++ 電球型蛍光灯 EFD21EN 突然に消えた ++
2012.1.23 2006.5.3

電球型蛍光灯 EFD21EN 突然消えた

【 追記:「チカチカ」するようになった  】追記記事


ツイート
東芝の電球型蛍光灯 EFD21EN がつかなくなった。「あれっ!」と思い、スイッチを入れ直しても全く点灯する気配がなく、しかし、このまま不燃ゴミになるのは惜しいので例によって衰えてない好奇心で分解をはじめた。
白いプラスチックを内部の基板とか部品を傷つけないように注意深く殻を切り開いた。この殻は意外に厚くて丈夫にできていて、切り開くには骨が折れる。
内部に電子部品が載っている小さな円盤状のプリント基板があり、まず目視で眺めたらハンダ面のハンダが2箇所でクラックが入っていているのを見付けた。さっそくテスターで導通があるかないかをチェックしたが電気的に切れていた。

【 半田ひび割れの状態 】
この半田付けのひび割れは目で見てもはっきり分かる程度のもので、テスターで導通を計ったが電気が流れない状態であった。
下図は拡大していて、赤線の矢印でひび割れ箇所を示しているが、見にくいかも知れない。共に縦方向にヒビが入っていて、そこでは光が反射しないので黒っぽく見える。上のはゼロΩのシャント抵抗器?、下側は470KΩの抵抗器である。



【 もとが取れたか? 】
電気代が約1/4、寿命が約8倍、発熱量が約1/4、とういうフレコミの21ワット型蛍光灯で、電球の100W型に相当する明るさとカタログではうたっている。
蛍光灯だからだんだん暗くなるのは理解できるが、突然に点かなくなってしまい、それも8000時間はまだたってなく、寿命という点では難ありということか。実はこの蛍光灯は直には触れないほど熱くなるので、取り付け場所は開放された、しかも空気が対流するところに付けて注意していたぐらいであった。

【 熱か?、半田フローに問題があったのか 】
通常、このように半田にクラックが入るのは部品が熱をもち、その熱で半田が溶けてクラックがはいるのが一般的である。この例では、ここの2箇所には物理的な力は加わってないので、単に熱によるものだと分かる。 その証しにベークライト基板そのものも温度が高い部分は黒く変色してきている。
これらのことから発熱に対する設計の甘さがあり、発熱を押さえることはこのように小さな密閉容器に閉じこめる電子回路のイロハのイだから、それがおろそかになっているといわざるを得ない。中に入っている電解コンデンサー(150度C)が不良になったというならまだわかるが、半田がクラックしていたとはお話にならない。「このぐらいもてばいい!」というレベルで作っているのかもしれない。ちなみに他の電球型蛍光灯もいくつか使っているが形状がことなるとはいえ、明らかに温度が低い。温度が低ければ低いほど故障率が低下するのは電子回路の常識である。



【 時々、「チカチカ」するようになった 】 2012.1.23
あれっ!? 球が寿命かな? と思えるような現象がでるようになった。

で、 基板を叩くと現象がはっきり出る。
よく見ると、一番大きな電解コンデンサー(Rubycon 160V25μF 150℃)の根元がグラグラになっていた。半田が割れ、コンデンサーのリード線がスコスコになっていた。
コンデンサーを抜いて、リード線の表面を磨き、ハンダメッキを施し、基板に戻した。

元の安定さに戻った。
--> 次のページ
ホームへ   もくじへ戻る   インバータ蛍光灯に改造
ツイート

このページとは関係がなく恐縮ですが・・・
【お知らせです】 ご本が出版されました
KSB瀬戸内海放送・山下洋平氏のご本が出版されました。只今、アマゾンにて先行予約受付中です。


『 あの時、バスは止まっていた 』 高知「白バイ衝突死」の闇


リンク先 ↓ 
aonotokiBusTomateita.jpg

著者:山下洋平氏
単行本: 256ページ
出版社: ソフトバンククリエイティブ (2009/11/16)
ISBN-10: 4797353899
ISBN-13: 978-4797353891
発売日: 2009/11/16


内容紹介

◎ジャーナリスト 大谷昭宏氏推薦
白バイは“黒バイ”か
地方局記者が執念で迫る

「これです」
被告の支援者が数枚の写真を取り出した。
路面には黒々とした二本の筋。
裁判で有罪の決め手となった、スクールバスの「ブレーキ痕」だ。

「このブレーキ痕は、警察が捏造した疑いがあります。これは冤罪ではありません。警察組織の犯罪です」

――二〇〇六年三月三日午後二時半頃、高知県旧春野町(現高知市)の国道五六号で、高知県警の白バイと遠足中のスクールバスが衝突し、白バイ隊員(二十六)が死亡。
バスの運転手、片岡晴彦さん(五十二)は現行犯逮捕された。
同年十二月には業務上過失致死罪で起訴され、翌二〇〇七年六月には禁固一年四カ月の実刑判決が高知地裁で下された。
その後、高松高裁、最高裁と判決は覆らず、二〇〇八年十月、片岡さんは獄中の人となった。

香川県と岡山県を放送エリアとする地方テレビ局「KSB瀬戸内海放送」。
同局の報道記者である著者のもとに突然、見知らぬ男性から電話が掛かってきた。
男性は、「この裁判は作られたものだ」と訴えた。
事件が発生した高知県のマスコミは、どこも耳を貸してくれない。
藁をもすがる思いで、かすかなつてを頼って県外の地方局の記者に連絡してきたのだ。

この一本の電話をきっかけに片道三時間半、著者の高知通いの日々が始まった。
法廷の場で結審されたとはいえ、不可解な点が多々ある高知「白バイ衝突死」事故。
本事件の闇を徹底的に追った渾身のルポルタージュ!

◎テレビ朝日『報道発 ドキュメンタリ宣言』の放送で大反響!
  
    ■ 耐震偽装はこちらです --> まとめページをアップ   2006.10.20