父と子のサッカー教室(その1:スローイン,ゴールキック,コーナーキック)

 竜生、今日はサッカーのルールを少し勉強しようか?

 うん、いいよ。何から始める?

 じゃあ、まずフィールドの名前を覚えよう。サッカーのフィールドは4本の線で囲まれているけど、ゴールが置いてある方の2本が「ゴールライン」、ゴールが無い2本が「タッチライン」だよ。タッチラインの方が必ずゴールラインより長い、長方形をしているんだ。

 ボールが線の外に出たら、やり直しになるんだよね。

 そうだね。じゃあ、タッチラインの外に出た時は、どうやってやり直すのかな?

 えーっとね。「スローイング」だ!

 惜しい! 「グ」は余計だよ。「スローイン」なんだ。「ボールを出した選手の相手チームが手でボールをフィールドの中に投げ入れる」のがスローインだよ。「両手を使って、ボールを頭の後ろから頭の真上を通して投げる」んだ。「両足は必ずタッチラインの外の地面に付いている」こと。「タッチラインを踏んでも良いけど、越えちゃいけない」よ。

 うんうん。

 じゃあ、次はゴールラインの外に出た場合。これは攻めていたチームの選手が出したか、守っていたチームの選手が出したかで違うよ。

 ゴールキック」と「コーナーキック」だね。

 そう。攻めていたチームが出した時はゴールキックだね。ゴールの前に四角が二つあるけど、ゴール側の小さい方を「ゴールエリア」と言うんだ。「ゴールキックはゴールエリアの中にボールを置いて、守っていたチームの選手が蹴る」んだね。「キーパ以外の選手が蹴っても良い」んだよ。ゴールエリアの中ならどこにボールを置いても良いんだけど、普通は出来るだけ遠くに飛ばせるようにラインの上に置くね。

 ゴールキックがすごーく飛んで、相手のゴールに入ったらどうなるの?

 得点になるよ。でも、めったにそういうことは無いよね。

 じゃあ、全然飛ばなかったら?

 ゴールの前の二つの四角のうち、外側の大きいほうを「ペナルティエリア」と言うけど、「蹴ったボールが直接ペナルティエリアの外に出なかったらゴールキックのやり直し」になるんだ。それと、言い忘れていたけど、「ボールがペナルティエリアの外に出るまでは相手チームの選手はペナルティエリアの中に入ってはいけない」んだよ。もし入ったら、ゴールキックのやり直しになるんだ。

 よく慌てて入る人がいるよね。

 気を付けようね。さて、守っていたチームがゴールラインの外に出した時はコーナーキックになるよ。フィールドの隅に旗が立っていて、その前にある扇形の中から攻めていたチームが蹴るんだ。コーナーキックが直接ゴールに入ると得点になるし、よく味方の選手がゴール前に待ち構えていて、ヘディングでシュートを決めたりするね。

 あれ決まるとカッコ良いよね。


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