店の中は怪しげな色の照明で照らされている。そして目の前には四角いステージがあった。通路があり客席がまわりをぐるっと囲んでいて、どこからでも見えるよーなつくりになっている。床にも照明が仕込んであり、その上で一人の女の子が踊っていた。・・・・・・びっくりした。
全裸。まっぱ。すっぽんぴー。なーんにも着ていない。うわぁー。まじっすかー。
まあ日本のストリップショーみたいな感じで、よーするに「見せながら」踊っているわけだ。おおー、これだ。話に聞いていた本場のゴーゴー・バーだあ。ドキドキしながら席につく。案内してくれた女の子がすかさず隣に座り込み、体を押し付けてきた。よく見ると彼女もノーブラにブラウスを羽織っているだけで、スカートもかなり短く、パンツがちらちら見える。もちろんビーチクもね。こりゃー思いっきり誘ってやがる。おいおい。この状況でまともでいられるワケねーじゃねえか。すでにちょっと酔っぱらってイイ気持ちだしなぁ。・・・・・でもここで冷静にならねば。いいか、見に来ただけだろ。ヘンな気おこすなよ。なんつっても余分なお金はナイんだからな。
実はさっきのレストランで、念のため財布はポーチの隠しポケットにしまい、それとは別に100バーツ札2枚だけをポケットに入れておいたのだ。あたかもそれが全財産であるかのよーにふるまうためにね。だってナニがあるかわかんないんだもーん。で、入場料で90バーツ使ったから残りは110バーツ。ここではもう全財産110バーツのつもりで遊ばなければ。もっとも財布の中にもあと500バーツしか入れていないけどね。
まずは1ドリンク付きなのでドリンクを注文。もちろんシンハーね。彼女が取りに行っているあいだ、ステージ上の女の子(全裸)をあらためてじっくりと見物。タイの子ってスタイルいいなー。インモーすげぇ薄いな。体が柔らかいなー。おお、全開!きれーなアソコしてるなー。などとスケベオヤジしてたら、別の女の子が反対側に座り込んで来た。ルックスは案内してくれた彼女より好みのタイプだぞ。ちょっと話してみたけど、彼女は英語がほとんどダメらしく、まともな会話になんない。うーむ。間をもてあましていたら最初の彼女がビールを持ってきてくれた。彼女はいくらか話せたので、ビールを飲みながら彼女とお話をすることにした。まずはバンコクは初めてだとか、ここに来てびっくりしたとか、てきとーに世間話なんかをね。もちろんステージ上の女の子(全裸)をちらちら見ながら。
ステージの女の子(全裸)は、別の女の子に変わった。もちろん全裸。と、ステージの照明がやや暗くなった。すると女の子(全裸)がアソコからなにやらヒモのよーなものをひっぱり出した。ブラックライトに怪しく輝くソレはどんどん出てくる。目を疑ったのだが間違いなく女の子(全裸)のアソコから出てきている。とうとうソレは2メートル位の長さになった。今度はソレを使って縄跳びみたいなことやったり、新体操のよーなポーズを決めだした。うーむ。恐るべし、タイのストリップ嬢。スケベ心よりむしろ感心してしまった。今度はその女の子(全裸)が吹き矢のよーな筒を持ち出してきた。同時にステージの端に風船が用意された。すると女の子(全裸)はアソコに吹き矢をあて、風船に狙いをさだめる。3メートル近くあるぞ。まさか?と、女の子(全裸)がぐっと力んだかと思うと吹き矢から矢が飛び出し見事命中。いやあ驚いた。すげぇことしやがる。どんなアソコしてんだろ。やっぱ本場は違うぜ。
ステージでそんなショーが続けられ、客はそれを見つつ隣の女の子とお話を楽しむ、というのが表向きのスタイルらしいのだが、その間も目の前の通路をいろんな女の子が通る。中にはトップレスの子もいる。すでにオイラの両隣には女の子がいるのだが、微笑みかけてきたり、テーブルの上のタバコをねだったりしていく。(おかげで10本近くタバコをとられた)気に入って声をかけると、すぐ隣に座ってくるようだ。ステージをはさんで向かい側には白人のグループがいて、そいつらは各人2、3人の女の子(半裸)をはべらして騒いでいた。それも乳をもんだりスカートに手を入れたりと、かなり下品なふるまいなのだが、ここでは全然OKらしい。女の子(半裸)もキャーキャー言いながら断るでもなく一緒に騒いでいる。ま、彼女たちにはその先の狙いがあるというのはすぐわかったけれど。
そんな客やステージのショーを見物しながらも、オイラはあたりさわりのナイ会話をしていた。やがて反対側に座っていた彼女は行ってしまった。どーやらあきらめたらしい。すると最初の彼女はいよいよ本気でオイラを落としにかかってきた。話の流れでなんかある度に抱き着いてきたり、ムネを押し付けてきたり。一方では、オイラのふとももに手をのばしてきてるし。ヤバイなー。ムラムラしてきちまうぜ。そして、「あなたと行きたいなー」と言い出してきた。「へっ?どこへ?」 トボけていたら「わかってるくせにぃ。その気で来たんでしょ」だって。
さあ、いよいよ来やがった。どーなる。この後。
さらに続きます。