近藤 貞雄のホームページです。
中国桂林旅行の感想
桂林感想
1.趣旨:
急に思い立って、中国旅行に出掛けた。日中友好30周年記念でもあり
又今まで一度も行った事のない中国!丁度NHKで桂林特集をやっていて
素晴らしい風景に惚れて、出掛けた。
2.行った処:
・広州〜桂林〜陽朔
(広州〜桂林は中国南方航空を利用、成田〜広州間はJAS)
桂林〜陽朔間は「船下り」で絶景観賞。約4時間の船旅
・平成14.11.−7〜11.11迄の5日間
3.旅行雑感:
@今回の旅行は中国と云う「近場」を気軽に探索に行ったと云う感じであった。
成田〜広州間は約4時間半。乗ったと思ったらすぐ食事が出て、終わったと
思ったら、もう着いてしまった。中国の航空システムはどうなっているかが
よく判らないので、多少の心配はあったが殆ど問題ない感じであった。
しかし、飛行機降りても迎えのバスが20分位来ないとか、多少の問題はある。
A今回の旅行はJTBのパックだが、殆ど面倒見ないパック。添乗員もおらず
勝手に入国して、現地でJTBが用意してくれたエージェントと話して旅行
をする仕組みで、現地化したパックであった。かえってこの方が色々起って
面白い。
Bまず中国入国には「ビザ」がいる事が今回始めて判った。このビザには
団体ビザと個人ビザがあり、個人ビザは、各個人で行うのが原則らしい。
「らしい」と云うのは、中国大使館では直接扱わない。友好商社経由で発行
してくれるので、JTBから頼んで貰った。手数料7,500円も取る。
C空港利用料が毎回かかる。国内線でも50元、国際線は90元、1フライト
毎に徴収される。しかしこれは観光客だけのようで、地元民は払っていない。
又中国国内線は外国では予約出来ない。現地に着いたらそこで、エージェント
が空港に買いに出掛ける事になる。更に国内線では、座席は予約されているのに
現地人がもう座っていて立たない。しょうがないので、空いている席に座る事に
なる。(これはメキシコでも経験したので驚かないが)
D中国及び中国人雑感:
・広州は上海よりもっと南で、暖かい。今の気温は昼間28度、夕方14度位
で半袖で丁度よい気候。日本を出る時は、朝早かったので7度位。気温の差
が激しい。広州で道行く人の服装は日本とまったく変りない。顔も日本人と
そっくりなので、外国に来た気がしない。うっかりすると日本語で話掛けて
いまいそう。
・今の中国は池田首相が「所得倍増論」を唱えた昭和30年頃の日本にそっくり。
みな生き生きとしていて、金儲けに必死になっている。目の色が違う感じが
する。案内してくれた女性ガイドは日本語が上手であったが、彼女は広州で
日本語を勉強した由。日本にもホームステイで行っている。ガイドは今から
中国では「儲かるし格好良い仕事」との事で希望者が殺到している由。
あと10年位はこの仕事で頑張って金を溜めたら、格好良い男の子を探して
結婚したい由。中国では女が強い。観光地で商売しているのは皆女性。男の姿
は殆どない。
・広州の様な都会では、若者は英語が喋れるのが多い。桂林に行くと少なくなり、
陽朔まで入ると殆ど中国語しか通じない。
・一流のホテルは、設備もよくまったく違和感はない。観光地はトイレも綺麗
で問題ないが、ちょっと観光コースから外れると、昔の中国が急に顔を出す。
E中国酒事情:
・中国の酒はワインがないのでちょっと寂しい。ビールは安い。ホテルで飲んでも
20元(1元=15円)街で売っているのを買うと3.5元位(50円)
紹興酒は、1年ものは安い。レストランで20元位、3年物なら80元位。
他にも酒はあるが、あまり美味くない。中華料理に合う酒なので、きつい
ものが多い。これといった新しい酒は発見出来なかった。
F文字事情:
・文化大革命以来文字が徹底的に略されてしまった様だ。しかし博物館等で
見る漢字の掛け軸等は素晴らしい。漢字を駄目にしてしまった感がある。
・又カナ文字を持たない文化のためすべて外来語は「当て字」を使わざるを
得ない。コカコーラは「可口可楽」(楽の字が略字になっている)、トイレ
は「衛生間」、航空機でのLavatoryは「厠所」、マクドナルドは「麦当旁」
(草冠だが)、ケンタッキーは「肯徳基」、中華料理屋で食べたから揚げの魚
はどう見ても「鮒」だったが名前を聞いたら「福寿魚」と書いてくれた。
・しかし観光地の説明文も書いている漢字を拾い読みすると大体意味が判る
ので面白い。しかし発音がまったく違うので、聞いたら判らないがーー。
G「白髪三千丈」の意味を理解した。
・広大な土地で、ゆっくり流れる川を見ていると雄大な気持ちになる。
桂林を流れる珠江と周りの小さな山々を見ていると小さな事なんか気になら
ない気分になって来るのが不思議!大きな事でも云いたくなる雰囲気を
持っている。
4.近藤 感想:
1)中国はやはり自分で行って自分の目で見て、自分で中国人と話してみない
と判らない事を確信した。丁度16回全人大会にぶつかっていたので、テレビ
は、こればかりしかやっていなかった。共産党万歳、全人大会万歳ばかり
やっていた。しかし南の広州では、結構冷めた雰囲気があり、ポスターは
あるが、市民は金稼ぎに懸命で北京の様子にあまり反応していなかった。
広大な中国大陸は同じ思想で統一するのは至難の技であろう。
2)びっくりする程女性は綺麗に着飾って歩いている。中国服は誰も着ていない。
皆スラックス姿。洒落た衣装もある。
3)しかし貧富の差が激しくなって来ている事が伺える。今回のガイド嬢は
明らかにエリートで、金持ちグループに属する。立派なマンションに一人で
暮らしている。一方スラム化した場所が出来つつあり、其処には「人生の敗者」
が集まっている。「何でもあり!の社会」中国で敗者はどん底まで落ちる。
彼らは職業として「泥棒」を目指す事になる。ガイド嬢のマンションでも
泥棒が多くて、これが強盗に早変わりするので脅威だとの事。
4)「一人っ子」政策がどんな風になっているかを知りたかったが、街にも子供
も結構いるので、よく判らなかった。ただ観光地で、「花売り」をしている子供
は2人以上生まれてしまい、罰金を払う事も出来ない子供が「無登録者」と
なっている者との由。教育も受けられずに漂っている子供が結構多いのが問題
であろう。
以上
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