食べ物を入れようと思って作った蓋物ですが、使うかたの発想は
作り手の想像を超えています。
「こんなもの入れました」というお話を伺うのはとても楽しいです。
〜2016年春号・蓋物のページ〜 陶居房ね
こたつに入ったまま、皮を剥いて食べられる温州みかんは冬にピッタリの果物ですが、
春の訪れとともに、洗ったり、ナイフで皮を剥いたりする果物の季節がきます。カットした果物を、蓋物に入れました。
気候が暖かくなったら冷蔵庫で冷やしても、蓋があればフレッシュなままです。ラップは要りません。
蓋物ならば、そのまま冷えた器で食卓に出せます。
忙しい朝のために、前の晩に用意しておくのも、一時に剥いて小分けするにも便利です。
剥いたらちょっと硬かったキウイフルーツは、一晩か二晩寝かせればおいしくなります。
蓋物に入れて明日のお楽しみに。
ネーブルオレンジは房で剥いて食べられないので、カットして皮をナイフで外しておくと食べやすいです。
出回る季節の短い日本産のネーブルオレンジは、見つけたらすぐに買わないと、食べる機会を逃します。
この大きな柑橘類は晩白柚(バンペイユ)です。隣に並べたのは伊予柑、温州みかんではありません。サッカーボールより大きい晩白柚もあります。
正月からしばらく部屋に置いて、さわやかな香りを楽しんで、そろそろ食べごろになりました。
もう皮を剥くというより、解体するという感じです。中には大きな房が温州ミカンと同じように並んでいます。
文旦に似た酸味が少ない甘くさわやかなな果肉です。一房を頬張ります。柑橘類を頬張るほど口に入れる幸せがあります。
食べ切れないので、蓋物に入れました。
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