・第1日め(3/13) 成田からプーケットへ・


目覚し時計2個&TVタイマーのおかげでなんとか起きた。まだ真っ暗。寒いしすげぇ眠い。歯磨きとか準備をして5:30にへろへろと出発。荷物は登山用リュック1個。バックパッカー気取ってるわけじゃなくて、ともかく移動とかラクだし壊れ物とかナイし、これで十分なのだ。リュックをしょって歩いて松戸駅へ。6:00ちょい前の新京成で京成津田沼、ここで乗り換えて京成線で成田へ。ちょっと時間はかかるけどスカイライナーとか高いんだもん。オレって貧乏性。そーいえば今日は平日だったんだよなー。高校生とか会社員とかいっぱいいる。へへ、いーだろ、オレこれから一週間休みで遊びに行っちゃうんだぜー、なんてカワイクないことを考えつつ、なんとか7:40に成田着。

チェックインを無事すませてマックで朝メシ。でもさ、やたら混んでいるし、どー見ても「海外旅行初めてっ」てカンジではしゃぎまくっている若者がやたら目につく。あー、そーだ。いまちょーど卒業旅行ってヤツのシーズンなんだよな。畜生。なんかムカつく。その無知まるだしのしゃべり、周囲をまるで気にしない行動、オノレ達だけの価値観で全てを判断する底の浅さ。どーも気にくわねー。ま、そんなこたぁどーでもイイ。菊川クンにたのまれていたおみやげを探したりしててきとーに時間をつぶし、いざ出国手続き。無愛想な出国管理人を通過し、免税タバコを1カートン買ってウイングへ。乗り込む前に最後の喫煙エリアでタバコの吸いだめ。だってこれから8時間以上タバコを吸えなくなるんだもん。けっこうツライぞ。これは。

いよいよ飛行機に乗り込む。シートは窓際。しばらくして動き出した。おお、ラッキー。となりには誰も来ない。1列使い放題だー。まわりを見るとモロ新婚でーす、みたいな人とやっぱりいやがった卒業旅行ギャルなどでけっこう埋まっている。一人ってのはこーゆー時いいのかもしんないな。

飛行機は定刻通り9:45に離陸。しばらくしてドリンクサービス。もちろんビールを頼む。やったね、シンハーだ。早くもタイのビールにご対面だ。独特の風味で結構うまいぞ。へへ、もうごきげんさ。オレって単純。機内食はまあまあうまくて、時々寝たりして、約8時間後、これも定刻どおり15:45(時差が2時間あるのだ)にプーケット国際空港に着。飛行機を出て、なんつーの、あのジャバラみたいなやつを歩いているときすでに「あちぃ・・・」。わーい。この暑さがウレシイぞ。やったー。ほんとにタイに着たぞー。

さて、苦手な入国手続き。いっつも緊張するんだよな。ウシロメタイことなんもナイんだけどなんか緊張すんだよな。おまけにタイ語わかんねーし。オイラの順番になって、いっしょけんめ機内で覚えたタイ語のあいさつをちょっとビビりつつ言ってみる。「・・・さわっでぃー・かっぷ」。そしたら管理人がニヤっとしやがった。ちょっと安心した。入国手続きも無事終わり、免税カウンタも申告するものなど「なっしんぐ」で通過し、いよいよタイへの第一歩だ。おっと、その前にそーだ、バーツがない。両替しなきゃ。空港内のカウンタで一万円を両替。これでホテルまでは行けるだろう。さあ。こっからは気を抜くなよ。なんつったってタイだからな。オイラ一人だしな。危ないかもしんないしな。気合をいれて、いざ空港の外へ。

オイラのホテルはパトンビーチにある。空港からは車で小一時間はかかる。シャトルバスとかタクシーで行くしかないのだが、「地球の歩き方」によるとあっちから声をかけてくるヤカラには気をつけろ、とゆーことだ。よし。ぜってーそーゆーのにはひっかからねーぞ。でもその前に、なにはともあれタバコが吸いてえ。灰皿はどこだー。灰皿を探して歩いていると早速声をかけてくるわくるわ。英語やタイ語や日本語で。へん。ひっかかんないもんね。思い切りシカトだもんね。ドキドキしながらもやっと灰皿を見つけて一服。ふー。うめえ。そしたら隣でタバコ吸っていたおっさんが話しかけてきた。英語で。わりと人がよさそうなかんじ。世間話のつもりでちょっと話ししたら、「ビーチに行くのか」ときやがった。うーむ。やはり来たか。でもなんだろね、なんかこいつは大丈夫って感じがしたんだよね。タクシーだったんだけどさ。値段の交渉を始めてしまったのだ。「500バーツだ」「ぜってー高い。無理。シャトルバスで行く」「そんなら大まけにまけて300でどーだ」「高いって。精一杯出せて150までだよ」てな感じでね。(ちなみにシャトルバスなら120〜150バーツらしい)そしたら「うーん、ホテルはとっているのか」と。そこで「まあね」ってな感じで言ったら、これがどう伝わったのかわかんないけど、「わかった150でいいよ」と言ってきた。マジか?ラッキー。交渉成立。タクシーに向かう。そしたらさ、なんか普通の車なんだよな。おいおい大丈夫か?ボッタじゃねーか?心配になり身分証を見せてもらう。うん、まともなタクシーらしい。さらに乗る前に「ぜってー150しか払えないからな」と念をおす。こんだけやっときゃイイだろう。タクシーに乗り込む。でもさ、結果として声をかけてきたヤカラにひっかかってやんのな、おれ。

タクシーの車内ではタワイも無い世間話。「タイは初めてか?」「うん。なんかイーかんじだよね」「日本人か?」「やっぱわかる? オイラ、ビール大好きなんだけどなにがうまい?」「シンハーが一番だ」とか。で、途中で「あのさ、ここオイラのホテルなんだけどわかる?」と住所が書いてある紙を見せたらヤツの表情が変わった。「ホテルをとってあるのか?」「うん。ここ」「えー、ほんとに?」「うん。ここ」どーやらヤツはホテルを紹介してそのマージンをとろうと企んでいたらしい。だから150バーツでいいよと言ったらしいのだ。もちろんオイラの想像だけどね。そっからヤツは無口になっちゃって、車内はいきなり気まずい空気。やや危険も感じちゃったりして。ヘンなとこにつれていかれんじゃねーか?とかね。キンチョーしたぜ。道路標識をすげぇ真剣に見て、方向が正しいことをいちいちチェックしたもん。でも遠くにビーチとでっかいホテルが見えてきたときは、ほっとしたねー。ちゃんとパトンビーチに連れてきてくれた。やっぱ最初の印象は正しかったのだ。最終的にはオイラのホテルのフロントまできっちり着けてくれてね、イイ人だったのだ。でもビジネスだかんね。タクシー代はきっちり150バーツだけしか払わなかった。だってそーゆー約束だもん。

17:00にホテルにチェック・イン。Banthai Beach Hotel とゆーところ。ホテルはビーチ沿いのにぎやかな通りのほぼ中央。ロケーションは抜群。しかも想像以上に高級な感じ。チェックインしてベルボーイについていくと、カートみたいなのに乗って奥の別の建物に案内された。どーやらここの3階らしい。通りから離れて奥まっているので、ここまでくれば静かで落ち着ける。部屋に入ったら、すげぇ!広い。ベッドは2つあるしベランダはあるし内装もキレイだし贅沢すぎるくらいイイ部屋だぞ。なんかエラくなった気分。わーい。自分でてきとーに選んで予約したんだけど大当たりだぜ。さーて、荷物をバラして、夕方のビーチでも散策するかな。へへ。タイ初日のお楽しみはこれからだー。


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