陶居房ね・ふたもの生活

蓋物いろいろ

食べ物を入れようと思って作った蓋物ですが、使うかたの発想は
作り手の想像を超えています。
「こんなもの入れました」というお話を伺うのはとても楽しいです。

〜2017年春号・蓋物のページ〜 陶居房ね

ポット型とカップ型の蓋物は「とって」も便利

ポット型の蓋物  カップ型の蓋物

蓋物は、冷蔵庫や電子レンジに出し入れをすることが多いので、持ちやすいように蓋物に取っ手を付けました。 注ぎ口の飾りを付けたポット型と、取っ手だけのカップ型の蓋物です。ポット型でも口に穴は開けていないので、 入れたものが乾くことはありません。
取っ手の無い蓋物には、持った時に滑らないよう、側面に凹凸をつけています。

箸休め(その1)

蓋物 蓋物

左)黒豆   (右)うずら豆  

「いただきま〜す」もう、腹の虫がグ〜グ〜鳴ってる。
箸をとるや、汁物、おかず、白米、汁物、おかず、白米、おかず、おかず、白米、汁物…もくもくと食べている間、箸はめまぐるしく動いている。 おかず、白米、汁物がしばらく続くと、腹ペコが少し落ち着いて、おかずの横の蓋物に気が付く。蓋を開けると、中には煮豆がある。

蓋物 蓋物

(左)とら豆   (右)白花豆  

どれ、一粒。
ご飯のおかずではないので、煮豆の次に白米は続かない。ご飯茶碗を置いて、もう一粒。おいしいなぁ。箸の動きがすこしゆっくりになる。

箸休めとは、よく名づけたと感心する。腹の虫に操られて、どんどん食べ物を口に運んでいた箸のリズムが変わり、ゆっくり食事を楽しむ時間になる。

蓋物 蓋物

(左)茶福豆   (右)うぐいす豆  

腹を満たすだけの食事には必要がないかもしれないが、箸休めがあると丁寧な食事になります。忙しいときこそ、食事の時間を大切にしたいもの。
蓋物に箸休めを常備しておけば、忙しくても、冷蔵庫からさっと出すだけです。毎日の食事に、箸休めをプラスしませんか。

蓋物 蓋物

(左)お多福豆   (右)富貴豆  

煮豆の種類は多く、どれも素敵な名前を持っています。エンドウマメをうぐいす豆と呼ぶのも素敵ですが、特に、そら豆はおめでたい名前がいいです。
お多福豆と富貴豆は、どちらもそら豆を煮たもので、食べるだけで幸福感が上がる名前です。

蓋物 蓋物

(左)五目豆   (右)漬物枝豆  

甘いから箸休めとも限らないです。小さな一粒を箸先でつまむ瞬間、口に運ぶ間、味わうすべてが箸休め。 だから、スプーンですくって頬張ってしまっては、箸休めにならないのでしょう。
「ご馳走様」箸休めは蓋を閉めて、また次の食事のお楽しみに。

 

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