食べ物を入れようと思って作った蓋物ですが、使うかたの発想は
作り手の想像を超えています。
「こんなもの入れました」というお話を伺うのはとても楽しいです。
〜2018年冬号・蓋物のページ〜 陶居房ね
蓋物は、冷蔵庫や電子レンジに出し入れをすることが多いので、持ちやすいように蓋物に取っ手を付けました。 注ぎ口の飾りを付けたポット型と、取っ手だけのカップ型の蓋物です。ポット型でも口に穴は開けていないので、 入れたものが乾くことはありません。
取っ手の無い蓋物には、持った時に滑らないよう、側面に凹凸をつけています。
食事の時に何か物足りないと感じたら、漬物がないからだ〜と気付くことがあります。
いつでも当たり前のように用意されているので、そのありがたさを忘れがちです。
もともとは、野菜の保存が目的だったのでしょうが、生で食べるよりおいしくなっていますよね。漬物は、その種類の多さに驚かされます。
大根の漬物と聞いて、何を思い浮かべますか。
(左)たくあん (右)柚子大根
(左)はりはり漬け (右)べったら漬け
(左)味噌漬け (右)いぶりがっこ
漬物は地方毎に独自の味があって楽しいです。漬ける野菜がその土地の特産品のことも多く、 他では味わえない漬物に出会えます。また、漬け方が独得なこともあります。 塩、しょうゆ、砂糖、みそ、ぬか、麹と漬けこむ材料もいろいろですから、同じ野菜でもまったく違く漬物になります。
(左)あかかぶら (右)しゃくし菜漬
(左)すぐき蕪 (右)野沢菜漬け
(左)高菜漬け (右)千枚漬け
漬物は、「香の物」なんて素敵な呼ばれ方もします。発酵している漬物も多いので、確かによい香りがします。
「おしんこ」とか「おこうこ」と言ったりもします。
味だけでなく呼び方も地方毎に異なるのでしょうね。
冬の白菜漬けは、葉でご飯を巻いて食べると、ご飯がすすみ過ぎて困ります。
軸は甘みがあり、そのままでも、また七味唐辛子に醤油を少し垂らしても止まらないおいしさです。
漬物は、食事の時だけでなく、お茶請けにもなります。漬物をつまんでほうじ茶をすすると、これも止まりません。
漬物はふたものに入れて、食べ過ぎないように、ちょうどいいところで、蓋を閉めて明日のお楽しみにしましょう。
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