実はこれを書いている今、旅行から帰ってきて1年以上が過ぎている。帰ってきて直後に書くべきだったかもしれない。旅行で感じたいろいろなこと、なんともいえない気持ちなんかが、ずいぶん整理されてしまったように思う。でもだからこそ、ホントに大事な部分が残っているんだろうな、ということで最後に感想をつづってみようと思う。
何度もでてきたけれど、アジアの旅行は今回が生まれて初めて。今までの旅行は白人文化圏ばかりだったのね。「海外旅行」という単語で浮かぶのはそーゆー国だけだったのね。アジアの国には全っ然興味が無かったのね。何故だったんだろう。
はっきり言って、アジアの国々に偏見があったと思う。限られた情報の中での一方的なイメージ。さらに日本はアジアの中でもトップの経済力と文化水準であるというオゴリ。今思うとすごくイヤなんだけど、アジアの他の国を見下していたところがあったと思う。菊川クンがタイにいなければ、行ってみようかなんて絶対思わなかったんじゃないかな。でも。今回の旅行でホント目が覚めた。自分の認識が全く間違えていたことがよくわかった。恥ずかしくなってしまった。そしてタイという国の素晴らしさに完全にやられてしまった。
行く前にタイに対して持っていたイメージ。「危ない」「怖い」「汚い」・・良くないことばかりだった。プーケットでも初めは警戒しまくりだったし、バンコクでも、初めは緊張した。でも全くの杞憂だった。オイラがラッキーだったのかもしれないけれど、全然「危なくない」し、「怖くない」し、ましてや全く「汚くない」んだもん。それに物価が安い、というのはうれしかった。財布を心配することなく遊びまくれたし、ビールも好きなだけ飲めたしね。ま、これは日本の経済力のタマモノであるわけで、そのおかげで日本人であるというだけで逆に偏見を持たれてしまうんだけれど。
一人での海外旅行というのは今回で2回目だった。今までの旅行は誰かしらツレがいたりして、完全に一人で行動することがほとんど無かった。今回も後半は菊川クンにお世話になったんだけど、それまでの間、これだけ一人で自由気ままに楽しめた旅行は始めてだった。相手とか連れの事を考える必要も無く、自分一人で勝手に好きなようにできる旅行ってめちゃくちゃ楽しかった。今回の旅行ではこれも大きかった。これもタイだからこそできたんじゃないかなと思うけどね。
あと、オイラは典型的ニッポン人だと思う。今まで旅行したアングロサクソンの国々では、どうしてもコンプレックスを感じていた。どこか遠慮していた。ホテルでもレストランでも対等な立場になれず、どこか卑屈になっていた部分があったのだ。でもタイでは違った。アジアの国であるということが重要だった。周囲の人々と全く同じである、という感覚を持てたのだ。これはある種の人種差別なのかもしれないけれど、日本もアジアの一員、オイラはアジア人なのだということを理屈でなく肌で理解したからだと思う。このおかげで、まるで日本と同じようにタイでも気ままに遊べたんだと思う。
ま、カタイ話はこれくらいにして。
ともかく楽しかったなあ。プーケットもよかったしバンコクもよかった。食べ物はウマイしビールもウマイし海も景色もキレイだしネーチャンもキレイだし。なによりみんな優しかった。暖かかった。微笑みの国とはよく言ったもんだよな。オイラが自然と微笑んでんじゃねーかって。そーゆー意味だったんかって。
やっぱり実際に行ってみないと何もわかんないんだよね。自分で体験しないとホントのことは何もわかんない。あの暑さ、空気のニオイ、雰囲気。今でも夜のプーケットを思い出すとうずうずしてくる。バンコクの屋台も懐かしいし、市内観光でヘロヘロになったことも鮮明に覚えている。多少イヤな思いもしたけど、全然大したことじゃない。思い出されるのは楽しかったって気持ちだけ。すごくよかったって思いだけ。こうやって書いている今も「あー、また行きてぇー」って強烈に思うもん。
ホント行って良かったよな。そしてお世話になった以上に菊川クンに心から感謝。キミのおかげでオイラまた新しい世界を知ることができたんだぜ。うん。今回の旅行は楽しかった。めちゃくちゃ楽しかった。とっても楽しかった。ただ、危ない目に会うこともなく、優しい人達に出会ってばかりで、つくづくオイラはラッキーだったと思う。ありがたいことだと思う。この幸運は忘れちゃなんねぇぞ。
オイラこれから先はますますアジアにはまります。きっと。だってさ、もう白人文化圏に興味が無くなって来てるんだもんな。
初日の夜、プーケットのホテルのベランダでビールを飲みながらぼんやりしたあの時間は、一生忘れられない思い出。いつの日か、そう遠くない日にまた絶対行くからな、待ってろよー。Thailand!
これでタイ旅行記はおしまいです。最後まで読んでくれて、どうもありがとう。