WILKS FORMULAについて




 パワーリフティングの大会では、体重によって記録が大きく異なるものです。そこで、全階級を通じて誰が一番強いかを決めるための補正係数が考え出されました。それが、WILKS FORMULAというものです。IPFのホームページで最新の数値を知ることができます。



目 次

  1. 係数をどのように使うのか?

  2. 係数はどのようにして求められたのか?





係数をどのように使うのか?


 IPFのホームページで下記のような一覧表があります(下記はほんの一部を抜粋したものです)。一番左端は体重(単位はkg)で、1kg毎に並んでいます。一番上にはその間の体重が0.1kg毎に並んでいます。縦軸と横軸を辿ってゆくと、0.1kg単位で係数がわかるしくみです。

BWT	0	0.1	0.2	0.3	0.4	0.5	0.6	0.7	0.8	0.9
40	1.3354	1.3311	1.3268	1.3225	1.3182	1.3140	1.3098	1.3057	1.3016	1.2975
41	1.2934	1.2894	1.2854	1.2814	1.2775	1.2736	1.2697	1.2658	1.2620	1.2582
42	1.2545	1.2507	1.2470	1.2433	1.2397	1.2360	1.2324	1.2289	1.2253	1.2218
43	1.2183	1.2148	1.2113	1.2079	1.2045	1.2011	1.1978	1.1944	1.1911	1.1878
44	1.1846	1.1813	1.1781	1.1749	1.1717	1.1686	1.1654	1.1623	1.1592	1.1562

 この係数を各選手のトータル記録に掛け合わせます。この値が、オーバーオールで記録を比較するための基準になるのです。






係数はどのようにして求められたのか?


 世界中の選手の記録から体重とトータルの記録の関係を集計します。この数値をもとに多項式近似で近似曲線を求め、この式用いて各係数を計算しています。各体重においてトータルが500kgになるように係数を正規化しています。計算するとわかりますが、各国のトップレベルの記録を集計して求めていることがわかります。ちなみに、私は体重が約100kgですが、トータル820kgを挙げないと500kgになりません(;o;)。

 もとになるデータは、10〜12ヶ国における過去3年間の数千人分のデータを用いているそうです。また、最新の数値では男子は5次の多項式で、女子は3次の多項式で近似計算が行われています。この次数はデータが大きく変わると変わってくるものと考えられます。実際の記録をもとにしているため時折数値が更新されていますので、使用する直前にチェックしておく方が良いでしょう。








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