[s12]
「丈」 の 熟語
身の丈
(みのたけ)
〔
国語
〕 身長。
[s13]
「萬」 の 熟語
萬頃
(バンケイ)
きわめて広いこと。 果てしなく広がっているさま。
萬世
(バンセイ)
よろずよ。 永久。
[s16]
「丐」 の 熟語
乞丐
(キツカイ)
こじき。 ものごい。
[s82]
「乘」 の 熟語
乘算
(ジョウザン、乗算)
掛け算。
史乘
(シジョウ)
歴史書。 記録。
[s87]
「亂」 の 熟語
亂鴉
(ランア)
みだれ飛ぶからす。
亂離
(ランリ)
世の中がみだれて、人々が方々に離散すること。
攪亂
(カクラン、コウラン)
かきみだす。
紊亂
(ビンラン、ブンラン)
秩序がみだれる。 秩序をみだす。
[s96]
「豫」 の 熟語
豫見
(ヨケン) 、
豫知
(ヨチ)
物事がまだ起らないうちに、それを知る。
不豫
(フヨ)
天子の病気。
[s104]
「于」 の 熟語
于闐
(ウテン)
漢代、西域の通商路に存在したオアシス国家。 現在の中国 新疆
ウィグル自治区 ホータン(和田)市。
[s115]
「亞」 の 熟語
亞流
(アリュウ)
模倣者。
[s125]
「亢」 の 熟語
亢龍 有
レ
悔
(コウリュウ くい あり)
天にのぼりつめた龍は、必ず後悔することがある。 (増長して 失敗する おそれがある。)
[s179]
「假」 の 熟語
假子
(カシ)
養子。
[s182]
「會」 の 熟語
會意
(カイイ)
漢字の構成法で、六書(↓)の一つ。 二つ以上の既にできあがっている
文字を組み合わせ、観念的に意味を表わす方法。
(六書 : 指事、象形、形声、
会意
、転注、仮借)
〔会意の例〕 日 + 月 → 明、 田 + 力 → 男。 木 + 木 + 木 → 森。
鴻門之會
(コウモンのカイ)
秦の末年(BC.207)、関中(秦の中心部)の支配をめぐっての、
楚王・項羽と漢王・劉邦の、鴻門における会合。 このとき項羽は、
劉邦を殺そうとしたが、会合をとりもった項伯(項羽のおじ)の援護
と、部下・
樊噲
の奮闘により、劉邦は脱出することを得た。
鴻門は、現在の陝西省渭南市付近。
法會
(ホウエ)
仏をまつるための集まり。 (=法事)
[s199]
「傳」 の 熟語
傳奇
(デンキ)
唐代に始まった文語体の短編小説。
紀傳體
(キデンタイ)
歴史書の記述形体の一つ。 帝王の伝記である本紀と、臣下の
伝記である列伝とを、主体とする。 漢 ・ 司馬遷の 『史記』 に
始まる。
[s210]
「伽」 の 熟語
伽藍
(ガラン)
大きな寺の建物。(梵語 samgharama の音訳)
[s225]
「體」 の 熟語
體幹
(タイカン) 、
體軀
(タイク)
からだ。
[s233]
「佃」 の 熟語
佃客
(デンカク)
小作人。
[s244]
「餘」 の 熟語
餘慶
(ヨケイ)
祖先の善行のおかげで、子孫におよぶ幸福。
餘剩
(ヨジョウ) 、
餘蘊
(ヨウン)
あまり。 残り。
〔例〕
餘蘊がない。
あますところがない。
餘燼
(ヨジン)
火事などの燃え残り。 転じて、敗残兵。残党。
[s249]
「佾」 の 熟語
八佾篇
(ハチイツヘン)
『論語』二十篇の一つ(第三番目の篇)。
最初の章で 孔子は、当時(春秋時代)の魯で権勢をふるっていた季氏が、
その家の祭で、分際を越えた
八佾
の舞をなさしめたことを非難している。
八佾の舞は、縦横八人、合計六十四人の舞人によりなされ、本来は天子の
祭りで舞われるものであった。
[s257]
「侃」 の 熟語
侃侃諤諤
(カンカンガクガク)
強く堂々と直言するさま。
皇侃
(オウカン)
中国・南北朝時代(6世紀)の梁の学者。 『論語』の注釈書『論語義疏』を著した。
[s269]
「侈」 の 熟語
奢侈
(シャシ)
度をすぎた、ぜいたく。
[s273]
「侏」 の 熟語
侏儒
(シュジュ)
① こびと。
② 見識のない人。
[s287]
「佯」 の 熟語
佯狂
(ヨウキョウ)
きちがいのふりをする。 その人。
[s327]
「俑」 の 熟語
陶俑
(トウヨウ)
やきものの人形。
[s328]
「俐」
、 [s329]
「悧」の 熟語
怜俐
、
怜悧
(レイリ)
かしこい。 頭がよく働く。
[s344]
「倪」 の 熟語
倪瓚
(ゲイサン)
(1301~1374、号:雲林) 元代の画家。 独自の山水画を創出した。
詩人としても知られる。
端倪
(タンゲイ)
おしはかる。(あとに、打消しをともなう。)〔例:~~すべからず〕
[s352]
「倖」 の 熟語
僥倖
(ギョウコウ)
① 思いがけない幸せ。
② 自分の幸福・成功などの謙称。
[s353]
「倥」 の 熟語
倥傯
(コウソウ)
いそがしいさま。
[s382]
「倆」 の 熟語
技倆
(ギリョウ)
わざ。 うでまえ。
[s390]
「偃」 の 熟語
偃武
(エンブ)
戦争をやめる。
偃鼠
(エンソ)
どぶねずみ。 もぐら。
[s411]
「偸」 の 熟語
偸安
(トウアン)
目前の安逸を楽しんで、先のことを考えない。
偸盗
(トウトウ)
ぬすびと。
[s421]
「傀」 の 熟語
傀儡
(カイライ)
あやつり人形。 人にあやつられる者。
[s437]
「傅」 の 熟語
傅育
(フイク)
かしずき育てる。
[s448]
「傲」 の 熟語
傲岸
(ゴウガン)
おごりたかぶった態度や性質。
[s458]
「僊」 の 熟語
僊化
(センゲ)
僧や隠者などが亡くなること。
[s464]
「傯」 の 熟語
倥傯
(コウソウ)
いそがしいさま。
[s478]
「僑」 の 熟語
華僑
(カキョウ)
国外に移住した中国人。
[s479]
「僥」 の 熟語
僥倖
(ギョウコウク)
① 思いがけない幸せ。
② 自分の幸福・成功などの謙称。
[s483]
「僭」 の 熟語
僭越
(センエツ)
分を越えること。
僭主
(センシュ)
武力で国を奪って、君主となった者。
僭稱
(センショウ)
身分を越えた、大それた称号を名のること。
[s515]
「儞」 の 熟語
儞家裏家具子
(なんじがいえのカグス)
出家が離れようとする三界(欲界・色界・無色界)は、身近な家具の
ように、心中に厳然と存在するものである。(まず、そのことを認識
しなければならない。) (『臨濟錄・示衆』)
[s520]
「儕」 の 熟語
儕輩
(セイハイ)
なかま。
[s522]
「儔」 の 熟語
儔匹
(チュウヒツ)
なかま。
[s536]
「儡」 の 熟語
傀儡
(カイライ)
あやつり人形。人にあやつられる者。
[s537]
「儲」 の 熟語
儲君
(チョクン) 、
皇儲
(コウチョ)
皇太子。
[s540]
「儺」 の 熟語
追儺
(ツイナ)
おにやらい。 悪鬼を追い払う儀式。 奈良時代に唐から伝わって
宮中の行事となり、その後 社寺や民間で行なわれるようになった。
[s542]
「儼」 の 熟語
儼然
(ゲンゼン)
おごそかで、おかしがたいさま。 〔=嚴然〕
[s563]
「兒」 の 熟語
兒戯
(ジギ)
子供の遊び。 そのように、取るに足りない行為のたとえ。
[s568]
「兌」 の 熟語
兌換
(ダカン)
① ひきかえること。 とりかえること。
② 過去に行なわれていた「金本位制度《で、紙幣を本位金貨に ひきかえること。
發兌
(ハツダ)
書籍や雑誌を発行して、売り出すこと。(= 發行)
[s571]
「兔」 の 熟語
兔園册
(トエンサツ)
① 通俗書。
② 自分の著書の謙称。
[s584]
「黨」 の 熟語
黨類
(トウルイ)
なかま。
[s585]
「兜」 の 熟語
兜率天
(トソツテン)
仏教における天上界の一つで、弥勒(みろく)菩薩の いる所。
[s588]
「兢」 の 熟語
兢兢
(キョウキョウ) 、
戰戰兢兢
(センセンキョウキョウ)
おそれ おののく さま。
[s628]
「册」 の 熟語
册府元龜
(サップゲンキ)
中国の宋代に、王欽若らが編集した
類書
。 歴代の君臣の事績を集める。
[s634]
「冑」 の 熟語
冑甲
(チュウコウ)
かぶとと、よろい。 (=甲冑)
[s640]
「冕」 の 熟語
冕旒
(ベンリュウ)
冕の前後に垂れ下がる、玉かざり。
[s647]
「冤」 の 熟語
冤罪
(エンザイ)
無実の罪。
雪冤
(セツエン)
無実の罪をすすぎ、潔白であることを示す。 青天白日の身となる。
[s651]
「冢」 の 熟語
靑冢
(セイチョウ)
前漢の元帝のとき匈奴に嫁した、悲運の宮女・王昭君の墓。
寒冷地にもかかわらず、墓の草は青かったという。
[s682]
「凌」 の 熟語
凌駕
(リョウガ)
他をしのいで、上に出る。
凌遲
(リョウチ)
手足をばらばらに切り離すなど、なぶり殺しにする刑罰。
[s696]
「處」 の 熟語
處士
(ショシ)
官に仕えず、民間にいる人。
[s703]
「凰」 の 熟語
鳳凰
(ホウオウ)
聖王の世に現れるという、想像上の瑞鳥。
[s704]
「凱」 の 熟語
凱歌
(ガイカ)
勝利を祝う歌。
[s744]
「刎」 の 熟語
刎頸之交
(フンケイ の まじわり)
首をはねられても死んでも 悔いないほどの、親しい交わり。
[s747]
「刪」、
[s749]
「删」の 熟語
刪定 、删定
(サンテイ)
記録や文献などの内容を、取捨して整える。
[s758]
「刮」 の 熟語
刮目
(カツモク)
① 目をこすって よく見る。
② 注意して 見る。
[s770]
「刹」 の 熟語
刹那
(セツナ)
きわめて短い時間。 瞬間。
名刹
(メイサツ)
由緒のある、有名な寺。
[s795]
「剞」 の 熟語
剞劂
(キケツ)
彫刻する。 版木を彫る。 〔例:剞劂に付す。=印刷する〕
[s811]
「剔」 の 熟語
剔出
(テキシュツ)
えぐり出す。 切開して取り出す。
抉剔
(ケッテキ)
えぐり出す。
[s814]
「剝」 の 熟語
剝製
(ハクセイ)
動物の皮をはぎ、綿などをつめて縫い合わせ、生きた姿に
作ったもの。
剝離
(ハクリ)
はげ落ちる。 はいで離す。
[s825]
「剴」 の 熟語
剴切
(ガイセツ)
最もよく あてはまる。 ゆきとどく。
[s838]
「劃」 の 熟語
劃然
(カクゼン)
はっきり区別がついているさま。
[s840]
「劂」 の 熟語
剞劂
(キケツ)
彫刻する。版木を彫る。〔例:剞劂に付す。=印刷する〕
[s844]
「劈」 の 熟語
劈頭
(ヘキトウ)
まっさき。 最初。
[s845]
「劉」 の 熟語
姓名の例
劉邦
(リュウホウ、 B.C.356~195) 前漢の初代皇帝。 高祖。
劉向
(リュウキョウ、 B.C.77~6) 前漢末の学者。(『列女伝』、『説苑』)
劉備
(リュウビ、 161~223) 三国時代の蜀の王。 帝を称した。
劉伶
(リュウレイ、 221?~300?) 晋の文人。 「竹林の七賢」の一人。
劉知幾
(リュウチキ、 661~721) 唐代の学者。(『史通』)
劉鶚
(リュウガク、 1857~1909) 清末の学者、文人。 号:鐡(鉄)雲。
(『鉄雲蔵亀』、『老残遊記』)
[s862]
「劫」 の 熟語
劫掠
(キョウリャク)
おびやかして、うばい取る。
永劫
(エイゴウ)
きわめて長い時間。 (
「刹那」
の反対語。)
億劫
(① オクゴウ、② おっくう)
① きわめて長い時間。 無限に長い時間。
② 〔
国語
〕 めんどうくさい。 気乗りがしない。
[s884]
「敕」 の 熟語
敕命
(チョクメイ)
天子の命令。
[s909]
「勸」 の 熟語
勸學院
(カンガクイン)
平安時代初期に、藤原氏一門の子弟を教育するために設けられた学校。
[s914]
「勦」 の 熟語
勦滅
(ソウメツ)
ほろぼしつくす。 根だやしにする。
[s929]
「勾」 の 熟語
勾玉
(まがたま)
〔
国語
〕 日本古代の装身用の玉。 巴の文様の一片に似た形を
しており、上部のあなにひもを通し、首などに飾った。
[s941]
「匈」 の 熟語
匈奴
(キョウド)
前4世紀末から約400年間、モンゴル地方を根拠地として繁栄した遊牧騎馬民族。
その王は単于 (ゼンウ) と称し、漢民族の地をしばしば侵略した。
[s943]
「匍」 の 熟語
匍匐
(ホフク)
はらばう。 はらばいになって進む。
[s948]
「匕」 の 熟語
匕首
(あいくち)
[国語]
鍔(つば)の無い 短刀。
[s953]
「匡」 の 熟語
匡廬
(キョウロ)
中国・江西省にある廬山の別名。
[s962]
「匳」 の 熟語
紅匳
(コウレン)
女性の化粧品や化粧道具を入れるはこ。
紅匳体
(コウレンタイ)
漢詩のうち、宮媛や妓女などの想いや風情を詠じた艶美な詩。
[s967]
「匵」 の 熟語
韞匵
(ウントク)
はこの中にしまっておく。
〔例〕
「斯(ここ)に美玉有り。匵(はこ)に韞(おさ)めて蔵せんか、
善賈を求めて沽(う)らんか。」 『論語・子罕篇』
[s1017]
「卞」 の 熟語
卞和
(ベンカ)
中国・周代の楚の人。 山中で得た名玉を楚王に献上したが、磨いて
いない原石であったたため、長年月を経た後にようやくその価値が認め
られた。 (「和氏の璧」)
卞京
(ベンケイ)
中国・河南省 開封(開封市)の古名。 宋(北宋)の首都として栄えた。
[s1033]
「卯」 の 熟語
卯酒
(ボウシュ)
卯の刻(午前六時)頃に飲む酒。 あさざけ。
[s1058]
「仄」 の 熟語
仄聞
(ソクブン)
うわさに聞く。 ちらっと耳にする。
[s1069]
「厥」 の 熟語
突厥
(トッケツ)
6世紀頃からアルタイ山麓に起り、7世紀にかけ、モンゴル高原・中央アジアに
大帝国を建てた トルコ系遊牧民族。 内紛により東西に分裂(東突厥、西突厥)後、
それぞれ 唐の支配下に入った。
独自の突厥文字を有していた。
[s1071]
「厭」 の 熟語
厭離
(オンリ)
〔仏教語〕 けがれをきらって 去る。
厭離穢土
(オンリエド)
〔仏教語〕 けがれたこの世をきらって 離れる。
[s1083]
「參」 の 熟語
參差
(シンシ)
長短などが不ぞろいのさま。 たがいに入りまじるさま。
參同契
(サンドウケイ)
道教の経典の一つ。 後漢の魏伯陽の著とされている。 不老長寿
の方法を説いているが、奇異な文章であるため、さまざまな解釈
がなされている。
[s1088]
「篡」 の 熟語
篡奪
(サンダツ)
君主の地位をうばい取る。
[s1110]
「叛」 の 熟語
謀叛
(むほん)
〔
国語
〕 主君または自国政府にそむいて、兵乱を起こそうと計画すること。
[s1112]
「叟」 の 熟語
迂叟
(ウソウ)
老人の自称。
[s1115]
「曼」 の 熟語
曼珠沙華
(マンジュシャゲ)
① 天上に咲く花。(梵語の音訳)
② 〔国語〕ひがんばな(彼岸花)。 ヒガンバナ科の多年草。 秋、長く伸びた茎の上に赤い
美しい花が咲く。 Lycoris radiata Herb. 〔漢吊〕石蒜(セキサン)。
曼陀羅、曼荼羅
(マンダラ)
仏の悟りの境地を示した 絵図。(梵語の音訳)
[s1120]
「叡」 の 熟語
叡才
(エイサイ)
すぐれた才能。
叡知、叡智
(エイチ)
奥深い 知識、智恵。
叡覽
(エイラン)
天子がご覧になる。
叡慮
(エイリョ)
天子のみこころ。
[s1135]
「號」 の 熟語
號嗎 、 号嗎
(ゴウバ)
番号。 数字で表した符号。
[s1144]
「臺」 の 熟語
臺閣
(ダイカク)
① 高い建物。
② 宮中での権力機関。 内閣。
邪馬臺國
(ヤマトコク)
『魏志・倭人傳』において、倭(日本)の政治的中心地として記述されて
いる地域。 女王・卑彌呼(ヒミコ)が支配していた。
ここで、「臺」が「ト」音とされているのは、上古漢字音を適用した結果
である。
[s1156]
「吃」 の 熟語
吃音
(キツオン)
どもり。
吃驚
(キッキョウ)
びっくりする。
吃緊
(キッキン)
さし迫って、急を要すること。
[s1175]
「吽」 の 熟語
阿吽
(アウン)
① 息の出し入れ。 ( 梵語 ahum の音訳。) 〔例:~~の呼吸〕
② 仏教寺院を守護する金剛力士の像形。 阿(開口)と吽(閉口)の二形が
寺門の両側に立つ。
[s1189]
「吼」 の 熟語
咆吼
(ホウコウ)
① 獣などが ほえる。
② 大声で 主張する。
獅子吼
(シシク)
大演説。
[s1205]
「吠」 の 熟語
吠陀
(ベーダ)
バラモン教の聖典。 インドの宗教・哲学・文学などの源泉。
(梵語 veda の漢訳。)
[s1214]
「吝」 の 熟語
吝嗇
(リンショク)
程度を越えて、物おしみをする。 けち。
慳吝
(ケンリン)
けち。 しみったれ。
[s1227]
「呱」 の 熟語
呱呱
(ココ)
乳飲み子の泣き声。
[s1234]
「舍」 の 熟語
趨舍
(スウシャ)
進むと、とどまると。
[s1235]
「呪」 の 熟語
呪縳
(ジュバク)
まじないで、精神や身体の働きを制約する。
[s1240]
「咀」 の 熟語
咀嚼
(ソシャク)
食物をかみこなす。 ことばや文章の意味を十分理解する。
[s1246]
「咆」 の 熟語
咆哮
、
咆吼
(ホウコウ)
① 獣などが ほえる。
② 大声で 主張する。
[s1258]
「咽」 の 熟語
咽喉
(インコウ)
のど。
嗚咽
(オエツ)
むせび泣き。 感きわまって、のどにつまるように泣くこと。
[s1275]
「咫」 の 熟語
咫尺
(シセキ)
ごく短い(近い)距離。
〔例:~~を辨ぜず。(一寸先も見えない)〕
[s1304]
「哮」 の 熟語
咆哮
(ホウコウ)
① 獣などが ほえる。
② 大声で 主張する。
[s1311]
「脣」 の 熟語
脣齒
(シンシ)
くちびると歯。 そのように、密接な関係。
[s1337]
「愒」 の 熟語
恫愒
(ドウカツ)
あらあらしい言葉で おどす。 おそれさせる。
[s1351]
「啄」 の 熟語
啄木
(タクボク)
きつつき。
剝啄
(ハクタク)
戸をたたく音。
[s1383]
「喙」 の 熟語
容喙
(ヨウカイ)
くちばしをいれる。 そばから余計な口出しをする。
[s1386]
「喀」 の 熟語
喀血
(カッケツ)
血をはく。 血が、口や鼻から流れ出る。
[s1400]
「喧」 の 熟語
喧騷
(ケンソウ)
やかましく さわぐこと。 さわがしいこと。
[s1410]
「喘」 の 熟語
喘息
(ゼンソク)
発作的に起る 呼吸困難。
[s1416]
「單」 の 熟語
單于
(ゼンウ)
古代中国の北方地域を支配していた 遊牧民族・匈奴(キョウド)の、首長の称号。
[s1425]
「喨」 の 熟語
嚠喨
(リュウリョウ)
楽器などの音が、清く高くさえわたるさま。
[s1430]
「嗚」 の 熟語
嗚咽
(オエツ)
むせび泣き。 感きわまって、のどにつまるように泣くこと。
嗚呼
(ああ)
感嘆 ・ 嘆息の声。
[s1442]
「嗟」 の 熟語
嗟嘆、嗟歎
(サタン)
① 感嘆する。 ② なげく。
怨嗟
(エンサ)
うらみ なげく。
咄嗟、突嗟
(トッサ)
きわめて短い時間。
[s1470]
「嗷」 の 熟語
嗷訴
(ゴウソ)
〔
国語
〕 徒党を組んで訴え出る。 (=強訴)
[s1474]
「嘗」 の 熟語
嘗膽
(ショウタン)
にがい膽(きも)をなめて敗戦の屈辱を忘れないようにした、
越王勾踐の故事。 〔臥薪~~、『史記・越王世家』〕
[s1478]
「嗾」 の 熟語
使嗾
(シソウ)
けしかける。 (指嗾の誤り。)
[s1501]
「囑」 の 熟語
囑目
(ショクモク)
注意して見る。 注目。
[s1503]
「噌」 の 熟語
味噌
(みそ)
[国語]
煮た大豆に、塩と麹(こうじ)を加え、発酵させて作った調味料。
[s1524]
「噲」 の 熟語
樊噲
(ハンカイ)
漢の高祖(劉邦)の武将 (?~189BC.)。
鴻門の会
で、項羽に殺されようとした
劉邦を、豪胆な振る舞いにより脱出させた。
[s1525]
「噩」
の 熟語
噩噩
(ガクガク)
遠慮なく直言するさま。
侃侃噩噩
(カンカンガクガク)
強く堂々と直言するさま。
[s1533]
「嘯」 の 熟語
海嘯
(カイショウ)
海鳴り。
[s1541]
「嚇」 の 熟語
威嚇
(イカク)
威力でおどしつける。
[s1543]
「嚆」 の 熟語
嚆矢
(コウシ)
① かぶらや。 先端部に 穴のあいた ふくらみをつけ、空を飛ぶと
高い音を発するようにした矢。 戦闘開始の合図に 射かける。
② 物事のはじまり。
[s1556]
「嚠」 の 熟語
嚠喨
(リュウリョウ)
楽器などの音が、清く高くさえわたるさま。
[s1559]
「嚮」 の 熟語
嚮道
、
嚮導
(キョウドウ)
道案内をする。 道案内。
[s1567]
「嚴」 の 熟語
嚴肅
(ゲンシュク)
おごそか。
森嚴
(シンゲン)
おごそかで、おもおもしい。
莊嚴
(ソウゴン)
おごそかで、おもおもしい。
[s1568]
「嚳」 の 熟語
帝嚳
(テイコク)
古代中国の伝説上の聖天子。
[s1571]
「囂」 の 熟語
囂囂
(ゴウゴウ)
にぎやかなさま。
喧喧囂囂
(ケンケンゴウゴウ)
やかましくさわぎたてるさま。
[s1573]
「嚼」 の 熟語
咀嚼
(ソシャク)
食物をよくかみこなす。 文章の意味 ・ 内容を十分に理解する。
[s1578]
「囈」 の 熟語
囈語
(ゲイゴ)
① うわごと。
② 出まかせの放言。 とりとめのない言葉。
[s1583]
「囊」 の 熟語
錦囊
(キンノウ)
① 詩稿を入れるふくろ。 唐の李賀が、詩ができるごとに錦の
ふくろに入れた故事から。
② 他人の詩稿の美称。
浮囊
(フノウ)
浮きぶくろ。
[s1596]
「團」 の 熟語
團扇
(ダンセン)
うちわ。
團欒
(ダンラン)
親しい者の楽しい会合。
[s1598]
「圍」 の 熟語
圍繞
(イジョウ)
周囲をとりかこむ。
[s1612]
「國」 の 熟語
國訓
(コククン、コックン)
漢字の訓(よみ)のうち、我が国固有の意味を持たせたもの。
國字
(コクジ)
日本で 漢字にならって作った字。 和製漢字。
國手
(コクシュ)
① 国中で第一級の名人。
②
[国語]
名医。
[s1616]
「囹」 の 熟語
囹圄
(レイギョ、レイゴ) 、
圄囹
(ギョレイ、ゴレイ)
罪人を入れておく場所。 牢獄。
[s1618]
「圄」 の 熟語
囹圄
(レイギョ、レイゴ) 、
圄囹
(ギョレイ、ゴレイ)
罪人を入れておく場所。 牢獄。
[s1621]
「圉」 の 熟語
圉人
(ギョジン)
馬飼いの役人。
[s1632]
「嗇」 の 熟語
吝嗇
(リンショク)
程度を越えて、物おしみをする。 けち。
[s1683]
「坤」 の 熟語
乾坤
(ケンコン)
① 天と地。
② 北西(乾;いぬい)と南西(坤;ひつじさる)。
③ 日と月。
[s1700]
「垓」 の 熟語
垓下
(ガイカ)
今の安徽省霊璧県の東南の地。 秦帝国滅亡後の BC.202年、ここで 漢王・劉邦と
楚王・項羽が決戦、項羽が敗れた。
[s1753]
「埴」 の 熟語
埴生
(はにゅう)
埴(土器の製作に適した粘土)のある地。 すなわち、古代から人の住み慣わしてきた地。
昔ながらの地。 〔例:~の宿〕
埴輪
(はにわ)
古代の高塚式古墳 (円墳、前方後円墳など) に併存した、素焼きの造形品。 円筒部と、
これに一体化した形象部から成り、古墳の周囲を修飾するように配置されていた。
[s1777]
「堯」 の 熟語
堯典
(ギョウテン)
『書経』の一篇。 帝堯(↓)の言行が記されている。
帝堯
(テイギョウ)
中国古代の伝説上の帝王で、
帝舜
とともに、理想的な帝王とされる。
[s1801]
「堵」 の 熟語
堵牆
(トショウ)
かき。 かきね。
阿堵物
(アトブツ)
金銭。 阿堵は「この」 「その」 の意で、晋の王衍が、金銭の語を使わず
「そのもの」 と言った故事による。 (『晋書・王衍伝』)
安堵
(アンド)
① 落ち着いて生活する。
②
[国語]
安心する。
③
[国語]
所有地・旧領地の所有権を認められる。〔歴史用語〕
環堵
(カント)
家のまわりのかきね。
[s1805]
「塀」 の 熟語
練塀
(ねりべい)
〔
国語
〕 瓦と土とで、高く築き上げた塀。
[s1811]
「壘」 の 熟語
堡壘
(ホウルイ、ホルイ)
とりで。
[s1814]
「塋」 の 熟語
塋域
(エイイキ)
墓地。
先塋
(センエイ)
先祖の墓。
[s1819]
「毀」 の 熟語
毀譽褒貶
(キヨホウヘン)
そしるとほめると。
[s1821]
「塞」 の 熟語
塞翁馬
(サイオウのうま)
人世の幸・不幸が変りやすいこと、またそれらを予測することが
できないことのたとえ。 〔『淮南子・人間訓』の故事から〕
[s1842]
「塹」 の 熟語
塹壕
(ザンゴウ)
防禦のために、堡壘などの周囲にめぐらした、からぼり。
[s1846]
「墅」 の 熟語
別墅
(ベツッショ)
別荘。
[s1849]
「塵」 の 熟語
塵劫
(ジンゴウ)
きわめて大きい数と、きわめて小さい数。
『塵劫記』
(ジンゴウキ)
江戸時代初期に、吉田光由(1598~1682)が著わした 通俗的な数学書。
和光同塵
(ワコウドウジン)
きらびやかな才知は ぼかし、俗世に同化していくのが よい。
(『老子』第四章の 「其の光を和し、其の塵に同ず」 の語に基づく。)
[s1857]
「墨」 の 熟語
墨翟
(ボクテキ)
中国・戦国時代の思想家。 人を平等に愛すべきこと(兼愛)などを
説いた。 墨子と尊称され、その学派の論説を記した書に『墨子』が
ある。
遺墨
(イボク)
死後に残した書画。
繩墨
(ジョウボク)
すみなわ。 大工が、木材に直線を引くのに用いる道具。
[s1876]
「壞」 の 熟語
壞疽
(エソ)
身体組織や細胞の一部が生命力を失い、腐敗・融解を来たすこと。
[s1879]
「壤」 の 熟語
擊壤
(ゲキジョウ)
平和を楽しむ。 堯の世に、大地を打って太平を謳歌したことから。
天壤
(テンジョウ)
天と地。 〔例:~~無窮〕
[s1889]
「壑」 の 熟語
溝壑
(コウガク)
たにあい。 谷間。
[s1895]
「壕」 の 熟語
塹壕
(ザンゴウ)
防禦のために、堡壘などの周囲にめぐらした、からぼり。
[s1905]
「壟」 の 熟語
壟斷
(ロウダン)
〔もと、切り立った高所の意。 そこでの成功事例から〕
利益を独占する。
[s1911]
「壯」 の 熟語
壯丁
(ソウテイ)
健康な、若い男。
[s1921]
「壽」 の 熟語
壽康
(ジュコウ)
長生きして安らかなこと。
壽陵餘子
(ジュリョウのヨシ)
他人の長所にかぶれ、自分を見失ってしまう者。 〔『荘子・秋水』
の故事から〕
[s1942]
「夙」 の 熟語
夙昔
(シュクセキ)
むかし。 以前。
[s1967]
「奄」 の 熟語
氣息奄奄
(キソクエンエン)
息も絶え絶えで、今にも死にそうなさま。
[s1984]
「奎」 の 熟語
奎運
(ケイエン)
学問や文芸が発達し、盛んになること。
『瀛奎律髄』
(エイケイリツズイ)
唐代および宋代の五七言の律詩を、題材によって分類した選集。 元代の方回が編集した。
[s1989]
「奘」 の 熟語
玄奘
(ゲンジョウ)
(602~762) 唐代の僧。 西域を経てインドに行き、仏教を研究した後、
多数の経典を携えて645年に帰国。 帰国後は、その経典の漢訳に従事
するとともに、旅行記『大唐西域記』を著わした。
[s1999]
「奢」 の 熟語
奢侈
(シャシ)
度をすぎた、ぜいたく。
[s2000]
「奠」 の 熟語
奠都
(テント)
都を定める。
香奠
(コウデン)
死者の霊前に供える金包み。 香典。
釋奠
(セキテン)
供え物をして行なう、周公や孔子のまつり。
[s2044]
「姑」 の 熟語
姑息
(コソク)
一時しのぎ。 まにあわせ。
[s2093]
「娟」 の 熟語
娟娟
(ケンケン)
美しく きよらかなさま。
[s2134]
「婆」 の 熟語
婆羅門
(バラモン)
① インドの4階級(種族)の中で、最高位の階級・種族(バラモン族)。
② バラモン教。 釈迦以前に、バラモン族の間に行なわれていた宗教。
[s2140]
「婁」 の 熟語
黔婁
(ケンロウ、ケンル)
中国・周代(春秋時代)の斉の隠者。
離婁
(リロウ)
古代中国(伝説時代)の黄帝の時の人。 視力が非常にすぐれていたという。
[s2145]
「媧」 の 熟語
女媧
(ジョカ)
古代中国(伝説時代)の帝王(女帝)。
伏羲
の妹で、 天地の崩れを五色の石で補修した
という。
[s2162]
「媼」 の 熟語
媼嫗
(オウウ)
おうな。 老女。
[s2168]
「媾」 の 熟語
媾和
(コウワ)
仲直りする。
[s2172]
「嫋」 の 熟語
嫋嫋
(ジョウジョウ)
音声が細く長くひびいて、とぎれないさま。
〔例: 餘音~~ (蘇軾『前赤壁賦』)〕
[s2183]
「嫣」 の 熟語
嫣然
(エンゼン)
あでやかに笑うさま。 にっこり。
[s2184]
「嫗」 の 熟語
媼嫗
(オウウ)
おうな。 老女。
老嫗
(ロウウ)
おうな。 老女。
[s2190]
「嫩」 の 熟語
嫩綠
(ドンリョク)
わか葉の緑。 新緑。
[s2193]
「嫖」 の 熟語
嫖客
(ヒョウカク)
遊郭の客。 (=遊客)
[s2197]
「嫠」 の 熟語
鰥嫠
(カンリ)
妻のない男と、夫のない女。
[s2206]
「嬋」 の 熟語
嬋姸
、
嬋娟
(センケン)
あでやかで美しい。 上品で美しい。
[s2209]
「嬴」 の 熟語
嬴政
(エイセイ)
秦の始皇帝 (BC.259~210)。
姓が嬴(エイ)で、名が政(セイ)。
秦は、春秋時代から強国であったが、戦国時代には
商鞅
の改革を経て
一層勢力を伸長させ、六国を併合して天下を統一するに至った。
[s2215]
「嬖」 の 熟語
嬖臣
(ヘイシン) 、
嬖人
(ヘイジン)
君主のお気に入りの臣下。
[s2222]
「嬪」 の 熟語
嬪御
(ヒンギョ)
天子につかえる女官。宮女。
別嬪
(ベッピン)
[国語]
とりわけ美しい女性。 美人。
[s2224]
「嬾」 の 熟語
嬾性
(ランセイ)
ものぐさな性質。
[s2234]
「孑」 の 熟語
孑遺
(ゲツイ)
のこり。 少しばかり残ったもの。
孑孑
(ゲツゲツ)
① 孤立しているさま。 ② 小さいさま。
孑孑
(ぼうふら)
[国語]
蚊の幼虫。
[s2249]
「孥」 の 熟語
妻孥
(サイド)
妻と子。
[s2250]
「孟」 の 熟語
孟軻
(モウカ) 、
孟子
(モウシ)
BC.372~BC.289 中国 ・ 戦国時代の思想家。 孔子の学を受けつぎ、諸国を周遊
して 王道 ・ 仁義を説いた。 その言行や学説を記した書として 『孟子』 があり、
『大学』 『中庸』 『論語』 とともに、儒教の経典 「四書」 の一つとして尊ばれてきた。
『孟子』
(モウシ)
孟子の言行や学説を記した書。 「梁惠王」、「公孫丑」、「滕文公」、「離婁」、
「萬章」、「告子」、「盡心」 の7篇からなる。 (後に、それぞれが上篇・下篇に
分かたれ、14篇となった。)
注釈書・研究書として、後漢・趙岐の『孟子章句』、宋・朱熹の『孟子集注』、
清・戴震の『孟子字義疏証』 などがある。
孟月
(モウゲツ)
四季の 初めの月。
このため、
孟春
・
孟夏
・
孟秋
・
孟冬
は、それぞれ 陰暦の 正月・四月・七月・十月 の意。
[s2251]
「孩」 の 熟語
孩提
(ガイテイ)
やっと笑いはじめ、抱きかかえられるくらいの子供。
[s2260]
「孺」 の 熟語
孺子
(ジュシ)
① おさなご。
② 年若い相手などを、見下していうことば。
[s2262]
「孼」 の 熟語
遺孼
(イゲツ)
親の死後に残された子孫。
[s2292]
「宕」 の 熟語
鹽谷宕蔭
(しおのや・とういん)
(1809~1867) 江戸時代後期の漢学者。
昌平黌
の教官をつとめた。
[s2298]
「宦」 の 熟語
宦官
(カンガン)
昔の中国で、去勢されて 宮中の奥(后妃の部屋)に仕えた男性。 地位は低いが、
天子や后妃の近くにいるため、勢力を得て 政治を左右することもあった。
[s2310]
「宸」 の 熟語
宸翰
(シンカン)
天子の自筆の文書、手紙。
宸襟
(シンキン)
天子のみこころ。
[s2327]
「寐」 の 熟語
寤寐
(ゴビ)
① 目がさめることと、ねむること。
② ねても さめても。 つねに。
[s2337]
「寡」 の 熟語
寡人
(カジン)
昔の中国で、王公が自分をさして用いた謙称。 (徳のすくない人、の意。)
寡聞
(カブン)
見聞がせまく、物事についてあまり知らないこと。 (ふつう、自分についての
謙遜の語。)
寡默
(カモク)
口かずが少ない。
多寡
(タカ)
① おおいと すくないと。(=多少)。
② 分量。
[s2340]
「寤」 の 熟語
寤寐
(ゴビ)
① 目がさめることと、ねむること。
② ねても さめても。 つねに。
[s2352]
「寫」 の 熟語
轉寫
(テンシャ)
〔国語〕 文章や図画を、他の書物などから 写しとる。
[s2358]
「寰」 の 熟語
寰宇
(カンウ)
天下。 世界。
寰海
(カンカイ)、
寰瀛
(カンエイ)
天下。 世界。 〔海を含めた概念〕
人寰
(ジンカン)
人間の世界。 俗世間。
[s2361]
「寵」 の 熟語
寵愛
(チョウアイ)
深くかわいがる。
[s2365]
「對」 の 熟語
對峙
(タイジ)
① 山などが、向かいあって そびえ立つ。
② 競争相手など 対立する同士が、向かいあう。
對蹠
(タイセキ)
正反対。
對聯
(タイレン、ツイレン)
① 二幅対の掛物。 すなわち、漢文の対句を一枚ずつに分けて
書き、対置して柱などに掲示するもの。 (単に聯ともいう。)
② 漢詩の律詩(五言律詩、七言律詩)における、頷聯と頸聯。
頷聯は第三句と第四句、頸聯は第五句と第六句で、それぞれが
対句とならねばならない。
[s2381]
「尋」 の 熟語
尋常
(ジンジョウ)
ふつう。
[s2430]
「屛」 の 熟語
屛居
(ヘイキョ)
世間から身を引いて、家に とじこもる。
[s2437]
「屠」 の 熟語
屠殺
(トサツ)
人や動物を切って殺す。 人を皆殺しにする。
屠蘇
(トソ)
① 正月に飲む、薬草をひたした酒。 もと、中国から伝わったもの。
②
[国語]
正月に飲む酒。
浮屠
(フト)
仏陀。 仏教。 仏門の僧。 〔梵語 Buddha の音訳〕
[s2450]
「屓」 の 熟語
贔屓
(ヒキ)
努力する。
贔屓
(ひいき)
[国語]
目をかけて引き立てる。 後援者。
[s2459]
「屹」 の 熟語
屹立
(キツリツ)
高くそびえ立つ。
[s2466]
「岑」 の 熟語
岑參
(シンジン)
(715?~770?) 盛唐の詩人。 辺境の風物をうたった詩が多い。
[s2483]
「崗」 の 熟語
雲崗
(ウンコウ)
中国・山西省大同市の西北にある小丘。 南北朝時代の北魏(386~534)が大同に
都したことから岩壁に多くの石窟寺院が営まれ、壮麗な仏像彫刻が施された。 龍門と
ともに、仏教芸術の二大石窟とされる。
この石窟は、雲崗石窟 または 大同石窟 と呼ばれる。
[s2511]
「峙」 の 熟語
對峙
(タイジ)
① 山などが、向かいあって そびえ立つ。
② 競争相手など 対立する同士が、向かいあう。
[s2546]
「崛」 の 熟語
崛崎
、
崛起
(クッキ)
山などが高くそびえたつ。
[s2551]
「崑」 の 熟語
崑崙
(コンロン)
古代伝説上の霊山。その伝説に由来する、中国西部の山脈の名。
[2003]
「崔」 の 熟語
崔嵬
(サイカイ)
山が高く、凹凸のはげしいさま。
[s2556]
「崢」 の 熟語
崢嶸
(ソウコウ)
① 山の高くそびえるさま。 山が高くけわしいさま。
② (人のからだつきが)痩せて骨ばっているさま。
[s2565]
「崙」 の 熟語
崑崙
(コンロン)
古代伝説上の霊山。その伝説に由来する、中国西部の山脈の名。
[s2625]
「嶸」 の 熟語
崢嶸
(ソウコウ)
① 山の高くそびえるさま。 山が高くけわしいさま。
② (人のからだつきが)痩せて骨ばっているさま。
[s2635]
「巍」 の 熟語
巍峨
(ギガ)
山の高くそびえるさま。高大なさま。
[s2639]
「巖」 の 熟語
巖岫
(ガンシュウ)
山中のくき (岩穴)。
[s2667]
「巹」 の 熟語
合巹
(ゴウキン)
結婚式をあげる。 結婚する。
[s2671]
「巷」 の 熟語
巷間
(コウカン)
まちなか。 世間。
巷談
(コウダン)、
巷說
(コウセツ)
まちの うわさばなし。 世間の話。
[s2707]
「帶」 の 熟語
帶同
(タイドウ)
〔
国語
〕 一緒に連れていく。 同伴。
[s2708]
「帷」 の 熟語
帷幄
(イアク)
とばりをめぐらした所。作戦計画の場。
下
レ
帷
(イをくだす) 、
垂
レ
帷
(イをたらす)
私塾を開く。 〔例〕 垂帷(スイイ)講学。
[s2711]
「幄」 の 熟語
帷幄
(イアク)
とばりをめぐらした所。作戦計画の場。
[s2736]
「幟」 の 熟語
旗幟
(キシ)
① はたと、のぼり。
② 〔
国語
〕 主義・主張。 態度。
〔例:~~鮮明〕 主義や主張などがはっきりしていること。
[s2747]
「幫」
、 [2145]
「幇」 の 熟語
幇間
(ホウカン)
〔
国語
〕 客に随従して酒席に侍り、遊興を助ける者。 太鼓持ち。
[s2776]
「麼」 の 熟語
什麼
(ジュウマ、そも)
いかに。 どんなに。
[s2780]
「廣」 の 熟語
廣袤
(コウボウ)
土地の広さ。面積。
[s2790]
「庚」 の 熟語
庚甲待ち
(コウシンまち)
「かのえさる」の日の夜は、人々は寝ずに、徹夜で神仏をまつる習慣があった。
中国の道教の禁忌に由来するという。
同庚
(ドウコウ)
同じ年齢。 同年。
[s2794]
「庖」 の 熟語
庖廚
(ホウチュウ)
台所。 調理場。 〔例:君子は庖廚を遠ざく。『孟子・梁惠王』〕
[s2811]
「廢」 の 熟語
廢墟
(ハイキョ)
建物 ・ 市街などのほろびて、荒れはてたあと。
[s2824]
「廓」 の 熟語
廓淸
(カクセイ)
世のみだれを治め清める。
[s2843]
「廚」 の 熟語
庖廚
(ホウチュウ)
台所。 調理場。 〔例:君子は庖廚を遠ざく。『孟子・梁惠王』〕
[s2849]
「廟」 の 熟語
廟策
(ビョウサク)、
廟算
(ビョウサン)、
廟略
(ビョウリャク)
朝廷で決めたはかりごと。 政治の大方針。
宗廟
(ソウビョウ)
(中国における) 先祖のみたまや。
[s2858]
「廩」 の 熟語
倉廩
(ソウリン)
こめぐら。
〔例:~~
實
み
つれば 則ち禮節を知る。『管子・牧民』〕
[s2862]
「廬」 の 熟語
廬山
(ロザン)
中国・江西省九江市の南部にある名山。 李白の詩にうたわれた
「廬山の瀑布」 や、白居易の詩にうたわれた 「香炉峰」 などが
ある。
廬舎那佛、廬遮那佛
(ルシャナブツ)
大日如来(=佛教の教義の核心を具象化した法身佛)のこと。
ただし、宗派によっては別に取り扱われる。
[s2869]
「廻」 の 熟語
輪廻
(リンネ)
霊魂は肉体と共に滅びるのではなく、他の肉体に移って転々と生き
変わる、という仏教の考え方。
[s2892]
「弊」 の 熟語
弊衣
(ヘイイ)
いたみ やぶれた衣服。 〔例:~~粗食〕
[s2895]
「弑」 の 熟語
弑逆
(シイギャク)
下の者が上の者(主君や父など)を殺す。
[s2903]
「弗」 の 熟語
弗素
(フッソ)
元素記号は F、原子番号は 9、原子量は 18.9984 の気体元素。 fluorine.
周期系の第VII族ハロゲン元素の一つ。
[s2906]
「弛」 の 熟語
弛緩
(シカン)
ゆるむ。 たるむ。
[s2914]
「彌」 の 熟語
彌縫
(ビホウ)
失敗や欠点などをとりつくろうこと。
彌漫
(ビマン)
一面にひろがる。 大水がみなぎる。 (=瀰漫)
彌勒
(ミロク)
釋迦入滅後に出現し、衆生を導くとされる佛。
彌榮
(いやさか)
ますます栄えること。
彌生
(やよい)
陰暦三月の別名。
[s2932]
「弼」 の 熟語
輔弼
(ホヒツ)
君主の近くにいて、政治を手助けする。 その任務。
[s2943]
「彎」 の 熟語
彎曲
(ワンキョク)
ゆみなりにまがる。
[s2952]
「彗」 の 熟語
彗星
(スイセイ)
尾を長く引いて運行し、ほうきのように見える星。 ほうき星。(comet)
[s2958]
「彝」 の 熟語
彝器
(イキ)
宗廟
に常にそなえておき、祭祀に用いる器。
彝族
(イゾク)
中国西南部の貴州省や雲南省に、古代から居住していた民族。
[s2983]
「彷」 の 熟語
彷徨
(ホウコウ)
ぶらぶら歩く。いきつもどりつする。(畳韻)
彷彿
(ホウフツ)
よく似ている。ぼんやりしている。(双声)(=髣髴)
[s2989]
「徑」
、 [s2990]
「逕」 の 熟語
徑庭
、
逕庭
(ケイテイ)
へだたり。 距離。
[s2998]
「彿」 の 熟語
彷彿
(ホウフツ)
よく似ている。ぼんやりしている。(双声)(=髣髴)
[s3012]
「從」 の 熟語
從容
(ショウヨウ)
ゆったりと落ち着いたさま。
[s3028]
「徨」 の 熟語
彷徨
(ホウコウ)
ぶらぶら歩く。いきつもどりつする。(畳韻)
[s3033]
「蹊」 の 熟語
成蹊
(セイケイ)
下に小道ができる。 有徳者のもとには、自然に人が集まる。
〔「桃李言はざれども、下自ずから蹊を成す」『史記・李将軍伝』〕
[s3037]
「徭」 の 熟語
徭役
(ヨウエキ)
国家や支配者に対する、人民の義務的労働。
[s3055]
「應」 の 熟語
應仁の亂
(オウニンのラン)
室町幕府末期の応仁元年(1467年)から、京都を中心に 11年にわたって繰り広げら
れた戦乱。 将軍・足利義政の奢侈、紊乱に基づく政治腐敗の進行を構造要因とし、
幕府に対する守護大名の反乱や、土一揆・徳政一揆の頻発などが輻輳して、混乱は
長期化し、戦国時代の発端ともなった。 この時期、京都のかなりの部分が焦土と
化した という。
應報
(オウホウ)
〔仏教語〕 行為の善悪に応じて、当然のむくいを受けること。 〔例:因果~~〕
[s3061]
「忖」 の 熟語
忖度
(ソンタク)
他人の心を推しはかる。
[s3077]
「忸」 の 熟語
忸怩
(ジクジ)
自ら心に恥じるさま。
[s3092]
「怏」 の 熟語
怏怏
(オウオウ)
心が楽しまないさま。
[s3098]
「怯」 の 熟語
怯懦
(キョウダ)
いくじがない。 おくびょう。
[s3107]
「怩」 の 熟語
忸怩
(ジクジ)
自ら心に恥じるさま。
[s3126]
「怜」の 熟語
怜俐
、
怜悧
(レイリ)
かしこい。 頭がよく働く。
[s3128]
「恚」 の 熟語
瞋恚
(シンイ)
目をみはって いかる。 激しい いかり。
[s3133]
「悔」 の 熟語
亢龍 有
レ
悔
(コウリュウ くい あり)
天にのぼりつめた龍は、必ず後悔することがある。 (増長して 失敗する おそれがある。)
[s3135]
「恢」 の 熟語
恢恢
(カイカイ)
広く大きいさま。 〔例〕 天網~~、疎にして失(もら)さず。 (『老子』)
恢復
(カイフク)
=回復。 もとへもどる。 もとどおりになる。
[s3155]
「恆」 の 熟語
恆河
(コウガ)
インドのガンジス(Ganges)川。
〔用例〕 恆河沙(コウガのすな)、十方恆河沙(ジッポウ コウガのすな)
無限の数を表わす。(『大悲経・羅睺羅品』)
[s3156]
「恰」 の 熟語
恰好
(カッコウ)
① ころあい。 ちょうどよい。
② 〔
国語
〕すがた。 かたち。
[s3175]
「恬」 の 熟語
恬淡
(テンタン)
心がさっぱりしている。 無欲で、物事に執着しない。
[s3176]
「恫」 の 熟語
恫愒、恫喝
(ドウカツ)
あらあらしい言葉で おどす。 おそれさせる。
[s3182]
「惡」 の 熟語
惡寒
(オカン)
発熱にともなう 寒け。
[s3188]
「悍」 の 熟語
精悍
(セイカン)
気性がするどく、勇敢なこと。
[s3205]
「惱」 の 熟語
煩惱
(ボンノウ)
〔仏教語〕 欲情にもとづく、わずらい。 迷いの心。
[s3207]
「悖」 の 熟語
悖徳
(ハイトク)
道徳にもとること。
[s3214]
「悋」 の 熟語
悋嗇
(リンショク)
程度を越えて、物おしみをする。 けち。
[s3230]
「惨」 の 熟語
惨憺
(サンタン)
心のいたむさま。 いたましいさま。
[s3235]
「悴」 の 熟語
憔悴
(ショウスイ)
やせおとろえる。 やつれる。(連語)
[s3237]
「悽」 の 熟語
悽愴
(セイソウ)
胸を痛ましめるほど、さびしく悲しい。
[s3256]
「悶」 の 熟語
悶絶
(モンゼツ)
もだえ苦しんで、気絶する。
悶悶
(モンモン)
なやみ もだえること。
悶着
(モンチャク)
〔国語〕 あらそいごと。 もめごと。 ごたごた。
苦悶
(クモン)
苦しんで、もだえる。
[s3267]
「愕」 の 熟語
愕然
(ガクゼン)
はなはだしく驚くさま。
驚愕
(キョウガク)
驚き、あわてる。
[s3273]
「愒」 の 熟語
恫愒
(ドウカツ)
あらあらしい言葉で おどす。 おそれさせる。
[s3310]
「慇」 の 熟語
慇懃
(インギン)
非常にていねい。 親密に交わる。
[s3318]
「愾」 の 熟語
敵愾心
(テキガイシン)
敵に対するいきどおり。 闘志。
[s3323]
「慊」 の 熟語
松崎慊堂
(まつざき こうどう)
1771~1844。 江戸時代後期の漢学者。
多方面の著作があるが、同時代の学者・文人との交流を詳細に記した日記
『慊堂日暦』で、知られる。
[s3332]
「愴」 の 熟語
愴然
(ソウゼン)
悲しみ いたむさま。
[s3340]
「慂」 の 熟語
慫慂
(ショウヨウ)
さそい、すすめる。 そそのかす。
[s3341]
「慄」 の 熟語
慄然
(リツゼン)
おそれ ふるえるさま。
戰慄
(センリツ)
おののき おそれる。 おそれて 身ぶるいする。
[s3347]
「慧」 の 熟語
慧眼
(ケイガン)
物事をよく見抜く鋭い眼力。
[s3349]
「慳」 の 熟語
慳吝
(ケンリン)
けち。 しみったれ。
[s3350]
「慷」 の 熟語
慷慨
(コウガイ)
いきどおりなげく。悲しみなげく。〔例:悲憤~~〕
[s3352]
「慙」 の 熟語
慙愧
(ザンキ)
心からはじること。
[s3354]
「慫」 の 熟語
慫慂
(ショウヨウ)
さそい、すすめる。 そそのかす。
[s3371]
「慓」 の 熟語
慓悍
(ヒョウカン)
動作がすばやく、気質があらあらしい。
[s3377]
「慵」 の 熟語
日高睡足猶慵
レ
起
日 高く 睡(ねむり)足りて、猶 起くるに慵(ものう)し。 (白居易・七言律詩)
[s3390]
「憬」 の 熟語
憧憬
(ショウケイ)
あこがれる。 あこがれ。
[s3395]
「憧」 の 熟語
憧憬
(ショウケイ)
あこがれる。 あこがれ。
[s3396]
「憔」 の 熟語
憔悴
(ショウスイ)
やせおとろえる。 やつれる。(連語)
[s3401]
「憊」 の 熟語
困憊
(コンパイ)
くたくたに疲れる。 〔例:疲勞~~〕
[s3419]
「懷」 の 熟語
懷舊
(カイキュウ)
自分のむかしをなつかしむ。
[s3420]
「懈」 の 熟語
懈意
(カイイ)
なまけごころ。
[s3421]
「憾」 の 熟語
遺憾
(イカン)
「うらみをのこす」ことで、次の諸義となる。
① 残念である。 くやしい。
② 気の毒。
③ 上満に思う。
[s3424]
「懃」 の 熟語
慇懃
(インギン)
非常にていねい。 親密に交わる。
[s3431]
「憺」 の 熟語
惨憺
(サンタン)
心のいたむさま。 いたましいさま。
[s3445]
「懦」 の 熟語
懦夫
(ダフ)
いくじのない男。
怯懦
(キョウダ)
いくじがない。 おくびょう。
[s3448]
「懲」 の 熟語
懲惡
(チョウアク)
悪い者をこらしめる。 〔勸善~~〕
[s3454]
「懣」 の 熟語
忿懣
(フンマン)
いきどおり、もだえる。
[s3458]
「懸」 の 熟語
懸隔
(ケンカク)
かけはなれる。 へだたりが大きい。
懸濁
(ケンダク)
液体中に固体粒子が分散している状態。
〔化学用語。 例:~~液〕
[s3459]
「懶」 の 熟語
懶惰
(ランダ)
おこたる。 なまける。
[s3461]
「懺」
、
「懴」の 熟語
懺悔
、
懴悔
(ザンゲ)
過去の罪を悟り、悔い改める。 〔仏教語〕
[s3463]
「懿」
、[s3464]
「㦤」
の 熟語
懿親
、
㦤親
(イシン)
良い関係にある、立派な親戚。
懿宗
、
㦤宗
(イソウ)
中国 ・ 唐朝の第 20 代皇帝。 ( 833~873、 在位は 859~873 )。
[s3467]
「懼」 の 熟語
恐懼
(キョウク)
おそれ、かしこまる。
[s3469]
「懾」 の 熟語
懾伏
(ショウフク) 、
懾服
(ショウフク)
おそれて、ひれふす。
[s3475]
「戈」 の 熟語
干戈
(カンカ)
① たてとほこ。 ② 武器。 ③ 戦争。
[s3481]
「戎」 の 熟語
戎馬
(ジュウバ)
① 武器と軍馬。
② いくさ。 戦争。
[s3496]
「戚」 の 熟語
外戚
(ガイセキ)
皇后や妃の一族。
[s3499]
「戡」 の 熟語
戡定
(カンテイ)
戦乱を平定する。
[s3503]
「戰」 の 熟語
戰慄
(センリツ)
おののき おそれる。 おそれて 身ぶるいする。
[s3527]
「扁」 の 熟語
扁舟
(ヘンシュウ)
小さな舟。こぶね。
[s3540]
「拂」 の 熟語
拂曉
(フツギョウ)
よあけ。 あかつき。
拂子
(ホッス)
白熊の毛などをたばねて、柄をつけた仏具。 僧が塵をはらい、蠅などを追うために持つ。
[s3544]
「扞」 の 熟語
扞禦
(カンギョ)
防ぎ止める。
扞格
(カンカク)
意見が一致せず、物事がうまく進まぬこと。
[s3558]
「抉」 の 熟語
抉剔
(ケッテキ)
えぐり出す。
[s3574]
「拔」 の 熟語
拔擢
(バッテキ)
特に引き上げて 用いる。
[s3587]
「拐」 の 熟語
誘拐
(ユウカイ)
人をだまして 連れ去る。
[s3621]
「拜」 の 熟語
拜誦
(ハイショウ)
他人から受けた手紙などを、つつしんで読む。 (読むことの謙譲語。)
[s3637]
「拗」 の 熟語
拗體
(ヨウタイ)
漢詩で、押韻や平仄(ヒョウソク)などが、一定の規則に従っていないもの。
[s3646]
「擧」 の 熟語
擧止
(キョシ)、
擧措
(キョソ)
ふるまい。 行為。 態度。
擧世
(キョセイ)
世をあげて。 世の中の人みな。
擧人
(キョジン)
昔の中国で、官吏に登用されるための一定の資格を有した者。
科擧
(カキョ)
中国で、唐代から清代まで行なわれた、官吏登用試験。
[s3652]
「挈」 の 熟語
挈
レ
婦 將
レ
雛 鬢有絲
(つまをたずさえ、こをつれて、ビンにいとあり)
妻とおさな子をつれたこの私も、鬢(かみ)にしらがのまじる歳になってしまった。
〔魯迅の七言絶句『無題』、1931年作。〕
[s3670]
「捐」 の 熟語
捐館
(エンカン)
やかた(住居)をすてる。 すなわち、死ぬこと。
義捐
(ギエン)
慈善などのために、金品を寄付すること。
[s3684]
「搜」 の 熟語
搜討
(ソウトウ)
さがしもとめる。
[s3697]
「捏」 の 熟語
捏造
(ネツゾウ)
事実でないことを、本当らしく でっちあげる。
[s3700]
「挽」 の 熟語
挽回
(バンカイ)
もとの状態に 引きもどす。
[s3730]
「捷」 の 熟語
捷徑
(ショウケイ)
ちかみち。
捷報
(ショウホウ)
戦勝の知らせ。
敏捷
(ビンショウ)
すばやい。 (=敏速)
[s3733]
「掣」 の 熟語
掣肘
(セイチュウ)
人のひじを引く。 他人に干渉して、その行動の自由を妨げる。
[s3746]
「掏」 の 熟語
掏摸
(トウバク)
すり。 手さぐりで他人の物をぬすみ取ること。 その人物。
[s3759]
「掠」 の 熟語
掠奪
(リャクダツ)
うばい取る。
[s3778]
「揣」 の 熟語
揣摩
(シマ)
おしはかる。
[s3688]
「插」 の 熟語
插
レ
茱萸
(シュユをさす)
茱萸(シュユ;かわはじかみ)の実のついた枝を、髪にさす。
中国では、重陽の節句に山に登って茱萸を髪にさすと、邪気を
はらうと信じられていた。
〔遍く茱萸を插して一人を少(か)くらん。 (王維『九月九日憶山東兄弟』)〕
[s3795]
「揶」 の 熟語
揶揄
(ヤユ)
からかう。
[s3797]
「揄」 の 熟語
揶揄
(ヤユ)
からかう。
[s3802]
「搖」 の 熟語
搖籃
(ヨウラン)
① ゆりかご。 故郷。 幼時。
② 物事の発達の初め。 〔例:~~期〕
[s3803]
「搉」 の 熟語
商搉
(ショウカク)
比較し、検討する。
[s3819]
「搦」 の 熟語
搦手
(からめて)
〔
国語
〕
① 城や砦(とりで)の裏門。 (←→大手)。
② 城の裏門を攻める軍勢。
[s3824]
「攝」 の 熟語
攝政
(セッセイ、セッショウ)
① (セッセイ) 天子に代わって政治を行なうこと。
② (セッショウ) 〔
国語
〕 天皇が幼少 ・ 病気などのとき、代わって政治を行なうこと。
また、その職。
攝取
(セッシュ)
取り入れること。 (栄養物を体内に取り入れる、外国文化を国内に取り入れる、など。)
[s3825]
「搔」 の 熟語
隔靴搔痒
(カクカソウヨウ)
靴を隔てて痒きを掻く。 思うようにならず、もどかしい。
〔出典は『無門關』〕
[s3836]
「搏」 の 熟語
脈搏
(ミャクハク)
心臓の収縮により血液が送り出されることで、動脈に生じる鼓動。
[s3845]
「擊」 の 熟語
擊壤
(ゲキジョウ)
平和を楽しむ。
堯
の世に、大地を打って太平を謳歌したことから。
邀擊
(ヨウゲキ)
待ち受けて撃つ。 むかえ撃つ。
[s3850]
「摯」 の 熟語
眞摯
(シンシ)
まじめで、熱心なこと。
[s3851]
「摺」 の 熟語
摺本
(すりほん)
〔
国語
〕 印刷した本。
[s3861]
「摸」 の 熟語
摸索
(モサク)
手さぐりで物をさがす。 〔 = 模索 〕
掏摸
(トウバク)
すり。 手さぐりで他人の物をぬすみ取ること。 その人物。
[s3876]
「撰」 の 熟語
杜撰
(ズサン)
著作や編集物などに 誤りが多いこと。
[s3882]
「撞」 の 熟語
撞木
(シュモク)
音を出すために、つり鐘を突く棒(横木)。
[s3887]
「撥」 の 熟語
香爐峯雪撥
レ
簾看
香炉峯の雪は 簾を撥(かかげ)て看る。(白居易・七言律詩)
[s3894]
「撈」 の 熟語
漁撈
(ギョロウ)
水産物を採取すること。
[s3869]
「擒」 の 熟語
擒縱
(キンショウ)
とりこにすることと、放つこと。
[s3909]
「擅」 の 熟語
擅場
(センジョウ) 、
獨擅場
(ドクセンジョウ)
その場をひとりじめにする。 ひとり舞台になる。
[s3912]
「韃」 の 熟語
鞭韃
(ベンタツ)
むちうつ。 転じて、はげます。
[s3914]
「擘」 の 熟語
擘窠
(ハッカ、ハクカ)
親指の根元のくぼみを利用して太い筆をしっかり握り、大きい字を書く方法。
巨擘
(キョハク)
傑出した人物。 衆にぬきんでた人物。
[s3926]
「擡」 の 熟語
擡頭
(タイトウ)
頭をもたげる。勢力を増す。
[s3931]
「擣」 の 熟語
擣衣
(トウイ) 、
擣
レ
衣
(ころもをうつ)
衣をしなやかにするため、砧(きぬた)に載せて槌でうつ。
[s3933]
「擯」 の 熟語
擯斥
(ヒンセキ)
のけものにする。 (=排斥)
[s3941]
「擾」 の 熟語
騷擾
(ソウジョウ)
さわぎで、秩序が乱されること。 動乱で、政治体制などが安定
しないこと。
[s3946]
「擲」 の 熟語
打擲
(チョウチャク)
うつ。 なぐる。 (=毆(殴)打)
放擲
(ホウテキ)
なげやりにする。
[s3955]
「攘」 の 熟語
攘夷
(ジョウイ)
外敵の侵入を追いはらう。 外国人を国内に入れない。
[s3962]
「攣」 の 熟語
痙攣
(ケイレン)
筋肉がひきつって痛むこと。
[s3963]
「攪」 の 熟語
攪亂
(カクラン、コウラン)
かきみだす。
攪拌
(カクハン、コウハン)
〔
国語
〕 かきまわす。 かきまぜる。
[s3976]
「孜」 の 熟語
孜孜、孜々
(シシ)
一生懸命に努め はげむ さま。
[s4003]
「敝」 の 熟語
敝衣
(ヘイイ)
やぶれた着物。
敝屋
(ヘイオク)
こわれた家。 あばらや。
[s4006]
「數」 の 熟語
數奇
(スウキ)
ふしあわせ。 不運。
異數
(イスウ)
特別の扱い。 他と異なる手厚い待遇。
[s4018]
「敷」 の 熟語
敷衍
(フエン)
① 広く行きわたらせる。
② 意味をおしひろげて説明する。
棧敷
(さじき)
高く造られた 見物席。
[s4024]
「斂」 の 熟語
苛斂誅求
(カレンチュウキュウ)
租税などを、きびしく取り立てること。
[s4041]
「斟」 の 熟語
斟酌
(シンシャク)
事情をくみとって、適切に処理する。
[s4044]
「魁」 の 熟語
魁偉
(カイイ)
からだが大きくて、りっぱ。〔例:容貌~~〕
花魁
(カカイ)
① うめ の別称。(百花のさきがけ)。
② 遊女。 おいらん。
巨魁
(キョカイ)
かしら。 おやだま。 首領。
[s4052]
「斧」 の 熟語
斧鉞
(フエツ)
① おのと、まさかり。
② 文の添削。
[s4057]
「斷」 の 熟語
斷案
(ダンアン)
結論。 決定。
斷雲
(ダンウン)
ちぎれ雲。
斷崖
(ダンガイ)
切り立ったがけ。
斷章取義
(ダンショウシュギ)
章を断ち 義を取る。 文章の一部分をとって、自分に都合のよい解釈をする。
斷腸
(ダンチョウ)
はらわたがちぎれるほどの悲しみ。
[s4088]
「旒」 の 熟語
旒冕
(リュウベン)
糸で貫いた飾り玉を前後に垂らした、かんむり。
[s4119]
「昆」 の 熟語
昆弟
(コンテイ)
兄と弟。 兄弟。
[s4136]
「杳」 の 熟語
杳然
(ヨウゼン)
はるかな さま。
〔例〕「桃花流水杳然去(桃花流水 杳然として去る)」 (李白「山中問答」)
[s4169]
「昧」 の 熟語
昧爽
(マイソウ)
夜あけがた。
蒙昧
(モウマイ)
おろか。
[s4173]
「晏」 の 熟語
晏嬰
(アンエイ)
中国・春秋時代の斉の名臣。
晏子
(アンシ)
① 晏嬰の尊称。
② 『晏子春秋』の略。
晏子春秋
(アンシシュンジュウ)
晏嬰の言行を 後人が編集した書。
[s4186]
「晁」 の 熟語
晁衡
(チョウコウ)
阿倍仲麻呂の中国(唐)名。 晁卿(チョウケイ)、晁卿衡(チョウケイコウ)ともいう。
仲麻呂は、帰国の船が難破してそのまま唐に留まったが、友人・李白は溺死した
ものと思い、弔詩 「晁卿衡を哭す」 を作った。
[s4187]
「晦」 の 熟語
晦澁
(カイジュウ)
文章の意味などがわかりにくい。
晦冥 、 晦暝
(カイメイ)
くらやみ。
[s4210]
「曉」 の 熟語
曉起
(ギョウキ)
朝早く起きる。
通曉
(ツウギョウ)
物事によく通じている。 知りぬいている。
拂曉
(フツギョウ)
よあけ。 あかつき。
[s427*]
「曃」 の 熟語
曖曃
(アイタイ)
おぼろ。 ぼんやり。
[s4275]
「曖」 の 熟語
曖曖
(アイアイ) 、
曖曃
(アイタイ)
ほのぐらいさま。 おぼろ。 ぼんやり。
曖昧
(アイマイ)
はっきりしない。 確かでない。
[s4284]
「曠」 の 熟語
曠懷
(コウカイ)
束縛されない、自由な心。 ほがらかな心。
曠古
(コウコ)
前例がない。 未曾有。
曠代
(コウダイ)
長い年月にわたって。 当世に比類がない。
[s4286]
「曝」 の 熟語
曝書
(バクショ)
書物の虫ぼし。
[s4290]
「曩」 の 熟語
曩時
(ドウジ)
さきに。 さきごろ。 むかし。
[s4303]
「曹」 の 熟語
吾曹
(わがそう)
われわれ。
[s4307]
「曾」 の 熟語
曾參
(ソウシン)
(505.BC~?) 孔子の弟子。 学徳を尊んで、曾子(曽子、曽先生) という。
曾國藩
(ソウコクハン)
(1811~1872) 清末の政治家。 太平天国の乱(1850~64) の平定に功があった。
西洋文化の輸入にも尽力し、江南製造局を創設して、武器類の製作を進めるとともに、
機械工学等の近代知識の普及をはかった。
[s4318]
「魯」 の 熟語
魯鈍
(ロドン)
おろかで、頭のはたらきがにぶいこと。 (=愚鈍)
魯魚
(ロギョ)
文字の 写し誤り。
魯迅
(ロジン)
(1881~1936) 中国民国期の作家。 『狂人日記』、『阿Q正伝』 などの
作品で、中国近代文学の先駆者となった。
[s4338]
「望」 の 熟語
聲望
(セイボウ)、
聞望
(ブンボウ)
名声と人望。
[s4348]
「朦」 の 熟語
朦朦
、
朦々
(モウモウ)
雨・霧・湯気などが たちこめたさま。
朦朧
(モウロウ)
ぼんやりして、はっきりしない。
[s4350]
「朧」 の 熟語
朧月
(ロウゲツ)
おぼろ月。
朦朧
(モウロウ)
ぼんやりして、はっきりしない。
[s4363]
「朶」 の 熟語
耳朶
(ジダ)
みみたぶ。
[s4373]
「杏」 の 熟語
杏壇
(キョウダン)
① 中国・山東省 曲阜にあった、教場。 孔子がそこで 弟子を教えたという。
② 学問所。 講堂。
銀杏
(いちょう)
雌雄異株の落葉喬木。 古く中国から渡来した とされる。(漢吊:公孫樹。)
銀杏
(ギンナン)
上記・銀杏(いちょう)の種子。 食用となる。
[s4376]
「杞」 の 熟語
杞憂
(キユウ)
無用の心配。 とりこし苦労。 杞の国の人が、天が落ち、地が崩れたら大変だ
と心配した故事 (『列子・天瑞』) から。
[s4382]
「杓」 の 熟語
杓子
(シャクシ)
食物を すくうのに用いる、大きな さじ の形状をした 道具。 しゃもじ。
杓子定規
(シャクシ ジョウギ)
〔国語〕 形式や規則にとらわれて、応用や融通の きかないこと。
[s4394]
「杜」 の 熟語
杜撰
(ズサン)
著作や編集物などに、誤りが多いこと。
[s4401]
「杢」 の 熟語
木下杢太郎
(きのした・もくたろう)
(1885~1945) 詩人、劇作家、小説家。 本名:太田正雄。
[s4535]
「桓」 の 熟語
桓武天皇
(カンムテンノウ)
(737~806、在位:781~806) 第50代天皇。 都を、平城京から平安京に移した。
[s4545]
「桀」 の 熟語
桀王
(ケツオウ)
夏王朝の最後の王。 悪逆無道であったため、BC1700年頃、兵を起こした殷の湯王
により放逐された。
桀紂
(ケッチュウ)
夏の桀王と、殷の紂王。 暴君の代表者。
[s4558]
「棧」 の 熟語
棧敷
(さじき)
高く造られた 見物席。
[s4560]
「桎」 の 熟語
桎梏
(シッコク)
足かせと手かせ。 自由を奪うもの。
[s4566]
「栴」 の 熟語
栴檀
(センダン)
① ビャクダン科の熱帯産常緑高木で、香気が強く、仏像彫刻などに用いられてきた。
② 〔国語〕 センダン科の落葉高木。 オウチ(楝)。 建築材、家具材に用いる。
[s4591]
「梟」 の 熟語
梟首
(キョウシュ)
さらし首。
梟雄
(キョウユウ)
勇猛な英雄。
[s4594]
「梧 」 の 熟語
梧下
(ゴカ)、
梧右
(ゴユウ)
手紙のあて吊の下に添えて、敬意を表わす語。 (=机下)。
[s4596]
「梏」 の 熟語
桎梏
(シッコク)
足かせと手かせ。 自由を奪うもの。
[s4602]
「梓」 の 熟語
梓弓
(あずさゆみ)
〔国語〕
① 梓(日本では「アカガシワ」をいう)で造った、丸木の弓。
② 「引く」・「射る」・「張る」などに懸かる 枕詞。
[s4629]
「桴」 の 熟語
桴筏
(フバツ)
いかだ。 小さいものを桴、大きいものを筏という。
道不
レ
行、乘
レ
桴 浮
二
于海
一
。
道 行はれずんば、桴に乗りて海に浮かばん。 〔『論語・公冶長』〕
[s4638]
「梁」 の 熟語
梁燕
(リョウエン)
うつばりに巣くっているつばめ。
梁上君子
(リョウジョウのクンシ)
ぬすびと。 (『後漢書・陳寔傳』の記事から)
梁山泊
(リョウザンパク)
『水滸伝』に登場する群盗(豪傑)らが、たむろした場所。
津梁
(シンリョウ)
目標達成に必要なもの。 橋わたし。 手引き。 案内。
跳梁
(チョウリョウ)
① おどりあがったり、はねまわったりする。
② 悪人などが、わが物顔でふるまう。
[s4647]
「棭」 の 熟語
狩谷棭齋
(かりや えきさい)
1775~1835、江戸時代後期の考証学者。
代表的な著作として、平安時代の漢和辞書『和名類聚抄』に 詳細な注釈を施した『和名類聚抄箋注』がある。
[s4656]
「棘」 の 熟語
荊棘
(ケイキョク)
① いばら。 とげのある灌木の総称。
② 障碍や困難の多い状況。
茨棘
(シキョク)
いばら。 草深いいなか。
[s4660]
「檢」 の 熟語
檢閱
(ケンエツ)
① しらべる。 検査する。
② 出版物等の内容を政府機関が審査し、不適当なものの発表・公開を禁止すること。
[s4678]
「棲」
、 [s4679]
「梄」 の 熟語
隱棲
、
隱梄
(インセイ)
かくれすむ。 俗世をのがれて、閑居する。
[s4687]
「棣」 の 熟語
棣萼
(テイガク)
にわざくらの花。 集まって咲くので、兄弟にたとえる。
[s4691]
「棠」 の 熟語
海棠
(カイドウ)
バラ科リンゴ属の落葉低木。 晩春に淡紅色の五弁花をつけ、後に黄褐色の
小さい実を結ぶ。
[s4738]
「楫」 の 熟語
楫師
(シュウシ)
船頭。
[s4742]
「楔」 の 熟語
楔形文字
(セッケイもじ、くさびがたもじ)
BC.5~6世紀頃、西南アジア、主としてアッシリアやバビロニアで用いられた
くさび形の文字。
[s4752]
「椽」 の 熟語
椽大之筆
(テンダイのふで)
① たるきのように大きな筆。
② 堂々たる大文章。
[s4761]
「楡」 の 熟語
桑楡
(ソウユ)
① 日ぐれ。 夕方。
② 老年。 晩年。
[s4768]
「楞」 の 熟語
楞伽經
(リョウガキョウ)
大乗仏教思想の代表的な経典。
[s4781]
「槐」 の 熟語
槐位
(カイイ) 、
三槐
(サンカイ)
古代中国で、臣下として最高の三つの地位(=三公)。
周代では太師・太傅・太保であったが、以後は時代により異なる。
宮廷の庭に、席を示す槐(えんじゅ)が椊えられていたからであるという。
金槐和歌集
(キンカイワカシュウ)
源実朝(1192~1219)の歌集。 本来の書名は『鎌倉右大臣家集』で
あるが、金は鎌の偏、槐は右大臣が槐位に相当することを表している。
[s4787]
「榷」 の 熟語
酒榷
(シュカク)
政府による酒の専売。
商榷
(ショウカク)
比較し、検討する。(=商搉)
[s4823]
「槃」 の 熟語
涅槃
(ネハン)
釈迦の死(入滅)。
[s4827]
「榜」 の 熟語
標榜
(ヒョウボウ)
主義・主張などを、掲げ、示す。
[s4836]
「榴」 の 熟語
石榴
(セキリュウ)
ざくろ。
[s4846]
「橫」 の 熟語
橫領
(オウリョウ)
〔国語〕 他人の財物を 違法に横取りする。
[s4857]
「權」 の 熟語
權衡
(ケンコウ)
はかり。 はかりくらべる標準。 つりあい。
權道
(ケンドウ)
やむをえず用いる、変則的な方法。
良い意味では、臨機応変の方法。 悪い意味では、正道を外れた方法。
權輿
(ケンヨ)
物事の起こり。 物事の始まり。
衡(はかり)を造るには権(おもり)から始め、車を造るには
輿(物を載せる部分)から始めるからだという。
權化
(ごんげ)
① 〔仏教語〕仏や菩薩の 仮のすがた。
② 〔国語〕ある特質や観念を そのまま表わしている人。
[s4863]
「槧」 の 熟語
鉛槧
(エンザン)
筆記具。(槧は文字を書きつける「ふだ」で、鉛はその誤りを修正する塗料。)
宋槧本
(ソウザンホン)
中国・宋代に刊行された書物。
[s4866]
「樟」 の 熟語
樟腦
(ショウノウ)
樟(くす、くすのき)を蒸留して採取する白色の結晶( C
10
H
12
O、camphor )。
水には溶けず、アルコールに溶ける。 防腐剤、防虫剤として用いられ、
かつては セルロイドの製造にも用いられた。
[s4871]
「槥」 の 熟語
槥車
(セイシャ)
ひつぎを載せる車。
[s4876]
「樗」 の 熟語
樗櫟
(チョレキ)
使い道がなく、役に立たない 木。
中国の樗は、和名を「ごんずい」という小喬木で、葉に悪臭があり、木材としては用いられ
なかった。 櫟も、薪炭に用いられことが多く、やはり木材としては用いられなかった。
樗蒲
(チョボ)
ばくち。 本来の「樗蒱」の語が転化。
[s4880]
「樊」 の 熟語
樊籠
(ハンロウ)
鳥獣を入れる おり や かご。 転じて、自由を束縛するもの。
樊噲
(ハンカイ)
漢の高祖(劉邦)の武将 (?~189BC.)。
鴻門の会
で、項羽から殺されようとした劉邦
を、豪胆な振る舞いにより脱出させた。
(なお、我が国の上田秋成『春雨物語』の一篇に「樊噲《があるが、大力無双なところ
から、そう呼ばれるようになった無法者の一代記である。)
[s4897]
「橄」 の 熟語
橄欖
(カンラン)
オリーブ (olive)。
[s4929]
「橐」 の 熟語
橐駝
(タクダ)
① らくだ(駱駝)の別名。
② 植木職人。 庭師。 背の曲がった植木職人について記した、唐・
柳宗元の『種樹郭橐駝伝』から。
橐籥
(タクヤク)
ふいご(送風機)。
[s4942]
「樸」 の 熟語
樸學
(ボクガク)
① じみで、まじめな学問。
② 中国・清代の、考証を重んじる学問。
樸訥
(ボクトツ)
かざりけがなく、くちべたであること。
[s4951]
「檐」 の 熟語
檐鐸
(エンタク)、
檐鈴
(エンレイ)
のきに吊るした鈴。 ふうりん。
飛檐
(ヒエン)
のきの近くで上方にそり上がった屋根。
[s4970]
「檀」 の 熟語
檀那
(ダンナ)、
檀越
(ダンオチ)
施主。 〔梵語 dānapati の音訳で、仏教語〕
檀那
(ダンナ)
国語
では、男性に対する敬称に転用され、旦那 (ダンナ) と
表記される。
檀欒
(ダンラン)
竹の美しく茂るさま。 〔畳韻の語〕
[s4972]
「檔」 の 熟語
檔案
(トウアン)
〔中国語〕 官庁の記録。 官庁の文書。
[s4974]
「檗」 の 熟語
黃檗宗
(オウバクシュウ)
禅宗の一つ。 中国・唐代の希運禅師が始め、明代の僧・隠元
が日本に伝えた。
[s4992]
「檸」 の 熟語
檸檬
(ネイモウ)
レモン。 lemon.
[s4995]
「檬」 の 熟語
檸檬
(ネイモウ)
レモン。 lemon.
[s4997]
「櫞」 の 熟語
枸櫞
(クエン) 、
香櫞
(コウエン)
レモン。
枸櫞酸
(クエンサン)
クエン酸。 柑橘類に含まれる有機酸で、解熱の補助薬や清涼飲料水に
用いられる。
[s5000]
「櫛」 の 熟語
櫛比
(シッピ)
建物などが、くしの歯のように、すきまなく並んでいること。
[s5006]
「櫟」 の 熟語
樗櫟
(チョレキ)
使い道がなく、役に立たない 木。
中国の樗は、和名を「ごんずい」という小喬木で、葉に悪臭があり、木材としては用いられ
なかった。 櫟も、薪炭に用いられことが多く、やはり木材としては用いられなかった。
[s5011]
「櫱」 の 熟語
遺櫱
(イゲツ)
父の死後に残された子孫。
[s5037]
「欒」 の 熟語
欒布
(ランプ)
前漢の軍人。 呉楚七国の乱の平定に功があった。 (?~BC.145)
團欒
(ダンラン)
親しい者の楽しい会合。
檀欒
(ダンラン)
竹の美しく茂るさま。 〔畳韻の語〕
[s5046]
「欖」 の 熟語
橄欖
(カンラン)
オリーブ (olive)。
[s5050]
「鬱」 の 熟語
鬱紆
(ウツウ)
山道などが、まがりくねる。
鬱金
(ウッコン、ウコン)、
鬱金草
(~ソウ)
ミョウガ科の多年草。 中国ではむかし、これを酒にひたして鬱鬯
(ウッチョウ、まつりに用いる酒)をつくった。
鬱蒼
(ウッソウ)
樹木が盛んにしげるさま。
鬱陶
(ウットウ)
心がふさぐ。 〔正しい音は「ウツヨウ」で、双声〕
[s5072]
「款」 の 熟語
落款
(ラッカン)
書き上げた書画に、作者としての 自分の名や雅号などをしるすこと。
名や雅号だけでなく、小文を加えたものは、
款記
と呼ばれる。
[s5113]
「歷」 の 熟語
歷數
(レキスウ)
まわりあわせ。 運命。
歷然
(レキゼン)、
歷歷
(レキレキ)
はっきりと明らかなさま。
閱歷
(エツレキ)
① 過ぎ去る。 経過する。
② 過ぎ去った事がら。
[s5116]
「歸」 の 熟語
歸趨
(キスウ)
おもむくところ。 おちつくところ。 帰着点。
歸藏
(キゾウ)
殷の時代に行なわれていたという、占いの書。
歸命
(キミョウ)
仏教に帰依し、仏に身命をささげる。 〔仏教語〕
[s5151]
「殮」 の 熟語
殯殮
(ヒンレン)
かりもがり。 死体をひつぎに納めたまま安置すること。
[s5152]
「殯」 の 熟語
殯宮
(ヒンキュウ)
亡くなった天子の棺を葬儀の時まで安置しておく、仮の御殿。
殯殮
(ヒンレン)
かりもがり。 死体をひつぎに納めたまま安置すること。
[s5160]
「殷」 の 熟語
殷賑
(インシン)
さかんでにぎやか。 繁盛。
殷王朝
(インオウチョウ)
夏王朝に続く中国古代王朝。 紀元前16世紀から、約600年続いた。
殷墟
(インキョ)
中国・河南省安陽県にある、殷王朝の都城遺跡。
殷鑑不
レ
遠
(インカン とおからず)
殷の人の戒めは、前代の夏の国が悪政によって亡びたことに
ある。そのように、よい戒めは、遠くに求めずとも、すぐ目の前
にある。 (『詩経・大雅』)
[s5165]
「殼」 の 熟語
殼斗
(カクト)
ブナ科椊物の実の堅くなった部分。 クリ(栗)の「いが」、
ドングリの「椀」など。
[s5182]
「毘」 の 熟語
毘沙門
(ビシャモン) 、
毘沙門天
(ビシャモンテン)
① 仏法保護の四天王のひとり (vaisravana)。 北方を守り、財宝を守る。
多聞天ともいう。
② 〔
国語
〕 七福神のひとり。
[s5195]
「毫」 の 熟語
毫釐
(ゴウリ)
ごくわずか。 ごくわずかなこと。
揮毫
(キゴウ)
筆をふるう。 書画をかく。
白毫
(ビャクゴウ)
仏のひたいにあって、光を放つという白毛。 仏像では、眉間(みけん)に
玉をはめて、これにかたどる。
[s5200]
「麾」 の 熟語
麾下
(キカ)
将軍直属の部下、兵士。
[s5215]
「氓」 の 熟語
蒼氓
(ソウボウ)
もろもろの民。 すべての人民。( =蒼生)
[s5278]
「沛」 の 熟語
沛公
(ハイコウ)
秦の末期、
劉邦
が沛 (今の江蘇省沛県) で挙兵したとき、部下が劉邦を沛公と称した。
[s5284]
「汨」 の 熟語
汨羅
(ベキラ)
今の中国・湖北省九江市にある川の名。
戦国時代(紀元前4世紀)の楚の愛国者・屈原が、節操を曲げず投身自殺した。
[s5285]
「汴」 の 熟語
汴京
(ベンケイ)
中国の旧都。 古く戦国時代(紀元前4世紀頃)より魏の都として現れていた。
その後、五代の梁・晉・漢・周から北宋までの都となった。
今の河南省開封。
[s5350]
「泡」 の 熟語
泡沫
(ホウマツ)
① あわ。
② はかない物事。
[s5364]
「海」 の 熟語
海豚
(いるか)
海に棲息する哺乳動物。 外形は、魚類の鮫(さめ)に類似。
[s5379]
「洒」 の 熟語
洒脱
(シャダツ)
俗気をはなれて、さっぱりしていること。
[s5406]
「浣」 の 熟語
三浣
(サンカン)
一か月を十日ごとに、上浣 ・ 中浣 ・ 下浣 という。 (唐代の官吏が、十日ごとに
休暇を賜り、自宅で沐浴したことから。)
[s5421]
「浚」 の 熟語
浚渫
(シュンセツ)
水底の泥をさらって、深くする。
[s5435]
「涎」 の 熟語
垂涎
(スイゼン)
非常に物を欲しがること。
[s5442]
「涅」 の 熟語
涅槃
(ネハン)
釈迦の死(入滅)。
涅槃會
(ネハンえ)
釈迦の入滅した日(陰暦二月十五日)に行なう 法会。
[s5496]
「濟」 の 熟語
濟世
(サイセイ)
世の人を救う。 社会を良くする。
百濟
(ヒャクサイ、くだら)
紀元1~7世紀、朝鮮半島の西南部にあった国。 我が国と交通し、中国文化を多く伝えた。
[s5502]
「澁」 の 熟語
澁滯
(ジュウタイ)
すらすらと運ばない。 とどこおる。 はかどらない。
[s5515]
「淸」 の 熟語
淸明
(セイメイ)、
淸明節
(セイメイセツ)
二十四節気の一つ。 春分と穀雨の間で、春分から15日目。
淸朝
(シンチョウ)
ツングース系の女直族によって 1616年に樹立された、中国最後の王朝。 はじめ瀋陽を
都としたが、その後 中国に入って北京を都とした。 太祖ヌルハチ以来 12世の皇帝が
継続したが、4世・康熙、5世・雍正、6世・乾隆の各帝の頃、全盛を極めた。 1911年
の辛亥革命により、滅亡。
[s5542]
「淪」 の 熟語
淪落
(リンラク)
おちぶれる。 身をもちくずす。〔=零落〕
[s5559]
「溫」 の 熟語
溫顏
(オンガン)
① 父母の顔。
〔例 : 「一に溫顏に侍するを欣ぶ」 (陶淵明詩)〕
② おだやかな、やさしい顔つき。
溫容
(オンヨウ)
おだやかな、やさしい顔つき。
[s5563]
「渙」 の 熟語
王之渙
(オウシカン)
中国・盛唐の詩人(695~?)。 『唐詩選』に、五言絶句1首、七言絶句2首が掲載。
[s5564]
「渠」 の 熟語
暗渠
(アンキョ)
排水などのために、地下に設けた水路。
[s5589]
「渫」 の 熟語
浚渫
(シュンセツ)
水底の泥をさらって、深くする。
[s5602]
「湃」 の 熟語
澎湃
(ホウハイ)
逆まく波が打ちあうさま。 水がわきたつさま。 水や波の
ぶつかりあう音。
[s5609]
「渤」 の 熟語
渤海
(ボッカイ)
8~10世紀にかけ、中国・東北部から朝鮮北部の地域を領有して 栄えた国。
唐の制度や文物に倣って国内を整備し、日本とも交通した。
[s5625]
「溢」 の 熟語
溢美
(イツビ)
ほめすぎ。
[s5646]
「溽」 の 熟語
溽暑
(ジョクショ)
夏のむし暑さ。
[s5651]
「滯」 の 熟語
澁滯
(ジュウタイ)
すらすらと運ばない。 とどこおる。 はかどらない。
[s5657]
「滔」 の 熟語
滔滔
(トウトウ)
① 水が勢いよく流れるさま。
② 水が流れるように、弁舌のよどみないさま。
[s5666]
「溥」 の 熟語
溥洽
(フコウ)
あまねくゆきわたる。
溥儀
(フギ)
愛新覚羅溥儀(1908~1967)。 清朝の最後(第12代)の皇帝。
辛亥革命(1911年)により退位したが、後に満州国皇帝、中華
人民共和国政治協商会議・全国委員となる。
[s5667]
「滂」 の 熟語
滂沱
(ボウダ)
涙がとめどなく流れ落ちるさま。
[s5689]
「滸」 の 熟語
水滸
(スイコ)
水辺。
水滸傳
(スイコデン)
明代に成立した長編小説。 山東省の湖沼の地 ・ 梁山泊に集まった 108 人の
豪傑が、権勢に反抗して天下を横行するさまを描いている。
烏滸
(おこ)
〔
国語
〕 おろか。
〔例〕 ~~がましい。 ① ばからしい。 ② 出すぎている。
[s5693]
「滾」 の 熟語
滾滾
(コンコン)
水がさかんに流れるさま。
[s5705]
「漿」 の 熟語
壷漿
(コショウ)
壷に入れた飲みもの。 〔例:簞食~~。『孟子・梁惠王』〕
金漿、鐵漿
(かね)
〔
国語
〕 昔、結婚した女性が 歯を黒く染めるのに用いた褐色の液。
鉄を 茶の汁や酒に浸して作った。 おはぐろ。
血漿
(ケッショウ)
血液を構成している液体成分で、血液から血球と血小板を除いた残り。
( blood plasma )
[s5714]
「漱」 の 熟語
漱石枕流
(ソウセキ チンリュウ)
漱
レ
石 枕
レ
流
(いしにくちすすぎ、ながれにまくらす)
中国・晋代の人・孫楚は、「石に枕し、流れに漱がん」 と言うべきところを、反対に
言ってしまい、「耳を洗うために流れに枕し、歯をみがくために石に漱ぐのだ」 と
強弁した。 (宋・劉義慶 『世説新語』)
負け惜しみの強いこと、また、こじつけて言い逃れすることを表わす。
夏目漱石の号は、この故事に由来する。
[s5742]
「澆」 の 熟語
澆季
(ギョウキ)
道徳は廃れ、人情が薄くなった、この世。 末の世。
[s5759]
「潛」 の 熟語
潛邸
(センテイ)
皇太子のやしき。
[s5761]
「潺」 の 熟語
潺湲
(センカン)
さらさらと水の流れるさま、その音。
[s5782]
「澎」 の 熟語
澎湃
(ホウハイ)
逆まく波が打ちあうさま。 水がわきたつさま。 水や波の
ぶつかりあう音。
[s5805]
「澹」 の 熟語
澹泊
(タンパク)
① 色や味が、濃くなくて、あっさりしている。
② 物事に対する執着や欲望が少なく、あっさりしている。
(=淡泊。 …①、②とも。 )
暗澹
(アンタン)
前途の希望を失い、暗くみじめなさま。
[s5806]
「澱」 の 熟語
澱粉
(デンプン)
植物の細胞内の炭水化物。 ( starch、 (C
6
H
10
O
5
)
n
)
沈澱
(チンデン)
液体中に混濁した微小固体が、下方に沈んで たまること。
[s5838]
「瀉」 の 熟語
一瀉千里
(イッシャセンリ)
物事がきわめて速やかに進行すること。
[s5841]
「瀆」 の 熟語
冒瀆
(ボウトク)
清らかなものをけがす。
[s5848]
「濫」 の 熟語
濫觴
(ランショウ)
さかずきを浮かべるほどの水量。 物事のはじまり。
[s5850]
「瀘」 の 熟語
瀘過
(ロカ)
液体をこして、不純物を除去する。
[s1984]
「瀛」 の 熟語
『瀛奎律髄』
(エイケイリツズイ)
唐代および宋代の五七言の律詩を、題材によって分類した選集。 元代の方回が編集した。
[s5855]
「瀚」 の 熟語
瀚海
(カンカイ)
ゴビ砂漠をいう。
浩瀚
(コウカン)
① 広く大きい。
② 書物の巻数が多い。
三瀚
(サンカン)
=
三浣
。 一か月を十日ごとに、上瀚(浣) ・ 中瀚(浣) ・ 下瀚(浣)という。
〔浣の本字「澣」と字形が似ているところから、通用するに至ったものか ? 〕
[s5865]
「瀝」 の 熟語
披瀝
(ヒレキ)
かくさずに 打ち明ける。
[s5869]
「瀟」 の 熟語
瀟洒
(ショウシャ)
さっぱりして清らか。 あかぬけしている。
瀟水
(ショウスイ)
中国・湖南省を流れる川。
瀟湘
(ショウショウ)
瀟水と湘水の合している地。 湖南省・洞庭湖の南方にあり、風光明媚で、しばしば山水画
に描かれることで知られる。
[s5872]
「瀰」 の 熟語
瀰漫
(ビマン)
① 水が満ち広がる。
② ある種の気分や空気が、はびこり広がる。
[s5875]
「瀾」 の 熟語
廻瀾
(カイラン)
時勢による衰退を挽回する。 〔「狂瀾を既倒に廻らす」(韓愈『進学解』)の意〕
狂瀾
(キョウラン)
荒れ狂う大波。
波瀾
(ハラン)
もめごと。 ごたごた。 〔~~萬丈〕
[s5877]
「灌」 の 熟語
灌漑
(カンガイ)
田畑に水を引き入れる。
灌木
(カンボク)
① 群がりはえる木。
② 幹と枝の区別がはっきりせず、あまり高くならない木。(arboret, shrub)
[s5882]
「灕」 の 熟語
灕江
(リコウ)
中国・広西チワン族自治区の景勝地・桂林を流れる川。 下流は、桂江となる。
[s5884]
「灑」 の 熟語
灑掃
(サイソウ)
掃除。
[s5904]
「燈」 の 熟語
燈檠
(トウケイ)
ともしびをかかげる台。
提燈
(チョウチン)
ろうそくに火をともし、手に提げて、暗い所を照らしながら歩くための道具。
国語
としては、一個所に固定して、掲げておくものをも 言う。
[s5919]
「炙」 の 熟語
膾炙
(カイシャ)
(なますや あぶり肉の ごちそうのように、) 人々の口にのぼり、もてはやされる。
〔例:人口に~~する。〕
[s5927]
「炯」 の 熟語
炯眼
(ケイガン)
ものごとを 明らかに見ぬく目。
[s5953]
「焉」 の 熟語
終焉
(シュウエン)
息を引き取るまぎわ。(=臨終) 一生の終わり。 〔例:~~の地。〕
[s5961]
「烹」 の 熟語
烹割
(ホウカツ)、
割烹
(カッポウ)
料理する。 料理。
[s5965]
「焰」 の 熟語
氣焰
(キエン)
いきごみ。 気勢。
[s5996]
「烟」 の 熟語
雲烟
(ウンエン)
① 雲と、もや。
② 高遠なところ。 高い境地。
[s6010]
「煢」
、 [s6012]
「焭」 の 熟語
煢煢
、
焭焭
(ケイケイ)
孤独で、よるべないありさま。
[s6023]
「煬」 の 熟語
煬帝
(ヨウダイ)
中国 ・ 隋の第二代皇帝 (580~618)。 豪華な生活を好み、大規模な土木工事を
行なって、人民を疲弊させた結果、部下に殺された。
[s6031]
「熒」 の 熟語
熒火
(ケイカ)
ほたるび〔=螢火、螢光〕。 ほたる。
熒惑
(ケイワク)
火星。
[s6042]
「熨」 の 熟語
熨斗
(ウツト、ひのし)
内部に炭火を入れ、布の上を押し動かして、布のしわなどをとる、金属製の器具。
(昔のアイロン。)
熨斗
(のし)
〔
国語
〕
① のしあわび。 あわび(鮑)の肉を薄くはいで のばし、干したもの。 「のびる」が
めでたい意であることから、進物の添え物として用いられた。
② 正方形の紙に、細長く切った のしあわび(①) を包んで、六角形にひだを
つけて折ったもので、祝い事の進物に添えるもの。 元来は のしあわび の代用で
あるが、現在は更に簡略化して、熨斗の形を印刷した紙や袋を用いることが多い。
[s6054]
「熹」 の 熟語
朱熹
(シュキ)
(1130~1200) 南宋の儒学者。 古来の儒学の経典を解釈し直し、
それに基づいて新しい思想体系をまとめあげた。 朱子と尊称された
ので、その学説を朱子学という。
[s6061]
「燉」 の 熟語
燉煌
(トンコウ)
甘粛省安西県にある旧跡。 漢の武帝の時代以後、長く東西交通の
要衝として栄えた。 1897年に発見された千仏洞石窟で知られる。
[s6068]
「燗」 の 熟語
燗酒
(かんざけ)
〔
国語
〕 あたためた酒。
[s6078]
「燦」 の 熟語
燦燦
(サンサン)
明るく光りかがやくさま。 あざやかで美しいさま。 きらきら。
[s6079]
「燭」 の 熟語
華燭
(カショク)
① はなやかなともしび。
② 結婚式のともしび。 結婚式。
[s6080]
「燧」 の 熟語
燧石
(スイセキ)
ひうちいし。
[s6082]
「燵」 の 熟語
炬燵
、
火燵
(こたつ)
〔国語〕 床に小さな炉を切り、やぐらを置いてふとんを掛け、暖をとる設備。
(別に、置きごたつがある。)
[s6083]
「燼」 の 熟語
餘燼
(ヨジン)
もえのこり。
灰燼
(カイジン)
① 灰と、もえのこり。
② 燃えて、形が無くなってしまうこと。
[s6086]
「燹」 の 熟語
兵燹
(ヘイセン)
戦争のために起こる火事。 兵火。
[s6100]
「爛」 の 熟語
爛熟
(ランジュク)
果実が熟しすぎて、ただれる。 物事が成熟の極に達する。
爛漫
(ランマン)
花が咲き乱れるさま。
[s6105]
「采」 の 熟語
采配
(サイハイ)
指揮。 さしず。
采女
(うねめ)
〔
国語
〕 古代、天皇の食事に奉仕した女官。
[s6112]
「爲」 の 熟語
爲
レ
人
(ひととなり)
人と為(な)り。 生まれつき。 人としての性質。 ひとがら。
[s6123]
「爾」 の 熟語
『爾雅』
(ジガ)
最古の漢語辞書。 19 の部門からなり、対象の語の意味を 他の語(文字)によって
説明している。 晋の郭璞(276~324)の注がある。
爾後
(ジゴ)
そののち。 以後。
爾汝之交
(ジジョのまじわり)
おれ・おまえ の あいだがら。
云
レ
爾
(しかいう) 、
云爾
(のみ)
文末の語。 上の文すべてをおさめて、しめくくる。
[s6132]
「牌」 の 熟語
骨牌
(かるた)
歌がるた、いろはがるた など。
ポルトガル語 carta の音訳。
[s6138]
「牘」 の 熟語
尺牘
(セキトク)
てがみ。
[s6159]
「牽」 の 熟語
牽強附會
(ケンキョウフカイ)
自分の都合のよいように、むりにこじつける。
牽牛花
(ケンギュウカ)
あさがお。
[s6162]
「犀」 の 熟語
犀利
(サイリ)
① (兵器などが) かたくするどい。
② 観察がするどい。
③ 文章の勢いが強い。
[s6171]
「犖」 の 熟語
宋犖
(ソウラク)
清代の官吏、文人。 号は漫堂。 (1643~1713)
清廉で知られ、官は吏部尚書に至った。
[s6174]
「犧」 の 熟語
犧牲
(ギセイ)
祭りで神に捧げられる、生きたままの牛、そのほかの動物。
[s6175]
「犢」 の 熟語
犢鼻褌
(トクビコン)
ふんどし。
[s6183]
「狀」 の 熟語
狀元
(ジョウゲン)
科挙
の最終試験に、一番で及第した者。
[s6194]
「狗」 の 熟語
狗盗
(クトウ)
犬のように しのびこんで ぬすむ。 その盗人。
走狗
(ソウク)
人の手先として使われる者。 手先。
[s6207]
「狹」 の 熟語
狹斜
(キョウシャ)
① せまくて 曲りくねった道。
② 色町。 花柳街。
[s6212]
「獨」 の 熟語
獨樂
(こま)
〔
国語
〕 手 または ひも で回転力を与え、自立回転させて遊ぶ 玩具。
獨逸
(ドイツ)
〔
国語
〕 中央ヨーロッパの共和国。 Germany.
(中国では 徳意志 または 徳国 と表記。)
[s6214]
「狷」 の 熟語
狷介
(ケンカイ)
片意地(かたいじ)で、他人と妥協しないこと。
[s6218]
「倏」 の 熟語
倏忽
(シュッコツ)
たちまち。 =
儵忽
②
倏爾
(シュクジ)
たちまち。
[s6225]
「狸」 の 熟語
狐狸
(コリ)
① きつね と たぬき。 きつね や たぬき。
② こそこそと 悪事をはたらく者。
[s6235]
「猖」 の 熟語
猖獗
、
猖蹶
(ショウケツ)
勢いがさかんで、あれくるう。 荒らしまわる。
[s6247]
「獵」 の 熟語
渉獵
(ショウリョウ)
多くの書物に目を通す。
[s6257]
「猩」 の 熟語
猩猩
(ショウジョウ)
① 猿に似た、想像上の動物。
② オランウータン(orang-outang)の古い訳語。
[s6276]
「猾」 の 熟語
狡猾
(コウカツ)
わるがしこく、ずるい。
[s6279]
「獅」 の 熟語
獅子
(シシ)
ライオン。
獅子吼
(シシク)
大演説。
[s6288]
「獗」 の 熟語
猖獗
、
猖蹶
(ショウケツ)
勢いがさかんで、あれくるう。 荒らしまわる。
[s6290]
「獸」 の 熟語
禽獸
(キンジュウ)
鳥やけもの。
[s6295]
「獪」 の 熟語
老獪
(ロウカイ)
世慣れていて、わるがしこい。
[s6308]
「獰」 の 熟語
獰猛
(ドウモウ)
わるづよい。 荒く、たけだけしい。
[s6311]
「獺」 の 熟語
獺祭
(ダッサイ)
かわうそが魚を陳列するように、詩文の参考書をひろげ散らす。
[s6321]
「率」 の 熟語
率爾
(ソツジ)
あわただしいさま。 (=卒爾)
[s6326]
「玕」 の 熟語
琅玕
(ロウカン)
玉に似た美しい石。 また、美しい竹の異名。
琅玕洞
(ロウカンドウ)
イタリア南部のカプリ島にある海食洞 Grotta Azzurra。
穴から射し込む光で 洞窟全体が青く輝くので、「青の洞窟」と呼ばれる。
ハンス・クリスチャン・アンデルセンの『即興詩人』における、森鴎外の訳語。
[s6353]
「玻」 の 熟語
玻璃
(ハリ)
水晶、七宝、ガラスの類。(例:~~器)
玻璃版
(ハリバン)
コロタイプ(collotype)印刷。 感光剤を塗ったガラス板に写真を焼き付け、
これを版とする印刷方式。
[s6354]
「珀」 の 熟語
琥珀
(コハク)
太古の樹木の樹脂が土中で石化し、透明または半透明の玉のようになったもの。
[英] ambar
[s6360]
「玲」 の 熟語
玲瓏
(レイロウ)
① 金属や玉がふれあう、美しい音。
② 明るく、美しく澄んださま。
[s6384]
「琉」 の 熟語
琉璃
(ルリ)
ガラスのようなつやを有する、紺青色の宝玉。
[s6386]
「琅」 の 熟語
琅玕
(ロウカン)
玉に似た美しい石。 また、美しい竹の異名。
琅玕洞
(ロウカンドウ)
イタリア南部のカプリ島にある海食洞 Grotta Azzurra。
穴から射し込む光で 洞窟全体が青く輝くので、「青の洞窟」と呼ばれる。
ハンス・クリスチャン・アンデルセンの『即興詩人』における、森鴎外の訳語。
[s6397]
「琥」 の 熟語
琥珀
(コハク)
太古の樹木の樹脂が土中で石化し、透明または半透明の玉のようになったもの。
[英] ambar
[s6401]
「瑇」 の 熟語
瑇瑁
(タイマイ)
うみがめの一種。 体長1mにも達し、甲は
鼈甲
に用いられる。
[s6421]
「瑕」 の 熟語
瑕釁
(カキン)
きず。欠点。あやまち。すきま。仲たがい。
[s6439]
「瑣」 の 熟語
瑣小
(サショウ)
ちいさい。 こまかい。
瑣末
(サマツ)
ちいさい。 こまかい。
[s6444]
「瑪」 の 熟語
瑪瑙
(メノウ)
宝石の一種。 石英、玉髄、蛋白石等が、岩石中で混合・凝縮した物。
[s6448]
「璃」 の 熟語
玻璃
(ハリ)
水晶、七宝、ガラスの類。(例:~~器)
玻璃版
(ハリバン)
コロタイプ(collotype)印刷。 感光剤を塗ったガラス板に写真を焼き付け、
これを版とする印刷方式。
瑠璃
(ルリ)
ガラスのようなつやをもった、紺青色の美玉。
[s6450]
「瑠」 の 熟語
瑠璃
(ルリ)
ガラスのようなつやをもった、紺青色の美玉。
[s6456]
「璋」 の 熟語
弄璋
(ロウショウ)
男の子が生まれること。 中国ではむかし、男子が生まれると璋(たま)を
おもちゃとして与えた、という故事による。 (『詩経・小雅・斯干』)
[s6457]
「璇」 の 熟語
璇璣
(センキ) 、
璇璣玉衡
(センキギョクコウ)
古代中国の天体観測器。
[s6462]
「璣」 の 熟語
璇璣
(センキ) 、
璇璣玉衡
(センキギョクコウ)
古代中国の天体観測器。
[s6477]
「璩」 の 熟語
閻若璩
(エンジャクキョ)
中国・清代の考証学者 (1636~1704)。 『古文尚書疏證』の著がある。
[s6483]
「璧」 の 熟語
完璧
(カンペキ)
① 中国の戦国時代、趙の
藺相如
が璧を持って秦に使いし、その璧を無事に
持ち帰った故事。 転じて、借りた物を無きずで返すこと。
② 〔
国語
〕 きずのない玉の意から転じて、欠点が少しもなく、すぐれて立派で
あること。
雙璧
(ソウヘキ)
二つならんで、優劣なく、共にすぐれた人や物。
[s6486]
「璽」 の 熟語
國璽
(コクジ)
国の印。
[s6493]
「瓊」 の 熟語
瓊筵
(ケイエン)
高貴な人の開く、美しい宴席。
瓊沙
、
瓊砂
(ケイサ)
玉のように美しく輝く砂。
[s6496]
「瓏」 の 熟語
玲瓏
(レイロウ)
① 金属や玉がふれあう、美しい音。
② 明るく、美しく澄んださま。
[s6497]
「瓔」 の 熟語
瓔珞
(ヨウラク)
珠玉や貴金属などを綴り合わせて作った、仏像の首飾り。(もと
インドの貴人の装身具が、仏像の装飾に採り入れられた。)
また、仏像に付属する宝冠や天蓋などから垂れ下がる、同様の
紐状装飾も瓔珞と呼ばれる。
[s6502]
「瓚」 の 熟語
倪瓚
(ゲイサン)
(1301~1374、号:雲林) 元代の画家。 独自の山水画を創出した。
詩人としても知られる。
[s6510]
「瓢」 の 熟語
瓢簞
(ヒョウタン)
① 酒を入れるひさごと、飯を入れる竹かご。 (=簞瓢)
② 〔
国語
〕 ひさご。 ふくべ。
[s6526]
「甁」 の 熟語
釣甁
(つるべ)
〔
国語
〕 桶(おけ)と、縄(なわ)または竿(さお)を用いて、井戸の水を
くみあげる装置。
[s6539]
「甎」 、 [4998] 「磚」 の 熟語
磚茶
(センチャ)
茶の粉末を蒸し、煉瓦状に固めたもの。 蒙古地方で用いられ、
かつては貨幣の代用にもされたという。
[s6576]
「畫」 の 熟語
畫舫
(ガホウ、ガボウ)
美しい装飾をほどこした遊覧船。
畫龍點睛
(ガリョウテンセイ、ガリュウテンセイ、
リュウをえがいてセイをテンず)
最後に大切なところに手を入れて、物事を完成させる。
[s6617]
「畢」 の 熟語
畢竟
(ヒッキョウ)
つまり。 結局。
畢生
(ヒッセイ)
終生。 一生涯。
[s6624]
「疊」 の 熟語
疊韻
(ジョウイン)
二字の語において、それぞれの字の韻が同じであること。
この疊韻(畳韻)の語では、文字の意味よりも二字の発音の結合
がものごとの状態を表現する。 参考:
→ 雙聲
〔疊韻の語の例〕 優游、彷徨、矍鑠、纏綿、蹉跎、逍遙。
[s6643]
「暢」 の 熟語
暢達
(チョウタツ)
のびのびしていること。
暢氣
(のんき)
〔国語〕 気長に のんびりしていること。
[s6651]
「疇」 の 熟語
疇人
(チュウジン)
天文・暦算の学者。
疇昔
(チュウセキ)
いにしえ。 むかし。
範疇
(ハンチュウ)
分類。 種類。
[s6658]
「疏」 の 熟語
疏通
(ソツウ)
① 通じる。 とどこおらずに、よくとおる。
② こちらの意思が相手に通じて、誤解などがない。
疏略
(ソリャク)
ぞんざい。
[s6669]
「疥」 の 熟語
疥癬
(カイセン)
皮膚がかゆくなる、伝染性の病気。
[s6681]
「疽」 の 熟語
壞疽
(エソ)
身体組織や細胞の一部が生命力を失い、腐敗・融解を来たすこと。
[s6702]
「痙」 の 熟語
痙攣
(ケイレン)
筋肉がひきつって痛むこと。
[s6719]
「痾」 の 熟語
宿痾
(シュクア)
前からの病気。 長くなおらない病気。 持病。
[s6729]
「痺」
、
「痹」 の 熟語
痲痺
、
痲痹
、
痲痹
、
麻痹
(マヒ)
① 感覚を失なって、しびれる。
② はたらきが鈍くなる。
[s6732]
「痲」 の 熟語
痲醉
(マスイ)
薬品を用いて、全身または局部の感覚を失わせること。外科手術など
の際に行なう。
痲痺
、
痲痹
(マヒ)
① 感覚を失なって、しびれる。
② はたらきが鈍くなる。
[s6734]
「痳」 の 熟語
痳病
(リンビョウ)
痳菌によって尿道がおかされ、尿が出にくくなる病気。 性行為により
伝染する。 (gonorrhoea)
[s6748]
「瘍」 の 熟語
腫瘍
(シュヨウ)
はれもの。 できもの。
[s6771]
「癇」 の 熟語
癇癪
(かんしゃく)
① 怒りっぽい性質。
② 激怒すること。
[s6794]
「癢」 の 熟語
痛癢
(ツウヨウ)
① いたみとかゆみ。
② わが身に受ける影響や利害。
[s6796]
「癪」 の 熟語
癇癪
(かんしゃく)
① 怒りっぽい性質。
② 激怒すること。
[s6803]
「癬」 の 熟語
疥癬
(カイセン)
皮膚がかゆくなる、伝染性の病気。
[s6827]
「皋」
、 [s6828]
「皐」 の 熟語
皋月
、
皐月
(コウゲツ、さつき)
陰暦五月の別名。
[s6833]
「皓」 の 熟語
皓齒
(コウシ)
白い歯。美人の特徴のひとつ。〔例:明眸~~〕
[s6837]
「皚」 の 熟語
皚皚
(ガイガイ)
雪や霜が、一面に白く見えるさま。
[s6858]
「皴」 の 熟語
皴法
(シュンポウ)
山水画で山や岩石を描く場合の、表面形状や質感を皴で表す手法。 皴の種類として
斧劈皴、披麻皴、解索皴、雨点皴、鬼面皴 などがある。
[s6868]
「盈」 の 熟語
盈虛
(エイキョ)、
盈虧
(エイキ)
満ちることと欠けること。 〔例:月の盈虧〕
[s6884]
「盒」 の 熟語
香盒
(コウゴウ)
香を入れる器。 (=香合)
[s6896]
「盡」 の 熟語
盡瘁
(ジンスイ)
やせおとろえるほど、心身をつくす。
盡信
レ
書 則不
レ
如
レ
無
レ
書
ことごとく書を信ずれば、則ち書無きに如かず。 (『孟子・盡心』)
ここで 「書」 とは、『書経』(『尚書』)のこと。
無盡
(ムジン)
〔
国語
〕
組合の構成員が定期的に拠出する掛け金の総額を、相互に融通しあう
しくみ。 〔=頼母子講(たのもしこう)〕
[s6936]
「眞」 の 熟語
眞摯
(シンシ)
まじめで、熱心なこと。
眞成
(シンセイ)
まことに。 ほんとうに。
〔例〕 ~~薄命久尋思。 (王昌齡 『長信秋詞』)
[s6946]
「眷」 の 熟語
眷顧
(ケンコ)
目をかける。 ひいきにする。
眷屬
(ケンゾク)
みうち。
[s6958]
「眸」 の 熟語
明眸
(メイボウ)
明るく澄んだ ひとみ。 美人の特徴のひとつ。〔例:~~皓齒〕
[s6971]
「睨」 の 熟語
睥睨
(ヘイゲイ)
にらむ。 威厳をもってにらみ下す。
[s6976]
「睛」 の 熟語
畫龍點睛
(ガリョウテンセイ、ガリュウテンセイ、
リュウをえがいてセイをテンず)
最後に大切なところに手を入れて、物事を完成させる。
[s6981]
「睥」 の 熟語
睥睨
(ヘイゲイ)
にらむ。 威厳をもってにらみ下す。
[s6985]
「睾」 の 熟語
睾丸
(コウガン)
男性生殖器の一部で、精液を分泌する器官。 きんたま。
[s6995]
「瞋」 の 熟語
瞋恚
(シンイ)
目をみはって いかる。 激しい いかり。
[s7020]
「瞥」 の 熟語
瞥見
(ベッケン)
ちらりと見る。 自己の見聞を謙遜していう。
一瞥
(イチベツ)
ちらりと見る。
[s7028]
「瞽」 の 熟語
瞽叟
(コソウ)
古代中国の伝説上の聖天子・舜の父。 善悪の判断もできぬほど
おろかであったという。
[s7032]
「瞻」 の 熟語
瞻望
(センボウ)
はるかにあおぎ見る。
[s7036]
「矍」 の 熟語
矍鑠
(カクシャク)
年老いて元気なさま。 〔『後漢書・馬援傳』から〕
[s7046]
「矚」 の 熟語
矚目
(ショクモク)
注目する。 人の将来を期待を持って見る。
[s7051]
「矜」 の 熟語
矜恃
(キョウジ)
自分の才能・実力を信じることによる、誇り。
[s7078]
「硏」 の 熟語
硏覈
(ケンカク)
くわしく調べて明らかにする。
[s7090]
「砥」 の 熟語
砥石
(といし)
刃物を とぐ 石。
[s7121]
「碍」
、 [s7122]
「礙」の 熟語
碍子
(ガイシ)
支柱などへの電流漏洩を防ぎつつ、送電線を支持する、陶器製の器具。
無碍、無礙
(ムゲ)
〔仏教語〕 自由自在で、さまたげるものがない。
[s7131]
「碇」 の 熟語
碇泊
(テイハク)
いかりをおろして、船がとまる。(船をとめる。)
[s7138]
「碌」 の 熟語
耄碌
(モウロク)
〔
国語
〕 おいぼれること。 おいぼれた人。
[s7149]
「碯」
、 [s7150]
「瑙」
の 熟語
碼碯
、
瑪瑙
(メノウ)
宝石の一種。 石英、玉髄、蛋白石等が、岩石中で混合・凝縮した物。
[s7150]
「瑙」 の 熟語
瑪瑙
(メノウ)
宝石の一種。 石英、玉髄、蛋白石等が、岩石中で混合・凝縮した物。 (=碼碯)
[s7156]
「磕」 の 熟語
磕子
(カイシ)
機械式時計などの打鈴機構。
磕子時器
(カイシジキ)
打鈴式(報時式)時計。
〔例:佐藤一斎『磕子時器雑記』〕
[s7163]
「磔」 の 熟語
破磔
(ハタク)
隷書体の書法における、筆の「はね《(ひねり)。
[s7168]
「碼」 の 熟語
碼碯
(メノウ)
宝石の一種。 石英、玉髄、蛋白石等が、岩石中で混合・凝縮した物。 (=瑪瑙)
號碼 、 号碼
(ゴウマ)
番号。 数字で表した符号。
四角號碼 、 四角号碼
(シカクゴウマ)
中国の文献学者・王雲五(1888~1979)が考案した、漢字の数字化(コード化)法。
漢字を四角とみて、その四隅の形態をそれぞれ10種に分類して 0~9に数字化し、
四隅からなる漢字1字を 4桁の数字(コード)としたもの。 一時期 かなり普及し、
学術書の索引に用いられた。
[s7171]
「磊」 の 熟語
磊落
(ライラク)
心が大きく、細かな事などにこせこせしない。
[s7185]
「礁」 の 熟語
暗礁
(アンショウ)
海中にかくれている岩。 思わぬ障害。
[s7205]
「礬」 の 熟語
明礬
(ミョウバン)
硫酸アルミニウム、アルカリ金属、硫酸塩などの高次化合物の薬品。
無色透明の八面結晶体で、医療・染色・製紙などに用いられる。
[s7209]
「礫」 の 熟語
瓦礫
(ガレキ)
かわらけと石。価値のない、つまらぬもの。
[s7219]
「祀」 の 熟語
郊祀
(コウシ)
昔の中国の皇帝が 都の南郊で行なった、天のまつり。
[s7223]
「社」 の 熟語
社稷
(シャショク)
① 土地の神と五穀の神。
② 転じて、国家、朝廷。 〔例:~~の臣(=国家の重臣)〕
[s7230]
「祆」 の 熟語
祆敎
(ケンキョウ)
イラン固有の宗教である ゾロアスター教 (または ザラツストラ教。
拝火教。 Zarathustra 。) 唐代に中国に伝えられた。
[s7240]
「祝」 の 熟語
祝融
(シュクユウ)
① 火をつかさどる神。
② 転じて、火事、火災。
巫祝
(フシュク)
神に仕えるもの。 みこ。
祝髪
(シュクハツ)
髪を切り落とす。 (=断髪)
[s7246]
「祖」 の 熟語
祖述
(ソジュツ)
他人の説をもとにして、その内容を更に発展させて述べること。
太祖
(タイソ)
初代帝王の 死後の号。
[s7249]
「祕」 の 熟語
祕訣
(ヒケツ)
人には知らせない 良い方法。 奥の手。
[s7253]
「祐」 の 熟語
祐助
(ユウジョ)
天の助け。
祐筆
(ユウヒツ)
〔国語〕 貴人に侍して、文書を作成・管理する人。
[s7273]
「祿」 の 熟語
祿米
(ロクマイ)
むかし、官吏に 俸給として支給された米。
秩祿
(チツロク)
俸給。
利祿
(リロク)
利益と俸給。
[s7279]
「禍」 の 熟語
禍福
(カフク)
わざわい と さいわい。
[s7282]
「禊」 の 熟語
禊宴
(ケイエン)
禊の日の酒宴。 東晋の永和九年(353年)、王羲之が蘭亭で
行なった宴が有名。
[s7285]
「禪」 の 熟語
禪讓
(ゼンジョウ)
天子が有徳者に位をゆずること。
[s7298]
「禰」 の 熟語
禰祖
(デイソ)、
祖禰
(ソデイ)
父祖。
禰宜
(ネギ)
〔
国語
〕 宮司や神主の下に配された神職。
[s7308]
「禹」 の 熟語
禹域
(ウイキ)
古代の聖王 ・ 禹が治めた地域。 すなわち、中国。
[s7314]
「禽」 の 熟語
禽獸
(キンジュウ)
鳥や、けもの。
[s7316]
「禾」 の 熟語
禾黍
(カショ)
いねと、きび。 いねや、きび。 田や畑の作物。
〔例〕秋風 禾黍を動かす。(唐・耿湋「秋日」)
[s7320]
「禿」 の 熟語
禿筆
(トクヒツ)
先のすり切れた筆。
[s7330]
「秕」 の 熟語
秕政
(ヒセイ)
悪政。
[s7335]
「秧」 の 熟語
秧歌
(オウカ)
田植え歌。
[s7344]
「秤」 の 熟語
天秤
(てんびん)
〔
国語
〕 はかりの一種。 中央を支点とする梃(てこ)を用いて、物体の重量をはかる。
[s7382]
「稗」 の 熟語
稗官
(ハイカン)
① 古代中国で、民間の物語などを集めることを任務としたとされる官吏。
② 転じて、小説、小説家。
稗史
(ハイシ)
① 稗官の記録。 民間のこまごまとしたことの記録。
② おもしろく、物語風に記した歴史。
[s7384]
「稟」 の 熟語
稟性
(ヒンセイ)
生まれつきの性質。
天稟
(テンピン)
生まれつきの才能。
[s7399]
「稽」 の 熟語
稽古
(ケイコ)
① 昔のことがらを考える。
② 学問 ・ 学習をする。
會稽
(カイケイ)
今の中国・浙江省 紹興市。
會稽之恥
(カイケイのはじ)
中国の春秋時代、越王・勾踐が呉王・夫差と戦って會稽で大敗し、屈辱的な講和を結んだ
こと。
[s7402]
「藁」 の 熟語
藁苞
(わらづと)
〔国語〕 わらで包んだもの。
[s7403]
「稷」 の 熟語
稷下
(ショッカ)
中国 ・ 山東省にあった地。 戦国時代の斉の都 ・ 臨淄(リンシ)
に近く、斉の宣王が学者を優遇したため、多くの学者がここに
集まった。
后稷
(コウショク)
① 古代中国で農事を担当したとされる官職。
② 周王朝の始祖。 名は棄。
帝舜
のとき、后稷に任じられた。
社稷
(シャショク)
① 土地の神と五穀の神。
② 転じて、国家、朝廷。 〔例:~~の臣(=国家の重臣)〕
[s7410]
「穎」 の 熟語
穎才
(エイサイ)
優れた才能。 優れた才能のある人。
穎脱
(エイダツ)
袋の中の錐(きり)の先が外にとびだすように、優れた才能が外に
現れること。
[s7413]
「穩」 の 熟語
穩當
(オントウ)
おだやかで、道理にかなっている。
[s7426]
「穡」 の 熟語
稼穡
(カショク)
穀物の植えつけと取り入れ。 農業。
[s7428]
「穢」 の 熟語
穢土
(エド)
〔仏教語〕けがれているこの世。 現世。 (←→ 浄土) 〔例:
厭離穢土
〕
[s7436]
「穹」 の 熟語
穹廬
(キュウロ)
天幕。 テント。
[s7442]
「穽」 の 熟語
陷穽
(カンセイ)
落とし穴。
[s7445]
「竊」 の 熟語
剽竊
(ヒョウセツ)
① ぬすむ。
② 他人の詩文をぬすんで、自作として発表する。
[s7454]
「窅」 の 熟語
窅然
(ヨウゼン)
気落ちして、ぼんやりするさま。
〔例 : 窅然として天下を喪(うしな)へり。 『荘子・逍遥遊』〕
窅冥
(ヨウメイ)
見きわめがたいような、はるかかなた。
窘蹙
(キンシュク)
苦しんで、身をちぢめる。
[s7472]
「窠」 の 熟語
蜂窠
(ホウカ)
蜂の巣。
[s7475]
「窩」 の 熟語
眼窩
(ガンカ)
眼球の入っている穴。
[s7481]
「窯」
、 [s7482]
「窰」 の 熟語
窰洞
(ヨウドウ)
ヤオトン (yáotòng)。 横穴式住居。
[s7493]
「竄」 の 熟語
改竄
(カイザン)
文章・字句を、あとから書き変える。
點竄
(テンザン)
和算における、未知数の代数表記。
[s7495]
「𨗉」 の 熟語
幽𨗉
(ユウスイ)
もの静かで、奥深いさま。
[s7498]
「竇」 の 熟語
竇鞏
(トウキョウ)
中唐の詩人。
[s7524]
「靖」 の 熟語
靖國
(セイコク)
国家を安んじる。
[s7547]
「笊」 の 熟語
笊碁
(ざるご)
ざるですくうように、無駄が多いことから、へたな囲碁。
[s7556]
「笥」 の 熟語
簞笥
(タンス)
① 漢語としては、竹製の器の意。
② 〔
国語
〕 では、衣服や小道具などを入れる家具。
[s7628]
「箕」 の 熟語
箕踞
(キキョ)
両足を投げ出してすわる。 無作法なすわりかた。
[s7638]
「箚」 の 熟語
箚記
(サッキ)
読書していて気づいたことなどを、書きつけたもの。 札記。
[s7647]
「箋」 の 熟語
箋注、箋註
(センチュウ)
本文の意味の解釈。 注釈。
[s7664]
「篋」 の 熟語
篋底
(キョウテイ)
はこの底。 はこの中。
[s7672]
「箴」 の 熟語
箴規
(シンキ)
いましめ。
箴銘
(シンメイ)
銅器などに彫り付けた、いましめの文。
[s7678]
「箸」 の 熟語
箸墓古墳
(はしはか コフン)
奈良県桜井市にある前方後円墳。 全長 272 mで、国内古墳中第11位の
大きさである。
伝承では、第七代・孝霊天皇の皇女・倭迹迹日百襲姫命(やまとととびももそ
ひめのみこと)を葬った「箸墓」 であるとされている。 この姫については、
『日本書紀』に、神がかりの霊力により第十代・崇神天皇の統治を助けたこと、
箸墓の造営がきわめて大がかりに行なわれたことが記され、『魏志倭人伝』
の記述に対応することから、卑弥呼に擬定されている。
[s7681]
「篆」 の 熟語
篆額
(テンガク)
石碑の上部に彫りつけた、篆書体
(次項)
の題字。
篆書
(テンショ) 、
篆文
(テンブン)
古代中国で制定された、漢字の標準書体。 まず、周・宣王のときの太史
・史籒による「大篆(
籒文
)」があり、次いで、秦・始皇帝のときの丞相・
李斯による「小篆」がある。 小篆は、大篆の字画をさらに少なくして書き
やすくしたもので、篆書とはふつう、この小篆をさす。
[s7687]
「篝」 の 熟語
篝火
(かがりび)
夜中の作業や警護などで、道路を明るくするために燃やす火。
[s7704]
「篥」 の 熟語
篳篥
(ヒツリツ、ひちりき)
雅楽に用いる竹製のたて笛。
[s7709]
「簀」 の 熟語
易簀
(エキサク)
人の死のていねいな言い方。 曾子が臨終のときに、身分不相応な
すのこ(ベッドの台)を取り替えさせた故事〔『礼記・檀弓』〕から。
葭簀
(よしず)
〔
国語
〕 よしを編んで作ったすだれ。 日よけなどに用いる。
[s7718]
「篳」 の 熟語
篳篥
(ヒツリツ、ひちりき)
雅楽に用いる竹製のたて笛。
[s7728]
「簣」 の 熟語
未
レ
成一簣、止吾止也
(未だ成らざること一簣なるも、止むは吾が止むなり)
自分がやりぬくのだという、信念を持て。 『論語・子罕篇』
[s7731]
「簪」 の 熟語
簪纓
(シンエイ)
かんむりをとめるこうがいと、かんむりのひも。 転じて、高官の
服装。 それを着ける身分。
[s7733]
「簞」 の 熟語
簞食壷漿
(タンシコショウ)
飯をわりごに盛り、飲み物を壷に入れ(て出迎え)る。 軍が民衆
から大いに歓迎される。〔『孟子・梁惠王』の記事から〕
簞笥
(タンス)
① 竹製の器。
② 〔国語〕 衣服や小道具などを入れる家具。
簞瓢
(タンピョウ)
飯を入れる竹かごと、酒を入れるひさご。
瓢簞
(ヒョウタン)
① 酒を入れるひさごと、飯を入れる竹かご。 (=簞瓢)
② 〔国語〕 ひさご。 ふくべ。
[s7742]
「簽」 の 熟語
題簽
(ダイセン)
書名を書いて、本の表紙に貼る紙。
[s7755]
「籌」 の 熟語
籌策
(チュウサク)
はかりごと。
〔例:~~を帷幄の中にめぐらす。(『史記・高祖本紀』)〕
算籌
(サンチュウ)
中国の伝統数学で、開平などの計算に用いる木片。 日本(和算)では
算木(さんぎ)という。
[s7758]
「籃」 の 熟語
魚籃
(ギョラン、びく)
釣った魚を 入れておく かご。
搖籃
(ヨウラン)
① ゆりかご。 故郷。 幼時。
② 物事の発達の初め。 〔例:~~期〕
[s7761]
「籔」 の 熟語
籔器
(ソウキ)
ざる。
〈参考〉蕎麦屋(そばや)の商号に「藪(やぶ)そば」が多いのは、「ざるそば」の
「ざる」の漢字表記「籔」が「藪[s9650]」と誤認されたことに起因する という。
(『露伴清談』)
[s7763]
「籒」 の 熟語
籒文
(チュウブン)
漢字の書体の一つ。 周・宣王(BC.827~771頃)の太史であった史籒が、
それまでの複雑な書体の字画を減らして、書きやすくしたものという。
「大篆」とも呼ばれ、北京の故宮博物院に現存する「石鼓文」がその実例
とされる。
[s7773]
「籟」 の 熟語
松籟
(ショウライ)
松風の音。
[s7774]
「籠」 の 熟語
籠絡
(ロウラク)
① ひっくるめる。
② 他人を 自分の手の内にまるめこむ。
樊籠
(ハンロウ)
鳥獣を入れるおりやかご。 転じて、自由を束縛するもの。
[s7782]
「籩」 の 熟語
籩豆
(ヘントウ)
祭祀の供え物を盛る、「たかつき」 などの器。
籩豆之事、則有司存
(ヘントウのことは、すなわちユウシ ソンす)
祭祀の器などの細々としたことは、担当の者に任せるがよい。
上位の者には、他にやるべきことがある。 (『論語・泰伯篇』)
[s7808]
「粤」 の 熟語
粤省
(エツショウ)
広東省の別名。
[s7861]
「糟」 の 熟語
糟糠
(ソウコウ)
酒のかす と 米ぬか。 粗末な食べ物。
[例] ~~の妻 : 貧乏な時代から連れ添って、苦労を共にしてきた妻。
[s7863]
「糜」 の 熟語
糜粥
(ビシュク)
かゆ。 うすかゆ。
糜爛
(ビラン)
ただれ、くずれる。
[s7864]
「糞」 の 熟語
糞壤
(フンジョウ)
きたない土。 堆肥。
糞土
(フンド)
つまらぬもの。 役に立たぬもの。
[s7879]
「糴」 の 熟語
平糴
(ヘイテキ)
政府が穀物の売買に介入して、都市と農村の利益の調和をはかる制度。
豊作のとき 買い入れるのを「平糴」(ヘイテキ)といい、凶作のとき 安く
売りだすのを「平糶」(ヘイチョウ)という。 中国・戦国時代の魏の李悝が
考案・実施したもので、漢代に始まる「常平倉」の先がけとなった。
[s7881]
「糶」 の 熟語
平糶
(ヘイチョウ)
政府が穀物の売買に介入して、都市と農村の利益の調和をはかる制度。
豊作のとき 買い入れるのを「平糴」(ヘイテキ)といい、凶作のとき 安く
売りだすのを「平糶」(ヘイチョウ)という。 中国・戦国時代の魏の李悝が
考案・実施したもので、漢代に始まる「常平倉」の先がけとなった。
[s7884]
「絲」 の 熟語
絲竹
(シチク)
① いと を張った楽器。 弦楽器。
② 音楽。
[s7887]
「紆」 の 熟語
紆餘曲折
(ウヨキョクセツ)
① 道が曲がりくねっていること。
② 事情がこみ入っていて、単純に進展しないこと。
[s7888]
「紈」 の 熟語
紈絝
、
紈袴
(ガンコ)
絹のはかま。 転じて、それを身につけるような人。 貴族の子弟。
〔例〕 紈袴 餓死せず、儒冠は多く身を誤る。(杜甫『韋左丞に贈る』)
[s7899]
「紂」 の 熟語
紂王
(チュウオウ)
殷王朝
の最後の王。 政治を怠って酒池肉林の豪遊を行ない、BC1043年、
周の武王に滅ぼされた。
[s7922]
「紊」 の 熟語
紊亂
(ビンラン、ブンラン)
みだす。 みだれる。〔連語〕
[s7928]
「經」 の 熟語
經緯
(ケイイ)
いきさつ。 入りくんだ事情。
經書
(ケイショ)
四書、五経などの 儒教の正典。
經綸
(ケイリン)
国家を治め整える。 政治。
[s7967]
「絢」 の 熟語
絢爛
(ケンラン)
目もあやに、きらびやかで美しい。
[s7968]
「絝」
、[s7969]
「袴」 の 熟語
紈絝
、
紈袴
(ガンコ)
絹のはかま。 転じて、それを身につけるような人。 貴族の子弟。
〔例〕 紈袴 餓死せず、儒冠は多く身を誤る。(杜甫『韋左丞に贈る』)
[s7972]
「絳」 の 熟語
絳河
(コウガ)
天の川。
〔例〕 雲消えて 絳河を出だす。 (王維『同崔員外秋宵寓直』)
[s7978]
「絮」 の 熟語
柳絮
(リュウジョ)
柳の実のわた毛。 春、実とともに乱れ飛ぶ。
[s7989]
「繼」 の 熟語
繼嗣
(ケイシ)
あとつぎ。 相続人。
繼室
(ケイシツ)
後妻。
繼體天皇
(ケイタイテンノウ)
第二十六代天皇(古代、六世紀前半頃)。 第十五代・応神天皇の
五世の孫とされるが、具体的な系譜は明らかでなく、出自はやや
疑惑に包まれている。 その在位も、朝鮮半島における日本の影響力
低下、筑紫国造磐井(つくしのくにのみやつこいわい)の乱の勃発
など、不安定な時期であった。
[s8001]
「綏」 の 熟語
綏撫
(スイブ)
安んじ、いたわる。〔=撫綏〕
[s8003]
「續」 の 熟語
續弦
(ゾクゲン)
二度目の妻を迎える。
[s8012]
「綺」 の 熟語
綺羅
(キラ)
あやぎぬとうすぎぬ。 美しい衣装。 〔例;~~を飾る〕
綺麗
(キレイ)
あやがあって美しい。 すっきりしている。 よごれがない。
[s8014]
「綮」 の 熟語
肯綮
(コウケイ)
① 筋肉と骨との結合部分。
② 物事の急所。
[s8022]
「緇」 の 熟語
緇衣
(シイ)
① 黒い衣服。
② 僧衣。 すみぞめの衣。
[s8023]
「綽」 の 熟語
綽名
(シャクメイ、あだな)
特定の人物の特徴や性癖などを捉え、他人がその人に付与した呼称。
[s8044]
「綴」 の 熟語
點綴
(テンテツ)
ぽつりぽつりと配置する。 ほどよくとりあわせて、添える。
[s8055]
「綠」 の 熟語
綠靑
(ろくしょう)
〔
国語
〕 銅の器物の表面に生じる、緑色の有毒なさび。
[s8056]
「綸」 の 熟語
綸言
(リンゲン) 、
綸旨
(リンシ)
天子のおことば。
[s8079]
「繩」 の 熟語
繩墨
(ジョウボク)
すみなわ。 大工が、木材に直線を引くのに用いる道具。
準繩
(ジュンジョウ)
水平度をはかる水準器と、直線を決める すみなわ
(↑)
。 転じて、規則、標準。
自繩自縳
(ジジョウジバク)
〔
国語
〕 自分の言動や自分で作った規則などのために、
自分自身が制約を受けて、身動きがとれなくなること。
[s8083]
「緞」 の 熟語
緞子
(ドンス)
練り糸で織った上等の絹織物。
緞帳
(どんちょう)
〔
国語
〕 厚地の模様入りの幕。
[s8087]
「緡」 の 熟語
緡錢
(ビンセン)
ひもを通して束ねた穴あき銅銭。
[s8091]
「緬」 の 熟語
緬邈
(メンバク)
はるかなさま。
[s8095]
「縊」 の 熟語
縊死
(イシ) 、
自縊
(ジイ)
自分で首をくくって死ぬ。
[s8109]
「縟」 の 熟語
縟禮
(ジョクレイ)
わずらわしい礼儀。 〔例:繁文~~〕
[s8110]
「縉」 の 熟語
縉紳
(シンシン)
官吏。 身分の高い人。 上流階級の人。
[s8120]
「縳」 の 熟語
呪縳
(ジュバク)
まじないで、精神や身体の働きを制約する。
自繩自縳
(ジジョウジバク)
〔
国語
〕 自分の言動や自分で作った規則などのために、
自分自身が制約を受けて、身動きがとれなくなること。
[s8129]
「徽」 の 熟語
徽章
(キショウ)
職務・身分・名誉などを表わすために、衣服などにつけるしるし。
徽宗
(キソウ)
宋の第八代皇帝 (1082~1135、在位:1100~1125)。
国政をかえりみずに風流奢侈の生活を送ったため、侵入した
金に捕えられ、子の欽宗とともに北方に拉致された。
[s8147]
「繇」 の 熟語
張僧繇
(チョウソウヨウ)
中国・梁代 (6世紀)の画家。 佛教を信奉した武帝に仕え、
一生を通じて寺院の壁画制作に携わり、龍や人物の表現に
巧みであったという。
[s8148]
「縷」 の 熟語
縷説
(ルセツ)
こまごまと述べる。
一縷
(イチル)
ひとすじの糸。 かすかなつながり。 〔例:~~の望み〕
[s8158]
「繞」 の 熟語
圍繞
(イジョウ)
周囲をとりかこむ。
[s8165]
「繙」 の 熟語
繙讀
(ハンドク)
書物をひろげて読む。
[s8166]
「繚」 の 熟語
繚亂
(リョウラン)
咲き乱れるさま。 〔例:百花~~〕
[s8167]
「繹」 の 熟語
演繹
(エンエキ)
① 意味をおし広げて述べる。
② 哲学で、基本的 ・ 一般的な原理から、未知あるいは特殊な
事項を推論する。
[s8168]
「繫」 の 熟語
繫辭
(ケイジ)
『易』(『周易』)の解説部分「十翼」 の一つ。 易全体についての
通論的解説となっている。
繫留
(ケイリュウ)
つなぎ留める。 牢屋に入れておく。
[s8171]
「繡」 の 熟語
刺繡
(シシュウ)
布地に糸で模様をぬいとりすること。 また、その手芸品。
衣
レ
繡 夜行
(シュウをきて、よるいく)
美服を着て夜歩く。 富貴であることが、人々に知られない。
〔『史記・項羽本紀』の記事から〕
[s8180]
「纂」 の 熟語
編纂
(ヘンサン)
=編集。
[s8185]
「辮」 の 熟語
辮髪
(ベンパツ)
中央部の髪を長く伸ばし、編んで後ろに垂らす結い方。
満州族の風俗で、清代には漢人にも強制的に行なわせた。
[s8186]
「纈」 の 熟語
絞纈
(コウケツ、コウケチ)
しぼりぞめ。 しぼり。 くくりぞめ。
[s8190]
「纏」 の 熟語
纏足
(テンソク)
中国で昔、女性の足を幼少時から布でかたくしばることで、
小さくした風習。 唐代末期から流行、民国に入って止んだ。
纒綿
(テンメン)
心がまとわりつくさま。 情緒の深いさま。
[s8206]
「纜」 の 熟語
解纜
(カイラン)
ともづなを解く。 すなわち、船が出港する。
[s8237]
「罣」 の 熟語
罣礙
(カイガイ)
邪魔をする。 さまたげる。
[s8254]
「罵」 の 熟語
罵詈雜言
(バリゾウゴン)
〔
国語
〕 ののしって、さまざまな悪口を浴びせること。
[s8259]
「羂」 の 熟語
羂索
(ケンサク、ケンジャク)
もと、獣を捕えるための縄。 不空羂索観音が手に持つのは、
苦界に浮沈する衆生を救うためのものとされる。
[s8261]
「羅」 の 熟語
羅裙
(ラクン) 、
羅裳
(ラショウ)
うすぎぬのもすそ。
綺羅
(キラ)
あやぎぬとうすぎぬ。 美しい衣装。 〔例;~~を飾る〕
阿修羅
(アシュラ) 、
修羅
(シュラ)
インドの悪神で、仏教の敵対者。 梵語 asura の音訳。
森羅萬象
(シンラバンショウ)
天地の間に存在する、ありとあらゆるもの。
[s8262]
「羇」 の 熟語
羇繫
(キケイ)、
羇束
(キソク)、
羇絆
(キハン)、
羇糜
(キビ)
① 束縛して自由を与えない。
② きずな。
羇旅
(キリョ)
たび。 旅行。
不羇
(フキ)
① 束縛されない。
② 才能や学識がすぐれている。 非凡。
[s8264]
「羈」 の 熟語
羈繫
(キケイ)、
羈束
(キソク)、
羈絆
(キハン)、
羈糜
(キビ)
① 束縛して自由を与えない。
② きずな。
羈旅
(キリョ)
たび。 旅行。
不羈
(フキ)
① 束縛されない。
② 才能や学識がすぐれている。 非凡。
[s8285]
「羯」 の 熟語
羯鼓
(カッコ)
西域から伝来した、つづみに似た楽器。 ばちで両面を打つ。
[s8287]
「羲」 の 熟語
羲和
(ギカ、ギワ)
中国古代の伝説で、太陽を運行させる御者。
伏羲
(フッキ、フクギ)
中国古代の伝説上の帝王。 民に漁猟・牧畜を教え、文字を作ったとされる。
王羲之
(オウギシ)
(303~379)
中国・東晋時代の書家。 官名により、王右軍とよばれる。
[s8289]
「羹」 の 熟語
羹湯
(コウトウ)
おつゆ。 スープ。
羊羹
① (ヨウコウ) 羊肉のあつもの(スープ)。
② (ヨウカン) 〔
国語
〕 小豆(あずき)あんを、寒天で固めた和菓子。
[s8294]
「羸」 の 熟語
羸馬
(ルイバ)
つかれた馬。 〔例:~~西東を厭ふ。(李昌符『旅游傷春』)〕
[s8310]
「翕」 の 熟語
翕合
(キュウゴウ)
集める。 集まる。
翕然
(キュウゼン)
集まるさま。 一致するさま。
[s8318]
「翟」 の 熟語
墨翟
(ボクテキ)
中国・戦国時代の思想家 (BC.468?~376?)。 兼愛(博愛平等)、非攻(平和)、節倹
などを主張した。 墨子と尊称される。
[s8326]
「翩」 の 熟語
翩翩
(ヘンペン)
鳥が身軽く飛ぶさま。 軽々しいさま。
[s8332]
「翳」 の 熟語
陰翳
(インエイ)
かげ。
[s8337]
「翹」 の 熟語
翹楚
(ギョウソ)
才能が衆にぬきんでた人。
[s8349]
「耆」 の 熟語
耆獻
(キケン)
政務・学問・技芸などにすぐれた老人。
〔例:『国朝耆獻類徴』 (書名)。 清代に活躍した人物の伝記集成。〕
耆宿
(キシュク)
学徳のすぐれた老人。
耆婆
(キバ)
古代インドの名医の名。
[s8352]
「耄」 の 熟語
耄碌
(モウロク)
〔
国語
〕 おいぼれること。 おいぼれた人。
[s8357]
「而」 の 熟語
而立
(ジリツ)
30歳。
〔『論語・為政篇』の「三十而立」 に基づく。〕
[s8402]
「聚」 の 熟語
聚斂
(シュウレン)
税を取りたてる。
類聚
(ルイシュウ、ルイジュ)
記事・詩文などを、主題の種類に従って集める。 その書物。
〔書物の例〕『芸文類聚』(中国・唐代)、『倭名類聚鈔』(日本・平安時代)
[s8407]
「聳」 の 熟語
聳動
(ショウドウ)
おどろいて、動揺する。
[s8409]
「聲」 の 熟語
聲價
(セイカ)
名声と評価。
聲望
(セイボウ)
名声と人望。
四聲
(シセイ)
漢字の発音の、高低・長短による区別で、平声(ヒョウショウ)、上声(ジョウショウ)、
去声(キョショウ)、入声(ニッショウ、ニュウショウ) の四種類。
[s8415]
「聽」 の 熟語
聽許
(チョウキョ)
ゆるす。 聞き入れる。
[s8416]
「聯」 の 熟語
聯珠
(レンジュ)
美しい表現をつらねた詩文。
對聯
(タイレン、ツイレン)
① 二幅対の掛物。 すなわち、漢文の対句を一枚ずつに分けて
書き、対置して柱などに掲示するもの。 (単に聯ともいう。)
② 漢詩の律詩(五言律詩、七言律詩)における、頷聯と頸聯。
[s8439]
「肋」 の 熟語
鷄肋
、
雞肋
(ケイロク)
食べられるほどの肉もついていない、にわとりのあばらぼね。
そのように、役には立たないが捨てるには惜しいもの。
[s8444]
「肖」 の 熟語
肖像
(ショウゾウ)
人の顔・姿を、絵や彫刻で表現したもの。 似すがた。
不肖
(フショウ)
① 父に似ないで、おろかなこと。
② 〔
国語
〕 謙遜の自称。
[s8445]
「肘」 の 熟語
掣肘
(セイチュウ)
人のひじを引く。 他人に干渉して、その行動の自由を妨げる。
[s8457]
「肱」 の 熟語
股肱
(ココウ)
「もも」 と 「うで」 のように、最も頼みとする部下。
〔例〕 ~~の臣。
[s8466]
「胤」 の 熟語
後胤
(コウイン)
子孫。
[s8472]
「胛」 の 熟語
肩胛骨
(ケンコウコツ)
人の肩の後ろにある、扁平な三角形の骨で、鎖骨と上膊骨をつないでいる。
(scapula)。
[s8473]
「胥」 の 熟語
華胥
(カショ)
黄帝が昼寝の夢の中で遊んだという、理想郷。 天国のような所。
〔『列子・黄帝』〕
[s8476]
「胎」 の 熟語
胚胎
(ハイタイ)
① みごもる。 妊娠する。
② きざす。 きざし。
[s8478]
「膽」 の 熟語
膽勇
(タンユウ)
大胆で勇気がある。
膽略
(タンリャク)
大胆で策略に富む。
膽力
(タンリョク)
物事におそれない気力。 度胸。 きもっ玉。
落膽
(ラクタン)
① きもをつぶす。 びっくりする。
② 〔
国語
〕 気を落とす。 がっかりする。
[s8487]
「胚」
、
「臙」 の 熟語
胚胎
(ハイタイ)
① みごもる。 妊娠する。
② きざす。 きざし。
[s8502]
「胱」 の 熟語
膀胱
(ボウコウ)
腎臓から出る尿を一時的にたくわえる、ふくろ状の臓器。
[s8510]
「脆」 の 熟語
脆弱
(ゼイジャク)
弱くて もろい。
[s8512]
「脊」 の 熟語
脊髓
(セキズイ)
せぼねの中を通っている円柱状の器官で、神経細胞と
繊維からなり、脳髄とともに中枢神経系をなしている。
脊梁
(セキリョウ)
① せぼね。 せすじ。
② 長く連なる高地・山脈のたとえ。
[s8528]
「脩」 の 熟語
束脩
(ソクシュウ)
入門料。 入学金。
[s8538]
「腦」 の 熟語
腦髓
(ノウズイ)
頭蓋骨の中につまっている、柔らかいしわ状の、中枢神経
器官で、大脳・間脳・中脳・小脳・延髄からなる。
腦裏
、
腦裡
(ノウリ)
頭の中。 心のうち。
[s8544]
「腔」 の 熟語
滿腔
(マンコウ)
胸 いっぱい。
〔例〕滿腔の感謝を ささげる。
[s8549]
「腊」 の 熟語
腊葉
(セキヨウ、さくよう)
草木の葉を紙などに挟んで重し (圧力) をかけ、水分を除去したもの。
標本用の押し葉。
[s8553]
「脾」 の 熟語
脾肉
(ヒニク)
ももの肉。
脾肉之嘆
(ヒニクのタン)
三国時代の蜀の劉備が、久しく馬に乗らなかったため、内ももの
肉が増したと嘆いたこと。 手腕を発揮する機会がないことの嘆き。
[s8556]
「腑」 の 熟語
腑分け
(フわけ)
人体解剖。 (江戸時代の語)
肺腑
(ハイフ)
① 肺臓。
② 心の奥底。
[s8577]
「腴」 の 熟語
鮮腴
(センユ)
肥えて あぶらののった魚。
[s8585]
「膏」 の 熟語
膏肓
(コウコウ)
病気の治療しにくい部分。 〔例:病、膏肓に入る。〕
膏澤
(コウタク)
めぐみ。 うるおい。 (=恩澤)
膏藥
(コウヤク)
あぶらで練った薬。 傷口などの患部に張ったり、塗ったりする。
[s8592]
「膀」 の 熟語
膀胱
(ボウコウ)
腎臓から出る尿を一時的にたくわえる、ふくろ状の臓器。
[s8600]
「膠」 の 熟語
膠着
(コウチャク)
① かたくくっつく。
② 事態が進展しない。
[s8603]
「膵」 の 熟語
膵臓
(スイゾウ)
胃の下方にあり、膵液を分泌する器官。
[s8620]
「臆」 の 熟語
臆測
(オクソク)、
臆度
(オクタク)
あて推量。
臆斷
(オクダン)
あて推量で判断する。
臆病
(オクビョウ)
〔
国語
〕 つまらぬ事でも すぐ恐れる性質。 勇気がない。
[s8622]
「膾」 の 熟語
膾炙
(カイシャ)
(なますや あぶり肉の ごちそうのように、) 人々の口にのぼり、もてはやされる。
〔例:人口に~~する。〕
[s8631]
「膺」 の 熟語
服膺
(フクヨウ)
① むねにつける。
② 心にとどめて忘れない。
[s8633]
「臈」
、 [s8634]
「﨟」 の 熟語
上臈
、
上﨟
(ジョウロウ)
〔
国語
〕 昔、宮中に仕えた貴婦人。 江戸幕府の大奥の地位の高い女性。
[s8640]
「臏」 の 熟語
孫臏
(ソンピン)
中国・戦国時代の兵法家。 春秋時代に兵法書『孫子』を著わした孫武の
子孫で、斉の軍師となった。
[s8646]
「臟」 の 熟語
臟腑
(ゾウフ)
① 人や動物の内臓。 はらわた。 五臓六腑。
② 心の中。 胸のうち。
五臟
(ゴゾウ)
漢方で、内臓のうち、心臓 ・ 肝臓 ・ 肺臓 ・ 腎臓 ・ 脾臓の
五つをいう。 〔=五内〕
[s8648]
「臘」
の 熟語
臘月
(ロウゲツ)
陰暦十二月。
希臘
(ギリシア)
国名・ギリシアの漢語訳(Hellas の音訳)。
上臘
(ジョウロウ)
年功を積んで、階級の高い僧侶や朝臣。
眞臘
(シンロウ)
カンボジア(柬埔寨)の古名。
[s8649]
「臙」
、
「胭」 の 熟語
臙脂
、
胭脂
(エンジ)
べに。 べに色の顔料。
[s8652]
「臚」 の 熟語
鴻臚
(コウロ)
外国に関する業務をつかさどる官。
[s8675]
「臾」 の 熟語
須臾
(シュユ)
しばらく。 わずかのあいだ。
[s8694]
「與」 の 熟語
關與
(カンヨ)
関係する。
[s8708]
「舜」 の 熟語
舜典
(シュンテン)
『書経』の一篇。 帝堯のあとを承けた帝舜〔↓〕の善政が
述べられている。
帝舜
(テイシュン)
古代中国の伝説上の聖天子。
帝堯
から譲られて、帝位についた。
[s8764]
「艫」 の 熟語
艫綱
(ともづな)
〔
国語
〕 船尾 (とも、艫) にあって、船をつなぎとめる綱。 (=纜 [s8206])
[s8770]
「艱」 の 熟語
艱難
(カンナン)
なやみ。 くるしみ。
[s8800]
「芍」 の 熟語
芍藥
(シャクヤク)
牡丹に似た園芸植物で、夏に 紅または白の美しい花を開く。
[s8829]
「藝」 の 熟語
『藝文類聚』
(ゲイブンルイジュウ、ゲイモンルイジュウ)
唐の高祖の命を承け、欧陽詢らが編集した
類書
(①)。 48 の大分類から
展開される項目ごとに、関係する故事と詩文が摘録されている。
六藝
(リクゲイ)
中国・周代において、士(上流階級の紳士)の教養の必修科目と
された六種の技芸。 礼・楽・射・御(車馬の操縦)・書・数(計算)。
[s8848]
「芻」 の 熟語
芻狗
(スウク)
① わらで作った犬。 祭事に用い、その後は捨て去られる。
② 用が済めば、捨て去られるもの。
芻議
(スウギ)
自分の論説を謙遜して言う語。
〔例〕 『文学改良芻議』(胡適)。
[s8886]
「苛」 の 熟語
苛斂誅求
(カレンチュウキュウ)
租税などを、きびしく取り立てること。
[s8950]
「茉」 の 熟語
茉莉
(マツリ)
モクセイ科の常緑低木。 ジャスミンの一種。
[s8929]
「范」 の 熟語
范成大
(ハンセイダイ)
(1126~1193、号:石湖) 中国 ・ 宋代の文人。 著書に、「石湖詩集」、「呉船録」
がある 。
范蠡
(ハンレイ)
春秋時代、越王・勾踐を輔佐して 呉王・夫差を討ち、
會稽の恥
をすすいだ功臣。
[s8940]
「苹」 の 熟語
苹果
(ヘイカ)
りんご。
[s8942]
「苞」 の 熟語
藁苞
(わらづと)
〔国語〕 わらで包んだもの。
[s8948]
「苜」 の 熟語
苜蓿
(モクシュク)
うまごやし。 マメ科の多年生草本で、牧草となる。
[s8970]
「荊」 の 熟語
荊棘
(ケイキョク)
① いばら。 とげのある灌木の総称。
② 障碍や困難の多い状況。
荊妻
(ケイサイ) 、
荊婦
(ケイフ)
自分の妻の謙称。
[s8996]
「茱」 の 熟語
茱萸
(シュユ)
かわはじかみ。 昔の中国では、陰暦九月九日 (重陽の節句) に高所に登り、
この実のついた枝を頭髪に挿して邪気をはらった。
[s9001]
「荀」 の 熟語
荀子
(ジュンシ) 、
荀卿
(ジュンケイ)
中国・戦国時代の趙の思想家。 孟子の性善説に対して性悪説を主張、礼節を
もって利欲を制限すべきことを主張した。
『荀子』
(ジュンシ)
荀子の著書。 ただし、一部は門人が付加したものとされる。
[s9037]
「茘」 の 熟語
茘枝
(レイシ)
中国の福建・広東・広西省などで見られる、常緑高木。 果実(茘子)は、甘くて
美味。
[s9052]
「莞」 の 熟語
莞爾
(カンジ)
にっこり笑うさま。
[s9062]
「莢」 の 熟語
藥莢
(ヤッキョウ)
火薬と弾丸を一体化した 筒。 鉄砲などにつめて 発射する。
[s9085]
「荼」 の 熟語
荼毘
(ダビ)
〔仏教語〕 火葬。 梵語 jhapita の音訳。
[s9095]
「莫」 の 熟語
莫逆
(バクギャク)
さからうことがない。 思うところが一致し、相反するところが全くない。 (『荘子・
大宗師』)
〔例:~~の友〕
莫迦
(バカ)
〔
国語
〕 ばか。 (「馬鹿」 と同じく、梵語に対する 当て字(音訳)であるという。)
[s9181]
「萄」 の 熟語
葡萄
(ブドウ)
ぶどう。
[s9189]
「菲」 の 熟語
菲才
(ヒサイ)
① 才能がない。
② 自分の謙称。
[s9201]
「菩」 の 熟語
菩薩
(ボサツ)
悟りをひらいて衆生を導く、仏に次ぐ高徳の聖者。
菩提
(ボダイ)
仏教における、究極の悟り。
[s9211]
「莽」 の 熟語
草莽
(ソウモウ)
① くさむら。
② 民間。 在野。
王莽
(オウモウ)
(BC 45~AD 23) 前漢の帝位を奪い、一時的に「新」王朝を樹立した人物(
僭主
)。
在位15年で、後漢の光武帝にほろぼされた。
[s9213]
「萊」 の 熟語
蓬萊
(ホウライ)
神仙が住むという、海上の島。
[s9229]
「葭」 の 熟語
葭簀
(よしず)
〔
国語
〕 葭(よし)を編んで作ったすだれ。 日よけなどに用いる。
[s9249]
「萱」
、[6893]
「蘐」 の 熟語
萱堂
(ケンドウ)
母親の部屋。 庭に萱(わすれぐさ=憂いを忘れさせる草)を植えた
ことから。
蘐園
(ケンエン)
江戸時代中期の漢学者・荻生徂徠(1666~1728)の号。
その学派を、蘐園学派という。
[s9298]
「董」 の 熟語
几董
(キトウ)
江戸時代後期の俳人(1741~1789)。
骨董
(コットウ)
美術的価値のある古道具。 アンティーク(antique)。
[s9305]
「葡」 の 熟語
葡萄
(ブドウ)
ぶどう。
[s9315]
「萸」 の 熟語
茱萸
(シュユ)
かわはじかみ。 昔の中国では、陰暦九月九日 (重陽の節句) に高所に登り、
この実のついた枝を頭髪に挿して邪気をはらった。
[s9334]
「蓋」 の 熟語
蓋然性
(ガイゼンセイ)
多分そうなるであろうと思われる可能性。 確からしさ。 (probability)
[s9347]
「蓑」 の 熟語
蓑笠
(サリュウ)
みのと、かさ。
〔例:孤舟~~の翁、獨り寒江の雪に釣る。(柳宗元『江雪』)〕
[s9355]
「蒜」 の 熟語
石蒜
(セキサン)
ひがんばな。
[s9359]
「蒔」 の 熟語
蒔絵
(まきえ)
漆を塗った上に金銀粉などを蒔き散らし、絵模様を表した器物。 わが国独特の漆工芸術。
[s9399]
「蒙」 の 熟語
『蒙求』
(モウギュウ)
唐の李瀚が著した児童用教科書。 古人の言行を四字句の韻文で記述し、故実を記憶し
やすくしてある。 日本にも古く伝来し、平安時代の貴族の子弟の教育に用いられた。
書名は、『易経』の「童蒙、我に求む」の語に由来する。
〔例〕
勸學院
の雀は、~~を囀る。 (「門前の小僧、習わぬ経を読む」と同じ意味。)
蒙古
(モウコ)
中国本土の北、シベリアの南にある地域。 モンゴル (Mongolia)。
蒙塵
(モウジン)
政変などで、天子が都から逃れること。
蒙昧
(モウマイ)
おろかで、道理にくらい。
[s9403]
「蓏」 の 熟語
果蓏
(カラ)
木の実と草の実。
[s9415]
「蔚」 の 熟語
蔚然
(ウツゼン)
① 草木のしげるさま。
② さかんなさま。
[s9423]
「蔡」 の 熟語
蔡倫
(サイリン)
後漢の宦官(?~121)。 世界ではじめて紙 (製紙術) を発明した。
[s9428]
「蓿」 の 熟語
苜蓿
(モクシュク)
うまごやし。 マメ科の多年生草本で、牧草となる。
[s9430]
「蓴」 の 熟語
蓴菜
(ジュンサイ)
池・沼に自生する多年生の水生植物。 若芽・若葉を食用とする。
[s9467]
「蔑」 の 熟語
蔑視
(ベッシ)
見下げる。 ないがしろにする。
[s9470]
「蓬」 の 熟語
蓬壺
(ホウコ) 、
蓬萊
(ホウライ)
神仙が住むという、海上の島。
[s9475]
「蔓」 の 熟語
蔓延
(マンエン)
のびひろがる。 はびこる。
[s9479]
「蓼」 の 熟語
蓼(たで)食う虫も好きずき
辛味(からみ)のある蓼の葉を 好んで食べる虫があるように、好みは人によって異なり、
他人には理解できぬことも有り得る。
[s9498]
「蕨」 の 熟語
蕨拳
(ケツケン) 、
蕨手
(ケツシュ)
わらびの若芽。 拳 (こぶし) の形をしているところから。
蕨手
(わらびで)
〔
国語
〕 机の足などが、わらびの若芽のように巻いた形になっているもの。
[s9521]
「蔬」 の 熟語
蔬菜
(ソサイ)
あおもの。 野菜。
蔬食
(ソシ)
そまつな食事。 (= 疏食、麤食)
〔例〕 疏食を
飲
(
くら
)
ひ、水を飲み、
肱
(
ひじ
)
を曲げてこれを枕とするも、
樂しみ 亦その中に在り。 (『論語』述而篇)
[s9523]
「藏」 の 熟語
藏版、藏板
(ゾウハン)
明治期頃の出版界の用語で、印刷用の版(板)木や紙型などを 正当に保有していること、
すなわち、出版権の保有を意味した。
行藏
(コウゾウ)
① 出処進退。
② 世に処する態度。 出処。
西藏
(チベット)
Tibet ヒマラヤ山脈と崑崙山脈の間の高原地帯。
1965年に、中華人民共和国のチベット自治区となった。
[s9529]
「蕃」 の 熟語
吐蕃
(トバン)
唐代における、チベット族の呼称。
[s9531]
「蕪」 の 熟語
蕪辭
(ブジ)
みだれて整わないことば。 (自分の言辞を謙遜していう)
[s9547]
「薤」 の 熟語
薤露
(カイロ)
中国古代の葬式の歌。
[s9564]
「蕭」 の 熟語
蕭何
(ショウカ)
漢の高祖を助けて天下を統一し、丞相となった。(?~BC.193)。
張良、韓信とともに、漢の三傑とされる。
[s9568]
「薔」 の 熟語
薔薇
(ショウビ)
ばら。
[s9572]
「薛」 の 熟語
薛濤
(セットウ)
中唐の女流詩人(768~831)。 白居易・元稹らと親交があった。
詩を書き記すための、紅色の便箋(薛濤箋)を 考案したという。
[s9579]
「薙」 の 熟語
薙髪
(テイハツ)
髪をそる。 髪をそって僧となる。 (=剃髪)
草薙劍
(くさなぎのつるぎ)
三種の神器の一つ。 日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国征伐の
とき、剣で草をなぎはらって賊の放った野火から逃れた、と『古事記』に
記されている剣であるとされ、熱田神宮の御神体となっている。
[s9593]
「藥」 の 熟語
藥莢
(ヤッキョウ)
火薬と弾丸を一体化した 筒。 鉄砲などにつめて 発射する。
[s9601]
「蕾」 の 熟語
蓓蕾
(バイライ)
花がほころびかけるさま。
[s9615]
「薩」 の 熟語
薩都剌
(サツトラ)
元代の詩人。 西域の出身。 詩集に 『雁門集』 がある。
菩薩
(ボサツ)
佛に次ぐ高徳の聖者。 観世音菩薩、文殊菩薩、地蔵菩薩など。
[s9622]
「薯」 の 熟語
甘薯
(カンショ)
さつまいも。
[s9631]
「薹」 の 熟語
蕗の薹
(ふきのとう)
蕗の地下茎から、早春に出る花軸。 若いものは食用となる。
[s9650]
「藪」 の 熟語
淵藪
(エンソウ)
① 魚や鳥獣が集まる所。
② 文物などが多く集まる所。
[s9661]
「藍」 の 熟語
藍本
(ランポン)
書物作成のもとになる本。 原本。
[s9669]
「藜」 の 熟語
藜藿
(レイカク)
あかざの葉とまめの葉。 粗食。
藜杖
(レイジョウ)
あかざの茎で作った老人用のつえ。
[s9671]
「藹」 の 熟語
藹藹
(アイアイ)
さかんで 多いさま。
[s9673]
「蘊」 の 熟語
蘊奥
(ウンオウ)
学問・技芸の奥義。 深い造詣。
蘊蓄
(ウンチク)
積み蓄えた学問・知識。
餘蘊
(ヨウン)
あまり。 残り。
〔例〕
餘蘊がない。
あますところがない。
[s9677]
「藿」 の 熟語
藜藿
(レイカク)
あかざの葉とまめの葉。 粗食。
[s9683]
「藷」 の 熟語
甘藷
(カンショ)
〔国語〕 さつまいも。
[s9686]
「蘇」 の 熟語
蘇軾
(ソショク)
中国・宋代の政治家、文人 (1036~1101)。 王安石の革新政策に反対して
左遷された。 前・後二編の 「赤壁賦」 が有名。
[s9703]
「藺」 の 熟語
藺相如
(リンショウジョ)
中国 ・ 戦国時代の趙の人。 秦の昭襄王から秦の十五城と趙の「和氏の璧」 を
取りかえたいとの申し出を受け、秦に使いしたが、秦王に誠意のないのを知り、
璧を全うして(
完璧
)趙に帰った。
また、将軍 ・ 廉頗との「刎頸之交(ふんけいのまじわり)」 でも知られる。
[s9758]
「虐」 の 熟語
虐待
(ギャクタイ)
むごく扱って、いじめる。
暴虐
(ボウギャク)
荒々しくいじめ、苦しめる。 残酷な仕打ちをする。
[s9759]
「虔」 の 熟語
敬虔
(ケイケン)
敬いつつしむ。
[s9763]
「虛」 の 熟語
虛空
(コクウ)
① そら。 おおぞら。 空中。
② 何も存在しないところ。
[s9768]
「虞」 の 熟語
虞美人
(グビジン)
秦末の楚の項羽の愛人。 項羽が垓下に囲まれたとき、自殺。
虞世南
(グセイナン、558~638)
唐初の学者、文人。 太宗に重んぜられ、書家としても高名。
[s9775]
「虧」 の 熟語
虧蝕
(キショク)
日蝕(食)や月蝕(食)。
[s9789]
「蚓」 の 熟語
蚯蚓
(キュウイン)
みみず。
[s9798]
「蠶」 の 熟語
蠶蛾
(サンガ)
絹糸を吐き出して繭(まゆ)をつくる蛾。 その幼虫が「かいこ」。
蠶食
(サンショク)
かいこが桑の葉を食べるように、しだいに他国を侵略すること。
蠶豆
(サントウ)
そらまめ。 かいこの形に似ていることから。
天蠶糸
(テンサンシ、てぐす)
ヤママユガ(山繭蛾)の幼虫の体内にある糸腺をとり、酢・食塩の
液に浸して引き延ばし、乾燥させて作った糸。 釣り糸として用いる。
[s9805]
「蚤」 の 熟語
蚤歳
(ソウサイ)
若いとき。
[s9815]
「蚌」 の 熟語
鷸蚌之爭
(イツボウのあらそい)
鷸(しぎ)と蚌(どぶがい)が争っているうちに、両方とも漁夫に捕え
られたという故事。 〔=漁夫之利〕 (『戦国策・燕策』)
[s9819]
「蚯」 の 熟語
蚯蚓
(キュウイン)
みみず。
[s9841]
「蛉」 の 熟語
蜻蛉
(セイレイ)
とんぼ。
[s9843]
「蛙」 の 熟語
井蛙
(セイア)
① 井戸の中の かえる。
② 見聞の狭い者。
[s9874]
「蛾」 の 熟語
蛾眉
(ガビ)
① 蛾の触角のように、細く曲がった美しいまゆ。
② 美人。
蛾眉山
(ガビサン)
中国・四川省の成都の南西にある山。
[s9886]
「蜃」 の 熟語
蜃氣樓
(シンキロウ)
海上や砂漠で、遠方の風景が空中に浮かんで見えたり、地平線の下に
直立または倒立して見えたりする現象。 空気の密度の急激な変化で、
光が異常屈折して起こる。 (looming)
古代中国においては、大はまぐり(蜃)の吐き出す息によって生じるもの
と考えられた。 (『史記・天官書』)
[s9898]
「蜋」
、[s9899]
「螂」の 熟語
螳蜋、螳螂
(トウロウ)
かまきり。
[s9904]
「蜿」 の 熟語
蜿蜒
(エンエン)
うねうねと長く続くさま。 (=蜿蜿)
[s9913]
「蜻」 の 熟語
蜻蛉
(セイレイ)
とんぼ。
[s9919]
「蜘」 の 熟語
蜘蛛
(チチュ)
くも。
[s9935]
「蝦」 の 熟語
蝦蟇、蝦蟆
(ガマ)
がま。 ひきがえる。
蝦夷
(えみし、えぞ)
〔
国語
〕
① 古代東国の先住土着民。 大和朝廷の進出で抗争を生じたが、次第に
その勢力下に入った。 後には専らアイヌを呼称する。
② 北海道の古称。
[s9939]
「蝴」 の 熟語
蝴蝶
(コチョウ)
ちょう。
[s9980]
「蟋」 の 熟語
蟋蟀
(シッシュツ)
こおろぎ。
[s9983]
「螽」 の 熟語
螽斯
(シュウシ)
いなご。 きりぎりす、はたおり虫とする説もある。〔『詩経・国風』〕
[s9985]
「蟀」 の 熟語
蟋蟀
(シッシュツ)
こおろぎ。
[s9997]
「蟄」 の 熟語
蟄居
(チッキョ)
交際を避けて家にこもる。 我が国で江戸時代に、武士に課した刑。
啓蟄
(ケイチツ)
冬ごもりの虫が活動を始めるころ。 新暦の3月5日頃。
〔二十四気の一つ。〕
[s9998]
「螳」
、 [s10000]
「蟷」 の 熟語
螳螂
、
蟷螂
(トウロウ)
かまきり。
[s10001]
「蟇」
、 [s10003]
「蟆」 の 熟語
蝦蟇、蝦蟆
(ガマ)
がま。 ひきがえる。
[s10007]
「螺」 の 熟語
螺旋
(ラセン)
にな(
巻き貝の一種
)の殻の線のような、 うずまき状のすじ。 ねじ。
螺髪
(ラハツ)
ちぢれて、になの殻のようにみえる髪。 仏像の髪。
螺鈿
(ラデン)
貝殻の切片を漆器などの面に象嵌し、装飾としたもの。 美しい光沢
がある。
法螺
(ホウラ、ほら)
① ほら貝。 海産の大形の巻き貝の頭部に穴をあけ、吹き鳴らすように
したもので、修験者などが用いる。
②
[国語]
大げさな自慢。 うそ。
[s10009]
「螻」 の 熟語
螻蟻
(ロウギ)
けらやありのように、つまらないもの。
[s10019]
「蟬」 の 熟語
蟬脱
(センダツ)
せみが殻を抜け出るように、旧習や束縛を脱する。
空蟬
(うつせみ)
せみの抜け殻。
[s10024]
「蟠」 の 熟語
蟠踞
(バンキョ)
ある場所を拠りどころとして、勢力をふるう。
[s10034]
「蠊」 の 熟語
蛇蠊
(ダカツ)
へびと、さそりと。 忌み嫌われる人や、物。
[s10035]
「蟻」 の 熟語
蟻附
(ギフ)
ありのようにくっつく。
螻蟻
(ロウギ)
けらやありのように、つまらないもの。
[s10049]
「蠅」 の 熟語
蠅頭
(ヨウトウ)
はえの頭のように、きわめて小さいもの。 〔例:~~の字〕
[s10058]
「蠕」 の 熟語
蠕動
(ゼンドウ)
① 虫がうごめく。 (=蠢[s10062]動 ①)
② 胃や腸が、筋肉の収縮によって、食物を移動させる運動。
[s10062]
「蠢」 の 熟語
蠢動
(シュンドウ)
① 虫がうごめく。
② 取るに足らぬ連中が、騒ぎを起こす。
[s10069]
「蠡」 の 熟語
范蠡
(ハンレイ)
春秋時代、越王・勾踐を輔佐して 呉王・夫差を討ち、
會稽の恥
をすすいだ功臣。
[s10070]
「蠟」 の 熟語
蠟燭
(ロウソク)
糸を芯とし、まわりに厚く蠟をかたまらせ、円筒状にしたもの。 芯に火を
つけると蠟が燃えて、燈火となる。
蠟梅
(ロウバイ)
ロウバイ科ロウバイ属の灌木。 黄梅。 花が半透明で、蝋細工のような
光沢があるところから、吊づけられたという。
[s10076]
「蠱」 の 熟語
蠱惑
(コワク)
まどわす。 たぶらかす。
[s10080]
「蠹」 の 熟語
蠹魚
(トギョ)
しみ。 衣服や書物を食う虫。
[s10102]
「衒」 の 熟語
女衒
(ぜげん)
[国語]
江戸時代、遊女の口入れを業とした人。
[s10108]
「衙」 の 熟語
官衙
(カンガ)
役所。 官庁。
[s10123]
「袁」 の 熟語
袁枚
(エンバイ)
1716~1799、中国・清代の詩人。 随園という園宅を営んだことから、袁随園と呼ばれる。
詩は 格式にとらわれず、自由・率直に表現すべきであるという、性霊説を主張した。
[s10131]
「衽」 の 熟語
被髪左衽
(ヒハツサジン)
髪をみだしたままで冠をつけず、衣服を左前に合わせる。 → 異民族の習慣。
〔『論語・憲問篇』〕
[s10136]
「衷」 の 熟語
苦衷
(クチュウ)
苦しい心の中。 つらさ。
[s10145]
「袈」 の 熟語
袈裟
(ケサ)
僧侶の法衣。
[s10152]
「袒」 の 熟語
左袒
(サタン)
① 左の片肌(かたはだ)をぬぐ。
② 一方を助ける。 味方する。
前漢の重臣・周勃(シュウボツ)が、呂(リョ)氏の乱を平らげようとした時、
呂氏に味方する者は右袒せよ、劉氏(前漢の皇帝)に味方する者は左袒せよ、と
言うと、すべての者が左袒して、乱は治まった という故事による。
(『史記・呂后本紀』)
[s10160]
「袤」 の 熟語
廣袤
(コウボウ)
土地の広さ。 面積。
[s10177]
「裔」 の 熟語
後裔
(コウエイ)
子孫。
[s10184]
「裟」 の 熟語
袈裟
(ケサ)
僧侶の法衣。
[s10198]
「裹」 の 熟語
裹頭
(カトウ)
頭を布で つつむ。
[s10210]
「裴」 の 熟語
裴迪
(ハイテキ)
(716~?) 盛唐の詩人。 王維と唱和した。
[s10229]
「褒」 の 熟語
褒貶
(ホウヘン)
ほめるとけなすと。 〔毀譽~~〕
褒姒
(ホウジ)
周の幽王(在位:BC781~771)の愛妃。 幽王はこの妃を笑わせる
ために、烽火を上げて諸侯を集めることを繰り返したが、外敵が
侵入したとき諸侯が集まらず、王は殺された。
褒美
(ホウビ)
ほめて与えるもの。
[s10231]
「褓」 の 熟語
襁褓
(キョウホウ、キョウホ)
① むつき。 背負いひも。
②
[国語]
おしめ。
[s10246]
「襁」 の 熟語
襁褓
(キョウホウ、キョウホ)
① むつき。 背負いひも。
②
[国語]
おしめ。
[s10251]
「襄」 の 熟語
賴 襄
(ライ ジョウ、らい のぼる)
→賴山陽
。
[s10254]
「褻」 の 熟語
猥褻
(ワイセツ)
みだらで、けがらわしい。
[s10256]
「褸」 の 熟語
襤褸
(ランル)
ぼろのきもの。 ぼろ。
[s10277]
「襦」 の 熟語
襦袢
(ジュバン)
[国語]
からだにじかにつけて着る、短いはだぎ。
ポルトガル語のジバン (gibão) がなまったもの、といわれる。
[s10279]
「襤」 の 熟語
襤褸、襤縷
(ランル)
ぼろのきもの。 ぼろ。
[s10287]
「襲」 の 熟語
襲用
(シュウヨウ)
従来どおり用いる。
[s10290]
「襴」 の 熟語
金襴
(キンラン)
錦の地に金糸で模様を織り出した、豪華な布。
[s10304]
「覈」 の 熟語
硏覈
(ケンカク)
くわしく調べて明らかにする。
[s10305]
「覇」 の 熟語
覇者
(ハシャ)
武力で天下を征服した者。
[s10318]
「覺」 の 熟語
覺醒
(カクセイ)
① 目をさます。
② 迷いからさめる。 自分の非に気がつく。
[s10323]
「覡」 の 熟語
巫覡
(フゲキ)
かんなぎ。 神につかえ、神のお告げをうかがう人。 〔巫は女、
覡は男。〕
[s10329]
「覯」 の 熟語
希覯
、
稀覯
(キコウ)
まれにであう。 めったに見かけない。 〔例:~~書〕
[s10341]
「覿」 の 熟語
覿面
(テキメン)
面と向かう。 まのあたり。 即座。
[s10347]
「觚」 の 熟語
操觚
(ソウコ)
(文字を書くためのふだ(觚)を手に持つことから) 文字を書くこと。
さらに、文筆に従事すること。
[s10357]
「觸」 の 熟語
牴觸
(テイショク)
さしさわる。 法にふれる。
[s10366]
「觴」 の 熟語
羽觴
(ウショウ)
① 羽の形の飾りを付けたさかずき。
② さかずきの美称、あるいは詩語。
濫觴
(ランショウ)
さかずきを浮かべるほどの水量。 ものごとのはじまり。
[s1037*]
「訄」 の 熟語
訄書
(キュウショ)
清末~民国初期の思想家・章炳麟(号:大炎、1868~1936)の著書。 1899年初刊。
中国における思想・学術の変遷や、革新すべき方向などを広範囲に扱った論文集
であるが、この書名には、当時の中国がおかれた状況に即応すべき、やむにやま
れぬ発言であるとの意が示されている。
[s10398]
「訝」 の 熟語
怪訝
(カイガ 、 けげん)
いぶかるさま。 うたがい、あやしむさま。 〔例:~~な顔〕
[s10405]
「訣」 の 熟語
訣別
(ケツベツ)
わかれる。 遠い別れをする。 ながの別れをする。
祕訣
(ヒケツ)
人には知らせない 良い方法。 奥の手。
[s10413]
「詠」 の 熟語
詠草
(エイソウ)
〔国語〕 和歌の草稿。
[s10423]
「詁」 の 熟語
訓詁
(クンコ)
字句の意味を解釈すること。
[s10448]
「詈」 の 熟語
罵詈雜言
(バリゾウゴン)
ののしって、さまざまな悪口を浴びせること。
[s10454]
「詭」 の 熟語
詭計
(キケイ)
人をあざむくはかりごと。 トリック(trick)。
詭辯
(キベン)
① 人をだます言説。
② こじつけの議論。
[s10471]
「詮」 の 熟語
詮索
(センサク)
[国語]
調べもとめる。 たずねもとめる。
[s10475]
「誅」 の 熟語
誅求
(チュウキュウ)
きびしくせめて、税金などを取りたてる。
[s10500]
「讀」 の 熟語
訓讀
(クンドク)
漢文や漢字に日本語をあてて読むこと。
[s10503]
「誣」 の 熟語
誣妄、誣罔
(フモウ)
いつわり しいる。 ないことを あるように言って、いつわる。
[s10509]
「誼」 の 熟語
友誼
(ユウギ)
友だちの間の友情。
[s10516]
「諄」 の 熟語
諄諄
(ジュンジュン)
ていねいに繰り返して教えるさま。
[s10524]
「請」 の 熟語
請負
(うけおい)
〔
国語
〕 ① 引受けること。
② 物品製作、建築、土木などの業務を引受け、契約する。
請託
(セイタク)
内々でたのむ。 情実による特別の計らいを たのむ。
[s10533]
「諂」 の 熟語
諂諛
(テンユ)
こび へつらう。
[s10536]
「誹」 の 熟語
誹謗
(ヒボウ)
そしる。 そしり。
[s10538]
「諒」 の 熟語
諒闇
(リョウアン)
天皇などの崩御により、新帝が喪に服していること。 その期間。
[s10541]
「謂」 の 熟語
所謂
(ショイ、いわゆる)
世間で言うところの。
[s10542]
「諧」 の 熟語
諧謔
(カイギャク)
じょうだん。おどけ。 〔例:~~を弄する〕
[s10543]
「諤」 の 熟語
諤諤
(ガクガク)
遠慮なく直言するさま。
侃侃諤諤
(カンカンガクガク)
強く堂々と直言するさま。
BR>
[s10545]
「諫」 の 熟語
直諫
(チョクカン 、 チョッカン)
相手をはばからず、いさめる。
[s10550]
「謔」 の 熟語
諧謔
(カイギャク)
じょうだん。おどけ。 〔例:~~を弄する〕
[s10553]
「諺」 の 熟語
諺文
(ゲンモン 、 おんもん)
朝鮮の表音文字。 25字からなる。
[s10591]
「謚」 の 熟語
謚号
(シゴウ)
おくり名。 死後におくる名。
[s10569]
「諛」 の 熟語
阿諛
(アユ)
へつらう。 おべっか。 ごますり。
諂諛
(テンユ)
こびへつらう。
[s10600]
「謐」 の 熟語
謐謐
(ヒツヒツ)
ひっそりとして、しずか。
靜謐
(セイヒツ)
しずか。 世の中がおだやかに治まる。
[s10601]
「謗」 の 熟語
誹謗
(ヒボウ)
そしる。 そしり。
[s10605]
「謳」 の 熟語
謳歌
(オウカ)
① 声を合わせてうたう。
② 多くの人が、そろってほめたたえる。
[s10607]
「謦」 の 熟語
謦咳
(ケイガイ)
話したり、笑ったりする。
接
二
謦咳
一
(謦咳に接す)
お目にかかる。 〔人に面会することをへりくだっていう。〕
[s10612]
「謬」 の 熟語
謬論
(ビュウロン)
まちがった議論。 あやまった意見。
[s10617]
「譁」
、[s10618]
「嘩」 の 熟語
喧譁
、
喧嘩
(ケンカ)
① やかましく言いさわぐ。
②
[国語]
言い争い。 いさかい。
[s10622]
「譏」 の 熟語
譏刺
(キシ)
そしる。 そしり。
[s10648]
「譬」 の 熟語
譬喩
(ヒユ)
ものごとの説明に、これとよく似たものを借り、用いること。 たとえ。
[s10649]
「譴」 の 熟語
譴責
(ケンセキ)
① 責め、とがめる。
② 公務員の過失や非行に対する、懲戒処分の一つ。
[s10657]
「讎」、「讐」 の 熟語
恩讎、恩讐
(オンシュウ)
恩とあだ。
仇讐
(キュウシュウ)
あだ。 かたき。 〔連語〕
校讐
(コウシュウ)
書物を比較・対照して、正誤や異同を調べること。
復讐
(フクシュウ)
かたきうち。 しかえし。
[s10661]
「讒」 の 熟語
讒言
(ザンゲン)
人を陥れるために、事実を曲げ、あるいは偽って告げ口する。
讒謗
(ザンボウ)
そしる。 あしざまにいう。
讒謗律
(ザンボウリツ)
明治8年(1875年)に公布された、言論取締法。
[s10663]
「讖」 の 熟語
讖緯
(シンイ)
未来のことや吉凶禍福を予言した言説。 それらの書物を、経書(
經書
)に
対して 緯書という。
[s10685]
「豁」 の 熟語
豁達
(カッタツ)
心が広く、物事にこだわらないさま。 (=闊達)
[s10702]
「豌」 の 熟語
豌豆
(エンドウ)
えんどうまめ。
[s10704]
「豎」 の 熟語
二豎
(ニジュ)
病魔や病気のたとえ。〔『春秋左史伝』晉・景公の故事から。〕
[s10731]
「豺」 の 熟語
豺狼
(サイロウ)
山犬や狼のように、貪欲でむごい権力者。
[s10735]
「貂」 の 熟語
貂裘
(チョウキュウ)
小型哺乳動物 「てん」 の皮で作ったころも。 皮ごろもとしては
高級品。
[s10779]
「貶」 の 熟語
貶謫
(ヘンタク)
官位を下げて遠方に追放する。
[s10790]
「貳」 の 熟語
貳臣
(ジシン)
二朝に仕える臣。
[s10803]
「賂」 の 熟語
賄賂
(ワイロ)
利益を得る目的で、金品を贈ること。 その金品。
[s10804]
「賄」 の 熟語
賄賂
(ワイロ)
利益を得る目的で、金品を贈ること。 その金品。
[s10818]
「賤」 の 熟語
貴賤
(キセン)
① 身分の高いと低いと。
② あらゆる階級の人々。
[s10826]
「賦」 の 熟語
詩賦
(シフ)
詩と賦。 (ともに中国の韻文)
[s10837]
「賴」 の 熟語
賴山陽
(ライサンヨウ)
1870~1832。 名は襄(のぼる)、字は子成。
江戸時代後期の漢学者・歴史家。 「日本外史」、「日本政記」、
「日本楽府」 などの著がある。
[s10840]
「賽」 の 熟語
賽子
(さいころ)
さいころ。 (=骰子)
[s10846]
「賻」 の 熟語
賻儀
(フギ)
死者をとむらって贈る金品。 香奠。
[s10848]
「贅」 の 熟語
贅言
(ゼイゲン)、
贅語
(ゼイゴ)
むだなことば。 無用の文句。
贅澤
(沢) (ゼイタク)
[国語]
分に過ぎたおごり。
[s10856]
「贏」 の 熟語
贏財
(エイザイ)
ありあまる財産。〔『三國志・諸葛亮傳』〕
[s10865]
「贓」 の 熟語
贓品
(ゾウヒン) 、
贓物
(ゾウブツ)
盗んだ品物。 不正な手段で手に入れた品物。
[s10867]
「贔」 の 熟語
贔屓
(ヒキ)
努力する。
贔屓
(ひいき)
[国語]
目をかけて引き立てる。 後援者。
[s10868]
「贖」 の 熟語
贖罪
(ショクザイ)
① 金品を出して、処罰を免除してもらう。
② 善行を積むことで、罪のつぐないをする。
[s10875]
「赭」 の 熟語
赫赫 、 赫々
(カクカク、カッカク)
① 明らかで、さかんなさま。
② 功吊などが 人にすぐれているさま。
[s10878]
「赭」 の 熟語
赭衣
(シャイ)
罪人の着物。 転じて、罪人。
[s10900]
「趙」 の 熟語
趙宋
(チョウソウ)
宋朝(960~1279)のこと。 王室の姓が趙であるので、南北朝の宋(劉宋)と
区別していう。
[s10902]
「趨」 の 熟語
趨舍
(スウシャ)
進むと、とどまると。
[s10912]
「趺」 の 熟語
結跏趺坐
(ケッカフザ)
座禅をするときの正しいすわり方。 左右の足をたがいに反対のももの上に置いて
くむ。
龜趺
(キフ)
石碑の台石で、亀の形をしたもの。 中国では後漢時代から用い
られているが、わが国では、江戸時代初期から一部の大名家など
で用いられるようになった。
[s10913]
「跏」 の 熟語
結跏趺坐
(ケッカフザ) 、
結跏
(ケッカ)
座禅をするときの正しいすわり方。 左右の足をたがいに反対のももの上に置いて
くむ。
[s10919]
「蹠」 の 熟語
對蹠、対蹠
(タイセキ)
正反対であること。
[s10925]
「跌」 の 熟語
蹉跌
(サテツ)
① つまずく。
② 失敗する。 失敗。
[s10926]
「跛」 の 熟語
跛行
(ハコウ)
片足を引きずって歩く。
[s10928]
「跋」 の 熟語
跋扈
(バッコ)
のさばって、勢力をふるう。
跋渉
(バッショウ)
山を越え 川を渡る。 山野を歩きまわる。
[s10933]
「跪」 の 熟語
跪拝
(キハイ)
ひざまずいて拝む。
[s10945]
「迹」 の 熟語
本地垂迹
(ホンジスイジャク)、
垂迹
(スイジャク)
インドの仏(本地)が、衆生を救うために、神という仮のすがたになって 我が国に
出現した、という信仰。 例えば、天照大神(あまてらすおおみかみ)は 大日如来
の化身であるとする。 これが、神仏習合(神仏混淆)のもとになった。
[s10947]
「踐」 の 熟語
踐祚
(センソ)
天子が位につく。 天皇が皇位を受け継ぐ。
[s10954]
「跼」 の 熟語
跼天蹐地
(キョクテンセキチ)、
跼蹐
(キョクセキ)
身をかがめ、ぬき足さし足をする。 おそれてびくびくする。
[s10980]
「蹂」 の 熟語
蹂躪
(ジュウリン)
ふみにじる。 暴力で侵害する。
[s10993]
「蹇」 の 熟語
『蹇蹇録』
(ケンケンロク)
明治期の政治家・陸奥宗光(1844~1897)の著書。
明治中期における日本の外交戦略につぃて論述。
[s10994]
「蹉」 の 熟語
蹉跌
(サテツ)
① つまずく。
② 失敗する。 失敗。
[s10995]
「蹐」 の 熟語
跼天蹐地
(キョクテンセキチ)、
跼蹐
(キョクセキ)
身をかがめ、ぬき足さし足をする。 おそれてびくびくする。
[s11002]
「蹙」 の 熟語
顰蹙
(ヒンシュク)
まゆをひそめる。顔をしかめる。〔不快の表情 → 例:顰蹙を買う〕
〔『荘子・天運』における西施の故事から〕
[s11005]
「蹤」 の 熟語
蹤跡
(ショウセキ)
① あしあと。 人の行ったあと。
② 人の行ないのあと。 事がらのあと。 事跡。
先蹤
(センショウ)
先例。 前例。
[s11016]
「蹶」 の 熟語
蹶起
(ケッキ)
ふるい立つ。
[s11031]
「躇」 の 熟語
躊躇
(チュウチョ)
ためらう。 ぐずぐずする。〔双声、連語〕
[s11034]
「躅」 の 熟語
躑躅
(テキチョク)
① 足ぶみする。 歩きなやむ。
② つつじ。〔シャクナゲ科の常緑灌木〕
牛や羊がつつじを食べると歩きなやむところから、名づけられた
という。
[s11039]
「躊」 の 熟語
躊躇
(チュウチョ)
ためらう。 ぐずぐずする。〔双声、連語〕
[s11048]
「躑」 の 熟語
躑躅
(テキチョク)
① 足ぶみする。 歩きなやむ。
② つつじ。〔シャクナゲ科の常緑灌木〕
牛や羊がつつじを食べると歩きなやむところから、名づけられた
という。
[s11058]
「躪」 の 熟語
蹂躪
(ジュウリン)
ふみにじる。 暴力で侵害する。
[s11072]
「軀」 の 熟語
微軀
(ビク)
つまらぬ身。 自分を謙遜していう。
[s11078]
「軋」 の 熟語
軋轢
(アツレキ)
いがみ合うこと。 不和。
[s11089]
「轉」 の 熟語
轉機
(テンキ)
ある状態から他の状態に変わる機会。 かわりめ。
轉瞬
(テンシュン)
またたく間。 瞬間。
轉注
(テンチュウ)
漢字の六書の一つ。 ある文字の意味(本義)を、別な意味に
転用・引伸する(転義・引伸義)こと。
轉寫
(テンシャ)
〔国語〕 文章や図画を、他の書物などから 写しとる。
[s11112]
「軾」 の 熟語
蘇軾
(ソショク)
中国・宋代の政治家、文人 。 東坡居士と号した。 (1036~1101)
政争により二度にわたって地方に流され、二度目のとき、都・開封に召喚される
途中で病死した。 「前赤壁賦」 「後赤壁賦」 が有名。
[s11119]
「輓」 の 熟語
輓近
(バンキン)
近ごろ。 最近。
[s11120]
「輔」 の 熟語
輔弼
(ホヒツ)
君主の近くにいて、政治を手助けする。 その任務。
[s11123]
「輜」 の 熟語
輜重
(シチョウ)
① 旅行者の荷物。
② 軍隊の荷物。 軍需品。
[s11137]
「輦」 の 熟語
輦轂
(レンコク)
天子の乗る車。
輦轂下
(レンコクのもと) 、
輦下
(レンカ)
天子の車のもと。 おひざもと。
[s11140]
「輳」 の 熟語
輻輳
(フクソウ)
物事が四方から寄り集まる。
[s11143]
「輻」 の 熟語
輻輳
(フクソウ)
物事が四方から寄り集まる。
[s11148]
「轅」 の 熟語
軒轅
(ケンエン)
黃帝
の名。
[s11152]
「轂」 の 熟語
轂擊
(コクゲキ)
車のこしきとこしきがぶつかり合う。 市街の繁華なさま。
推轂
(スイコク)
車の後押しをするように、人を推薦する。
[s11153]
「輾」 の 熟語
輾轉反側
(テンテンハンソク)
思いなやんで眠られず、何度も寝がえりをうつ。
[s11154]
「輿」 の 熟語
輿地
(ヨチ)
大地。 大地は万物をのせることから。
輿地圖
(ヨチズ)
地図。
輿論
(ヨロン)
世間一般の意見。 (=世論)
權輿
(ケンヨ)
物事の起こり。 物事の始まり。
衡(はかり)を造るには 権(おもり)から始め、車を造るには 輿(物を載せる部分)
から始めるからだという。
神輿
(みこし)
〔
国語
〕 祭礼などに、御神体を載せてかつぐ 屋形(やかた)。
[s11158]
「轆」 の 熟語
轆轤
(ロクロ)
① 滑車と、それに巻きつけた綱により、井戸の水桶を上下させる装置。
② 〔
国語
〕 盤上で回転させることにより、陶磁器や円形の器物を製作
する装置。
轆轆
(ロクロク)
ゴロゴロという、車の音の響き。
[s11161]
「轍」 の 熟語
轍鮒
(テップ)
わだちにできた水たまりにいるふな。 危険が迫っていることや、
困窮していることのたとえ。 〔例:~~の急〕
覆轍
(フクテツ)
ひっくりかえった車のわだち。 失敗の前例。
[s11170]
「轟」 の 熟語
轟然
(ゴウゼン)
はげしく音のひびくさま。
[s11176]
「轢」 の 熟語
轢死
(レキシ)
車にひかれて死ぬ。
軋轢
(アツレキ)
いがみ合うこと。 不和。
[s11178]
「轤」 の 熟語
轆轤
(ロクロ)
① 滑車と、それに巻きつけた綱により、井戸の水桶を上下させる装置。
② 〔
国語
〕 盤上で回転させることにより、陶磁器や円形の器物を製作
する装置。
[s11183]
「辜」 の 熟語
辜負
(コフ)
そむく。
無辜
(ムコ)
① つみがない。 無実の罪。
② つみのない人。 無実の人。
[s11185]
「辭」 の 熟語
辭世
(ジセイ)
① この世を去る。
② 〔
国語
〕 死に臨んで残す詩歌。
辭退
(ジタイ)
① ことわる。
② ことわって、しりぞく。
辭賦
(ジフ)
韻文で、一句の字数に制限のないもの。 抒情的なものを辭(辞)、
叙事的なものを賦と称している。 『楚辭』の流れをくむ。
微辭
(ビジ)
それとなく、批判をほのめかしたことば。
[s11187]
「辣」 の 熟語
辣腕
(ラツワン)
〔
国語
〕 やりすぎるほど、すごいうでまえ。
辛辣
(シンラツ)
てきびしい。
[s11191]
「辱」 の 熟語
辱知
(ジョクチ)
知を辱(かたじけの)うする方。 かたじけなくも自分を知って下さる方。
知人。
[s11197]
「邊」 の 熟語
邊陬
(ヘンスウ)、
邊鄙
(ヘンピ)
かたいなか。辺地。
邊幅
(ヘンプク)
布地のふち。 外見。
〔例:修
二
邊幅
一
(邊幅を修む)、うわべをかざる。〕
無邊
(ムヘン)
広くて限りがない。
[s11203]
「迂」 の 熟語
迂愚
(ウグ)
世事にうとくて、おろか。(多くは、自分を謙遜していう)
[s11232]
「迦」 の 熟語
釋迦
(シャカ)
仏教の始祖。(紀元前5世紀前後のインドの人。)
釋迦牟尼〔Sākyamuni、釋迦族の聖者の意〕の略。
[s11257]
「逅」 の 熟語
邂逅
(カイコウ)
思いがけなく出会う。
[s11278]
「逍」 の 熟語
逍遙
(ショウヨウ)
のんびりぶらつく。(畳韻)
[s11290]
「遞」 の 熟語
遞減
(テイゲン)
段階的に減る。(減らす。)
遞增
(テイゾウ)
段階的に増える。(増やす。)
[s11292]
「逞」 の 熟語
上逞
(フテイ)
自重することなく、勝手にふるまうこと。
[s11337]
「遒」 の 熟語
遒勁
(シュウケイ)
書 ・ 画 ・ 文章などの力強いこと。
[s11346]
「遲」 の 熟語
遲日
(チジツ)
春の日。 春の日の光。
[s11356]
「逼」 の 熟語
逼迫
(ヒッパク)
さしせまる。
[s11359]
「遍」 の 熟語
遍路
(ヘンロ)
〔
国語
〕 祈願のため、弘法大師の修業の跡とされる四国
八十八か所の霊場をめぐること。 また、その人。
[s11372]
「遘」 の 熟語
邂遘
(カイコウ)
思いがけなく出会う。
[s11383]
「逍」 の 熟語
逍遙
(ショウヨウ)
のんびり ぶらつく。(畳韻)
[s11394]
「遯」 の 熟語
遯世
(トンセイ)
世をのがれて かくれ住む。
[s11400]
「遵」 の 熟語
遵守
(ジュンシュ) 、
遵奉
(ジュンポウ)
従い守る。
遵法
(ジュンポウ)
法律や規則に従う。
[s11410]
「邂」 の 熟語
邂遘 、 邂逅
(カイコウ)
思いがけなく出会う。
[s11421]
「邀」 の 熟語
邀擊
(ヨウゲキ)
待ち受けて撃つ。 むかえ撃つ。
[s11422]
「邇」 の 熟語
邇言
(ジゲン)
身近か(通俗的)で、わかりやすいことば。
中国の古典籍に見える俗語を収集し注解した書に、清代の
学者・銭大昭の 『邇言』 がある。
天道遠 人道邇
(テンドウはとおく、ジンドウはちかし)
天の道などを求めるよりも、身近な人の道こそ大切なことである。
〔『春秋左氏伝』 昭公十八年〕
[s11426]
「邈」 の 熟語
茫邈
(ボウバク)
広大で、はるかなさま。
緬邈
(メンバク)
はるかなさま。
[s11430]
「邏」 の 熟語
邏卒
(ラソツ)
見まわりの兵士。
[s11441]
「扈」 の 熟語
扈從
(コジュウ)
天子の乗り物の供をする。(連語)
跋扈
(バッコ)
のさばって、勢力をふるう。
[s11449]
「邯」 の 熟語
邯鄲
(カンタン)
中国の戦国時代の趙の都。〔今の河北省南部の都市〕
[s11468]
「邯」 の 熟語
耶律楚材
(ヤリツソザイ)
(1190~1244) 契丹人で、金に仕えていたが、蒙古に降って、チンギスカン(成吉思汗)
の政治顧問となり、西域遠征にも随行した。 チンギスの死後も、太宗・オゴタイの信任
を受けた。 詩人としてもすぐれ、詩集『湛然居士集』がある。
[s11484]
「鄕」 の 熟語
鄕原
(キョウゲン)
八方美人。 偽善者。
〔例:~~は、徳の賊なり。(『論語・陽貨篇』)〕
[s11492]
「都」 の 熟語
都鄙
(トヒ)
都会と田舎(いなか)。
[s11514]
「鄙」 の 熟語
鄙事
(ヒジ)
いやしい事がら。 つまらぬ仕事。
〔例〕 吾(われ)、若かりしとき 賤(いや)しかりき。 故に ~~に多能なり。
(『論語・子罕篇』)
都鄙
(トヒ)
都会と田舎(いなか)。
邊鄙
(ヘンピ)
かたいなか。辺地。
[s11521]
「鄭」 の 熟語
鄭聲
(テイセイ)、
鄭音
(テイオン)
周代の鄭の国の音楽。 みだらな音楽。
鄭箋
(テイセン)
鄭玄(↓)による『詩経』の注釈。
鄭重
(テイチョウ)
礼式を略さず、手厚く行なうこと。
鄭玄
(テイゲン、ジョウゲン)
(A.D.127~200) 後漢の学者。 字は、康成。 『詩経』、『周礼』、『儀礼』、
『礼記』の注釈がある。
[s11582]
「醐」 の 熟語
醍醐
(ダイゴ)
バターやチーズ〔蒙古語の音訳〕。 転じて、仏の最上の教え。
醍醐天皇
(ダイゴテンノウ)
第六十代天皇(平安時代前期)。 (885~930、在位:897~930)。
人格円満で、「延喜の治」を実現。
後醍醐天皇
(ゴダイゴテンノウ)
第九十六代天皇。 (1288~1339、在位:1318~1339)。
鎌倉幕府の崩壊をうけて、「建武の新政」を実施。
[s11586]
「醍」 の 熟語
醍醐
(ダイゴ)
バターやチーズ(蒙古語の音訳 … 金沢庄三郎 説)。
すなわち、「最上の食物《の意から転じて、仏の最上の教え。
醍醐天皇
(ダイゴテンノウ)
第六十代天皇(平安時代前期)。 (885~930、在位:897~930)。
人格円満で、「延喜の治」を実現。
後醍醐天皇
(ゴダイゴテンノウ)
第九十六代天皇。 (1288~1339、在位:1318~1339)。
鎌倉幕府の崩壊をうけて、「建武の新政」を実施。
[s11587]
「醞」 の 熟語
醞釀
(ウンジョウ)
① 酒をかもす。
② ある状態などを、時間をかけて作り出す。
[s11591
「醫」 の 熟語
『醫心方』
(イシンホウ)
平安時代の学者・丹波康頼が著わした、日本の現存最古の医学書。
[s11593]
「醬」 の 熟語
覆醬
(フウショウ)
書物でしょうゆつぼのふたをする。 重んじられない著述のたとえ。
(多くの場合、自分の著述を謙遜していう。)
[s11605]
「釀」 の 熟語
醞釀
(ウンジョウ)
① 酒をかもす。
② ある状態などを、時間をかけて作り出す。
[s11609]
「醺」 の 熟語
微醺
(ビクン)
少し酒に酔う。 ほろ酔い。
[s11613]
「釁」 の 熟語
瑕釁
(カキン)
きず。 あやまち。 すきま。
[s11617]
「釋」 の 熟語
釋迦
(シャカ) 、
釋尊
(シャクソン)
仏教の始祖。(紀元前5世紀前後のインドの人。)
釋迦牟尼〔Sākyamuni、釋迦族の聖者の意〕の略。
釋氏
(シャクシ)
仏教徒。 僧侶。
釋放
(シャクホウ)
捕虜・囚人などをとき放ち、自由を与える。
釋奠
(セキテン)
供え物をして行なう、周公や孔子のまつり。
[s11628]
「釐」 の 熟語
釐正
(リセイ)
改め正す。
釐毫
(リゴウ)
ごくわずか。 ごくわずかなこと。
[s11672]
「鉞」 の 熟語
斧鉞
(フエツ)
① おのと、まさかり。
② 文の添削。
[s11684]
「鑛」 の 熟語
鑛物
(コウブツ)
(mineral)
地殻の中に含まれる無機物。 多くは、固体である。
[s11703]
「鐵」 の 熟語
鐵拳
(テッケン)
① かたい にぎりこぶし。
② かたいにぎりこぶしで 打つ。 げんこ。 げんこつ。
鐵路
(テツロ)
鉄道線路。
鐵漿
(かね)
〔
国語
〕 昔、結婚した女性が 歯を黒く染めるのに用いた褐色の液。
鉄を 茶の汁や酒に浸して作った。 おはぐろ。
[s11708]
「鈿」 の 熟語
螺鈿
(ラデン)
貝殻の切片を漆器などの面に象嵌し、装飾としたもの。 美しい光沢
がある。
[s11746]
「銓」 の 熟語
銓衡
(センコウ)
人物・才能をはかり調べて適任者を選ぶ。〔詮衡は誤用〕
[s11770]
「銷」 の 熟語
銷遣
(ショウケン)
憂さを晴らす。 憂さ晴らし。 (=消遣)
銷磨
(ショウマ)
すりへる。そこなわれる。
[s11802]
「錯」 の 熟語
錯覺
(サッカク)
外界の事物に対する誤った知覚 〔多くは 視覚、聴覚〕。
錯綜
(サクソウ)
複雑に入りまじる。 こんがらかる。
金錯
(キンサク)
金で象嵌(ゾウガン)すること。 また、その物。
介錯
(かいしゃく)
〔
国語
〕 ① 人に かいぞえして、世話をする。
② 切腹する人の 首を切る。
[s11813]
「錚」 の 熟語
錚錚
(ソウソウ)
① 金属のかたい音のひびき。
② 凡人の中で少しすぐれた者。
③ 〔
国語
〕 すぐれた人物などの、ひときわ目につくさま。
[s11840]
「鍾」 の 熟語
鍾愛
(ショウアイ)
(愛をあつめる意で)その人だけを特別にかわいがる。 非常にかわいがる。
[s11842]
「鍤」 の 熟語
耒鍤
(ライソウ)
すき。(農具)
[s11843]
「鍐」
、 [s11844]
「鑁」 の 熟語
鑁阿寺
(ばんなじ)
栃木県足利市にある、真言宗の寺院。 鎌倉時代初期の建久7(1196)年に創建された
足利氏の氏寺で、境内に足利学校があった。
覺鑁
(かくばん)
平安時代後期の僧で、真言宗・新義派の開祖。
[s11846]
「鍮」 の 熟語
眞(真)鍮
(シンチュウ)
銅と亜鉛の合金。
[s11850]
「鍍」 の 熟語
鍍金
(トキン、めっき)
化学処理により、ある金属の表面に他の金属を薄く付着させること。
[s11873]
「鎭」 の 熟語
鎭壓(圧)
(チンアツ)
おさえつけてしずめる。 威力で暴乱をしずめる。
重鎭
(ジュウチン)
① 重い おさえ。
② 重きをなす人。
[s11886]
「鏖」 の 熟語
鏖殺
(オウサツ)
みなごろしにする。
[s11942]
「鐸」 の 熟語
鐸鈴
(タクレイ)、
檐鐸
(エンタク)
のきに吊るした鈴。 ふうりん。
銅鐸
(ドウタク)
青銅製の大きい鈴。 わが国では、弥生時代の遺跡などからの出土
例が多く、祭祀に用いられたものと考えられている。
木鐸
(ボクタク)
① 木の舌(ゼツ)のついた鈴。 古代中国で、法令を民に示すときに
鳴らした。
② 転じて、世人を教え導く者。 『論語・八佾篇』の「夫子を以て木鐸
と為す」の語に由来する。
[s11960]
「鑠」 の 熟語
矍鑠
(カクシャク)
年老いて元気なさま。 〔『後漢書・馬援傳』から〕
[s11977]
「鑰」 の 熟語
祕鑰
(ヒヤク)
秘密を解くかぎ。
[s11986]
「鑾」 の 熟語
鑾輿
(ランヨ)
天子の乗る馬車。
[s11988]
「鑿」 の 熟語
開鑿
(カイサク)
山野や地中を切り開いて、道路や運河を通ずること。
穿鑿
(センサク)
根ほり葉ほり調べる。
[s11990]
「肆」 の 熟語
書肆
(ショシ)
書店。
[s12014]
「關」 の 熟語
關鍵
(カンケン)、
關鑰
(カンヤク)
① かんぬきと、かぎ。
② 物事を深く理解するうえで、最もかんじんなこと。
關雎
(カンショ)
周王がよい配偶者を得るようにと、臣下がことほいだ詩。
『詩経』 の冒頭にある。
關與
(カンヨ)
関係する。
[s12022]
「閱」 の 熟語
檢閱
(ケンエツ)
① しらべる。 検査する。
② 出版物等の内容を政府機関が審査し、不適当なものの発表・公開を禁止すること。
閱歷
(エツレキ)
① 過ぎ去る。 経過する。
② 過ぎ去った事がら。
[s12026]
「閼」 の 熟語
閼伽
(アカ)
仏に供える水。 梵語 arghya の音訳。
[s12027]
「閻」 の 熟語
閻浮
(エンブ)
① けがれ。
② 閻浮提のこと。
閻浮提
(エンブダイ)
人間界。 けがれた世界。
閻魔
(エンマ)
人の生前の罪を判定する、地獄の大王。 梵語 Yamarãja の音訳。
閻若璩
(エンジャクキョ)
中国・清代の考証学者 (1636~1704)。 『古文尚書疏證』の著がある。
[s12029]
「閹」 の 熟語
閹官
(エンカン)
去勢されて宮中に仕える男。 〔=宦官〕
[s12036]
「闊」 の 熟語
闊歩
(カッポ)
大またで歩く。 自由に行動する。
[s12042]
「闍」 の 熟語
阿闍梨
(アジャリ)
上位の僧の称号。 (梵語の音訳)
[s12043]
「闌」 の 熟語
闌干
(ランカン)
① てすり。(=欄干)
② 涙が流れるさま。 〔例〕 玉容 寂寞として 涙 ~~。(白居易「長恨歌」)
[s12048]
「闔」 の 熟語
闔郡
(コウグン) 、
闔邑
(コウシ)、
闔船
(コウセン)
郡じゅう、 村じゅう、 船じゅう。
闔閭
(コウリョ) 、
闔廬
(コウロ)
春秋時代の呉の王(BC.515~496 在位)。 兵法家の孫武を将軍
としたことで、西方の強国・楚を攻撃、北方の斉や晋にも勢威を
示した。(『史記・孫子呉起列伝』)
… この孫武を兵書『孫子』の著者とする説があるが、他方、戦国
時代の孫臏(孫武の子孫)を著者とする説もあり、確定しない。
[s12049]
「闖」 の 熟語
闖王
(チンオウ)
明末の流族・李自成は、西安に拠って大勢力となり、闖王と称した。
彼はその後、北京を陥れて明朝を滅ぼしたが(1644年)、まもなく
南下してきた清軍に敗れた。
闖入
(チンニュウ)
不意に入りこむ。
[s12050]
「闐」 の 熟語
喧闐
(ケンテン)
かまびすしいさま。 そうぞうしいさま。
于闐
(ウテン)
漢代、西域の通商路に存在したオアシス国家。 現在の中国 新疆
ウィグル自治区 ホータン(和田)市。
[s12057]
「闥」 の 熟語
排
レ
闥
(タツをハイす)
門をおし開く。 (王安石の詩『湖陰の壁に書す』(七言絶句)から)
[s12058]
「闢」 の 熟語
開闢
(カイビャク)
天地の開けはじめ。 世界の始まり。
[s12060]
「阜」 の 熟語
曲阜
(キョクフ)
中国・山東省にある、孔子(BC.552~479)の生地。 孔子廟がある。
[s12063]
「阡」 の 熟語
阡陌
(センパク)
田畑の間のたてよこの道。
[s12083]
「陌」 の 熟語
阡陌
(センパク)
田畑の間のたてよこの道。
[s12084]
「陋」 の 熟語
陋屋
(ロウオク)
① せまくて、むさくるしい家。
② 自分の家の謙称。
陋巷
(ロウコウ)
せまい街路。 路地裏。 貧民街。
陋習
(ロウシュウ)
わるい習慣。 悪風。
固陋
(コロウ)
孤独でかたくななこと。
[s12088]
「陷」 の 熟語
陷穽
(カンセイ)
落とし穴。
[s12114]
「陬」 の 熟語
邊陬
(ヘンスウ)
かたいなか。 辺地。
[s12121]
「隆」 の 熟語
隆起
(リュウキ)
地盤変動によって、土地が高くもちあがる。 〔←→沈下〕
隆盛
(リュウセイ)
勢いがさかんで、栄える。
[s12138]
「隕」 の 熟語
隕石
(インセキ)
流星が 地上に落下したもの。
[s12141]
「隗」 の 熟語
先從
レ
隗始
(まず カイよりはじめよ)
① 賢者を招くには、まず自分のようなさほどでもない者を優遇せよ。
(『戦国策』 にみえる、春秋戦国時代の人・郭隗のことば。)
② 〔
国語
〕 物事を自分 (言い出した人) から始める。(① の誤用)
[s12149]
「隱」 の 熟語
隱逸
(インイツ)
世を避けて、かくれる。 その人。
市隱
(シイン)
人徳や非凡さが目立たぬように、市中にかくれ住む人。
[s12160]
「隧」 の 熟語
隧道
(スイドウ、ズイドウ)
道路・鉄道・水路などを通すために、地中を掘削して設けた空間。 トンネル(tunnel)。
[s12166]
「隴」 の 熟語
隴畝
(ロウホ)
はたけ。
得
レ
隴望
レ
蜀
(ロウをえてショクをのぞむ)
隴の地を手に入れると、その南に続く蜀の地も欲しくなる。
人の欲望の限りないことのたとえ。 〔『後漢書・岑彭伝』の
記事から〕
[s12196]
「雜」 の 熟語
雜言
(ザツゲン 、 ぞうごん)
① (ザツゲン) 雑談。 よもやま話。
② (ぞうごん) 〔
国語
〕 種々の悪口。
[s12201]
「雕」 の 熟語
雕琢
(チョウタク)
① 玉にほりものをし、みがいて、りっぱに仕上げる。
② 詩や文章を、念入りに仕上げる。
雕蟲
(チョウチュウ)
虫を彫刻するように、文章の細かな字句をかざる。 小細工。
[s12209]
「舊」 の 熟語
舊套
(キュウトウ)
古い形式。 ありきたりのやり方。
舊廬
(キュウロ)
昔のままの、小さな家。
舊臘
(キュウロウ)
去年のくれ。 去年の十二月。
[s12212]
「瞿」 の 熟語
瞿曇
(クドン)
釈迦の姓〔梵語 gautama の音訳〕。 転じて、仏、仏教をいう。
[s12219]
「雙」 の 熟語
雙聲
(ソウセイ)
二字の語において、それぞれの字のはじめの子音が同じである
こと。 この雙聲(双声)の語では、文字の意味よりも二字の発音
の結合がものごとの状態を表現する。 参考:
→ 疊韻
〔雙聲の語の例〕 參差、悽愴、淋漓、玲瓏、磊落、陸離、髣髴。
雙璧
(ソウヘキ)
二つならんで、優劣なく、共にすぐれた人や物。
[s12228]
「雪」 の 熟語
雪冤
(セツエン)
無実の罪をすすぎ、潔白であることを示す。 青天白日の身となる。
[s12239]
「零」 の 熟語
零本
(レイホン)
全集・叢書など まとまりのある本のうちの、一部分。 =端本(はほん)。
零落
(レイラク)
落ちぶれる。
[s12241]
「霄」 の 熟語
霄壤
(ショウジョウ)
天と地。 非常に大きなへだたり。 (例:~~の差)
雲霄
(ウンショウ)
大空。
[s12247]
「靈」 の 熟語
靈驗
(レイケン)
(祈願をこめたことに対する) 神佛の不思議なしるし ・ ききめ。
靈臺
(レイダイ)、
靈府
(レイフ)
たましいのあるところ。 心。
英靈
(エイレイ)
① すぐれた霊気。 すぐれた霊気を備えた人物。 すぐれた人物。
〔例:~~盡く來歸す (王維 『送別』)〕
② 〔
国語
〕 戦死者の霊に対する敬称。
[s12251]
「霍」 の 熟語
霍亂
(カクラン)
盛夏の頃に急に下痢したりする病気。 〔例:鬼の~~〕
霍去病
(カクキョヘイ)
漢の武帝の時の将軍 (BC.146~117)。 匈奴と戦って大勝し、
その勢力を弱体化させた。
[s12253]
「霓」 の 熟語
霓裳
(ゲイショウ)
にじのように美しいもすそ。
[s12273]
「霹」 の 熟語
霹靂
(ヘキレキ)
はげしく鳴るかみなり。〔例:青天の~~〕
[s12279]
「靆」 の 熟語
靉靆
(アイタイ)
雲のたなびくさま。
[s12280]
「靂」 の 熟語
霹靂
(ヘキレキ)
はげしく鳴るかみなり。〔例:青天の~~〕
[s12282]
「靉」 の 熟語
靉靆
(アイタイ)
雲のたなびくさま。
[s12289]
「靑」 の 熟語
靑鞜
(セイトウ)
明治44(1911)年に、平塚らいてう(雷鳥)の首唱で 若い女性達の手によって
創刊された、女性解放運動の機関誌。 大正5(1916)年 終刊。
英国で進歩的女性を呼ぶのに用いられた「blue-stocking」の、森鴎外による訳語
であるという。
踏靑
(トウセイ)
青草をふむ、すなわち 春に郊外に出歩くこと。 屋外に出る機会の少なかった
中国旧社会の女性達にとっては 大きな楽しみであった。
[s12292]
「靜」 の 熟語
靜謐
(セイヒツ)
しずか。 世の中がおだやかに治まる。
[s12297]
「靡」 の 熟語
風靡
(フウビ)
風が草木をなびかすように、なびかせ従わせること。
淫靡
(インビ)
みだら で、華美なこと。
[s12305]
「勒」 の 熟語
彌勒
(ミロク)
釋迦入滅後に出現し、衆生を導くとされる佛。
[s12323]
「鞅」 の 熟語
鞅鞅
(オウオウ)
心にみたされないものがあって、楽しまぬさま。 (=怏怏)
鞅掌
(オウショウ)
① 忙しく仕事をする。
② つかさどる。 受けもつ。
商鞅
(ショウオウ)
中国・戦国時代の秦の政治家(?~BC.338)。 諸制度の改革により
秦を富強にしたが、政敵の讒言により刑死した。
[s12324]
「靼」 の 熟語
韃靼
(ダッタン)
① 古代から中国北部で活動していた、蒙古系遊牧民族の一部族。
タタル、タタール。
② 蒙古系民族の総称。
[s12330]
「靺」 の 熟語
靺鞨
(マッカツ)
中国の古代、東北部の松花江流域にいたツングース民族。 唐の則天武后
(在位:684~704 実験把握)のとき、
渤海
国を建てた。
[s12336]
「鞏」 の 熟語
鞏固
(キョウコ)
かたくて動かない。
[s12342]
「鞘」 の 熟語
鞘堂
(さやドウ)
〔
国語
〕 風雨を防ぎ、社殿や仏堂を保護するため、さらに外におおい
かぶせた堂(建築物)。 外囲い。
[s12347]
「鞠」 の 熟語
鞠躬
(キッキュウ)、
鞠躬如
(キッキュウジョ)
つつしみぶかいさま。 〔双声の語〕
蹴鞠
(シュウキク)
けまり。
[s12350]
「鞜」 の 熟語
踏靑
(トウセイ)
青草をふむ、すなわち 春に郊外に出歩くこと。 屋外に出る機会の少なかった
中国旧社会の女性達にとっては 大きな楽しみであった。
靑鞜
(セイトウ)
明治44(1911)年に、平塚らいてう(雷鳥)の首唱で 若い女性達の手によって
創刊された、女性解放運動の機関誌。 大正5(1916)年 終刊。
英国で進歩的女性を呼ぶのに用いられた「blue-stocking」の、森鴎外による訳語
であるという。
[s12353]
「鞨」 の 熟語
靺鞨
(マッカツ)
中国の古代、東北部の松花江流域にいたツングース民族。 唐の則天武后
(在位:684~704 実験把握)のとき、渤海国を建てた。
[s12357]
「鞦」 の 熟語
鞦韆
(シュウセン)
ぶらんこ。
[s12361]
「鞭」 の 熟語
鞭韃
(ベンタツ)
むちうつ。 転じて、はげます。
敎鞭
(キョウベン)
教師が教授するものを指し示すために持つ、むち (細い棒)。
[s12373]
「韃」 の 熟語
鞭韃
(ベンタツ)
むちうつ。 転じて、はげます。
[s12378]
「韆」 の 熟語
鞦韆
(シュウセン)
ぶらんこ。
[s12385]
「韋」 の 熟語
韋編
(イヘン)
竹簡をなめしがわでとじた書物。〔例:~~三たび絶つ〕
[s12404]
「韞」 の 熟語
韞匵
(ウントク)
はこの中にしまっておく。
〔例〕
「斯(ここ)に美玉有り。匵(はこ)に韞(おさ)めて蔵せんか、
善賈を求めて沽(う)らんか。」 『論語・子罕篇』
[s12409]
「韜」 の 熟語
韜晦
(トウカイ)
才能 ・ 学問をつつみかくす。
六韜三略
(リクトウサンリャク)
兵法書の 『六韜』 と 『三略』。 転じて我が国では、虎の巻 ・秘訣 ・ 極意
などの意味に用いられる。
[s12430]
「竟」 の 熟語
畢竟
(ヒッキョウ)
つまり。 結局。
[s12432]
「韶」 の 熟語
聞
レ
韶三月、不
レ
知
二
肉味
一
。
(ショウをきくことサンゲツ、にくのあじわいをしらず)
古代の聖天子・舜が作った音楽「韶」に関する、孔子のことば。〔『論語・述而篇』〕
[s12455]
「碩」 の 熟語
碩學
(セキガク)
大学者。
碩鼠
(セキソ)
大きなねずみ。 〔例〕 碩鼠 碩鼠、我が黍を食うなかれ。(『詩経・魏風』)
[s12462]
「頤」 の 熟語
頤使
(イシ)
人をあごで使う。
解頤
(カイイ)
おとがいをとく。 おおわらいする。 人を感服させる。
[s12496]
「顯」 の 熟語
顯官
(ケンカン) 、
顯職
(ケンショク)
高い地位の官職。 その官職にある人。
顯現
(ケンゲン)
あきらかにあらわす / あらわれる。
[s12503]
「類」 の 熟語
類書
(ルイショ)
① 体系的分類による項目で構成された百科事典。 各項目には、古今の
書籍から、関係する故事や詩文が摘録されている。
中国の各時代に編集された類書として、次のようなものがある。
(唐) 『北堂書鈔』 『芸文類聚』 『初学記』 『白氏六帖』、
(宋) 『太平広記』 『太平御覧』 『冊府元亀』 『玉海』、
(明) 『永楽大典』、 (清) 『淵鑑類函』 『古今図書集成』。
② 〔
国語
〕 同じ種類の書物。 内容や書名が似通った書物。
[s12508]
「顚」 の 熟語
顚狂
(テンキョウ)
きちがい。 また、挙動が軽はずみで、きちがいじみていること。
顚倒夢想
(テンドウムソウ)
正しくものを見ることができない、という迷い。 〔『般若心経』 中
の語。 梵語 viparyasa の訳。〕
顚沛
(テンパイ)
① つまづき倒れる。
② とっさの間。 ちょっとの間。
〔例:顚沛にも必ず是(仁)に於いてす。(『論語・里仁』)〕
[s12516]
「顰」 の 熟語
顰蹙
(ヒンシュク)
まゆをひそめる。顔をしかめる。〔不快の表情 → 例:顰蹙を買う〕
〔『荘子・天運』における西施の故事から〕
傚
レ
顰
(ひそみにならう)
人のまねをする。 〔上記の故事から〕
[s12517]
「顱」 の 熟語
顱頂骨
(ロチョウコツ)
脳を包んでいる頭蓋骨の、上方の中心をなす部分。
[s12535]
「颶」 の 熟語
颶風
(グフウ)
暴風。 強風。
[s12542]
「飄」 の 熟語
飄逸
(ヒョウイツ)
世間を気にせず、のんきなさま。
飄然
(ヒョウゼン)
ぶらりと。 一所にとどまらず、さまようさま。
[s12558]
「飧」 の 熟語
盤中飧
(バンチュウのソン)
さらに盛った食物。
〔例〕 誰知盤中飧、粒粒皆辛苦。 (誰か知らん盤中の飧、粒粒皆辛苦なるを。)
(唐・李紳の五言絶句 『憫農』(農を あわれむ))
[s12566]
「飩」 の 熟語
饂飩
(うどん)
〔
国語
〕小麦粉を水でこねて薄くのばし、細く ひも状に切った食品。
[s12580]
「餃」 の 熟語
餃子
(コウシ)
ぎょうざ。
[s12609]
「館」 の 熟語
館娃宮
(カンアイキュウ)
中国の春秋時代、呉王・夫差が美人西施のために建てた宮殿。
捐館
(エンカン)
やかたをすてる、すなわち、死ぬこと。
[s12622]
「餮」 の 熟語
饕餮
(トウテツ)
古代中国の青銅器の文様に表された悪獣。
[s12624]
「饂」 の 熟語
饂飩
(うどん)
〔
国語
〕小麦粉を水でこねて薄くのばし、細く ひも状に切った食品。
[s12627]
「餼」 の 熟語
餼羊
(キヨウ)
いけにえの羊。
告朔餼羊
(コクサクのキヨウ)
告朔の儀式に供える、いけにえの羊。 孔子のとき、告朔の儀式は
既にすたれていたが、羊を供える習慣は残っていた。 弟子の子貢
は形式のみで内容のない習慣はやめるべきであると主張したが、
孔子は、形式を残すことでその精神をよみがえらせることができる、
と説いた。 (『論語・八佾篇』)
[s12634]
「饉」 の 熟語
饑饉
(キキン)
農作物の実りが悪くて食物が欠乏し、人々が飢え苦しむこと。
[s12636]
「饅」 の 熟語
饅頭
(マンジュウ、マントウ)
円形の、蒸したもち菓子。 頭(ジュウ)は、唐音。
[s12640]
「饑」 の 熟語
饑饉
(キキン)
農作物の実りが悪くて食物が欠乏し、人々が飢え苦しむこと。
[s12643]
「饒」 の 熟語
饒舌
(ジョウゼツ)
おしゃべり。 多弁。
沃饒
(ヨクジョウ)
地がよく肥え、作物が多くとれること。
[s12652]
「饕」 の 熟語
饕餮
(トウテツ)
古代中国の青銅器の文様に見られる怪奇な霊獣。 祭器としての神聖さを
表わすものとされる。
[s12668]
「馥」 の 熟語
馥郁
(フクイク)
よい香りのたちこめるさま。
[s12670]
「馨」 の 熟語
寧馨兒
(ネイケイジ)
すぐれた好いこども。 (他人のこどもをほめる語)
[s12677]
「馳」 の 熟語
馳驅
(チク)
馬や馬車を走らせること。
馳走
(チソウ)
〔
国語
〕 ① 飲食物でもてなす。
② おいしい食物。
[s12692]
「駕」 の 熟語
凌駕
(リョウガ)
他をしのいで、上に出る。
[s12698]
「駝」 の 熟語
駝鳥
(ダチョウ)
だちょう。〔=鴕鳥〕
駱駝
(ラクダ)
らくだ。
[s12700]
「駘」 の 熟語
駘蕩
(タイトウ)
のびのびしたさま。 のどかなさま。〔例:春風~~〕
[s12703]
「駑」 の 熟語
駑馬
(ドバ)
のろい馬。
[s12708]
「駭」 の 熟語
震駭
(シンガイ)
ふるえあがるほどに、おそれおどろく。
[s12714]
「駱」 の 熟語
駱駝
(ラクダ)
らくだ。
[s12732]
「驗」 の 熟語
靈驗
(レイケン)
(祈願をこめたことに対する) 神仏の不思議なしるし ・ ききめ。
[s12736]
「騷」 の 熟語
騷擾
(ソウジョウ)
さわぎで、秩序が乱されること。 動乱で、政治体制などが安定
しないこと。
騷客
(ソウカク) 、
騷人
(ソウジン)
詩人。
喧騷
(ケンソウ)
やかましく さわぐこと。 さわがしいこと。
[s12739]
「駢」 の 熟語
駢儷
(ベンレイ)
対句を用い、音調を整え、故事を多く引用した文体。
[s12755]
「騫」 の 熟語
騫驢
(ケンロ)
足なえのろば。 そのように、力の衰えた馬。
張
騫
(チョウケン)
漢の武帝の命で大月氏のもとに使いし、西域に関する知識を
もたらした人。
[s12762]
「騰」 の 熟語
騰貴
(トウキ)
物価があがる。
[s12780]
「驕」 の 熟語
驕奢
(キョウシャ)
心がおごって、ぜいたくをする。 衣服・家屋・飲食・交際などに
おごること。
驕慢
(キョウマン)
おごりたかぶって、人をあなどる。
[s12781]
「驍」 の 熟語
驍將
(ギョウショウ)
強くて勇気のある大将。
[s12788]
「驟」 の 熟語
驟雨
(シュウウ)
にわか雨。 夕立。 〔例〕 ~~は日を終へず。 (『老子』)
歩驟
(ホシュウ)
物事の進み具合。
[s12791]
「驥」 の 熟語
驥足
(キソク)
駿馬の足。 転じて、すぐれた才能。 〔例 : ~~を申(の)ばす〕
驥尾
(キビ)
駿馬のしり。 転じて、すぐれた先輩のうしろ。 〔例 : ~~に付す〕
[s12796]
「驪」 の 熟語
驪姫
(リキ)
中国の春秋時代、異民族・驪戎のむすめ。 晋の献公が驪戎を征伐
したとき、美しさに惹かれて連れ帰り、後宮に入れて寵愛した。
[s12808]
「骸」 の 熟語
骸骨
(ガイコツ)
① 肉が落ちて骨だけになった死体。 しかばね。
② からだ (身体)。
乞
レ
骸骨
(ガイコツをこう)
君主に捧げた身体を乞い受ける。 辞職を願い出る。(上記 ② の意味での用法)
形骸
(ケイガイ)
① からだ。 身体。
② 建築物などの骨組み。中身(内容)の無いもの。
[s12814]
「髀」 の 熟語
髀肉
(ヒニク)
ももの肉。
髀肉之嘆
(ヒニクのタン)
三国時代の蜀の劉備が、久しく馬に乗らなかったため、内ももの
肉が増したと嘆いたこと。 手腕を発揮する機会がないことの嘆き。
『周髀算經』
(シュウヒサンケイ) 、
『周髀』
(シュウヒ)
中国古代の数学書。 主に、天文学や測量に関する問題を扱っている。
[s12819]
「髓」 の 熟語
神髓
(シンズイ)
その道の奥義、蘊奥。
[s12823]
「髏」 の 熟語
髑髏
(ドクロウ、ドクロ)
されこうべ。 肉が落ちて骨だけになった首。
[s12828]
「髑」 の 熟語
髑髏
(ドクロウ、ドクロ)
されこうべ。 肉が落ちて骨だけになった首。
[s12846]
「髣」 の 熟語
髣髴
(ホウフツ)
① よく似ている。 ② ぼんやりしていて見分けがつかない。
〔例 : 水天~~〕 (=彷彿)
[s12852]
「髴」 の 熟語
髣髴
(ホウフツ)
① よく似ている。 ② ぼんやりしていて見分けがつかない。
〔例 : 水天~~〕 (=彷彿)
[s12871]
「鬘」 の 熟語
鬘物
(かずらもの)
能楽の曲目のうち、シテ(主人公)が女性であるもの。 演者が女性に扮する
ときは、頭を鬘(かずら)で包むことから。
華鬘
(ケマン)
① 天人が髪につけている、美しい飾り。
② 仏像の上部や周囲に添えられた、造花による装飾品。
[s12873]
「鬚」 の 熟語
鬚髭
(シュシ)
くちひげ (あごひげと鼻の下のひげ)。
[s12875]
「鬟」 の 熟語
雲鬟
(ウンカン)
婦人のふさふさしたまげ。
[s12876]
「鬢」 の 熟語
鬢絲
(ビンシ)
白くなった、耳ぎわの髪の毛。
[s12885]
「鬩」 の 熟語
兄弟鬩
二
于牆
一
(キョウダイ かきにせめぐ)
兄弟の間で、騒ぎたてて争う。 うちわもめ。 兄弟げんか。
〔出典は、『詩経・常棣』〕
[s12911]
「魄」 の 熟語
落魄
(ラクハク)
おちぶれる。
[s12912]
「魃」 の 熟語
旱魃
(カンバツ)
ひでり。
[s12913]
「魅」 の 熟語
魑魅
(チミ)
山や沼にいて人を迷わせる化け物。 〔~~魍魎〕
[s12919]
「魏」 の 熟語
魏徴
(ギチョウ)
唐朝草創期の功臣(580~643)。 『唐詩選』の最初に置かれた、
「述懐」の詩(五言古詩)で知られる。
魏武
(ギブ)
三国時代の魏の武帝。 すなわち、曹操 (155~220)。
[s12921]
「魍」 の 熟語
魍魎
(モウリョウ)
山や沼にいて人を迷わせる化け物。 〔魑魅~~〕
[s12922]
「魎」 の 熟語
魍魎
(モウリョウ)
山や沼にいて人を迷わせる化け物。 〔魑魅~~〕
[s12923]
「魑」 の 熟語
魑魅
(チミ)
山や沼にいて人を迷わせる化け物。 〔~~魍魎〕
[s12948]
「鮒」 の 熟語
轍鮒
(テップ)
わだちにできた水たまりにいるふな。 危険が迫っていることや、
困窮していることのたとえ。 〔例:~~の急〕
[s12952]
「鮑」 の 熟語
鮑叔牙
(ホウシュクガ)
春秋時代の斉の大夫。 「管鮑の交わり」で知られる親友の
管仲を主君の桓公に推薦し、斉の覇業を達成させた。
[s13054]
「鰥」 の 熟語
鰥寡孤獨
(カンカコドク)
妻のない男と、夫のない女と、親をなくした子と、子のない年より。
世に頼るところのない人々。 『孟子・梁惠王篇』から出た語。
鰥嫠
(カンリ)
妻のない男と、夫のない女。
[s13093]
「鱗」 の 熟語
魚鱗圖冊
(ギョリンズサツ)
土地台帳。 農地の地図の図形がうろこのようであったから。
[s13130]
「鳰」 の 熟語
鳰海
(におのうみ)
琵琶湖の別名。 かつて 鳰(にお=かいつぶり)が多く生息していたという。
[s13131]
「鳶」 の 熟語
紙鳶
(シエン)
たこ。 (凧)
[s13133]
「鳳」 の 熟語
鳳凰
(ホウオウ)
聖王の世に現れるという、想像上の瑞鳥。
鳳闕
(ホウケツ)
漢代の宮門の名。 転じて、宮門をいい、宮城そのものをさすこと
もある。
鳳聲
(ホウセイ)
伝言。 他人に伝言を頼むときの敬語。 〔=鶴聲〕
[s13135]
「鴉」 の 熟語
鴉片
(アヘン)
アヘン。 (=阿片)
英語 opium の音訳。
[s13139]
「鴂」、 「鴃」 の 熟語
鴃舌
(ゲキゼツ)
もずの鳴き声のように、意味のわからない外国人のことば。
〔例:南蠻~~之人 (『孟子・滕文公』)〕
[s13142]
「鴆」 の 熟語
鴆毒
(チンドク)
毒鳥・鴆の羽根を酒にひたして得た毒物。
[s13147]
「鴛」 の 熟語
鴛鴦
(エンオウ)
おしどり。
[s13149]
「鴦」 の 熟語
鴛鴦
(エンオウ)
おしどり。
[s13153]
「鴣」 の 熟語
鷓鴣
(シャコ)
中国南部に棲息する、鳩くらいの大きさの鳥。 灰褐色で、胸に
白い斑点がある。
〔例:ただ~~の飛ぶ有るのみ。 (李白 『越中覧古』)〕
[s13154]
「鴟」 の 熟語
鴟尾
(シビ)
宮殿 ・ 城楼などの棟の両端に置く飾り瓦。 「しゃちほこ」、
「おにがわら」の類。
[s13157]
「鴕」 の 熟語
鴕鳥
(ダチョウ)
だちょう。 (= 駝鳥)
[s13160]
「鴒」 の 熟語
鶺鴒
(セキレイ)
雀や燕に似た 小鳥。 背は 灰色や黒で、腹は白色。 主に 水辺に棲み、
地上では 長い尾を上下する習性がある。
[s13166]
「鴻」 の 熟語
鴻雁
(コウガン)
大きな雁(かり)。
鴻基
(コウキ)
帝王の大業の基礎。
鴻業
(コウギョウ)
帝王の大業。
鴻儒
(コウジュ)
大学者。
鴻爪
(コウソウ)、
雪泥鴻爪
(セツデイコウソウ)
雪泥の上に残った鴻の足あと。 そのように、人間の行なうことは 一時的で、はかない。
鴻臚
(コウロ)
唐代、外国に関する業務をつかさどった官庁。
[s13186]
「鵝」
、 [s13187]
「鵞」 の 熟語
天鵝絨
、
天鵞絨
ビロード。 絹 ・ 綿 ・ 毛などを材料とし、起毛させて、柔らかく滑らかにした
織物。 ポルトガル語 「vellude」 (スペイン語も同形) の中国語訳から。
[s13189]
「鵑」 の 熟語
杜鵑
(トケン)
ほととぎす。
杜鵑花
(トケンカ)
さつき (つつじの一種)。
[s13192]
「鵠」 の 熟語
鵠的
(コクテキ)
弓の的の中心。
正鵠
(セイコク。 慣用的に「セイコウ」とも読まれる。)
① 弓の的の中心 (=鵠的)。
② 物事の要点。 急所。
[s13210]
「鷄」
、 [s13211]
「雞」の 熟語
鷄口
、
雞口
(ケイコウ)
小さな団体のかしら。
鷄肋
、
雞肋
(ケイロク)
食べられるほどの肉もついていない、にわとりのあばらぼね。
そのように、役には立たないが捨てるには惜しいもの。
[s13221]
「鶉」 の 熟語
鶉衣
(ジュンイ)
みすぼらしい着物。
『鶉衣』
(うずらごろも)
江戸時代中期の俳人・横井也有(1702~1783)の 俳文集。
[s13231]
「鵡」 の 熟語
鸚鵡
(オウム)
おうむ。
[s13236]
「鶚」 の 熟語
劉鶚
(リュウガク)
(1857~1909)
清末の学者、文人。 号は、鉄雲。 甲骨文字研究の先駆者として『鉄雲蔵亀』を
著わし、また、時弊を批判した小説『老残遊記』によっても知られる。
[s13267]
「鶺」 の 熟語
鶺鴒
(セキレイ)
雀や燕に似た 小鳥。 背は 灰色や黒で、腹は白色。 主に 水辺に棲み、
地上では 長い尾を上下する習性がある。
[s13282]
「鷓」 の 熟語
鷓鴣
(シャコ)
中国南部に棲息する、鳩くらいの大きさの鳥。 灰褐色で、胸に
白い斑点がある。
〔例:ただ~~の飛ぶ有るのみ。 (李白 『越中覧古』)〕
[s13287]
「鷸」 の 熟語
鷸冠
(イツカン)
古代中国の官制で、鷸(しぎ)の羽でかざった冠をつけたとされることから、
天文をつかさどる官吏。
鷸蚌之爭
(イツボウのあらそい)
鷸(しぎ)と蚌(どぶがい)が争っているうちに、両方とも漁夫に捕えられた
という故事。 〔=漁夫之利〕 (『戦国策・燕策』)
[s13307]
「鷹」 の 熟語
鷹揚
(おうよう)
〔
国語
〕 こせこせしない。 おおまか。 あらそわない。
[s13309]
「鷺」 の 熟語
烏鷺
(ウロ)
① からすと、さぎ。 黒と白。
② 碁石。 碁。
[s13314]
「鸚」 の 熟語
鸚鵡
(オウム)
おうむ。
鸚哥
(インコ)
いんこ。
[s13320]
「鹵」 の 熟語
鹵獲
(ロカク)
戦いに勝って、敵の軍用品などをうばい取る。
鹵簿
(ロボ)
天子の行列。
[s13321]
「鹹」 の 熟語
鹹湖
(カンコ)
塩水をたたえた湖。 塩分を含んだ湖。
[s13325]
「鹽」 の 熟語
『鹽鐵論』
(エンテツロン)
漢の恒寛が著した経済書。 塩・鉄の専売制の是非に関する
論議を編集。
[s13327]
「鹼」 の 熟語
鹼化
(ケンカ)
エステル類をアルカリで分解して、塩とアルコールを生成させること。
石鹼
(セッケン)
脂肪にカセイソーダを加え、鹼化
(↑)
させて作った洗剤。
[s13339]
「麋」 の 熟語
麋鹿
(ビロク)
① 鹿のたぐい。
② 粗野な人。
[s13343]
「麒」 の 熟語
麒麟
(キリン)
① 中国における想像上の動物。 龍や鳳凰とともに尊重された。
② 〔
国語
〕 アフリカ大陸に生息する動物で、 首と足が非常に長い。
giraffe。
[s13349]
「麝」 の 熟語
麝香
(ジャコウ)
麝香鹿(ジャコウしか)の腹部からとれる香料。
[s13354]
「麟」 の 熟語
麒麟
(キリン)
① 中国における想像上の動物。 龍や鳳凰とともに尊重された。
② 〔
国語
〕 アフリカ大陸に生息する動物で、 首と足が非常に長い。
giraffe。
[s13357]
「麤」
、 [s13358]
「麁」 の 熟語
麁忽
(ソコツ)
① 不注意によるしくじり。
② そそっかしい。 おおざっぱ。
麤食
、
麁食
(ソシ)
粗末な飯。
[s13360]
「麥」 の 熟語
麥秋
(バクシュウ)
陰暦四月のこと。 麦が熟するのでいう。
麥酒
(バクシュ)
〔
国語
〕 ビール。
[s13369]
「麭」 の 熟語
麵麭
(メンポウ)
パン。
[s13379]
「麵」 の 熟語
麵麭、麵包
(メンポウ)
パン。
[s13390]
「黃」 の 熟語
黃帝
(コウテイ)
古代中国の、伝説上の帝王。 五行説における土(→色は黄)が人格化
されたものといわれる。
黃檗宗
(オウバクシュウ)
禅宗の一つ。 中国・唐代の希運禅師が始め、明代の僧・隠元が日本に
伝えた。
[s13392]
「黌」 の 熟語
昌平黌
(ショウヘイコウ)
徳川幕府が 寛政9(1797)年に開設した学問所「昌平坂学問所」の通称。
[s13393]
「黍」 の 熟語
禾黍
(カショ)
いねと、きび。 いねや、きび。 田や畑の作物。
〔例〕秋風 禾黍を動かす。(唐・耿湋「秋日」)
[s13394]
「黎」 の 熟語
黎民
(レイミン)
人民。 庶民。
黎明
(レイメイ)
明けがた。 夜明け。
[s13400]
「黔」 の 熟語
黔首
(ケンシュ)
人民。
黔婁
(ケンロウ、ケンル)
中国・周代(春秋時代)の斉の隠者。
[s13405]
「黜」 の 熟語
黜陟
(チュツチョク)
無能な者を降格・免職し、有能な者を昇進・登用すること。
貶黜
(ヘンチュツ)
官位を下げて左遷し、または免職にする。
[s13407]
「點」 の 熟語
點鬼簿
(テンキボ)
死者の名を記した帳簿。 過去帳。
點心
(テンシン)
食事の合間に摂る、軽い食物(菓子など)。
點晴
(テンセイ)
動物などを描いて、最後に晴(ひとみ)を描き入れる。 物事の最も大切な
ところを仕上げて、完成させる。 〔畫龍點晴〕
點頭
(テントウ)
うなずく。
訓點
(クンテン)
漢文を国語に直して読むために、漢文の右側につける 送り仮名と返り点。
[s13411]
「黠」 の 熟語
黠猾
(カツカツ)
わるがしこい。
[s13412]
「儵」 の 熟語
儵忽
(シュッコツ)
① 南海の帝・儵と、北海の帝・忽。(『荘子・應帝王』)
② きわめて短い時間。(『楚辭・橘頌』)
[s13415]
「黥」 の 熟語
黥面
(ゲイメン)
顔に入れ墨する。 〔例:~~文身 (『魏志・倭人伝』)〕
黥布
(ゲイフ)
漢の高祖の功臣。 本名は英布であるが、罪のため入れ墨を
されたので、こう呼ばれた。 (?~BC.195)
[s13428]
「鼂」 の 熟語
鼂錯
(チョウソ)
前漢の政治家 (御史太夫)。 諸侯の領地を削ろうとしたため、呉楚
七国の乱を招き、死刑に処された。 (?~BC.154)
[s13432]
「鼈」 の 熟語
鼈甲
(ベッコウ)
〔
国語
〕
瑇瑁
の甲で作った、装飾品。
魚鼈
(ギョベツ)
魚とすっぽん。 転じて、海産動物(全体)。
[s13434]
「鼎」 の 熟語
鼎談
(テイダン)
三人で話し合う。
鼎立
(テイリツ)
三つのものが、三方から向かい合って立つ。
[s13452]
「鼙」 の 熟語
鼙鼓
(ヘイコ)
攻め大鼓。 〔例〕漁陽の~~地を動かして来たる。(白居易『長恨歌』)
[s13455]
「鼠」 の 熟語
鼠蹊
(ソケイ)
ももの付け根の内側。
[s13486]
「齒」 の 熟語
齒牙
(シガ)
口さき。 ことば。 〔例:~~にかける。〕
切齒
(セッシ)
歯をくいしばる。 歯ぎしりする。 くやしがる。
捏齒
(デッシ)
金漿(かね)で歯を黒く染めること。 おはぐろ。
年齒
(ネンシ)
年齢。
[s134952]
「齣」 の 熟語
一齣
(イッセキ)
戯曲の一段落、ひとくぎり、ひとこま。
[s13496]
「齟」 の 熟語
齟齬
(ソゴ)
かみあわない。 くいちがう。
[s13502]
「齡」 の 熟語
頽齡
(タイレイ)
老衰した年齢。
[s13504]
「齧」 の 熟語
齧齒目
(ゲッシモク)
哺乳類の1目で、ウサギ、ネズミ、リス などが これに属する。
窮鼠 齧
レ
猫
(キュウソ ねこをかむ)
弱い者も行きづまると、必死に強い者に手向かう。
[s13511]
「齪」 の 熟語
齷齪
(アクセク)
小さいことにこだわって、こせこせする。
〔例〕 この命 なにを~~ 明日をのみ 思ひわづらふ
( 島崎藤村 『千曲川旅情のうた』 )
[s13518]
「齷」 の 熟語
齷齪
(アクセク)
小さいことにこだわって、こせこせする。
〔例〕 この命 なにを~~ 明日をのみ 思ひわづらふ
( 島崎藤村 『千曲川旅情のうた』 )
[s13527]
「龍」 の 熟語
龍顏
(リュウガン)
天子の顔。
龍堆
(リュウタイ)、
白龍堆
(ハクリュウタイ)
天山南路地方の蒲昌海(現在のロブノール)の東北部にあった丘陵。
蒲昌海の塩分が強風により吹きつけられて堆積し、白く輝いていた
という。
龍腦
(リュウノウ)
熱帯のボルネオ島、スマトラ島等に産する竜脳樹の幹に含まれる
芳香性物質。 精製すると無色透明の葉状結晶になり、樟脳の代用
や香料の原料となる。
[s13529]
「龕」 の 熟語
佛龕
(ブツガン)
ずし(厨子)。 仏像を安置する こばこ。
[s13533]
「龜」 の 熟語
龜鑑
(キカン)
てほん。 模範。
龜鈕
(キチュウ)
亀の形をした、印(はんこ)のつまみ。
龜趺
(キフ)
石碑の台石で、亀の形をしたもの。 中国では後漢時代から用い
られているが、わが国では、江戸時代初期から一部の大名家など
で用いられるようになった。
龜手
(キンシュ)
手足のひび・あかぎれ。
「不龜手之藥 (フキンシュのくすり)」 は、ひび・あかぎれを防ぐ薬。
〔『莊子 ・ 逍遙游』〕。