2003.4.30初版

懲戒解雇でくさいものには蓋 これでいいのか日本経済新聞社 購読休止中・・・ 〜

日本経済新聞社の再生を願って
【 解雇で臭い物に蓋 】
1年ぐらい前だったか日経本社にまつわる疑惑が気になっていたのでしたが、2003年3月20日、本社の辣腕記者O氏がいわば「内部告発」をしたかどで懲戒解雇を言い渡されました。O氏の氏名はすでに公になっていますが、ここでは伏せさせていただきます。

疑惑の全容は当事者でしかわからないことですが、報道されている限りでは日経の100%子会社TCWティーシーワークスの不正経理(売上金の前倒し計上、赤字工事)で生み出された資金の使途が不明などがあります。またTCWの96億円の債務超過にてこいれするために74億円の融資とか20億円の債務保証とか、手形を管理していたとかでTCWに深くかかわっていただろうなぁとは容易に推測できます。

不正経理にかかわっていたなどと言う話はよくあることで報道機関にあったとしてもそれが是正されればそれで話しは終わっていただろうと思いますが、その内部告発をしたものを解雇するという暴挙に出たことで話は大きくなり見過ごすことはできなくなったと言うことです。

言論の自由を主張する報道機関にあってはならない事態が起きていてそれをもみ消すかのように懲戒解雇で首を切る。
くさいものは蓋、内部告発に対して首を切っておしまい。
そんなことがとおるはずもないのに・・・。

【 日経は明らかに対応を誤った 】
取締役解任を求める提案書を出すと言うことは出すほうとしても生半可なことで到底出せないはずで、相当な根拠を持って臨んだであろうと推察されます。下手をすれば自殺行為だからです。
受けてたつ方としても言葉、論理で反論するべきで、「うるさいやつは消してしまえ」では言論の自由を標榜する新聞社としてはあるまじき行為といわざるを得ません。

【 購読を止めた 】
私はかれこれ20余年、日本経済新聞をとっていましたがその解雇事件を知りとうとう今月4月をもってその購読をやめることにしました。

もちろん日経に対してうらみつらみは微塵もありませんし日経に知り合いがいるわけでもありません。
しかし一愛読者としては、新聞社に疑惑があるなら報道機関らしく正々堂々と釈明してほしいし、都合の悪いものは切って捨てるような解雇という姑息な手段で事実を隠蔽する会社から新聞を買うことはできない、ただそれだけです。

現場の記者たちは必死に記事を書き、後方支援部隊は現場をささえる仕事を一生懸命にしていると思いたいですが、今日の読者応答センターの人の対応に接し、会社の隠れた体質の一遍が垣間見れた思いでした。
えてしてこういう事態になると本質がでてくるものです。

【 一読者として問い合わせたが・・・・ 】
新聞店で日経名古屋の販売部の電話番号(243-3351)を教えてもらい釈明を聞きたく電話をしました。
担当者はそういうことは本社に言ってくれということだったが、おそらく本社ではマニュアルどうりの返答しかもらえないだろうから顧客の声を名古屋の販売部から本社に言ってもらったほうが効果的だろうと判断して担当者に読者の声として聞いてもらいました。
担当者には上層部に伝えるといってもらいましたが・・・?。

そのあとで、やはり本社にも話を聞こうと
東京本社 読者応答センター(代表03−3270−0251)に電話をして話を聞こうとしましたが、電話に出られた若そうな男性社員はなにかオドオドしていてなにをきいても「紙面に発表しているとおりだ」を連発し、それ以外はだんまりを決め込んでしゃべらない、話をすることに酷く警戒をしているようでした。

「はは〜ん、これは私だけからの電話ではないなぁ」と直感しました。
事実上の閑古令です。
「余分なことをしゃべったら今度は自分の番だ」と思っているのだろうなぁと話をしながら推測していました。
隠そうとすればするほど疑惑は深まり、過去、同じような対応をとっていって消滅していった会社の事件を思い起こしました。

「私は名を名乗っているのだから名前を聞かせてください」といっても最後まで明かしませんでした。
こんな会社は聞いたことがありません。

後ろめたさがなければ堂々と名のればいいんです。会社を背負って立っている人なのだから氏名を名乗るべきです。

私も手を変え品を変え聞き出そうとするのですが「紙面で発表しているとおりといっているでしょうがぁ!」となかばケツをまくり全くとりくつしまがありませんでした。

【 ずっと新聞を取っている販売店の店主に聞いてみた 】
この一連の経緯を新聞店に話したら何の違和感もなくむしろ日ごろおもっていることがでてきたのには驚きました。
顧客の要望を上げても無視される、顧客満足にはほどとおい会社・・・。
これは相当根が深いなぁ・・・・そんな印象です。

【 日本経済新聞社は立ち直れるのか? 】
他社での不祥事は報道するが社内のことは蓋ではその時点で報道機関としての資格は消滅しています。
今後、他社で内部告発があった事件の場合日経はどうするのだろうか?

私はとても報道できないと思っています。
もしやったとしたら、自分のことは棚に上げといて人様を批判することなぞ、良識ある報道機関ならとても出来ないはずだからです

日経の社員全員が原点に立ち戻ってジャーナリストとはジャーナリズムとは何かを考えて行動を起こしてもらいたいものです。
ほんの一握りの者たちが会社を好きなようにやる、こんなことは許されるはずもありません。
解雇という2文字が恐ろしくなかなかいえないかもしれないが、良識ある人を中心に全員が結束すれば明日にも日経は変われます。それを理由に会社は全員を解雇することなんかできっこないですから・・

日経の販売店の店主には、「こういう事情だから勘弁してね」といったらそのへんのことはすでに心得ていて、「鶴田体制が消滅して日経本社がこころを入れ替えて再出発したら再び購読するから」と説明したら快く承諾してもらいました。


以下はいずれも表面的にしか報道していない例です。
実はこの 3月20日はイラク攻撃が開始されたショッキングな日 だった。この事件が新聞各誌でも報道されたとのことですが、陰に隠れてほとんど目立たなかったと言うことでした。
突然呼び出されて解雇を言い渡されたとのことで、やはり計算があったのだろうと考えるので自然でしょう。

☆☆ 日経新聞、社長解任提案の部長「更迭」  
日本経済新聞社は、3月の株主総会に向けて鶴田卓彦社長の取締役解任を求める提案書を提出した大塚将司・東京本社編集局ベンチャー市場部長を事実上、更迭し、3月1日付で同編集局長付とすることを決めた。日経新聞社によると、今回の人事は定期異動によるものだが、大塚氏が鶴田氏のプライバシー問題を指摘した記述は「個人の名誉棄損や当社の信用棄損にあたる疑いが極めて強い」(広報担当者)ため、懲戒処分も検討するという。(「朝日」2月18日付)

☆☆ Mainichi INTERACTIVE
... 大塚将司氏(52)を、虚偽の文書を配布して会社の信用を棄損したとして懲戒解雇した。大塚氏は、28日開催の株主総会に鶴田卓彦社長(75)
の取締役解任議案を提出しており、週明けにも東京地裁に解雇無効の ...

☆☆ 日経新聞社、前部長を懲戒解雇 03/03/21(金)
 日本経済新聞社は20日、鶴田卓彦社長の取締役解任を求めた大塚将司・前編集局部長を懲戒解雇処分にした。28日の株主総会に向けて、雑誌で取り上げられた女性問題などを理由に鶴田氏の解任を求める文書を 社内で配ったことが、個人の名誉を傷つけたりすることを禁じた就業規則に 違反したとしている。大塚氏は「不当な処分。断固戦う」と話している。
http://www.asahi.com/national/update/0321/006.html

※ 購読中止のキッカケはこの事件だったが、その後も容認できない偏向報道が続き、もう二度と購読することはないだろう。 不詳管理人。

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