食べ物を入れようと思って作った蓋物ですが、使うかたの発想は
作り手の想像を超えています。
「こんなもの入れました」というお話を伺うのはとても楽しいです。
〜2017年秋−冬号・蓋物のページ〜 陶居房ね
冷蔵庫や電子レンジの出し入れがしやすいように蓋物に取っ手を付けました。
注ぎ口の飾りを付けたポット型と、取っ手だけのカップ型の蓋物です。
ポット型でも口に穴は開けていないので、 入れたものが乾くことはありません。
(左)水那須漬け (右)白瓜浅漬け
汁物、おかず、白米のループから抜け出す箸休めは、甘い煮豆の他にも、薄味でほっと一息つけさせるものがあります。
浅漬けの漬物は、塩気が少ないので、箸休めにぴったりです。季節の野菜が楽しめるのも浅漬けのいいところです。
(左)茎わかめ (右)切り昆布
味が濃ければご飯のお供になり、薄ければ箸休めになる。あまり主役にはならないけれど、いろいろな脇役で、和食にはありがたいのが昆布やわかめです。季節を問わず一年中いただけるのも嬉しいです。酒と醤油で薄味にサッと煮るだけで、手間もかかりません。
(左)芋がら (右)手綱蒟蒻
触感の変化で「おや」と箸を止めさせる一品もあります。蒟蒻も芋がらも、独特の触感で楽しませます。どちらも食材にするには、生産者さんのお手間がとてもかかりますが、お陰様でおいしく頂くことができます。芋がらは、ほのかに広がるかおりに、自然と箸がゆっくりになります。
黒豆や栗の甘露煮は、お正月の食べもので、ラッキョウはカレーライスのお供と思っていませんか。
普段の食卓にも、箸休めとして活躍してもらいましょう。
箸休めは、味や触感だけでなく、つまんだ時に箸先に伝わる変化も楽しいのだと感じます。
大きく動いていた箸先が、一粒をつまもうとした時には、繊細な動きに変わります。
いろいろある箸休めのなかで、私の一番は「いかあられ」です。(写真右下)
いかあられは、ちょっと高級な佃煮なので、一回の食事で2、3切れをつまんでは次のお楽しみにするように、大切にいただきます。箸休めは、ふたものに入れて冷蔵庫へ。また、明日のお楽しみに。
〜箸休め(その1)はこちら〜
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