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− め、目、芽、女、… −
1998年3月23日
め
定義:未知なるものの出現を予感させる小さな割れ目
語源:人間の「目」(元はマと発音。マナコ、マユ、マツゲ、マナジリ、マブタ、マナザシ、マヂカ、マブカ、マバタキ、マバユイ、マボロシ、マタタク、マミエル、…)
原義:割れ目、裂け目、切れ目、…の「目」が最も近い。
芽
植物の芽は、それだけではこれが「葉」になるのか「花」になるのか、経験(知識)がなければわからない。ただ、「芽」の姿からは想像も出来ないほどの素晴らしいものに成長するであろう期待を持たせるものである。
豆
真・芽の意味でしょう。まさに「全身これ芽」という存在だと考えられます。
問題は種子との区別です。
目
「目は口ほどにものを言う」。「目」はただ見える目の形以上の奥深い何かを秘めている。口から出る言葉の真偽と真意を目から読み取らねばならない。「私の目をよく見て答えなさい」などというのもそれを示すもの。
割れ目、裂け目
地震で出来た地割れ、建物の亀裂。これらはこの先まだ大きく広がるかもしれない。ここから何かが吹き出したり、沁み出したり、陥没するかもしれない。そういう兆候である。
天下分け目の関ヶ原
今までは互いに互角の形勢。しかし、この勝負の結果で形勢は一方に大きく傾く。世の中も今までとは大きく違ったものに変わっていくのであろう。どう変わっていくのか、その時点ではまだ分からない。
女
姿だけ見れば男と比べてさほど違わない。ちょっと違うだけである。その「ちょっと」が非常に気になるわけではあるのだが…
さて、何が不思議といって、この体から新しい別個の生き物を出現させてしまうのだから驚きである。子を産むってこと。そういう「め」を持っているっていうのが「女」だ。
以上の説明にはちょっと無理がある。大部分は良いのだが「女」だけは別。なぜかというと、他の「め」は上代特殊仮名遣いでは乙類の「め」なのに対して「女」という意味の「め」は甲類の「め」なのだから。ごめん。
口
定義:異世界への入り口。「め」との違いは、口から繋がる異世界は未知かもしれないけれども「既に存在する」世界であること。
語源:人間の「口」
原義:入り口の口が最も近い。
人間の口
食物を取り入れてこれを消化器官という別の世界へ送り込む入り口。また、発声器官という世界で作り出した声を外部の世界へ放出する出口。
入り口、出口
2つの世界の境目に有って、互いの通行を可能にすべく開かれた部分。2つの世界の一方から見たときを入り口としたとき、これを逆方向から見れば出口となる。では、一般的に言ってどっちを入り口といい出口というかの基準は難しい。
内、外
入り口側の世界を「外」といい、出口側の世界を「内」と言う。普通「外」の方が広いが、そう決め付けてよいものかどうか、わからない。
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