・第4日め(3/16)の夜 その1・


パッポンに行く前に、明日の予定を決めておかなきゃな。アユタヤ遺跡に行く、ということは決めていたんだけど、バスとか電車で自力で行くか、ツアーに申し込むか決めかねていた。でもさっき電話で菊川クンに話したら、自力で行くのはいろいろ面倒らしい。結局、ちょっと高そうだけどツアーに申し込むことにした。ホテルのロビーにツアーデスクがあったので「はーい」ってな感じで申込み。説明を聞いて内容を確認し、行きはバス、帰りはランチクルーズという一番メジャーなやつにした。でもなー、値段がびっくり。1600バーツだって。ヒトケタ違わねーか、オイ。今回はあんまりそーゆーのにお金かけてないからすげぇ高く感じてしまった。いや、実際高いよ。現地の物価から言えば。

明日の集合は7:00出発だって。早いなー。カードで支払いをして、いったん部屋に戻り、外出の準備。なんつったってバンコク最強の歓楽街だかんな。歌舞伎町をもっと強力にしたよーなとことこかもしんないぞ。つーことはおっかないヒトや場所もあるっつーことだぞ。ナニがあるかわかんねぇぞ。よけいなモノは持っていかないようにしないとな。モチロンよけいなお金もね。とゆーことで、ポーチに国際免許とマップとタイ語辞典、財布は最小限のお金だけにして、すっかり身軽にして戦闘準備完了!さあ、出撃だい。

18:45、ホテル出発。目の前のバス停でパッポン方面のバスを待つ。しばらくして1本来たんだけど目立たないバス停なのか素通りしやがった。人がたくさん乗り降りするバス停までちょっと歩いて、ようやく目指すバスに乗り込む。運よく窓際の席に座れた。バスはbP6。「スネークファーム」で降りればパッポンまですぐのはずだ。このバスはエアコンもなく窓が全開。夏の夜のなまぬるい風がなんかキモチいい。まわりは現地の人ばかり。みんなパッポンに遊びに行くんかな。ぼーっと夜のバンコクを眺めつつ約15分。なんかそれらしいモノが見えてきた。次あたりかな。と、左手にひときわイカガワシイ通りが見えた。きっとここだあ。そのちょっと先でバスが停まった。すかさず降りる。アタマにたたきこんでいた地図とあたりの通りの名前をチェック。ここだ。間違いない。とうとう来ちまったぜ。

パッポンストリートにはパッポン1stとパッポン2ndの2本がある。メインとなるのは1st。なにはともあれまずは歩いてみることにする。バス停から入り口に行くまでが、もうけっこうな人出で歩きにくい。そして角を曲がって、ついに目の前に広がるパッポンストリート。この光景をなんと言ったらいいんだろ。猥雑。混沌。もうごちゃごちゃ、ぐちゃぐちゃ。アクセサリやらおみやげやらの屋台が、道の両側と真ん中にぎっしり並び、その間を人が埋め尽くしている。道の両側の建物は怪しげな店や飲み屋やレストランが立ち並ぶ。ともかくありとあらゆる「欲」が充満している、そんな雰囲気だった。うっわぁー。ヤバいかもしんない・・・。しかし。意外にも歩いている人達はほとんどが ”いかにも” 観光客な人達。パッと見はヤバそうだけど、ストリート自体は実は健全なのだ。よし、大丈夫だ。ともかく中に入って歩いてみなきゃな。

ここに来た目的はひとつ。本場の「ゴーゴー・バー」を見たい!っつーことだった。プーケットのやつは話に聞いていたのと全然違っていたからなー。だってあのヒトから聞いた話では、「あーんなこと」や「こーんなこと」を「そーんな女の子が?!」ってートコらしいんだもん。もう純粋に見るだけでイイから行っておきたかったのだ。人込みの中を歩きながら、屋台のみやげものなぞ目もくれずに通りの両側の店をチェックしていく。もちろん露骨にキョロキョロせず、シュビッてな感じで目だけ動かしてね。スタスタ歩いていたので客引きにもほとんど声をかけられず、なんとか通過し終えた。ふー。ここまでで行ってみようかなー候補を3軒チェック。よしよし。続いて2ndへ行ってみようかね。

と、歩いていたら頭上に見慣れた建物。ありゃ、スカイ・ウェイじゃないか、あれ。なんとパッポンのすぐ裏にスカイ・ウェイの駅があるのだ。なーんだ、バスじゃなくてこれで来ればよかったー。よし、帰りはこれで帰ろう。でもいちおう終電を調べておかねば。駅まで行き、警備の警官に聞いてみる。しかしだめ。まったく英語が通じねぇ。身振り手振りとタイ語辞典でなんとか0:00らしいとわかった。うん。時間は心配しないでOKだ。だいぶゆっくりできるな。それでは、とパッポン2ndに行ってみることにした。

2ndは全然雰囲気が違っていた。どっちかっつーと銀座かなぁ。通りは広くてタクシーとか止まっている。両側には高級クラブみたいなお店が軒を連ね、看板にもやたら日本語が目立つ。日本食レストランとかラーメン屋とかあるし。おまけに時間が早いせいか、店の前ではキレイなおねーちゃんたちが客引きをしている。もちろん日本語でね。そーか、こーゆーとこで日本人が金の力で悪さをしまくっているのだな、となんか嫌な気分になってしまった。一通り核心部をチェックし終えたので、ちょっと一息いれることにした。ハラもへったしな。

少し歩いたらパッポンの反対側にちょうどオープンエアのレストランがあった。入り口でメニューと値段をチェックし、まあ許せる範囲だったんで入ることにした。やや奥の席に通されて、写真入りメニューで「ポークとライスヌードルの炒めモノ醤油風味」みたいなヤツを注文。とーぜんシンハーのロング瓶もね。ほどなくシンハーが来た。手酌でグラスに注ぎ、ぐいっ。・・・あ゛ー、うめぇ。なんで外で飲むビールってこんなにウマいんかなぁ。と、ビールでまったりしていたら、なんかキレーなねーちゃんがやって来た。見るとカールスバーグのボデコンスーツ。キャンギャルらしい。「ビールお好きですかぁ?カールスバーグはいかがですかぁ?」みたいなことを言いつつ、色気をふりまく。へん。そのテにゃのんないもんねー。「悪りぃ。オイラ、シンハーが一番好きなんだよねー」なんてテキトーにはぐらかして退散してもらう。実際シンハーのロング瓶だけで十分だったしね。料理が来て食べはじめたら入り口の方のステージで生演奏が始まった。エレキギター2人とリズムボックスで。ありがちなポップスやらムード音楽やら演奏すんだけど、片方がシロートらしく、あんまりうまくない。っつーかむしろヘタ。食事を終えてとっとと出ることにした。繁華街のわりには安かった。全部で140バーツだった。

さて、そろそろイイ時間だ。酔いもまわって気分もいー感じだ。さっきチェックしといたお店に行くか!再びパッポンの雑踏に飛び込み、目指すお店へ向かう。目をつけていた3軒を入り口で再びチェックし、ボーイさんにも確認し、ここなら大丈夫かな、というお店を決めた。入場料1ドリンク付きで90バーツポッキリ。King’s Castle というお店だった。入り口でボーイさんにさんざ「ホントーにお金ナイからね、90バーツ以上払えないからね」と念を押し、案内してもらう。お店は2階にあった。階段を上り、つきあたりのカウンタで90バーツを払っていたらすぐに女の子がやってきた。「いらっしゃ〜い、こちらへどぉーぞぉ」てな感じでいきなり腕を組んできた。そして案内された、そこには!

まだまだつづく。次回は18禁だぞー。


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