『間瀬平一郎』伝記

Last Update 1999/08/12(1997/11/03)

3.帰  郷

世界地図


 懐かしの故国神戸港に着いたのは大正10年秋9月であった。一ヶ月ばかり故郷で休んだ。 その間の食べ物は毎日麦飯とたくわんで暮らした。

 再び商船の人となりシンガポールで姉からの手紙が着いた。故郷でのことは農家のみじめさを 知らすとともに励ましの母の厚い情けであったことを知った。

 この時からあの澄み切った秋の空の如く清々しく毎日を母への感謝で暮らすようになった。


母の賜なりと感謝

「生涯、空中において発動機故障のため停止すること27回、プロペラが空中で飛んだり 、右翼の破損のため操縦不能なったときも無事生存しております。」




間瀬平一郎伝記

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