ピーキングの方法
普段の練習では8〜10レップスできる重量を用いますが、このとき身体は8〜10レップスで全力を出すように適応しているのです。この身体を1レップスで全力を出せるようにチューンナップするのがピーキングと呼ばれるものです。パワーリフティングのバイブルである『パワーリフティング入門』をもとに、ピーキングの考え方を紹介します。
目 次
- なぜピーキングが必要か?
- ピーキングの方法
- ピーキングの注意点
なぜピーキングが必要か?
毎回1レップスしか挙げられない重量を扱うと、けがが多くなり、記録が伸び悩む原因となってしまう可能性が高くなります。また、1レップスのトレーニングは筋肥大には有効ではないため、記録を大きく伸ばすことは難しいと考えられます。そこで、オフシーズンのトレーニングでは、けがの危険性が低く筋肥大に効果的な8〜10レップスできる重量を選択することで、効率的に記録を伸ばしてゆくことができます。
普段の練習で8〜10レップスのトレーニングを行っている場合、大会でベストな記録を出すためには、1レップスで全力を出し切れるように身体をチューンナップする期間を設ける必要があります。これをピーキングと言います。オフシーズンのトレーニングと、大会前のピーキングを組み合わせることによって、効率良く記録を伸ばせるのです。
ピーキングの方法
ピーキング方法の一例です。
時期 | 重量設定 | ギアの着用 |
6週間前 | 5レップス×2セット | ニーラップ |
5週間前 | 5レップス×2セット | ニーラップ、スーパースーツ腰まで |
4週間前 | 3レップス×2セット | ニーラップ、スーパースーツ肩まで |
3週間前 | 3レップス×2セット | ニーラップ、スーパースーツ肩まで |
2週間前 | 2レップス×2セット | ニーラップ、スーパースーツ肩まで |
1週間前 | 調整(疲れない程度でフォームチェック) | ニーラップ、スーパースーツ肩まで |
ピーキングの注意点
- 使用重量は、毎週少しずつ増やしてゆくこと。十分こなせそうな軽めの目標を設定し、1セット目に軽かったら2セット目に増量するとよい。
- 補助種目は、ピーキングに入った時点で多くても2種目3〜4セットに減らす。試合2週間前からは、補助種目をやめてもよい。
- 試合1週間前は、生活のペースを変えずに、精神的エネルギーをできるだけロスしないようにする。
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