食べ物を入れようと思って作った蓋物ですが、使うかたの発想は
作り手の想像を超えています。
「こんなもの入れました」というお話を伺うのはとても楽しいです。
〜2018年春号・蓋物のページ〜 陶居房ね
蓋物は、冷蔵庫や電子レンジに出し入れをすることが多いので、持ちやすいように蓋物に取っ手を付けました。 注ぎ口の飾りを付けたポット型と、取っ手だけのカップ型の蓋物です。ポット型でも口に穴は開けていないので、 入れたものが乾くことはありません。
取っ手の無い蓋物には、持った時に滑らないよう、側面に凹凸をつけています。
(左)しば漬け (右)ひの菜漬け
春にさきがけて咲く花は黄色いそうです。黄色の波長が花粉を運ぶ昆虫に一番見つけてもらい易いのだとか。 人だって、冬の終わりに黄色を見つけたら、心が浮き立つのを感じます。 太陽の日差しも日々暖かさを増し、気が付けば、桃色の花が開き始めます。桃色と黄色は春を代表する色です。
(左)富貴豆 (右)桜エビのかき揚げ
季節に合わせて、器の色を変えるもの楽しいです。春は桜色の食べものが沢山出回ります。 春色の器に盛って、食卓を彩りましょう。 黄色のお皿は、きのこシリーズのキヒダタケの皿です。お花のようにも見えるので、春の器にお勧めです。 黄色は桜色のおいしい物を引き立てます。
(左)桜だんご (右)いちご
(左)いちごのお菓子 (右)文旦
(左)豆菓子 (右)ラズベリーチョコレート
この季節の楽しみに、桜でんぶがあります。でんぶは、太巻きなどに入っているピンク色のあれです。
「好きじゃない」との声も聞きますが、それはまだおいしいでんぶに出会っていない故でしょう。
でんぶは、魚肉をそぼろにして味付けをした、ずいぶん手の込んだものです。
おいしいでんぶは、上等な魚の旨味が口に広がりご飯によく合います。でんぶだけをご飯にのせて召し上がれ。
でんぶを入れた花の蓋を開けると春が一杯に詰まってます。
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