食べ物を入れようと思って作った蓋物ですが、使うかたの発想は
作り手の想像を超えています。
「こんなもの入れました」というお話を伺うのはとても楽しいです。
〜2016年冬号・蓋物のページ〜 陶居房ね
蓋物は、冷蔵庫や電子レンジに出し入れをすることが多いので、持ちやすいように蓋物に取っ手を付けました。 注ぎ口の飾りを付けたポット型と、取っ手だけのカップ型の蓋物です。ポット型でも口に穴は開けていないので、 入れたものが乾くことはありません。
取っ手の無い蓋物には、持った時に滑らないよう、側面に凹凸をつけています。
寒い冬には鍋が一番です。
なによりシンプルな湯豆腐から、いろいろな具材が楽しめる寄せ鍋まで、豊富な種類があります。
同じ鍋でも入れる材料や味付けはご家庭によってさまざま、鍋の我が家ルールがきっとあるはずです。
そして、鍋を一層おいしくするのが薬味です。たっぷりと蓋物に用意しておきましょう。
どの鍋にも合いそうな薬味を並べました。
小ネギに、大根おろし、おろし生姜、三つ葉と、定番中の定番です。
薬味は残っても、蓋を閉めてまた明日、別のお鍋やお料理に使えます。
我が家の鍋ルールには薬味の項もあって、この鍋にはこの薬味と決まっていますが、
薬味を変えるだけで、また違う鍋になるのが嬉しいです。
もみじおろしってなんて素敵な名前でしょう。
鍋物が恋しくなる晩秋に、唐辛子の赤さを紅葉したもみじに例えるなんて憎いです。
もみじおろしやすだちなどの柑橘系は、辛みと香で味に変化を付けてくれる便利アイテムです。
ところで、子供のころ、もみじおろしをニンジンだと思っていた人は手を挙げて
「は〜い」
最近は、変わり鍋も人気です。
昆布だしの代わりに、ブイヨンを使うと、いつもの鍋がポトフっぽい洒落たものになります。
トマト味やカレー味の鍋なら子供が大好きです。
そんな洋風な鍋には、薬味も洋風に、クルトンに粉チーズ、パセリを用意しました。
パセリは、乾燥物もありますが、生パセリをみじん切りにしたものが本当においしいです。みじん切りのまま冷凍保存できます。
洋風だけでなく、アジア風鍋も人気です。パクチーを刻んで用意しておけば、いつもの鍋が一気にアジアンテイストに大変身。
すべてをアジア風に変える強力な薬味です。私は、ちょっと苦手なので蓋物に閉じ込めています。
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