ピーキングの方法




 普段の練習では8〜10レップスできる重量を用いますが、このとき身体は8〜10レップスで全力を出すように適応しているのです。この身体を1レップスで全力を出せるようにチューンナップするのがピーキングと呼ばれるものです。パワーリフティングのバイブルである『パワーリフティング入門』をもとに、ピーキングの考え方を紹介します。



目 次

  1. なぜピーキングが必要か?

  2. ピーキングの方法

  3. ピーキングの注意点





なぜピーキングが必要か?


 毎回1レップスしか挙げられない重量を扱うと、けがが多くなり、記録が伸び悩む原因となってしまう可能性が高くなります。また、1レップスのトレーニングは筋肥大には有効ではないため、記録を大きく伸ばすことは難しいと考えられます。そこで、オフシーズンのトレーニングでは、けがの危険性が低く筋肥大に効果的な8〜10レップスできる重量を選択することで、効率的に記録を伸ばしてゆくことができます。

 普段の練習で8〜10レップスのトレーニングを行っている場合、大会でベストな記録を出すためには、1レップスで全力を出し切れるように身体をチューンナップする期間を設ける必要があります。これをピーキングと言います。オフシーズンのトレーニングと、大会前のピーキングを組み合わせることによって、効率良く記録を伸ばせるのです。







ピーキングの方法


 ピーキング方法の一例です。

時期重量設定ギアの着用
6週間前5レップス×2セットニーラップ
5週間前5レップス×2セットニーラップ、スーパースーツ腰まで
4週間前3レップス×2セットニーラップ、スーパースーツ肩まで
3週間前3レップス×2セットニーラップ、スーパースーツ肩まで
2週間前2レップス×2セットニーラップ、スーパースーツ肩まで
1週間前調整(疲れない程度でフォームチェック)ニーラップ、スーパースーツ肩まで








ピーキングの注意点


  1. 使用重量は、毎週少しずつ増やしてゆくこと。十分こなせそうな軽めの目標を設定し、1セット目に軽かったら2セット目に増量するとよい。

  2. 補助種目は、ピーキングに入った時点で多くても2種目3〜4セットに減らす。試合2週間前からは、補助種目をやめてもよい。

  3. 試合1週間前は、生活のペースを変えずに、精神的エネルギーをできるだけロスしないようにする。









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