・第1日め(3/13)の夜 その1・


さて、とりあえず荷物もバラシ終わったし、ビーチ散策の前にさ、とりあえずビールだよな、ビール。冷蔵庫をみると・・・あった。シンハーだ。思わず手が出るが、ここで貧乏性がささやく。「ホテルのビールは高いよぉ」。うん。そーだよな。ムダ金使いたくねーよな。グっとこらえて、外で買おうと決心。パスポート、バウチャー、日本円などの貴重品はまとめてホテルのデポジットBOXに預け、カメラをリュックに突っ込み、お金(バーツ)を持ってビーチへ向かう。この時そんなに日差しがまぶしいわけじゃナイんだけど、サングラスをしていく。キョロキョロする目線を悟られないよーにってーのと、目が合ってもシカトできるよーにね。なんかすげぇ武装してるよな、オレ。でもこーゆーの大事なんだぞ。なによりこっちの態度が堂々とするからな。

ビーチはフロントを出ると通りをはさんですぐ。部屋からでも歩きで2分かからない。外はちょうど日暮れ時。砂浜のビーチは、おおっ、美しい夕焼けぢゃないか。沖にはU.S.NAVYの軍艦が停泊している。パラソル屋サンも店じまいを始めている。いいねー、夏の夕暮れだねー、ビーチだねー、と一人でシミジミ。何枚か写真をとったりしつつ、ビーチ沿いの遊歩道みたいなのを歩く。でもな、タイだかんな。気を抜くなよ。写真取るときもすげぇ周りを気にしてね。で、タイの海に接近遭遇すべく思い切って波打ち際まで行ってみる。はたして海は・・・マジか?き、汚ねぇ。すげぇ汚ねぇ。濁りまくりじゃねーか。どこが東洋の真珠だっ!ガッカリ。ま、パトンビーチは一番栄えているとこらしいので、どーしても汚れちまうんだろーな。仕方がナイか。でもさー、こんなんじゃとてもここで泳ぐ気になれねーぞ。明日はどーしよう。

遊歩道にもどりしばらく歩いていくと少年達が「セパタクロー」をやっていた。竹でできたボールを使って足だけでバレーボールやってるよーなもんだ。これがすげぇうまい。よく足だけであんだけできるよな。アタックの時とかめちゃカッコイイ。しばらくみとれていたが、そろそろ日も暮れてきた。あんまり暗くならないうちに街を調査しておかなきゃな。ビーチを離れて街のメインストリートへ向かう。ところで酒屋はどこだー。

5分もしないでメインストリートBong−la Rd.に出る。夕暮れ時ってのもあり、車・バイクがやたら多いし人もわんさかいる。行き交う人々の半分以上は白人。さすが国際的リゾート地だぜ。道の両側にパブっちゅーかバーみたいなのがあってすでに盛り上がっている連中もいる。いーなー。すげぇ誘われるんだけど、今はまだダメ。まずは街を把握しなければ。道沿いに歩いていき、どんな店があるかとか、ヤバそうな雰囲気のとこかとか、あとであそこ行こうとか、サングラスの奥でキョロキョロとチェックしつつ進んでいく。でも蒸し暑くて汗もかいてきたし、疲れてきたぞ。うぅー、ビール飲みてぇ。通りのほぼ中間くらいまで来て、やっと発見、スーパーマーケットだー。BigOneとゆー名前で、でかいビルの地下だった。早速買い出しだーい。中に入ると冷房が効いていてウレシイ。オイラ外国のスーパーって好きなんだよなー、ワンダーランドなんだもん。カゴをもってルンルンしながらうろつく。しかしな、値段を見ると、どいつもこいつもめちゃくちゃ安い。日本円で換算するとほぼ半額〜10分の1位。まずいよ、これじゃあ大金持ちと勘違いしちゃうよ。さすがにアメリカとかの輸入品は高かったけどさ。あまりよけいなものを買いすぎないよう気をつけて、必要物資を買い込む。シャンプー、ボディーソープ、歯磨き、アロエジェル(日焼け後用)、ミネラルウォーター、ビールのつまみ数種、そして待望のビール!もちろんタイのビールな。1本28バーツ。酒屋よりはちょい割高かもしんないけど、約85円だぜ。こんなウレシイことねーよな。3種類を計10本くらい買い込む。こんだけ買って594バーツだった。安すぎだよな。買ったものをリュックにつめて、まずはホテルに戻ろう。ビールを飲もう。つーか今すぐ飲みてぇ。だいたい街の様子もわかったしね。

ホテルに戻ったのは18:30。冷蔵庫にビールをしまって、今すぐ飲みたいのをさらにぐっとこらえ、汗を流すべくシャワーを浴びる。キモチいい。すっかりさっぱりし、いよいよ待望のビールだぁ。まずは1本冷蔵庫から取り出し、ベランダに出て薄暗くなった外を眺めながらぐびっと。・・・・・・う・・・うめぇ〜。蒸し暑いが時折キモチイイ風が吹いてくる。タバコもうめぇ。ビールがなによりうめぇ。あー、シヤワセ。ホント来てよかったー、なんてたったこれだけで幸福を感じてしまうオイラって小市民。しばらくはここでこの幸せを味わおうと、ちょっとまったりしてみる。ホロ酔いでホントに気持ちイイ。

さて、そろそろ腹へってきたな。夕メシどうしようかな。それに明日のプランも考えなきゃ。ガイドブックを取り出し調べてみる。そーいえば旅行会社のお姉さんがキョーレツに「ピピ島」を勧めていたっけ。気にはなっていたんだよな。確か1日ツアーがあったはずだ。この島に丸一日いるってのは明日だけだから、行くなら明日しかない。パトンビーチじゃ泳ぐ気になれないし、これは行くしかナイな、と決心。そうと決まればツアーの申込をしなければ。まだ大丈夫かな。夕メシはレストランがいっぱいあったから、あのへんでてきとーに、とアタリをつけて、いざ夜の街へ出発。いよいよプーケット初日の夜は佳境にはいるのであった。

・・・・・・まだまだ続く。


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