++ 新電元HPH12002 を使って簡単ファンコントローラを作る ++

2004.7.18

新電元 HPH12002 を使って簡単ファンコントローラを作る

【 製作モットーは、うごきゃいい!】
  ■ ハードディスク強制空冷 DIU-B120G、DUB2-B40G を強制空冷で連続運転 --> こちら

ハードディスクの強制空冷用のファンとかCPUファンクーラーの回転スピードが連続可変でき、あんちょこに、小さく、しかも安価にできるものを・・・とさがしていて新電元HPH12002ハイブリッドICが使えることがわかった。

もともとこのICはスイッチング電源用で、要は電圧をドロップさせているだけのこと。
2A流せるもので、ファンの電流はせいぜい0.1〜0.15Aなので発熱の心配は無用。

できるだけ小さく、部品点数を減らしたいので下図のように付加部品はコンデンサーとボリュームだけにした。
手持ちの部品を流用したが、部品定数も適当でいいようだ。
コンデンサーはハイリップルに適したものがベストだが、まぁファンを回すだけのなので適当にリップルが小さくなればよく安価な電解コンデンサにした。

CPUクーラーのように回転数を検出する回路がマザーボードにあるものでもOKで、コネクタから+電源ピンだけを抜きそれを下図のコントローラの出力につなぐだけでよい。
グランドは共通なのでいじらずあんちょこに一本だけを抜いてコントローラの+につなぐ方法をとった。
Fanへの供給電圧が5Vまでさがってもちゃんと検出していたが、しかしこれはファンモータの内部回路とマザーボードの検出回路に依存するので個々で実際にやってみないとわからない。

思わぬ効果として、5Vぐらいでは自ら回りださないFanでもこの回路がはいっていると電源投入時に瞬間的に5V以上が加わり回転のきっかけをつくるので、そんなFanを低騒音・低回転でまわしたい場合にうってつけだ。

騒音と冷却効果を見てボリュームをまわせばいいだけで、いたって調子がいい。この回路で4.9〜10.7Vまで可変できる。
現在4つ作りそれぞれ動いている。右下の写真ではタンタルコンデンサをつけた例

HPH12002Mを使った簡単なファンコントローラの回路図
クリックで原寸大
配線が分かる写真の縮小版


部品は秋月電子(出張時に寄道するところ)で通販。
通販では輸送費がバカにならないのでそれぞれ10個単位で購入した。ほかにも若松通商とか名古屋の大須タケイムセンでも手に入るようだ。

ちなみに参考価格:
HPH12002M@150円
ボリューム100KΩB型 @40円(秋月の回路図では250KΩとなっているのでそちらの方がいいだろう)
つまみ@20円
ほかコンデンサーは適当、手持ちを流用

3ピンCPU FAN コネクタのピンアサイン
※ Pin4・・回転数制御用
4Pinファンは3Pinコネクタに挿せるが、マザーボードに機能がないので回転数制御はできない。
3Pinファンはもともと回転数制御の機能はない。しかし、4Pinのマザーボードに挿せる。
CPU_Fan
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※※ お知らせ 耐震偽造で新たな展開になっています ご興味があればごらんください・・・まとめページをアップ  2006.10.20