ① 滑車と、それに巻きつけた綱により、井戸の水桶を上下させる装置。
 ② 〔国語〕 盤上で回転させることにより、陶磁器や円形の器物を製作
  する装置。




[s11183] 「辜」 の 熟語

辜負 (コフ)
 そむく。

無辜 (ムコ)
 ① つみがない。 無実の罪。
 ② つみのない人。 無実の人。




[s11185] 「辭」 の 熟語

辭世 (ジセイ)
 ① この世を去る。
 ② 〔国語〕 死に臨んで残す詩歌。

辭退 (ジタイ)
 ① ことわる。
 ② ことわって、しりぞく。

辭賦 (ジフ)
 韻文で、一句の字数に制限のないもの。 抒情的なものを辭(辞)、
 叙事的なものを賦と称している。 『楚辭』の流れをくむ。

微辭 (ビジ)
 それとなく、批判をほのめかしたことば。




[s11187] 「辣」 の 熟語

辣腕 (ラツワン)
 〔国語〕 やりすぎるほど、すごいうでまえ。

辛辣 (シンラツ)
 てきびしい。




[s11191] 「辱」 の 熟語

辱知 (ジョクチ)
 知を辱(かたじけの)うする方。 かたじけなくも自分を知って下さる方。
 知人。




[s11197] 「邊」 の 熟語

邊陬 (ヘンスウ)、邊鄙 (ヘンピ)
 かたいなか。辺地。

邊幅 (ヘンプク)
 布地のふち。 外見。
 〔例:修邊幅(邊幅を修む)、うわべをかざる。〕

無邊 (ムヘン)
 広くて限りがない。




[s11203] 「迂」 の 熟語

迂愚 (ウグ)
 世事にうとくて、おろか。(多くは、自分を謙遜していう)




[s11232] 「迦」 の 熟語

釋迦 (シャカ)
 仏教の始祖。(紀元前5世紀前後のインドの人。)
 釋迦牟尼〔Sākyamuni、釋迦族の聖者の意〕の略。




[s11257] 「逅」 の 熟語

邂逅 (カイコウ)
 思いがけなく出会う。




[s11278] 「逍」 の 熟語

逍遙 (ショウヨウ)
 のんびりぶらつく。(畳韻)




[s11290] 「遞」 の 熟語

遞減 (テイゲン)
 段階的に減る。(減らす。)

遞增 (テイゾウ)
 段階的に増える。(増やす。)




[s11292] 「逞」 の 熟語

上逞 (フテイ)
 自重することなく、勝手にふるまうこと。




[s11337] 「遒」 の 熟語

遒勁 (シュウケイ)
 書 ・ 画 ・ 文章などの力強いこと。




[s11346] 「遲」 の 熟語

遲日 (チジツ)
 春の日。 春の日の光。




[s11356] 「逼」 の 熟語

逼迫 (ヒッパク)
 さしせまる。




[s11359] 「遍」 の 熟語

遍路 (ヘンロ)
 〔国語〕 祈願のため、弘法大師の修業の跡とされる四国
 八十八か所の霊場をめぐること。 また、その人。




[s11372] 「遘」 の 熟語

邂遘 (カイコウ)
 思いがけなく出会う。




[s11383] 「逍」 の 熟語

逍遙 (ショウヨウ)
 のんびり ぶらつく。(畳韻)




[s11394] 「遯」 の 熟語

遯世 (トンセイ)
 世をのがれて かくれ住む。




[s11400] 「遵」 の 熟語

遵守 (ジュンシュ) 、 遵奉 (ジュンポウ)
 従い守る。

遵法 (ジュンポウ)
 法律や規則に従う。




[s11410] 「邂」 の 熟語

邂遘 、 邂逅 (カイコウ)
 思いがけなく出会う。




[s11421] 「邀」 の 熟語

邀擊 (ヨウゲキ)
 待ち受けて撃つ。 むかえ撃つ。




[s11422] 「邇」 の 熟語

邇言 (ジゲン)
 身近か(通俗的)で、わかりやすいことば。
 中国の古典籍に見える俗語を収集し注解した書に、清代の
 学者・銭大昭の 『邇言』 がある。

天道遠 人道邇 (テンドウはとおく、ジンドウはちかし)
 天の道などを求めるよりも、身近な人の道こそ大切なことである。
 〔『春秋左氏伝』 昭公十八年〕




[s11426] 「邈」 の 熟語

茫邈 (ボウバク)
 広大で、はるかなさま。

緬邈 (メンバク)
 はるかなさま。




[s11430] 「邏」 の 熟語

邏卒 (ラソツ)
 見まわりの兵士。




[s11441] 「扈」 の 熟語

扈從 (コジュウ)
 天子の乗り物の供をする。(連語)

跋扈 (バッコ)
 のさばって、勢力をふるう。




[s11449] 「邯」 の 熟語

邯鄲 (カンタン)
 中国の戦国時代の趙の都。〔今の河北省南部の都市〕




[s11468] 「邯」 の 熟語

耶律楚材 (ヤリツソザイ)
 (1190~1244) 契丹人で、金に仕えていたが、蒙古に降って、チンギスカン(成吉思汗)
 の政治顧問となり、西域遠征にも随行した。 チンギスの死後も、太宗・オゴタイの信任
 を受けた。 詩人としてもすぐれ、詩集『湛然居士集』がある。




[s11484] 「鄕」 の 熟語

鄕原 (キョウゲン)
 八方美人。 偽善者。
 〔例:~~は、徳の賊なり。(『論語・陽貨篇』)〕




[s11492] 「都」 の 熟語

都鄙 (トヒ)
 都会と田舎(いなか)。




[s11514] 「鄙」 の 熟語

鄙事 (ヒジ)
 いやしい事がら。 つまらぬ仕事。
 〔例〕 吾(われ)、若かりしとき 賤(いや)しかりき。 故に ~~に多能なり。
                            (『論語・子罕篇』)

都鄙 (トヒ)
 都会と田舎(いなか)。

邊鄙 (ヘンピ)
 かたいなか。辺地。




[s11521] 「鄭」 の 熟語

鄭聲 (テイセイ)、鄭音 (テイオン)
 周代の鄭の国の音楽。 みだらな音楽。

鄭箋 (テイセン)
 鄭玄(↓)による『詩経』の注釈。

鄭重 (テイチョウ)
 礼式を略さず、手厚く行なうこと。

鄭玄 (テイゲン、ジョウゲン)
 (A.D.127~200) 後漢の学者。 字は、康成。 『詩経』、『周礼』、『儀礼』、
 『礼記』の注釈がある。




[s11582] 「醐」 の 熟語

醍醐 (ダイゴ)
 バターやチーズ〔蒙古語の音訳〕。 転じて、仏の最上の教え。

醍醐天皇 (ダイゴテンノウ)
 第六十代天皇(平安時代前期)。 (885~930、在位:897~930)。
 人格円満で、「延喜の治」を実現。

後醍醐天皇 (ゴダイゴテンノウ)
 第九十六代天皇。 (1288~1339、在位:1318~1339)。
 鎌倉幕府の崩壊をうけて、「建武の新政」を実施。




[s11586] 「醍」 の 熟語

醍醐 (ダイゴ)
 バターやチーズ(蒙古語の音訳 … 金沢庄三郎 説)。
 すなわち、「最上の食物《の意から転じて、仏の最上の教え。

醍醐天皇 (ダイゴテンノウ)
 第六十代天皇(平安時代前期)。 (885~930、在位:897~930)。
 人格円満で、「延喜の治」を実現。

後醍醐天皇 (ゴダイゴテンノウ)
 第九十六代天皇。 (1288~1339、在位:1318~1339)。
 鎌倉幕府の崩壊をうけて、「建武の新政」を実施。




[s11587] 「醞」 の 熟語

醞釀 (ウンジョウ)
 ① 酒をかもす。
 ② ある状態などを、時間をかけて作り出す。




[s11591 「醫」 の 熟語

『醫心方』 (イシンホウ)
 平安時代の学者・丹波康頼が著わした、日本の現存最古の医学書。




[s11593] 「醬」 の 熟語

覆醬 (フウショウ)
 書物でしょうゆつぼのふたをする。 重んじられない著述のたとえ。
 (多くの場合、自分の著述を謙遜していう。)




[s11605] 「釀」 の 熟語

醞釀 (ウンジョウ)
 ① 酒をかもす。
 ② ある状態などを、時間をかけて作り出す。




[s11609] 「醺」 の 熟語

微醺 (ビクン)
 少し酒に酔う。 ほろ酔い。




[s11613] 「釁」 の 熟語

瑕釁 (カキン)
 きず。 あやまち。 すきま。




[s11617] 「釋」 の 熟語

釋迦 (シャカ) 、 釋尊 (シャクソン)
 仏教の始祖。(紀元前5世紀前後のインドの人。)
 釋迦牟尼〔Sākyamuni、釋迦族の聖者の意〕の略。

釋氏 (シャクシ)
 仏教徒。 僧侶。

釋放 (シャクホウ)
 捕虜・囚人などをとき放ち、自由を与える。

釋奠 (セキテン)
 供え物をして行なう、周公や孔子のまつり。




[s11628] 「釐」 の 熟語

釐正 (リセイ)
 改め正す。

釐毫 (リゴウ)
 ごくわずか。 ごくわずかなこと。




[s11672] 「鉞」 の 熟語

斧鉞 (フエツ)
 ① おのと、まさかり。
 ② 文の添削。




[s11684] 「鑛」 の 熟語

鑛物 (コウブツ)
 (mineral)
 地殻の中に含まれる無機物。 多くは、固体である。




[s11703] 「鐵」 の 熟語

鐵拳 (テッケン)
 ① かたい にぎりこぶし。
 ② かたいにぎりこぶしで 打つ。 げんこ。 げんこつ。

鐵路 (テツロ)
 鉄道線路。

鐵漿 (かね)
 〔国語〕 昔、結婚した女性が 歯を黒く染めるのに用いた褐色の液。
 鉄を 茶の汁や酒に浸して作った。 おはぐろ。





[s11708] 「鈿」 の 熟語

螺鈿 (ラデン)
 貝殻の切片を漆器などの面に象嵌し、装飾としたもの。 美しい光沢
 がある。




[s11746] 「銓」 の 熟語

銓衡 (センコウ)
 人物・才能をはかり調べて適任者を選ぶ。〔詮衡は誤用〕




[s11770] 「銷」 の 熟語

銷遣 (ショウケン)
 憂さを晴らす。 憂さ晴らし。 (=消遣)

銷磨 (ショウマ)
 すりへる。そこなわれる。




[s11802] 「錯」 の 熟語

錯覺 (サッカク)
 外界の事物に対する誤った知覚 〔多くは 視覚、聴覚〕。

錯綜 (サクソウ)
 複雑に入りまじる。 こんがらかる。

金錯 (キンサク)
 金で象嵌(ゾウガン)すること。 また、その物。

介錯 (かいしゃく)
 〔国語〕 ① 人に かいぞえして、世話をする。
      ② 切腹する人の 首を切る。




[s11813] 「錚」 の 熟語

錚錚 (ソウソウ)
 ① 金属のかたい音のひびき。
 ② 凡人の中で少しすぐれた者。
 ③ 〔国語〕 すぐれた人物などの、ひときわ目につくさま。




[s11840] 「鍾」 の 熟語

鍾愛 (ショウアイ)
 (愛をあつめる意で)その人だけを特別にかわいがる。 非常にかわいがる。




[s11842] 「鍤」 の 熟語

耒鍤 (ライソウ)
 すき。(農具)




[s11843] 「鍐」 、 [s11844] 「鑁」 の 熟語

鑁阿寺 (ばんなじ)
 栃木県足利市にある、真言宗の寺院。 鎌倉時代初期の建久7(1196)年に創建された
 足利氏の氏寺で、境内に足利学校があった。

覺鑁 (かくばん)
 平安時代後期の僧で、真言宗・新義派の開祖。




[s11846] 「鍮」 の 熟語

眞(真)鍮 (シンチュウ)
 銅と亜鉛の合金。




[s11850] 「鍍」 の 熟語

鍍金 (トキン、めっき)
 化学処理により、ある金属の表面に他の金属を薄く付着させること。




[s11873] 「鎭」 の 熟語

鎭壓(圧) (チンアツ)
 おさえつけてしずめる。 威力で暴乱をしずめる。

重鎭 (ジュウチン)
 ① 重い おさえ。
 ② 重きをなす人。




[s11886] 「鏖」 の 熟語

鏖殺 (オウサツ)
 みなごろしにする。




[s11942] 「鐸」 の 熟語

鐸鈴 (タクレイ)、檐鐸 (エンタク)
 のきに吊るした鈴。 ふうりん。

銅鐸 (ドウタク)
 青銅製の大きい鈴。 わが国では、弥生時代の遺跡などからの出土
 例が多く、祭祀に用いられたものと考えられている。

木鐸 (ボクタク)
 ① 木の舌(ゼツ)のついた鈴。 古代中国で、法令を民に示すときに
  鳴らした。
 ② 転じて、世人を教え導く者。 『論語・八佾篇』の「夫子を以て木鐸
  と為す」の語に由来する。




[s11960] 「鑠」 の 熟語

矍鑠 (カクシャク)
 年老いて元気なさま。 〔『後漢書・馬援傳』から〕




[s11977] 「鑰」 の 熟語

祕鑰 (ヒヤク)
 秘密を解くかぎ。




[s11986] 「鑾」 の 熟語

鑾輿 (ランヨ)
 天子の乗る馬車。




[s11988] 「鑿」 の 熟語

開鑿 (カイサク)
 山野や地中を切り開いて、道路や運河を通ずること。

穿鑿 (センサク)
 根ほり葉ほり調べる。




[s11990] 「肆」 の 熟語

書肆 (ショシ)
 書店。




[s12014] 「關」 の 熟語

關鍵 (カンケン)、關鑰 (カンヤク)
 ① かんぬきと、かぎ。
 ② 物事を深く理解するうえで、最もかんじんなこと。

關雎 (カンショ)
 周王がよい配偶者を得るようにと、臣下がことほいだ詩。
 『詩経』 の冒頭にある。

關與 (カンヨ)
 関係する。

[s12022] 「閱」 の 熟語

檢閱 (ケンエツ)
 ① しらべる。 検査する。
 ② 出版物等の内容を政府機関が審査し、不適当なものの発表・公開を禁止すること。

閱歷 (エツレキ)
 ① 過ぎ去る。 経過する。
 ② 過ぎ去った事がら。




[s12026] 「閼」 の 熟語

閼伽 (アカ)
 仏に供える水。 梵語 arghya の音訳。




[s12027] 「閻」 の 熟語

閻浮 (エンブ)
 ① けがれ。
 ② 閻浮提のこと。

閻浮提 (エンブダイ)
 人間界。 けがれた世界。

閻魔 (エンマ)
 人の生前の罪を判定する、地獄の大王。 梵語 Yamarãja の音訳。

閻若璩 (エンジャクキョ)
 中国・清代の考証学者 (1636~1704)。 『古文尚書疏證』の著がある。




[s12029] 「閹」 の 熟語

閹官 (エンカン)
 去勢されて宮中に仕える男。 〔=宦官〕




[s12036] 「闊」 の 熟語

闊歩 (カッポ)
 大またで歩く。 自由に行動する。




[s12042] 「闍」 の 熟語

阿闍梨 (アジャリ)
 上位の僧の称号。 (梵語の音訳)




[s12043] 「闌」 の 熟語

闌干 (ランカン)
 ① てすり。(=欄干)
 ② 涙が流れるさま。 〔例〕 玉容 寂寞として 涙 ~~。(白居易「長恨歌」)




[s12048] 「闔」 の 熟語

闔郡 (コウグン) 、 闔邑 (コウシ)、 闔船 (コウセン)
 郡じゅう、 村じゅう、 船じゅう。

闔閭 (コウリョ) 、 闔廬 (コウロ)
 春秋時代の呉の王(BC.515~496 在位)。 兵法家の孫武を将軍
 としたことで、西方の強国・楚を攻撃、北方の斉や晋にも勢威を
 示した。(『史記・孫子呉起列伝』)
 … この孫武を兵書『孫子』の著者とする説があるが、他方、戦国
 時代の孫臏(孫武の子孫)を著者とする説もあり、確定しない。




[s12049] 「闖」 の 熟語

闖王 (チンオウ)
 明末の流族・李自成は、西安に拠って大勢力となり、闖王と称した。
 彼はその後、北京を陥れて明朝を滅ぼしたが(1644年)、まもなく
 南下してきた清軍に敗れた。

闖入 (チンニュウ)
 不意に入りこむ。





[s12050] 「闐」 の 熟語

喧闐 (ケンテン)
 かまびすしいさま。 そうぞうしいさま。

于闐 (ウテン)
 漢代、西域の通商路に存在したオアシス国家。 現在の中国 新疆
 ウィグル自治区 ホータン(和田)市。




[s12057] 「闥」 の 熟語

(タツをハイす)
 門をおし開く。 (王安石の詩『湖陰の壁に書す』(七言絶句)から)




[s12058] 「闢」 の 熟語

開闢 (カイビャク)
 天地の開けはじめ。 世界の始まり。




[s12060] 「阜」 の 熟語

曲阜 (キョクフ)
 中国・山東省にある、孔子(BC.552~479)の生地。 孔子廟がある。




[s12063] 「阡」 の 熟語

阡陌 (センパク)
 田畑の間のたてよこの道。




[s12083] 「陌」 の 熟語

阡陌 (センパク)
 田畑の間のたてよこの道。




[s12084] 「陋」 の 熟語

陋屋 (ロウオク)
 ① せまくて、むさくるしい家。
 ② 自分の家の謙称。

陋巷 (ロウコウ)
 せまい街路。 路地裏。 貧民街。

陋習 (ロウシュウ)
 わるい習慣。 悪風。

固陋 (コロウ)
 孤独でかたくななこと。




[s12088] 「陷」 の 熟語

陷穽 (カンセイ)
 落とし穴。




[s12114] 「陬」 の 熟語

邊陬 (ヘンスウ)
 かたいなか。 辺地。




[s12121] 「隆」 の 熟語

隆起 (リュウキ)
 地盤変動によって、土地が高くもちあがる。 〔←→沈下〕

隆盛 (リュウセイ)
 勢いがさかんで、栄える。




[s12138] 「隕」 の 熟語

隕石 (インセキ)
 流星が 地上に落下したもの。




[s12141] 「隗」 の 熟語

先從隗始 (まず カイよりはじめよ)
 ① 賢者を招くには、まず自分のようなさほどでもない者を優遇せよ。
  (『戦国策』 にみえる、春秋戦国時代の人・郭隗のことば。)
 ② 〔国語〕 物事を自分 (言い出した人) から始める。(① の誤用)




[s12149] 「隱」 の 熟語

隱逸 (インイツ)
 世を避けて、かくれる。 その人。

市隱 (シイン)
 人徳や非凡さが目立たぬように、市中にかくれ住む人。




[s12160] 「隧」 の 熟語

隧道 (スイドウ、ズイドウ)
 道路・鉄道・水路などを通すために、地中を掘削して設けた空間。 トンネル(tunnel)。




[s12166] 「隴」 の 熟語

隴畝 (ロウホ)
 はたけ。

隴望 (ロウをえてショクをのぞむ)
 隴の地を手に入れると、その南に続く蜀の地も欲しくなる。
 人の欲望の限りないことのたとえ。 〔『後漢書・岑彭伝』の
 記事から〕




[s12196] 「雜」 の 熟語

雜言 (ザツゲン 、 ぞうごん)
 ① (ザツゲン) 雑談。 よもやま話。
 ② (ぞうごん) 〔国語〕 種々の悪口。




[s12201] 「雕」 の 熟語

雕琢 (チョウタク)
 ① 玉にほりものをし、みがいて、りっぱに仕上げる。
 ② 詩や文章を、念入りに仕上げる。

雕蟲 (チョウチュウ)
 虫を彫刻するように、文章の細かな字句をかざる。 小細工。




[s12209] 「舊」 の 熟語

舊套 (キュウトウ)
 古い形式。 ありきたりのやり方。

舊廬 (キュウロ)
 昔のままの、小さな家。

舊臘 (キュウロウ)
 去年のくれ。 去年の十二月。




[s12212] 「瞿」 の 熟語

瞿曇 (クドン)
 釈迦の姓〔梵語 gautama の音訳〕。 転じて、仏、仏教をいう。




[s12219] 「雙」 の 熟語

雙聲 (ソウセイ)
 二字の語において、それぞれの字のはじめの子音が同じである
 こと。 この雙聲(双声)の語では、文字の意味よりも二字の発音
 の結合がものごとの状態を表現する。  参考:
→ 疊韻
 〔雙聲の語の例〕 參差、悽愴、淋漓、玲瓏、磊落、陸離、髣髴。

雙璧 (ソウヘキ)
 二つならんで、優劣なく、共にすぐれた人や物。




[s12228] 「雪」 の 熟語

雪冤 (セツエン)
 無実の罪をすすぎ、潔白であることを示す。 青天白日の身となる。




[s12239] 「零」 の 熟語

零本 (レイホン)
 全集・叢書など まとまりのある本のうちの、一部分。 =端本(はほん)。

零落 (レイラク)
 落ちぶれる。




[s12241] 「霄」 の 熟語

霄壤 (ショウジョウ)
 天と地。 非常に大きなへだたり。 (例:~~の差)

雲霄 (ウンショウ)
 大空。




[s12247] 「靈」 の 熟語

靈驗 (レイケン)
 (祈願をこめたことに対する) 神佛の不思議なしるし ・ ききめ。

靈臺 (レイダイ)、 靈府 (レイフ)
 たましいのあるところ。 心。

英靈 (エイレイ)
 ① すぐれた霊気。 すぐれた霊気を備えた人物。 すぐれた人物。
 〔例:~~盡く來歸す (王維 『送別』)〕
 ② 〔国語〕 戦死者の霊に対する敬称。




[s12251] 「霍」 の 熟語

霍亂 (カクラン)
 盛夏の頃に急に下痢したりする病気。 〔例:鬼の~~〕

霍去病 (カクキョヘイ)
 漢の武帝の時の将軍 (BC.146~117)。 匈奴と戦って大勝し、
 その勢力を弱体化させた。




[s12253] 「霓」 の 熟語

霓裳 (ゲイショウ)
 にじのように美しいもすそ。




[s12273] 「霹」 の 熟語

霹靂 (ヘキレキ)
 はげしく鳴るかみなり。〔例:青天の~~〕




[s12279] 「靆」 の 熟語

靉靆 (アイタイ)
 雲のたなびくさま。




[s12280] 「靂」 の 熟語

霹靂 (ヘキレキ)
 はげしく鳴るかみなり。〔例:青天の~~〕




[s12282] 「靉」 の 熟語

靉靆 (アイタイ)
 雲のたなびくさま。




[s12289] 「靑」 の 熟語

靑鞜 (セイトウ)
 明治44(1911)年に、平塚らいてう(雷鳥)の首唱で 若い女性達の手によって
 創刊された、女性解放運動の機関誌。 大正5(1916)年 終刊。
 英国で進歩的女性を呼ぶのに用いられた「blue-stocking」の、森鴎外による訳語
 であるという。

踏靑 (トウセイ)
 青草をふむ、すなわち 春に郊外に出歩くこと。 屋外に出る機会の少なかった
 中国旧社会の女性達にとっては 大きな楽しみであった。




[s12292] 「靜」 の 熟語

靜謐 (セイヒツ)
 しずか。 世の中がおだやかに治まる。




[s12297] 「靡」 の 熟語

風靡 (フウビ)
 風が草木をなびかすように、なびかせ従わせること。

淫靡 (インビ)
 みだら で、華美なこと。




[s12305] 「勒」 の 熟語

彌勒 (ミロク)
 釋迦入滅後に出現し、衆生を導くとされる佛。




[s12323] 「鞅」 の 熟語

鞅鞅 (オウオウ)
 心にみたされないものがあって、楽しまぬさま。 (=怏怏)

鞅掌 (オウショウ)
 ① 忙しく仕事をする。
 ② つかさどる。 受けもつ。

商鞅 (ショウオウ)
 中国・戦国時代の秦の政治家(?~BC.338)。 諸制度の改革により
 秦を富強にしたが、政敵の讒言により刑死した。




[s12324] 「靼」 の 熟語

韃靼 (ダッタン)
 ① 古代から中国北部で活動していた、蒙古系遊牧民族の一部族。
  タタル、タタール。
 ② 蒙古系民族の総称。




[s12330] 「靺」 の 熟語

靺鞨 (マッカツ)
 中国の古代、東北部の松花江流域にいたツングース民族。 唐の則天武后
 (在位:684~704 実験把握)のとき、
渤海国を建てた。




[s12336] 「鞏」 の 熟語

鞏固 (キョウコ)
 かたくて動かない。




[s12342] 「鞘」 の 熟語

鞘堂 (さやドウ)
 〔国語〕 風雨を防ぎ、社殿や仏堂を保護するため、さらに外におおい
 かぶせた堂(建築物)。 外囲い。




[s12347] 「鞠」 の 熟語

鞠躬 (キッキュウ)、鞠躬如 (キッキュウジョ)
 つつしみぶかいさま。 〔双声の語〕

蹴鞠 (シュウキク)
 けまり。




[s12350] 「鞜」 の 熟語

踏靑 (トウセイ)
 青草をふむ、すなわち 春に郊外に出歩くこと。 屋外に出る機会の少なかった
 中国旧社会の女性達にとっては 大きな楽しみであった。

靑鞜 (セイトウ)
 明治44(1911)年に、平塚らいてう(雷鳥)の首唱で 若い女性達の手によって
 創刊された、女性解放運動の機関誌。 大正5(1916)年 終刊。
 英国で進歩的女性を呼ぶのに用いられた「blue-stocking」の、森鴎外による訳語
 であるという。





[s12353] 「鞨」 の 熟語

靺鞨 (マッカツ)
 中国の古代、東北部の松花江流域にいたツングース民族。 唐の則天武后
 (在位:684~704 実験把握)のとき、渤海国を建てた。




[s12357] 「鞦」 の 熟語

鞦韆 (シュウセン)
 ぶらんこ。




[s12361] 「鞭」 の 熟語

鞭韃 (ベンタツ)
 むちうつ。 転じて、はげます。

敎鞭 (キョウベン)
 教師が教授するものを指し示すために持つ、むち (細い棒)。




[s12373] 「韃」 の 熟語

鞭韃 (ベンタツ)
 むちうつ。 転じて、はげます。




[s12378] 「韆」 の 熟語

鞦韆 (シュウセン)
 ぶらんこ。




[s12385] 「韋」 の 熟語

韋編 (イヘン)
 竹簡をなめしがわでとじた書物。〔例:~~三たび絶つ〕




[s12404] 「韞」 の 熟語

韞匵 (ウントク)
 はこの中にしまっておく。
 〔例〕
 「斯(ここ)に美玉有り。匵(はこ)に韞(おさ)めて蔵せんか、
 善賈を求めて沽(う)らんか。」 『論語・子罕篇』




[s12409] 「韜」 の 熟語

韜晦 (トウカイ)
 才能 ・ 学問をつつみかくす。

六韜三略 (リクトウサンリャク)
 兵法書の 『六韜』 と 『三略』。 転じて我が国では、虎の巻 ・秘訣 ・ 極意
 などの意味に用いられる。




[s12430] 「竟」 の 熟語

畢竟 (ヒッキョウ)
 つまり。 結局。




[s12432] 「韶」 の 熟語

韶三月、不肉味
(ショウをきくことサンゲツ、にくのあじわいをしらず)
 古代の聖天子・舜が作った音楽「韶」に関する、孔子のことば。〔『論語・述而篇』〕




[s12455] 「碩」 の 熟語

碩學 (セキガク)
 大学者。

碩鼠 (セキソ)
 大きなねずみ。 〔例〕 碩鼠 碩鼠、我が黍を食うなかれ。(『詩経・魏風』)




[s12462] 「頤」 の 熟語

頤使 (イシ)
 人をあごで使う。

解頤 (カイイ)
 おとがいをとく。 おおわらいする。 人を感服させる。




[s12496] 「顯」 の 熟語

顯官 (ケンカン) 、 顯職 (ケンショク)
 高い地位の官職。 その官職にある人。

顯現 (ケンゲン)
 あきらかにあらわす / あらわれる。




[s12503] 「類」 の 熟語

類書 (ルイショ)
 ① 体系的分類による項目で構成された百科事典。 各項目には、古今の
  書籍から、関係する故事や詩文が摘録されている。
  中国の各時代に編集された類書として、次のようなものがある。
  (唐) 『北堂書鈔』 『芸文類聚』 『初学記』 『白氏六帖』、
  (宋) 『太平広記』 『太平御覧』 『冊府元亀』 『玉海』、
  (明) 『永楽大典』、 (清) 『淵鑑類函』 『古今図書集成』。
 ② 〔国語〕 同じ種類の書物。 内容や書名が似通った書物。




[s12508] 「顚」 の 熟語

顚狂 (テンキョウ)
 きちがい。 また、挙動が軽はずみで、きちがいじみていること。

顚倒夢想 (テンドウムソウ)
 正しくものを見ることができない、という迷い。 〔『般若心経』 中
 の語。 梵語 viparyasa の訳。〕

顚沛 (テンパイ)
 ① つまづき倒れる。
 ② とっさの間。 ちょっとの間。
  〔例:顚沛にも必ず是(仁)に於いてす。(『論語・里仁』)〕




[s12516] 「顰」 の 熟語

顰蹙 (ヒンシュク)
 まゆをひそめる。顔をしかめる。〔不快の表情 → 例:顰蹙を買う〕
 〔『荘子・天運』における西施の故事から〕

(ひそみにならう)
 人のまねをする。 〔上記の故事から〕




[s12517] 「顱」 の 熟語

顱頂骨 (ロチョウコツ)
 脳を包んでいる頭蓋骨の、上方の中心をなす部分。




[s12535] 「颶」 の 熟語

颶風 (グフウ)
 暴風。 強風。




[s12542] 「飄」 の 熟語

飄逸 (ヒョウイツ)
 世間を気にせず、のんきなさま。

飄然 (ヒョウゼン)
 ぶらりと。 一所にとどまらず、さまようさま。




[s12558] 「飧」 の 熟語

盤中飧 (バンチュウのソン)
 さらに盛った食物。
 〔例〕 誰知盤中飧、粒粒皆辛苦。 (誰か知らん盤中の飧、粒粒皆辛苦なるを。)
    (唐・李紳の五言絶句 『憫農』(農を あわれむ))




[s12566] 「飩」 の 熟語

饂飩 (うどん)
 〔国語〕小麦粉を水でこねて薄くのばし、細く ひも状に切った食品。




[s12580] 「餃」 の 熟語

餃子 (コウシ)
 ぎょうざ。




[s12609] 「館」 の 熟語

館娃宮 (カンアイキュウ)
 中国の春秋時代、呉王・夫差が美人西施のために建てた宮殿。

捐館 (エンカン)
 やかたをすてる、すなわち、死ぬこと。




[s12622] 「餮」 の 熟語

饕餮 (トウテツ)
 古代中国の青銅器の文様に表された悪獣。




[s12624] 「饂」 の 熟語

饂飩 (うどん)
 〔国語〕小麦粉を水でこねて薄くのばし、細く ひも状に切った食品。




[s12627] 「餼」 の 熟語

餼羊 (キヨウ)
 いけにえの羊。

告朔餼羊 (コクサクのキヨウ)
 告朔の儀式に供える、いけにえの羊。 孔子のとき、告朔の儀式は
 既にすたれていたが、羊を供える習慣は残っていた。 弟子の子貢
 は形式のみで内容のない習慣はやめるべきであると主張したが、
 孔子は、形式を残すことでその精神をよみがえらせることができる、
 と説いた。 (『論語・八佾篇』)




[s12634] 「饉」 の 熟語

饑饉 (キキン)
 農作物の実りが悪くて食物が欠乏し、人々が飢え苦しむこと。




[s12636] 「饅」 の 熟語

饅頭 (マンジュウ、マントウ)
 円形の、蒸したもち菓子。 頭(ジュウ)は、唐音。




[s12640] 「饑」 の 熟語

饑饉 (キキン)
 農作物の実りが悪くて食物が欠乏し、人々が飢え苦しむこと。




[s12643] 「饒」 の 熟語

饒舌 (ジョウゼツ)
 おしゃべり。 多弁。

沃饒 (ヨクジョウ)
 地がよく肥え、作物が多くとれること。




[s12652] 「饕」 の 熟語

饕餮 (トウテツ)
 古代中国の青銅器の文様に見られる怪奇な霊獣。 祭器としての神聖さを
 表わすものとされる。




[s12668] 「馥」 の 熟語

馥郁 (フクイク)
 よい香りのたちこめるさま。




[s12670] 「馨」 の 熟語

寧馨兒 (ネイケイジ)
 すぐれた好いこども。 (他人のこどもをほめる語)




[s12677] 「馳」 の 熟語

馳驅 (チク)
 馬や馬車を走らせること。

馳走 (チソウ)
 〔国語〕 ① 飲食物でもてなす。
 ② おいしい食物。




[s12692] 「駕」 の 熟語

凌駕 (リョウガ)
 他をしのいで、上に出る。




[s12698] 「駝」 の 熟語

駝鳥 (ダチョウ)
 だちょう。〔=鴕鳥〕

駱駝 (ラクダ)
 らくだ。




[s12700] 「駘」 の 熟語

駘蕩 (タイトウ)
 のびのびしたさま。 のどかなさま。〔例:春風~~〕




[s12703] 「駑」 の 熟語

駑馬 (ドバ)
 のろい馬。




[s12708] 「駭」 の 熟語

震駭 (シンガイ)
 ふるえあがるほどに、おそれおどろく。




[s12714] 「駱」 の 熟語

駱駝 (ラクダ)
 らくだ。




[s12732] 「驗」 の 熟語

靈驗 (レイケン)
 (祈願をこめたことに対する) 神仏の不思議なしるし ・ ききめ。





[s12736] 「騷」 の 熟語

騷擾 (ソウジョウ)
 さわぎで、秩序が乱されること。 動乱で、政治体制などが安定
 しないこと。

騷客 (ソウカク) 、 騷人 (ソウジン)
 詩人。

喧騷 (ケンソウ)
 やかましく さわぐこと。 さわがしいこと。




[s12739] 「駢」 の 熟語

駢儷 (ベンレイ)
 対句を用い、音調を整え、故事を多く引用した文体。




[s12755] 「騫」 の 熟語

騫驢 (ケンロ)
 足なえのろば。 そのように、力の衰えた馬。

(チョウケン)
 漢の武帝の命で大月氏のもとに使いし、西域に関する知識を
 もたらした人。




[s12762] 「騰」 の 熟語

騰貴 (トウキ)
 物価があがる。




[s12780] 「驕」 の 熟語

驕奢 (キョウシャ)
 心がおごって、ぜいたくをする。 衣服・家屋・飲食・交際などに
 おごること。

驕慢 (キョウマン)
 おごりたかぶって、人をあなどる。




[s12781] 「驍」 の 熟語

驍將 (ギョウショウ)
 強くて勇気のある大将。




[s12788] 「驟」 の 熟語

驟雨 (シュウウ)
 にわか雨。 夕立。 〔例〕 ~~は日を終へず。 (『老子』)

歩驟 (ホシュウ)
 物事の進み具合。




[s12791] 「驥」 の 熟語

驥足 (キソク)
 駿馬の足。 転じて、すぐれた才能。 〔例 : ~~を申(の)ばす〕

驥尾 (キビ)
 駿馬のしり。 転じて、すぐれた先輩のうしろ。 〔例 : ~~に付す〕




[s12796] 「驪」 の 熟語

驪姫 (リキ)
 中国の春秋時代、異民族・驪戎のむすめ。 晋の献公が驪戎を征伐
 したとき、美しさに惹かれて連れ帰り、後宮に入れて寵愛した。




[s12808] 「骸」 の 熟語

骸骨 (ガイコツ)
 ① 肉が落ちて骨だけになった死体。 しかばね。
 ② からだ (身体)。

骸骨 (ガイコツをこう)
 君主に捧げた身体を乞い受ける。 辞職を願い出る。(上記 ② の意味での用法)

形骸 (ケイガイ)
 ① からだ。 身体。
 ② 建築物などの骨組み。中身(内容)の無いもの。




[s12814] 「髀」 の 熟語

髀肉 (ヒニク)
 ももの肉。

髀肉之嘆 (ヒニクのタン)
 三国時代の蜀の劉備が、久しく馬に乗らなかったため、内ももの
 肉が増したと嘆いたこと。 手腕を発揮する機会がないことの嘆き。

『周髀算經』 (シュウヒサンケイ) 、 『周髀』 (シュウヒ)
 中国古代の数学書。 主に、天文学や測量に関する問題を扱っている。




[s12819] 「髓」 の 熟語

神髓 (シンズイ)
 その道の奥義、蘊奥。




[s12823] 「髏」 の 熟語

髑髏 (ドクロウ、ドクロ)
 されこうべ。 肉が落ちて骨だけになった首。




[s12828] 「髑」 の 熟語

髑髏 (ドクロウ、ドクロ)
 されこうべ。 肉が落ちて骨だけになった首。




[s12846] 「髣」 の 熟語

髣髴 (ホウフツ)
 ① よく似ている。 ② ぼんやりしていて見分けがつかない。
 〔例 : 水天~~〕 (=彷彿)




[s12852] 「髴」 の 熟語

髣髴 (ホウフツ)
 ① よく似ている。 ② ぼんやりしていて見分けがつかない。
 〔例 : 水天~~〕 (=彷彿)




[s12871] 「鬘」 の 熟語

鬘物 (かずらもの)
 能楽の曲目のうち、シテ(主人公)が女性であるもの。 演者が女性に扮する
ときは、頭を鬘(かずら)で包むことから。

華鬘 (ケマン)
 ① 天人が髪につけている、美しい飾り。
 ② 仏像の上部や周囲に添えられた、造花による装飾品。




[s12873] 「鬚」 の 熟語

鬚髭 (シュシ)
 くちひげ (あごひげと鼻の下のひげ)。




[s12875] 「鬟」 の 熟語

雲鬟 (ウンカン)
 婦人のふさふさしたまげ。




[s12876] 「鬢」 の 熟語

鬢絲 (ビンシ)
 白くなった、耳ぎわの髪の毛。




[s12885] 「鬩」 の 熟語

兄弟鬩于牆 (キョウダイ かきにせめぐ)
 兄弟の間で、騒ぎたてて争う。 うちわもめ。 兄弟げんか。
 〔出典は、『詩経・常棣』〕




[s12911] 「魄」 の 熟語

落魄 (ラクハク)
 おちぶれる。




[s12912] 「魃」 の 熟語

旱魃 (カンバツ)
 ひでり。




[s12913] 「魅」 の 熟語

魑魅 (チミ)
 山や沼にいて人を迷わせる化け物。 〔~~魍魎〕




[s12919] 「魏」 の 熟語

魏徴 (ギチョウ)
 唐朝草創期の功臣(580~643)。 『唐詩選』の最初に置かれた、
「述懐」の詩(五言古詩)で知られる。

魏武 (ギブ)
 三国時代の魏の武帝。 すなわち、曹操 (155~220)。




[s12921] 「魍」 の 熟語

魍魎 (モウリョウ)
 山や沼にいて人を迷わせる化け物。 〔魑魅~~〕




[s12922] 「魎」 の 熟語

魍魎 (モウリョウ)
 山や沼にいて人を迷わせる化け物。 〔魑魅~~〕




[s12923] 「魑」 の 熟語

魑魅 (チミ)
 山や沼にいて人を迷わせる化け物。 〔~~魍魎〕




[s12948] 「鮒」 の 熟語

轍鮒 (テップ)
 わだちにできた水たまりにいるふな。 危険が迫っていることや、
 困窮していることのたとえ。 〔例:~~の急〕




[s12952] 「鮑」 の 熟語

鮑叔牙 (ホウシュクガ)
 春秋時代の斉の大夫。 「管鮑の交わり」で知られる親友の
 管仲を主君の桓公に推薦し、斉の覇業を達成させた。




[s13054] 「鰥」 の 熟語

鰥寡孤獨 (カンカコドク)
 妻のない男と、夫のない女と、親をなくした子と、子のない年より。
 世に頼るところのない人々。 『孟子・梁惠王篇』から出た語。

鰥嫠 (カンリ)
 妻のない男と、夫のない女。




[s13093] 「鱗」 の 熟語

魚鱗圖冊 (ギョリンズサツ)
 土地台帳。 農地の地図の図形がうろこのようであったから。




[s13130] 「鳰」 の 熟語

鳰海 (におのうみ)
 琵琶湖の別名。 かつて 鳰(にお=かいつぶり)が多く生息していたという。




[s13131] 「鳶」 の 熟語

紙鳶 (シエン)
 たこ。 (凧)




[s13133] 「鳳」 の 熟語

鳳凰 (ホウオウ)
 聖王の世に現れるという、想像上の瑞鳥。

鳳闕 (ホウケツ)
 漢代の宮門の名。 転じて、宮門をいい、宮城そのものをさすこと
 もある。

鳳聲 (ホウセイ)
 伝言。 他人に伝言を頼むときの敬語。 〔=鶴聲〕




[s13135] 「鴉」 の 熟語

鴉片 (アヘン)
 アヘン。 (=阿片)
 英語 opium の音訳。




[s13139] 「鴂」、 「鴃」 の 熟語

鴃舌 (ゲキゼツ)
 もずの鳴き声のように、意味のわからない外国人のことば。
 〔例:南蠻~~之人 (『孟子・滕文公』)〕




[s13142] 「鴆」 の 熟語

鴆毒 (チンドク)
 毒鳥・鴆の羽根を酒にひたして得た毒物。




[s13147] 「鴛」 の 熟語

鴛鴦 (エンオウ)
 おしどり。




[s13149] 「鴦」 の 熟語

鴛鴦 (エンオウ)
 おしどり。




[s13153] 「鴣」 の 熟語

鷓鴣 (シャコ)
 中国南部に棲息する、鳩くらいの大きさの鳥。 灰褐色で、胸に
 白い斑点がある。
 〔例:ただ~~の飛ぶ有るのみ。 (李白 『越中覧古』)〕




[s13154] 「鴟」 の 熟語

鴟尾 (シビ)
 宮殿 ・ 城楼などの棟の両端に置く飾り瓦。 「しゃちほこ」、
 「おにがわら」の類。




[s13157] 「鴕」 の 熟語

鴕鳥 (ダチョウ)
 だちょう。 (= 駝鳥)




[s13160] 「鴒」 の 熟語

鶺鴒 (セキレイ)
 雀や燕に似た 小鳥。 背は 灰色や黒で、腹は白色。 主に 水辺に棲み、
 地上では 長い尾を上下する習性がある。




[s13166] 「鴻」 の 熟語

鴻雁 (コウガン)
 大きな雁(かり)。

鴻基 (コウキ)
 帝王の大業の基礎。

鴻業 (コウギョウ)
 帝王の大業。

鴻儒 (コウジュ)
 大学者。

鴻爪 (コウソウ)、 雪泥鴻爪 (セツデイコウソウ)
 雪泥の上に残った鴻の足あと。 そのように、人間の行なうことは 一時的で、はかない。

鴻臚 (コウロ)
 唐代、外国に関する業務をつかさどった官庁。




[s13186] 「鵝」 、 [s13187] 「鵞」 の 熟語

天鵝絨天鵞絨
 ビロード。 絹 ・ 綿 ・ 毛などを材料とし、起毛させて、柔らかく滑らかにした
 織物。 ポルトガル語 「vellude」 (スペイン語も同形) の中国語訳から。




[s13189] 「鵑」 の 熟語

杜鵑 (トケン)
 ほととぎす。

杜鵑花 (トケンカ)
 さつき (つつじの一種)。




[s13192] 「鵠」 の 熟語

鵠的 (コクテキ)
 弓の的の中心。

正鵠 (セイコク。 慣用的に「セイコウ」とも読まれる。)
 ① 弓の的の中心 (=鵠的)。
 ② 物事の要点。 急所。




[s13210] 「鷄」 、 [s13211] 「雞」の 熟語

鷄口雞口 (ケイコウ)
 小さな団体のかしら。

鷄肋雞肋 (ケイロク)
 食べられるほどの肉もついていない、にわとりのあばらぼね。
 そのように、役には立たないが捨てるには惜しいもの。




[s13221] 「鶉」 の 熟語

鶉衣 (ジュンイ)
 みすぼらしい着物。

『鶉衣』 (うずらごろも)
 江戸時代中期の俳人・横井也有(1702~1783)の 俳文集。




[s13231] 「鵡」 の 熟語

鸚鵡 (オウム)
 おうむ。




[s13236] 「鶚」 の 熟語

劉鶚 (リュウガク)
 (1857~1909)
 清末の学者、文人。 号は、鉄雲。 甲骨文字研究の先駆者として『鉄雲蔵亀』を
 著わし、また、時弊を批判した小説『老残遊記』によっても知られる。




[s13267] 「鶺」 の 熟語

鶺鴒 (セキレイ)
 雀や燕に似た 小鳥。 背は 灰色や黒で、腹は白色。 主に 水辺に棲み、
 地上では 長い尾を上下する習性がある。




[s13282] 「鷓」 の 熟語

鷓鴣 (シャコ)
 中国南部に棲息する、鳩くらいの大きさの鳥。 灰褐色で、胸に
 白い斑点がある。
 〔例:ただ~~の飛ぶ有るのみ。 (李白 『越中覧古』)〕




[s13287] 「鷸」 の 熟語

鷸冠 (イツカン)
 古代中国の官制で、鷸(しぎ)の羽でかざった冠をつけたとされることから、
 天文をつかさどる官吏。

鷸蚌之爭 (イツボウのあらそい)
 鷸(しぎ)と蚌(どぶがい)が争っているうちに、両方とも漁夫に捕えられた
 という故事。 〔=漁夫之利〕 (『戦国策・燕策』)




[s13307] 「鷹」 の 熟語

鷹揚 (おうよう)
 〔国語〕 こせこせしない。 おおまか。 あらそわない。




[s13309] 「鷺」 の 熟語

烏鷺 (ウロ)
 ① からすと、さぎ。 黒と白。
 ② 碁石。 碁。




[s13314] 「鸚」 の 熟語

鸚鵡 (オウム)
 おうむ。

鸚哥 (インコ)
 いんこ。




[s13320] 「鹵」 の 熟語

鹵獲 (ロカク)
 戦いに勝って、敵の軍用品などをうばい取る。

鹵簿 (ロボ)
 天子の行列。




[s13321] 「鹹」 の 熟語

鹹湖 (カンコ)
 塩水をたたえた湖。 塩分を含んだ湖。




[s13325] 「鹽」 の 熟語

『鹽鐵論』 (エンテツロン)
 漢の恒寛が著した経済書。 塩・鉄の専売制の是非に関する
 論議を編集。




[s13327] 「鹼」 の 熟語

鹼化 (ケンカ)
 エステル類をアルカリで分解して、塩とアルコールを生成させること。

石鹼 (セッケン)
 脂肪にカセイソーダを加え、鹼化(↑)させて作った洗剤。




[s13339] 「麋」 の 熟語

麋鹿 (ビロク)
 ① 鹿のたぐい。
 ② 粗野な人。




[s13343] 「麒」 の 熟語

麒麟 (キリン)
 ① 中国における想像上の動物。 龍や鳳凰とともに尊重された。
 ② 〔国語〕 アフリカ大陸に生息する動物で、 首と足が非常に長い。
  giraffe。




[s13349] 「麝」 の 熟語

麝香 (ジャコウ)
 麝香鹿(ジャコウしか)の腹部からとれる香料。




[s13354] 「麟」 の 熟語

麒麟 (キリン)
 ① 中国における想像上の動物。 龍や鳳凰とともに尊重された。
 ② 〔国語〕 アフリカ大陸に生息する動物で、 首と足が非常に長い。
  giraffe。




[s13357] 「麤」 、 [s13358] 「麁」 の 熟語

麁忽 (ソコツ)
 ① 不注意によるしくじり。
 ② そそっかしい。 おおざっぱ。

麤食麁食 (ソシ)
 粗末な飯。




[s13360] 「麥」 の 熟語

麥秋 (バクシュウ)
 陰暦四月のこと。 麦が熟するのでいう。

麥酒 (バクシュ)
 〔国語〕 ビール。




[s13369] 「麭」 の 熟語

麵麭 (メンポウ)
 パン。




[s13379] 「麵」 の 熟語

麵麭、麵包 (メンポウ)
 パン。




[s13390] 「黃」 の 熟語

黃帝 (コウテイ)
 古代中国の、伝説上の帝王。 五行説における土(→色は黄)が人格化
 されたものといわれる。

黃檗宗 (オウバクシュウ)
 禅宗の一つ。 中国・唐代の希運禅師が始め、明代の僧・隠元が日本に
 伝えた。




[s13392] 「黌」 の 熟語

昌平黌 (ショウヘイコウ)
 徳川幕府が 寛政9(1797)年に開設した学問所「昌平坂学問所」の通称。




[s13393] 「黍」 の 熟語

禾黍 (カショ)
 いねと、きび。 いねや、きび。 田や畑の作物。
 〔例〕秋風 禾黍を動かす。(唐・耿湋「秋日」)




[s13394] 「黎」 の 熟語

黎民 (レイミン)
 人民。 庶民。

黎明 (レイメイ)
 明けがた。 夜明け。




[s13400] 「黔」 の 熟語

黔首 (ケンシュ)
 人民。

黔婁 (ケンロウ、ケンル)
 中国・周代(春秋時代)の斉の隠者。




[s13405] 「黜」 の 熟語

黜陟 (チュツチョク)
 無能な者を降格・免職し、有能な者を昇進・登用すること。

貶黜 (ヘンチュツ)
 官位を下げて左遷し、または免職にする。




[s13407] 「點」 の 熟語

點鬼簿 (テンキボ)
 死者の名を記した帳簿。 過去帳。

點心 (テンシン)
 食事の合間に摂る、軽い食物(菓子など)。

點晴 (テンセイ)
 動物などを描いて、最後に晴(ひとみ)を描き入れる。 物事の最も大切な
 ところを仕上げて、完成させる。 〔畫龍點晴〕

點頭 (テントウ)
 うなずく。

訓點 (クンテン)
 漢文を国語に直して読むために、漢文の右側につける 送り仮名と返り点。




[s13411] 「黠」 の 熟語

黠猾 (カツカツ)
 わるがしこい。




[s13412] 「儵」 の 熟語

儵忽 (シュッコツ)
 ① 南海の帝・儵と、北海の帝・忽。(『荘子・應帝王』)
 ② きわめて短い時間。(『楚辭・橘頌』)




[s13415] 「黥」 の 熟語

黥面 (ゲイメン)
 顔に入れ墨する。 〔例:~~文身 (『魏志・倭人伝』)〕

黥布 (ゲイフ)
 漢の高祖の功臣。 本名は英布であるが、罪のため入れ墨を
 されたので、こう呼ばれた。 (?~BC.195)




[s13428] 「鼂」 の 熟語

鼂錯 (チョウソ)
 前漢の政治家 (御史太夫)。 諸侯の領地を削ろうとしたため、呉楚
 七国の乱を招き、死刑に処された。 (?~BC.154)




[s13432] 「鼈」 の 熟語

鼈甲 (ベッコウ)
 〔国語〕 
瑇瑁の甲で作った、装飾品。

魚鼈 (ギョベツ)
 魚とすっぽん。 転じて、海産動物(全体)。




[s13434] 「鼎」 の 熟語

鼎談 (テイダン)
 三人で話し合う。

鼎立 (テイリツ)
 三つのものが、三方から向かい合って立つ。




[s13452] 「鼙」 の 熟語

鼙鼓 (ヘイコ)
 攻め大鼓。 〔例〕漁陽の~~地を動かして来たる。(白居易『長恨歌』)




[s13455] 「鼠」 の 熟語

鼠蹊 (ソケイ)
 ももの付け根の内側。




[s13486] 「齒」 の 熟語

齒牙 (シガ)
 口さき。 ことば。 〔例:~~にかける。〕

切齒 (セッシ)
 歯をくいしばる。 歯ぎしりする。 くやしがる。

捏齒 (デッシ)
 金漿(かね)で歯を黒く染めること。 おはぐろ。

年齒 (ネンシ)
 年齢。




[s134952] 「齣」 の 熟語

一齣 (イッセキ)
 戯曲の一段落、ひとくぎり、ひとこま。




[s13496] 「齟」 の 熟語

齟齬 (ソゴ)
 かみあわない。 くいちがう。




[s13502] 「齡」 の 熟語

頽齡 (タイレイ)
 老衰した年齢。




[s13504] 「齧」 の 熟語

齧齒目 (ゲッシモク)
 哺乳類の1目で、ウサギ、ネズミ、リス などが これに属する。

窮鼠 齧 (キュウソ ねこをかむ)
 弱い者も行きづまると、必死に強い者に手向かう。




[s13511] 「齪」 の 熟語

齷齪 (アクセク)
 小さいことにこだわって、こせこせする。
 〔例〕 この命 なにを~~  明日をのみ 思ひわづらふ
             ( 島崎藤村 『千曲川旅情のうた』 )




[s13518] 「齷」 の 熟語

齷齪 (アクセク)
 小さいことにこだわって、こせこせする。
 〔例〕 この命 なにを~~  明日をのみ 思ひわづらふ
             ( 島崎藤村 『千曲川旅情のうた』 )




[s13527] 「龍」 の 熟語

龍顏 (リュウガン)
 天子の顔。

龍堆 (リュウタイ)、白龍堆 (ハクリュウタイ)
 天山南路地方の蒲昌海(現在のロブノール)の東北部にあった丘陵。
 蒲昌海の塩分が強風により吹きつけられて堆積し、白く輝いていた
 という。

龍腦 (リュウノウ)
 熱帯のボルネオ島、スマトラ島等に産する竜脳樹の幹に含まれる
 芳香性物質。 精製すると無色透明の葉状結晶になり、樟脳の代用
 や香料の原料となる。




[s13529] 「龕」 の 熟語

佛龕 (ブツガン)
 ずし(厨子)。 仏像を安置する こばこ。




[s13533] 「龜」 の 熟語

龜鑑 (キカン)
 てほん。 模範。

龜鈕 (キチュウ)
 亀の形をした、印(はんこ)のつまみ。

龜趺 (キフ)
 石碑の台石で、亀の形をしたもの。 中国では後漢時代から用い
 られているが、わが国では、江戸時代初期から一部の大名家など
 で用いられるようになった。

龜手 (キンシュ)
 手足のひび・あかぎれ。
 「不龜手之藥 (フキンシュのくすり)」 は、ひび・あかぎれを防ぐ薬。
 〔『莊子 ・ 逍遙游』〕。