上の写真はお父さんの研究の解説記事です。ホログラフィってどうして3次元で見えるのか?!。
右側の図は水面の波だと思って下さい。2個所から丸い波が広がっています。観測する位置を
変えると波の曲がり方や波が来る方向が変わります。つまり、近いと波の曲がり方が大きくて、
遠いほど波が平らに成っています。また、波が来る方向は穴の方向ですね。
方向と距離がわかれば3次元の場所が決まります。
顕微鏡でいろんな物を観察した事がありますか?。顕微鏡には観察する物とレンズとの距離を
調節するつまみが付いています。ホログラフィで距離を観測するのはこのつまみを調節するの
と同じです。顕微鏡でこのつまみ(焦点距離)の調整が悪いと像がぼけて暗くしか見えません。
左側のグラフは焦点距離を変えたときの像の明るさ。右側のグラフは焦点距離を変えたときの
像の広がり方をそれぞれ示しています。
この写真は金属の箱に閉じ込められた電波が漏れて来る様子を電波ホログラフィで観測した結果です。
この電波の写真には色が付いています。この色は電波の性質(偏波)の違いを表しています。
電波は閉じ込められ方や散乱(複雑な反射)で性質が変わります。これは水の上の波や音の波には
ない独特のものです。また、電波は金属の壁を通して見えたり、壁つたいに伝わったりもします。
実際の電波が目に見えるととっても面白いものです。