++ Windows のハードディスクのメンテナンスちゃんとやってますか?++

Windows のハードディスクのメンテナンスちゃんとやってますか?

Windows のハードディスクのメンテナンスちゃんとやってますか?   2004.6.30 2006.1.30Rev.

この記事はすっかり古くなりました。きょうび、ウィンドウズパソコンのハードディスクは小さくとも30〜40GBぐらいは当たり前で、趣味でチョコチョコ使っているぐらいでは空き容量を心配することはなくなりました。
しかし、そんな最近のパソコンでも写真とかビデオとかを集め出すと大量のディスク容量を食い空き容量がなくなることはあります。Windows XP ではディスクの管理がしっかりしてきたので最悪の事態は起きないかも知れませんが意識だけは持っていた方が無難です。


以下の記述は当時のWindows 95、98、Me について書かれています。専門用語が出てきて恐縮ですが、おおまかのことを理解して実践することで、悲劇に遭遇しなくてすみます。転ばぬ先の杖とはよくいったものです。実際に何度も経験した実感です。

ハードディスクの内容量には限りがあり、使い込んでいくと空き容量が減っていきます。空き容量の警告を気にかけずにいて、残り数MBしか空き容量がなくなったら大変に危険です。(特にWindows 95、98、Me)
実感としては、Windows 自身の動きが鈍くなったり他のソフトも動かなくなってくるが、そんなことより Windows のファイルシステムが破壊されていく可能性がでてきます。
ファイルシステムの壊れる場所にもよるが、FAT領域(Windows 95,98,Meの場合)が壊れると Windows はもう二度と立ち上がらなくなり、もし貴重なデータ、メール、その他のファイルがあったとしたら、それらが取り出せなくなりもうこれは悪夢そのものです。
 
こんなときどうするか?


○メーカに問い合わせる。・・・・・リカバリしてくださいの冷たい返事にめげず、つながった電話はこちらからは間違っても切らずとことんバックアップの方法などをすべて聞き出す。うまくいけばバックアップができるかもしれないが、やはり日ごろよりバックアップに慣れておくことが一番です。

○販売店を通じて修理に出す。・・・・・データはすべて大空のかなたへ。
  確かにパソコンはちゃんと動作するようになるが保存されていたファイル、データなどはきれいさっぱり消えてなくなります。

緊急起動用のフロッピーディスクをあらかじめ用意されている場合は Windows は動かないが貴重なデータをフロッピーにコピーする手段もあります。しかし、DOSのコマンドが理解できて、それなりに経験知識が必要です。
また前提条件としてまだ FAT 領域が壊れていないことが前提条件になります。FAT 領域が壊れていたらあきらめるか、専門のしかも技術がしっかりした会社に依頼するしかありません。
100%データが復旧する保障などもなく、ほしいデータが復旧されなくても復旧されたデータ量により金額が決まってきて,おまけに目の玉がひっくり返るぐらいバカ高いです。

余談ですが、くれぐれも安い業者に飛びつかないほうが懸命かと思います。たまたま簡単な修復で安く上がることもあるかもしれないが、設備、技術などが十分でなく本来なら修復できただろうものがさらにひどくなる可能性すらあります。
  ハードディスクの中身はふたを空けてみてもわかるようなものでもなく、トラブルの状況が軽微なのか重大なのかそれすら判断つきません。 修復に出したがうまくいかなった場合に「直るはずだった」と主張してもその根拠すらなく、こちらで証明することは100%不可能です。ちょうど病人がどこかの知らないヤブ病院で手術してもらうのとよく似ています。人の病気ならおおむね病気の程度が判断でき,それにあった病院を探すことができるのですが....。


緊急作業

空き容量が少なくなったことに気が付いたら、電源は切らずに 何はさておいても下記のように緊急に対処しなければなりません。ここで電源を切ったら二度と立ち上がらない可能性が非常に高いからです。

作業の目的はなにをさておいてもハードディスクの空き容量を確保して Windows を正常に動作させる環境をつくることに尽きます。とりあえずWindows がちゃんと動きさえすればデータをバックアップする方法はいろいろあり対処のしようもあるというものです。

@ まだ少しでも Windows が動く状態であれば、とりあえず消してもいいオリジナルCD-ROMが手元にある大きなソフトをアンインストールする。

A ソフトをアンインストールすることもできない状況なら起動用フロッピーディスクで起動してDOSコマンドを使ってBの作業を行うことになります。

BもしC:ドライブ以外にD:ドライブとかがありD:ドライブに数百MB以上の空き容量があればそのドライブにC:ドライブのWindowsホルダーの中のOption ホルダーを移動できるのでとりあえずC:ドライブの空き容量を確保できる可能性があります。移動したことによる小さな問題はあるがそちらのほうは対処のしようがあるので一時犠牲にしよう。
これで50〜200MBぐらい空くのでこれで何と Windows がなんとか動くようになれば、

ソフトのアンインストール、Windowsの再インストール、リカバリ、ファイルのバックアップなど対処の方法がいろいろ出来てきます。

C もっとC:ドライブの空き容量を増やさないとうまく動かない場合で、かつD:ドライブにまだ数百MBも空きがあるなら、マイコンピュータを右ボタンでクリック/プロパティ/仮想メモリで画面が出るので「自分で設定する」項目の先頭にある白丸をクリックして黒点をいれて、つぎにその下のハードディスクを選択する項目で右端の下向きの矢印で空き容量のあるD:ドライブを選択し、最後にOKをクリックする。

D Cの方法でもまだ十分な空き容量が確保できない場合とか、C:ドライブ以外にドライブがない場合は、マイコンピュータを右ボタンでクリック/プロパティ/パフォーマンス/ファイルシステム/トラブルシューティングを順番にクリックして選択していくとトラブルシューティングの画面になります。

この画面の一番下のチェックボックス「システムの復元をしない」という項目があるのでこのチェックボックスをクリックしてチェックを入れる。OKをクリック。
ただしこのBの方法は WindowsMe しか使えず、WindowsMe だけががもっている強力な復元機能を殺してしまうリスクがあるが、これしか大量な空き容量を確保する手段がないとすればやむをえないです。ただしこの方法は Windows95 とか Windows98 にはこの機能はないので使えません。

ここまでくればもはや十分な空き容量は確保できているはずで Windows もちゃんと動きデータをバックアップする方法はいろいろ考えられます。これで一安心、やれやれです。

緊急用起動ディスクの作りかた:

ちゃんと動作している平時のときに作成するもので、

作り方は、スタート/設定/コントロールパネル/アプリケーションの追加と削除/起動ディスク/起動ディスクの作成を順にクリックして画面の指示にしたがい、あらかじめ用意しておいたフロッピーディスク2枚に書き込んでください。


最悪な状況

これはつい最近我が家の Windows95 のマシンで起きた現実です。まさに悪夢そのものでした。20GBのハードディスクに異常が発生しWindows95 が全く立ち上がらなくなりました。

何とかメールとか写真データとかその他の重要なファイルを取り出したくてあの手この手を尽くしてトライしたが、その努力をあざ笑うかのように調子は悪くなりファイルシステムは破壊され完全に打ちのめされました。


教訓:

一部のファイルが読めなくなると自動的にスキャンディスクが起動することがあるが安易にそれを実行すると、直るどころか破壊がもっと進み大量のファイルを失っていしまうことがある。それはハードディスクが損傷をうけたりファイルシステムが壊れてしまった場合で、これらの場合は絶対にスキャンディスクを実行してはならない。

単なるバッドブロックが生じて特定の1、2個のファイルが読めなくなったのかそれともハードディスク事態に異常が出始めたのかの判断は非常に難しい現実があり、しかもその判断がその後の対処に大きな影響をあたえ被害を最小限に抑えられるかの分かれ目になるから厄介です。


もし起動がおかしかったり、読めないファイルが出てきたら、スキャンディスクはキャンセルして、いくつかのファイルがすでになくなっていると想定して、なにをさしおいても別のフロッピーディスクとか別のハードディスクなどにバックアップを取る必要があります。これがとりうる最善の方法でしょう!

このような状況になると再起動をかけたとき、電源の入り切りのたびにファイルが壊れていき、手間を省こうとまとめてホルダーごとコピーしようとすると「○○○ファイルにアクセスできません」のエラーになるので面倒でもひとつひとつ手作業でコピーしなければなりません。このようにまだコピーできる状態ならまだ救いもあり、この手作業もありがたいと感謝しなければいけません。


ハードディスクも壊れることがある! というより、壊れる!

を肝に銘じて日ごろからデータのバックアップをすることと、ここでは触れませんでしたが「デフラグ」をおこなってファイルの断片化を解消することは必ずやりましょう。デフラグもやらずに放置しておくと、ハードディスクのシークが増大して遅くなり動作に支障をきたすこともあるので週1回くらいはデフラグを行ったほうがいいでしょう。


バックアップの方法: 
本当ならこの項目がメインになるはずですが、いかんせんバックアップは多彩で何を、どこに、どのようにして保存するかで選択肢がいっぱいありすべてを説明するには1冊の本ができてしまうくらい範囲が広いものです。バックアップには正解といえるものがなく、永遠の課題です。
環境、使い方が変ってくればそのバックアップ方法も必然的に変ってきます。
しかし、そんなことをいっていてもはじまらないので現実的で、かつ、いますぐできる方法でなにかをするしかありません。代表的なものを列挙します。
手軽なバックアップの方法としては

コピー&ペーストで手軽に:(専用ソフトは不要)
@ フロッピーディスクへ
A 別のハードディスク、他のコンピュータへ
B MOへ
C 書き込みできるCD-ROMへ

専用のバックアップソフトを使う方法 大きく分けて2種類のソフトがある。
@ ハードディスクを丸ごとバックアップする方法 ・・・・イメージファイルにして保存する
A 個別のドライブ、フォルダー、ファイルを指定してこまめにコピーする方法 ・・・フィアルなどをそのままの形で他にコピーする

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