・第2日め(3/14) ピピ島ツアー ・


昨日遅かったのでちゃんと起きれるか心配だったが、モーニングコールでなんとか目を覚ます。6:45。うー、眠い。でも遊びにいく時って不思議、すぐに起きて準備に入れるもんな。荷物は昨夜のうちに準備しといたけど、一応再チェック。つっても海パンにバスタオル、着替えのTシャツ、カメラ、日焼けクリームくらいなもんだけど。パックツアーだとよけいなモノはいらないから、こーゆーところがラクだよな。歯を磨いて短パンにTシャツ、サンダルという軽装に着替え、部屋を出る。まずは朝メシ食わなきゃ。

朝メシはビュッフェ(バイキング)形式。好きなものを好きなだけとれるのでウレシイ。パンとベーコン・ハム類とタマゴ料理とサラダ、典型的なアメリカン朝メシにしてみた。ホテルがそこそこなせいか、どれもウマイ。コーヒーもちゃんとサーブしてくれる。ウレシイじゃねーか。時間が早いせいかすいているけど、他にも「今日はパックツアーに行くんだもん」的な人がちらほら。遠くには日本人カップルらしき人もいたな。のんびり食べたかったけど、じきにピックアップの時間だったので急いで食べてフロントへ。キーを預けてバスを待つ。

何台かいろんなツアーのバスが来たあと、7:40頃オイラのツアーのバスが来た。バスっつーか、ワンボックスのワゴンみたいなもんだけどね。乗り込んだら日本人はオイラだけ。ちょっとサミシイ。なんか出会いがあるかもっつー淡い期待なんて無かったもんね。えーありませんともさ。このあと2軒ほどホテルをまわってお客を拾い、バスは港へ向かう。どーやら港は島の反対側にあるらしい。パトンビーチを離れて急勾配の道を登り、山越え。その後しばらく、のどかな景色の中を走っていく。でもさ、昨日のタクシーもそうだったけど、けっこうトバすんだよな、みんな。それからバイクが多い。ノーヘルだぜ。アブねーよなぁ。でも運転はけっこううまくてさ、車のすぐワキをすげぇスピードですり抜けて行ったりして、ハラハラしてしまう。ま、感覚が違うんだろーな。慣れているんだろーな。こいつらちゃんとしたバイクでレースやるようになったら凄いかもしんない、なんて思ったりして。

約1時間後、やっと港に到着。ちょっとうたた寝などしてしまった。バスを降りてカウンターに行き、支払いの控えと引き換えにツアーワッペンをもらう。オイラこーゆーの好きじゃないんだけど、ま、今日はツアー客だかんね。Tシャツの目立つところにペタっと貼って船に向かう。船はけっこうでかい船で、とりあえず1階の客室へ。もう日差しが強いから、2階のデッキじゃ日焼けしまくっちまうもんな。赤道直下の日差しはハンパじゃねーぞ。危険だぞ。席でぼーっとしていると、同じようにいろんなバスからいろんな客が乗り込んできた。でも何故か白人ばっか。日本人はオイラだけか?ぐっすん。繰り返すが淡い期待なんてホントに無かったもんねーだ。へん。

船は9:00頃出港。港内の海は油が浮いていたりしてめちゃくちゃ汚かったけど、沖に出るにつれてだんだんとキレイになってきた。しばらくしてカステラみたいなおやつとドリンクのサービス。あと2時間位はヒマだな。ひと眠りするか、と思ったがどうやら失敗した。窓際に座ったのだが、こっちはずーっと日があたるのだ。30分くらいしてどーにもガマンできなくなってきた。めちゃくちゃ暑ちぃ。外に出て風にあたろっと。隣の白人カップルに声をかけて外に出してもらう。飛行機みたいでなんか出入りしずらいぞ。

そーだ、ついでだからヒマなうちに海パンに着替えてしまおう、と思い、荷物を持ってトイレに入る。すると、出たぁー。噂に聞いていたタイ式便器だぁー。初めてモノホンを見たぞ。(どんなかっつーと。・・・まず和式トイレを思い浮かべましょう。それからキンカクシを取り去った、ただの楕円形の便器、イメージできますか?それが足首よりちょっと高いくらいの位置にあります。で、両サイドには大をするときにちょうど足をのせるところが、土鍋の取っ手のように張り出しています。想像できましたか?これでできあがり) そーか、こんなんなんだ、と着替えおわって見ていたらなんかモヨオシてきた。ついでだ。ウンコしよっと。張り出しに足をのせてしゃがみこみ、ふんばってみる。キンカクシがないからちょっと落着かねえ。それでもまあ普通にすませて、ふと気がついた。紙がナイ。そーだった。こーゆートイレでは紙でふかない、となんかで読んだぞ。傍らには水鉄砲のよーなシャワーのよーなものがある。水で洗うのだ。(シャワーがあるだけまだイイけど、バケツとかおけに水がためてあって、それをすくって洗うところもあるらしい)シュワーっとケツを流しててきとーに水を切っておしまい。でもなんかウォシュレットみたいでサッパリした。いいじゃねーか、これ。ふふ、これでまたタイ文化を一つ会得したぜって、あーた、そんな大袈裟な。

さて、船尾に出て一服。風がキモチいい。船室を出たところのカウンタでビールを売っていたので、値段を聞いてみると40バーツだって。高けぇ。でもこーゆー状況だもんな、これくらいはするか、と納得して一本買って飲む。うまー。ビールを発明したやつって天才だよなー、などとクダラナイことを思いつつしばらくぼーっと海を眺めていたら、眠くなってきた。さっきまで座っていた席に戻ってみると、隣に居たカップルが思い切りオイラの席に足をのばして熟睡してる。これぢゃー戻れねーじゃんか。てやんでい。仕方なくあちこちうろうろ席を探したら、船首に近いほうに1席空いていた。ラッキー。でもやっぱり日が当たるサイドなんだけどな。もーいいや。あきらめてそこに座り、暑さをこらえてネにはいる。でも意外とすぐに眠れたのは、やっぱビールのおかげか?

約2時間後、どーやら島に近づいてきたらしい。船がスピードを落とした。なんとなく目がさめたので船首に出て見ると正面に島があった。これがピピ島かぁ。よくわからんけどな。で、ふと海を見ると、これがびっくり。色が全然違うっつーか、その透明度ったらっつーか、もー、ともかくめちゃくちゃキレイ!わくわくしてきちまったぜ。で、いったん止まって方向転換したあと、船は島沿いにしばらく進んでいく。ピピ島ってけっこうでかいんだな。しばらくして写真で見た鍾乳洞が見えてきた。ここで船が止まり、向こうからやや小さい船が近づいてきた。2隻はてきとーにふかしつつ接近していき、ドッキング。うまいもんだ。ロープで固定したあと橋がわたされて、どーやら乗り換えるらしい。そのまま島に行く人を残して、パックツアーの客は全員乗り換え。小さい船で鍾乳洞観光をするのだ。オイラ別に洞穴なんてキョーミないんだけどさ、今すぐにでも泳ぎたいんだけどさ、パックだかんな、仕方がない。こーゆーときって悔しいよな。時間が惜しい。もう11:10だった。はやく島に行こーよー。泳がせろよー。

桟橋に船がついて、ゾロゾロと鍾乳洞観光。昔の壁画とか、鍾乳洞の歴史とか説明してくれたけど、よくわかんなかった。てきとーに聞き流していたし。20分くらいで観光は終わり、船に戻る。人数を確認して、船は島に向けて動き出した。ようやく島に行けるぞ。すぐ泳げるかなー。わくわく。10分ほどして、船は徐々にビーチに近づいてきた。ホテルとかバンガローとかけっこうあるんだな。ビーチは白い砂浜で美しいぞぉ。船首に出てずーっと眺めていたら、船はどんどんビーチの砂浜に向かっていく。あっちに桟橋があるのにな。あっちじゃないんかな、と思っていたらそのまま砂浜にまっしぐら。オイオイ。ずりずりっとそのまんま砂浜に乗り上げて停止しやがった。荒っぽいなー。その後船首にハシゴがかけられ、そこからみんな降りて行く。ま、これもアリかな。かえってめんどくさくなくてイイよね。

船から下りてビーチに立ってあたりをぐるっと見渡す。白い砂浜、言いようのない海の色、すぐそこに迫る断崖絶壁のコントラストに、震えるくらい感動してしまう。ホント素晴らしい、としか言いようがないよな。しばし立ちすくんでしまう。・・・・と、一人で感動していたら、なんか呼ばれてるよーだぞ、オレ。「昼めしー。こっちだよー」だって。はいはい、今日はツアー客だもんな。今行きますよー。

レストランに入ると、ツアコンのニイさんの仕切りで席が決められていく。オイラは一人なので、白人のじいさん2人と相席になった。ニイさんから午後の予定が説明された後、昼メシ。ビュッフェスタイルだ。みんなメシに群がる群がる。ヤキソバみたいなのとか、ライスとか、ちょい辛そうな炒めモノをてきとーに盛り合わせて食べてみる。うめぇぞ。うん、うまい。どーやらタイの食べ物って辛いモノを避ければオイラの口にバッチリあうよーだ。で、食事をしながらじーさんたちとお話。なんとノルウェーから来ているそーだ。プーケットは2、3回目らしく、前回はパトンビーチに泊まったが、にぎやかすぎて疲れたので今回はカロンビーチに泊まっているとのこと。それから北欧ではタイはけっこうメジャーなリゾートらしい。日本とハワイみたいな感じかな。そーいえば昨日「スカンジナビアン・レストラン」とかあったもんな。なるほど。ま、お互い英語が完璧じゃないんで、あんま込み入った話もできなかったけどなかなか楽しい昼メシだった。

昼メシのあと、シュノーケリングの出発まで1時間ほどあったので、ちょっとお散歩。ホテルやマーケットがあるほうへ行ってみる。マーケットは日本の海水浴場にありがち、みたいなお店ばっかり。ピピ島ならではのお土産とか探したけど、なんもナシ。とりあえず絵葉書を3枚ほど買ったけど、それだけ。歩いていると日差しが強く、クラクラしてきた。いかん。水分を補給しなければ・・・ってやっぱビール買っちゃうんだな、オレ。う、うめぇー。ついでにミネラルウォーターも買ったけどね。で、レストランのあたりに戻り、ちょっと時間があるので、目の前の砂浜ビーチで泳ぐことにした。荷物はツアコンのニイさんに預けて、いざ、アンダマン海へ。いいのかなー、こんなキレイな色の海で泳いじゃってー。へへっ。サンダルを脱いではだしになり、そろそろと海へ入る。水はぬるくも冷たくもなく実にイイキモチだ。

いざ入ってみてホント驚いた。今まで沖縄とかオーストラリアでキレイな海は経験あるけど、どれも珊瑚礁の海だった。でもここは違う。普通の砂浜の海。それでいてこの透明度だぜ。信じられないぞ。おまけにこの海の色。波も全くなくて、周りの景色も素晴らしくて、なんか作り物みたいにできすぎ。もーサイコーだぁ。ホント来てよかったなぁぁと、しばらく海の中で放心してみる。もう脳ミソは完全に思考停止。ひたすら快感に酔いしれてしまった。

やがてシュノーケリングに出発の時間。行くメンバーは半分くらいだった。後の半分は島でのんびりしているらしい。さっきの船に乗り込み、13:20出発、沖にあるポイントへ向かう。15分ほどで珊瑚礁がキレイなポイントに到着して、船はイカリを下ろした。もうさっきのビーチで海は十分満喫できたけど、ここはまた別だもんな。楽しもうっと。ゴーグル・シュノーケル・足ヒレを借りて装着し、船から直に海へ入る。けっこう深いところだったけど、救命胴着はいらねーやい。ショノーケルがあれば大丈夫、オイラ泳ぎには自信があるもん。(でもいつも船の位置は確認し、遠くへは行かないよう細心の注意をしてたけどね)さて、珊瑚礁とご対面だぁ。ザバーン!

うおー。きれい。サカナがいっぱいいるぅー。みんなカラフルな色してるー。サンゴもキレイ。こりゃまたなんと素晴らしい景色だあ。またしても放心。思考停止。もうなんて言ったらいいかわかんねーよ。表現できねーよ。時間にして30分近く、ずーっと泳いでいた。ずーっと見とれていた。疲れも忘れてひたすらタイの海を楽しんだ。・・・・やがて島に戻る時間になってしまった。名残惜しいけどさ。船に戻り、タイの海からあがらざるを得なかった。ぐっすん。でも、あがって船のデッキに腰掛けると、どっと疲れがきた。あーあ、ちょっとはしゃぎすぎちまったかな。タオルで体をふいてダルそうに一服していると、係の別のニイチャンが話し掛けてきた。年は10代後半位かな。「どーだった?」「もーサイコー、すごくよかった」「ミスターは一人で来たの?日本人?」「そーだよ、オレ初めてタイに来たんだ」なんて感じでなんとなく仲良くなった。彼の名は「キンちゃん」。日本語を勉強しているらしく、カタコトの日本語を混ぜながら人なつっこい笑顔で話してくる。カワイイじゃねーか。(別にそーゆー趣味はねーんだけどな)で、ふと見るとビールを売っている。へへ。ひと泳ぎしたあとのビールがまたうまいんだよな。プシッ。うめぇー。ピピ島へ戻るまでの15分ほどはビールを飲みながらキンちゃんと話をしていたので、あっという間だった。

14:30頃ピピ島の桟橋にもどり、大きな船に乗り換える。体が日差しになれてきたので、2階のデッキに行くと、ありゃ、さっきのノルウェーじいさん達だ。「ハーイ」、ビール片手に隣に座り、どーだった、なんて話をしていたら出港。また3時間位かけてプーケットに戻るのだ。じーさんたちは日焼けしまくりで顔とか腕とか真っ赤。だいじょーぶかな。痛くないんかな。オイラもあんま言えないけどね。

船は徐々にスピードをあげていく。ピピ島がどんどん遠ざかる。楽しかったなー。キレイだったなー。こんどはもっとゆっくり来たいなー、などとシミジミしていたら、さっきの「キンちゃん」がドリンクサービスにやってきた。キンちゃん、働いてんじゃん。えらいぞ。コーラをもらい、船尾に行って一服。しばらくしたらこんどはパイナップルとスイカのフルーツサービスにやってきた。キンちゃん、働くなー。まずは1切れずつもらって食べる。ウマイ。そしたら食べおわった頃にまたやってきて「残っているからどう?」と追加サービス。ラッキー。結局3切れほどいただいてしまった。そのまま船尾で一服していたら仕事が一段落したらしく、キンちゃんが仲間の「ケンちゃん」(やっぱ10代後半くらい)とやってきた。オイラもなんとかタイ語で話せないかと、「ひとり歩きのタイ語・自由自在」を取り出し、初めてのタイ語コミュニケーションに挑戦することになった。

いやぁ難しい。つーか単語も文法も全然見当つかないので、書かれているカタカナ文を読むことしかできねぇんだよな。それでも彼らはなんとか拾って理解してくれて、すごく喜ぶのだ。やっぱ言葉って大事だよなー。すげぇ切実に思った。そのうちキンちゃんも日本語のテキストを持ってきて、接客によく使う挨拶とか言葉を練習しはじめた。これがまた、けっこうたくさん覚えているんでびっくりした。やはり日本人観光客はイイお客さんらしく、生活がかかっているから真剣なんだろーな。でもナンパの言葉もいっぱい覚えていたのには笑ったぞ。彼らいわく「日本の女性は、みんなキレイでカワイイ」のだそーだ。オイ、そっちが本当の目的か?その後、彼らはある程度英語が話せたので、普通の話もしてみたが、すごく日本にあこがれているんだって。一度でいいから行ってみたい、と。でも飛行機代が高くて、おそらく一生無理らしい。だからこうやって日本人とお話がたくさんできると嬉しいとか、なんか泣かせること言うんだよな。

そんなこんなで彼らと話していたら帰りの3時間は全然退屈しなかった。そろそろプーケットの港が見えてきた。彼らに「日本に来ることがあったら連絡しろよ」とオイラの連絡先を教えてあげた。キミたちのことは忘れねーぜ。マジでさ。おかげで楽しかったもん。17:00頃船はプーケットの港に到着。彼らともここでお別れとなった。

船を降りてツアコンのニイちゃんの案内でバスに乗り込む。帰りは観光バスみたいなでっけぇやつだった。ゆったりできるぞ。ありがてぇ。どこで降りるか、ホテルの名前を言ってから乗り込む。パトンビーチへ戻る他のツアーの連中も乗り込んできた。しばらくしてバスは出発。疲れもあってすぐに眠り込んでしまい、帰りはほとんど寝ていた。気が付くともうパトンビーチ。ホテルの近所まできたら運転手が「Banthai!」と叫び停車。オイラのホテルだ。はーい、ここで降りるのねって、降りたのはオイラ1人だけ。結局最初から最後まで一人だったけど、すげぇ楽しいツアーだった。ホント行ってよかった。ともかくこれで無事にピピ島一日ツアーは終わったのだった。

ホテルの部屋に戻ったのは18:00頃。まだちょっと日がある。そーだ、ホテルのプールがあったよな。海パンもあるし、ちょっと泳ごう、とシャワーも浴びずにプールへ。ちょっと薄暗くなるまで日焼けした体をプールで冷やす。他には誰もいなくて貸し切り状態。キモチいいー。しばらくしてビールが飲みたくなってきたので、てきとーなところであがって部屋に戻る。まずはシャワーを浴びてサッパリし、ベランダでビールタイム。うめぇー。夕焼けが美しい。いいねー、もうサイコー。1本はすぐ飲んでしまい、2本目へ。そーだ、昨日買ったえびせんを食べよう。なんかデザインが辛そうだけどな。で、食べてみると・・か、辛い!でもうまいっ!めちゃくちゃビールのツマミに合うっ!すっかりホロ酔いで暗くなっていく空を眺める。「明日はバンコクへ移動だよな。プーケットの夜は今日が最後なんだよな」。なんか一人でシミジミ。しばらくベランダで風にあたりながら、昨日・今日の余韻に浸り、まったりとしてみた。でもなー。今日でプーケットは最後なんだからさ、こーなったら夜をてってー的に楽しまねーとな、と酔ったせいもあり燃えてきた。うん。まったりしている場合じゃねーぞ。まだ20:00前だ。夜はこれからだ。いっぱい遊ぶぞー。よーし、行くぞー。

いよいよプーケット2日めの夜、すごいコトになります。

まだまだ続く・・・・・


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