食べ物を入れようと思って作った蓋物ですが、使うかたの発想は
作り手の想像を超えています。
「こんなもの入れました」というお話を伺うのはとても楽しいです。
〜2020年夏号・蓋物のページ〜 陶居房ね
蓋物は、冷蔵庫や電子レンジに出し入れをすることが多いので、持ちやすいように蓋物に取っ手を付けました。 注ぎ口の飾りを付けたポット型と、取っ手だけのカップ型の蓋物です。ポット型でも口に穴は開けていないので、 入れたものが乾くことはありません。
取っ手の無い蓋物には、持った時に滑らないよう、側面に凹凸をつけています。
暑くなるとツルツルっといただける素麺やひやむぎ、蕎麦がおいしくなります。
蓋物に薬味を用意して、冷やしておきましょう。
薬味の定番は、ネギ、生姜、茗荷、紫蘇の四天王。ネギも白ネギやわけぎ、九条ネギと、風味が変わります。
薬味は、そのまま冷奴や納豆にも使えます。蓋物にたっぷり用意して、残ったら蓋をして冷蔵庫で次の食事まで冷やしておけて便利です。
夏は出番の多いこの薬味四天王は常備しておきたいです。
他にも好みの薬味があると、楽しみです。
油揚げを甘く煮て刻んだキツネ、天かすでタヌキは、地方によって呼び名はまちまちですが、どちらもおなじみの薬味です。
薬味が変わると、違ったおいしさに出会い、組み合わせを変えれば、また新鮮な味を発見する。
麺類が脇役で、薬味が主役かもしれません。
そして最近は、さらに新顔の薬味が登場です。トマトがこんなにもめんつゆに合うとは驚きです。人気の鯖缶とトマトをめんつゆで合わせて、蓋物で冷やして味を馴染ませてください。癖になるおいしさです。
他にも、肉そぼろ、錦糸卵、新生姜、ワカメなどなど。明日はどんな薬味で食べようかなと思っていると、夏はあっという間に過ぎて行きます。
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