伊東杯ルール(2015年度版 改訂1)
1. ゴールキック
ゴールキックに相当するプレーは、全てキーパースローとする。
ハーフウェーライン・ルールが適用される。違反した場合は「やり直し」とする。
ボールがゴールラインを超える前にペナルティエリア内でGKがキャッチした場合はパントキックも認めるが、ハーフウェーライン・ルールが適用される。
2. ハーフウェーライン・ルール
キーパースローまたはパントキックが誰にも触れず直接ハーフウェーラインを超えた場合は、キーパースロー/パントキックに関わらずキーパースローでやり直しとする。
3. スローイン
ファールスローは、主審が指導し同じ選手に1回やり直させる。やり直してもファールスローになった場合は、相手チームのスローインとする。
4. ファール
直接フリーキック/間接フリーキックに相当するファールは全て間接フリーキックとする。
PKも間接フリーキックだが、守備側GK以外の選手(攻撃側/守備側双方)はゴールラインから最も遠いペナルティラインより更に2m以上離れた位置にいることとする。
手を使うファールは厳しく取る。どちらのファールか判断し難い場合は、まず試合を止め注意を与え、ドロップボールで再開する。
5. 認定ゴール
ゴールの枠内に飛んだボールを守備側選手がファールに相当する行為で阻止した場合は、PKにせず認定ゴールとする。
6. オフサイド
3年生以下の試合では、オフサイド・ルールは適用しない。
4年生以上の試合を広いグランドで行う場合は、オフサイド・ルールを適用する。(審判も三審制とする。)
7. キックオフシュート
キックオフから直接のシュートによる得点は認めず、キックオフをやり直させる。
8. コーチング
3年生以上は、「夏休み前」までコーチングを認める。
2年生以下は通年でコーチングを認める。
いずれの場合も「選手の自主性を重んじる」ことを重視し、過度なコーチングは控える。過度か否かは本部が判断する。
9. 試合時間等
ハーフタイムが3分以下の場合は後半開始30秒前、3分を超える場合は後半開始1分前に主審がホイッスルを吹いて選手にピッチに戻るよう促す。戻らない場合も後半開始時刻が来たら主審は開始を指示する。
アディショナルタイムは原則一切取らないが、CKやPKなど得点のチャンスにある場合は主審の判断に委ねる。
試合終了時の挨拶はセンターサークル上でベンチの選手も参加して行い、ベンチ前で整列しての挨拶は行わない。
ベンチに入るコーチの人数は制限しないが、交代の指示等を除き「着席」しての指導とする。違反した場合は本部判断で退席を命じる。
※ 上記に記載の無いルールは、日本サッカー協会の8人制サッカールールに従う。
<審判及びベンチに対する補則>
審判は有資格者である必要は無く審判服も着用する必要は無い。子ども自身によるセルフジャッジを励行するので、審判は子ども達がセルフジャッジを出来なかったり誤った判断を押し通そうとする場合に助言と訂正する立場であって頂きたいが、「子どもの好き勝手にさせる」のでは無い。社会にはルールと自己責任があることをサッカーを通じて子ども達に教える存在であることを自覚しルールを理解し毅然とした態度で判断頂きたい。
伊東杯の主旨に鑑み、ファールには毅然として対処する。「子どもだから大目に見る。」のでは無く、「不正行為が許されないことを子どものうちから学ばせる。」ことを徹底する。
特に低学年においては、ルールに対する理解が不足している場合も散見される。(スローインをピッチの中で行う、GKがキャッチしたボールを地面に置いてしまう、等)
そのような場合、審判は試合を止め指導を行う。
※ GKがキャッチしたボールを自らドリブルで攻める事例が散見されるが、ルール上は問題の無い行為である。当然、GKがボールを奪われ無人となったゴールにボールを入れられた場合は得点を認める。ルールに対する理解不足からゴールキックと混同し地面に置きGKが離れてしまった場合、伊東杯にはそもそもゴールキックが存在しないので試合を停止する。微妙ではあるが審判の判断を尊重する。
審判資格取得を目指す、或いは資格取得直後で学びたいという申し出は歓迎する。ただし、事前に事務局及び相手チームに申告すること。同じチームの審判経験者が行動を共にし適宜指導することを推奨する。
審判に対する誹謗中傷暴言(ベンチ/応援の保護者問わず)及び、審判からベンチ/応援の保護者に対する誹謗中傷暴言は伊東杯の主旨に反するだけでなく、サッカーの理念からも程遠いものであり一切認めない。悪質と事務局が判断した場合は勝点剥奪や出場停止も含めた厳正な処分を課す場合がある。
ルールの運用に不明な点が出た場合は一旦試合を止め、インスペクター(事務局)に確認頂きたい。
以上