食べ物を入れようと思って作った蓋物ですが、使うかたの発想は
作り手の想像を超えています。
「こんなもの入れました」というお話を伺うのはとても楽しいです。
〜2022年秋から冬へ・蓋物のページ〜 陶居房ね
蓋物は、冷蔵庫や電子レンジに出し入れをすることが多いので、持ちやすいように蓋物に取っ手を付けました。 注ぎ口の飾りを付けたポット型と、取っ手だけのカップ型の蓋物です。ポット型でも口に穴は開けていないので、 入れたものが乾くことはありません。
取っ手の無い蓋物には、持った時に滑らないよう、側面に凹凸をつけています。
ひえひえ、つるつる、ぷるぷるばかりを口にしていたのが、ある日突然、ほくほくが恋しくなります。いつまでも暑いなと思っても、食欲は正直に秋を求めています。鍋いっぱいに炊きあがったほくほくは、蓋物に入れて明日におすそ分けしましょう。
きぬかつぎには、茄子の蓋物に入れた塩を添えて、食卓が一気に秋に変わります。朝晩涼しくなってきたら、里芋でも煮ましょうか。相性のよいイカと一緒にこっくりと炊きました。
湿度が下がり、風がさわやかになれば、店頭に並ぶのは生栗です。瓶詰の甘露煮ほど上手には剥けませんが、生栗から作るのは甘さを自分好みに調整できるのがいいところ。栗と鶏、干しシしいたけの煮物も、生栗が出回る毎年のお楽しみです。皮を剥くのが面倒とも思いますが、剥き始めると何故か楽しくなってくるのが不思議です。ほくほくを求める食欲故でしょうか。
もともと冬至にかぼちゃを食す風習も、ハロウィンがクリスマスに並ぶイベントになってから、10月といえばかぼちゃを連想するようになりました。定番の甘辛煮やサラダ仕立てにして、ほくほく欲を満たします。
かぼちゃのサラダは、作り方がいろいろです。干しぶどうを入れたり、チーズを合わせたり、マヨネーズの代わりにマスカルポーネで和えるのもおすすめです。
ほくほくの代表といえば、サツマイモです。今は一年中売られている焼き芋ですが、ほくほくのサツマイモを食べたくなるのはこれからの季節です。レモンと一緒に炊いたり、大学芋、芋納豆も定番の味です。
ほくほくといえはジャガイモ、ジャガイモといえばも肉ジャガですが、肉ジャガに何を入れるのかは好みの分かれるところ。タマネギ派、長ネギ派、しらたきも人参も入れますか?使う肉も豚派と牛派に分かれます。肉の代わりに竹輪という取り合わせもあるそうです。(おいしそうだけど、それって肉ジャガ?)私はシンプルに豚肉にジャガイモだけの肉ジャガです。
ポテトサラダも入れる具材がご家庭によっていろいろです。ジャガイモの他にきゅうりの塩もみ、ゆで卵、ハム、パセリ、人参、チーズ…組み合わせは無限大ですが、我が家の定番がきっとあるはずです。我が家のポテトサラダはリンゴを入れるのが冬の定番です。
ポテトサラダにリンゴが入り、かぼちゃと小豆のいとこ煮、八頭を炊いたらもう正月です。
Copyright © -2024 陶居房ね All Rights Reserved.