自宅での冷却CCDカメラによる観望を特設ベランダで観ていましたがセットのわずらわしさと夜中に撤収する際に近所迷惑にもなることからと言うのは表向き歳を重ねると望遠鏡を持ち上げるのも辛くなり楽をしたいのが本音です。 観望の効率を上げる事と超お気軽観望を目指してドーム「童夢」を作りました。 既設の木造住宅(建築後20年)の為ピラー脚を地面から立ち上げることはできず、だからと云ってぐらぐらでは意味が無いので改築専門の業者と相談して出来得る限り頑丈な基礎を作ることにしました。 同時に雨漏り、防水防風対策は充分に配慮しました。 | |
2001/07/13 今日はお日柄がよろしいようで改築のスタートとなりました | |
大屋根を切りこみ屋根裏にロフトを作りドームを被せる形となります。 | |
赤道儀を載せる基礎は建物中心にある三本の柱(大黒柱?)を更に梁で補強し専用の基礎としました。 周囲の床は前記の大黒柱は使用せず周囲の柱から梁を新設し四畳半の観測室「ロフト」を確保し更に2階からの階段室に1.5畳を付けたし計6畳のスペースを確保しました。すなはちピラー脚の梁と観測室の梁は2重構造としたわけです。 | |
天候に恵まれて約2週間強でドーム以外は外装を残し完成しました。 | |
ドームの選択 既にドームをお使いの数人の方に使用感、注意すべき点などをお伺いしそれらを参考に工場まで出向き確認しました。 大きさは観測室との兼ね合いで2.5mステンレス製のドームとしました。 メーカーはニッシンドームを選択しました。 ドーム納入の当日朝8時前に貨物車で到着荷物を見てもこれで全部という感じです。 聞けばここで組み立てるという。 「2時間もあれば組立ちますよ」、と | |
ベースの組み立て、水平を出す。 | |
ベース組み立て完了 | |
骨組があっという間に組みあがる | |
外装のステンレス板の組み付け | |
スリットも取りつきここまで2人で2時間ほぼ完成 | |
クレーン車がやってきました。 | |
いよいよ吊り上げ作業の開始です。 トランシーバーで指示しながら慎重に進めます。 | |
この時が一番ひやひやしました。 | |
無事大屋根に到着ほっとする一瞬でした。 | |
内部の調整も終わり総計3時間半で無事終了。 現場での追加工は一切なくドームの構造、組み立て、仕上げに、職人のこだわりを感じました。 結果はほぼ建物の中央にドームが取り付きました。 | |
外壁の塗装、内装も完了しました。 さあ機材の搬入です。 2001/08/09 | |
ドームのスカート部分とロフトの屋根は5mm程隙間が有ったのですがウレタンベルトを巻きつけて風雨に対して更に補強しました。 2001/08/19 追加工事 | |
2階の一室からドーム室(ロフト)に上がるはしごの収納状態です。 天井にぴたりと収まります。 | |
折畳式のはしごユニットです。 許容重量150kg、太った大きい人は昇降禁止です。 | |
階段室の踊り場です2階とロフトは水平の扉で遮断することが出来ます。 | |
ロフトの階段室に湿度センサー付きの換気扇(右上)を採りつけています。 更に除湿機(左下)を設置しました。 2001/08/19 追加 | |
観測室の一隅のパソコン制御卓です。 | |
取りあえずべーカーシュミットと太陽望遠鏡を持ちこみました。 | |
2重構造の赤道儀のベース、床とは分離構造となっています。 | |
ドーム内側の白板はフラットフレーム(画像処理用)の撮影用です。 | |
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ファーストライト画像 2001/08/22 心配していた台風0111は風速が衰えて拍子が抜けるほど静かでほっとしました。 夜半になるに連れ晴れあがり待望のファーストライトです。 選んだ対象は8/18に多胡明彦さんが発見した新星の確認です。 GUIDE7で調べ撮像しました。 間違えなく中央にキャッチしました。 心配した新設ドームの振動は400mm、800mmではノータッチガイドでも問題ありませんでした。 次は長焦点のテストに入ります。 画像はべーカーシュミット200mmφ、F2、+ ST−8Eの直焦点撮像です。 画像の左右は約2度、NOVAは、はくちょう座の赤経21h03m02.00s 赤緯+48°45′52.9″(2000.0)にあります。 |
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2001/09/23 マイ童夢に設置した赤道儀でやっとC8EX F=8 1600mm直焦点での撮像がOKになりました。 この調子なら2800mmも大丈夫かなとほっとしています。 ここ数日好天気が続いているようですがなぜか私のところは薄雲が出てしまい星雲が撮れません。 それでも球状星団で確認することが出来ました。 スナップはM14です。 |