・第5日め(3/17) アユタヤ観光 ・


今日は完全パックおまかせツアーのアユタヤ観光だ。まずは時間に遅れてはまずいぞ、と昨夜から気合をいれていたので、がんばって6:00に起きた。しかーし。大変なことを忘れていた。今日チェックアウトしなきゃいけないんじゃん。うわぁやっべぇ。時間あんまりねぇぞ。ざっと荷造りしてまずは朝メシ。あいかわらず場違いな感じの中てきとーに食べ、すぐ部屋に戻って残りをパッキング。そしたらなーんか腹の調子が悪くなってきた。うー。時間がねぇのに。やむなくトイレのため中断。その後あせりつつもなんとかパッキングを済ませ、バタバタと部屋を出た。2日間お世話になりましたー。

ロビーに降りると、どーやらアユタヤ行きらしき人達がたむろしていた。もう7:00ちょい前。急がねば。フロントでチェックアウトを済ませ、デポジットBOXは帰ってくるまで使わせてもらえることを確認。よかったー。パスポートとか大金持って観光したくねーもんな。あとはこのでかい荷物。ベルボーイが預かってくれるとのことで、夕方頃帰ってくることを告げて預けてしまう。ふー、これで身軽になった。さてと、とロビーを見渡すとさっきまでいた人達がいない。ありゃ?外を見るとでかい観光バスがまさに出発直前だった。ひゃー、まってくれー。大慌てで走って行き、手を降ってアピール。するとツアーガイドの女性が気が付いた。「これ、アユタヤツアーですか?」「そうですよ」ちったあ出発が遅れるかなと思っていたが、ジャスト7:00に出発。よかったー。置いていかれるところだった。ホント危ないとこだった。

バスに乗り込むとアジア系の人が多かった。もちろん白人もいるし、明らかに日本人カップルも2組ほど。どーやら新婚旅行ってかんじ。いーなー。ウイウイしいぞ。てやんでい。オイラは一人で窓際の空いている席に座り、ほっと一息。ちょっとするとガイドの女性が自己紹介を始めた。うーむ。おばさんでもなし、ねーちゃんでもなし、ビミョーなとこだな。英語も聞き取りやすく、けっこう慣れた感じでジョークを交えながら軽妙にしゃべるんで、いい雰囲気だ。よしよし。あとはおまかせでアユタヤまで連れていっていただきましょう。なんつったって1600バーツだかんな。頼むぜ。さーて、ひと眠りでもしようかな。

30分ほどで空港を過ぎ、景色はだんだんと郊外の雰囲気になってきた。ここらで本当に眠り込んでしまい、目が覚めたら8:10、最初の観光地Bang−Pa−In Placeに着いていた。ここは100年位前に作られた王室の夏の宮殿なんだそーだ。今でも時々使われるみたいなこと言っていた。ホントかな。ま、せっかくだから見学見学。ガイドさんに連れられてぞろぞろと歩いていくと、すげぇきれいな庭園がひろがっていた。まだ朝も早いんで気持ちいいなー。でも歩きながら要所要所でガイドさんが解説してくれるんで、なかなか進まなかったりする。こーゆーのって自分のペースで動けないからちょっとイライラすんだけど、ま、おまかせ観光ツアーだかんな。時々写真をとりながら奥の方へ進むと、きれーな宮殿とかなんだか塔とかいろいろ出てきた。王様の船着き場とか中国風の建物とか。順番に解説付きで見学していくんだけどさ、どーもいまいち面白くない。奇麗すぎるし、現王室関係ってことでガイドさんがやたら敬意をはらっているのだ。一通り見学して15分ほど自由時間。てきとーに歩き回って塔に登ったりしたけどちょっともてあまし気味。象のかたちの植え込みがカワイかったな。時間になったので各自バスに戻る。うーん、はっきり言ってココはどっちでもよかったな。早くアユタヤに行きたい。

9:40頃出発。20分ほどで次の観光地、Wat Yai Chai Mongkonに着いた。大きな仏塔が向こうに見える。おお、それっぽくなってきたぞ。ここもやっぱりガイドさんに連れられて解説付きで見学していく。入ってすぐに寝釈迦像があり、その先の御堂の中には昔のビルマとの戦争のようすが書かれた絵とかあって。ほんとに象に乗って戦争したんだねー。ぐるっと回って仏塔へ。でかいなー。その周りにはずらぁーっとあぐらをかいた仏像がならんでいる。うん、こーゆーのを見たかったのらー。やっとアユタヤ観光らしくなった。自由時間になったので仏塔に登ったりその周りを散策したり。たくさんの仏像と仏塔に感動。よかった。

10:35に出発、いよいよ川を渡りアユタヤーの街に入った。わくわく。すると10分ほどして何にも遺跡がないところでバスが止まった。「さー、みなさん、ここから象に乗りますよー」だって。おいおい、これは聞いてないぞ。オイラ馬とか象とか動物に乗るのって好きじゃないんだけどな。そーゆーコースになってるんでしょーがない、結局乗ったけどさ。全然楽しくなかった。すげぇゆれるし、歩いた方がよっぽど早いっちゅーの。で、その後またバスに乗ってやっと遺跡の中心 Wat Phra Sri Sanphetに到着。もう11:00だった。

ここはガイドさんもさらっと流して説明、すぐに自由時間になった。なんか極端じゃねーか?昔の王朝にはなんの敬意もないんか?ま、いいけどさ。つーことでさっそく遺跡を歩き回る。もう日差しは強烈でめちゃくちゃ暑いんだけど気にせずあちこち歩き回る。すげぇ。こーゆーのって大好き。3つの仏塔が並び、その周りにかつての回廊の後とかが残る。まさに遺跡って感じ。こういう場所に立つと、ホント感動してしまう。うまく言えないんだけど、新しいきれいな建物より古い建物の方がイイ。歴史を感じられる場所がイイ。その歴史が今は滅びてしまったものならよけい深い「何か」を感じてしまう。このためにアユタヤに来たんだよな、オレ。

じっくり味わったあと、すぐそばの大仏寺も見てみる。タイでも最大級の大仏像なんだそーだ。でも復元された奇麗な建物、ブロンズの大仏像は、今見てきた遺跡に比べるといまいち。外に出てまわりの屋台のお土産屋さんとかまわって見る。あやしい食べ物とかおもちゃとか記念品とか、ありがちなものばかり。とりあえず絵葉書を数枚購入。もうこれでいーや。さて、まだちょっと時間があるんで、どーしよ。やっぱここはビールでしょう。へへ。「シンハーいくら?」「50バーツだよ」「えー高っけぇな。じゃいらないっ」「ちょっと待て、わかった40バーツでいいよ」てな感じで1本購入。現地の人や運転手さんが休んでいる、ちょっと高床になっている休憩所みたいなとこでプシッ!ぐびっと。あーうめぇー。ここ、適度に風が通ってすげぇキモチいい。いーなー、ここでしばらくのんびりしたいな、と思っていたがそろそろ集合時間。ビールを飲み干しバスに戻った。

「さーそれでは帰路につきまーす」。えっえぇー??ちょっと待て、まだ遺跡はいっぱいあるじゃんかー。これでおしまいかぁ?マジで?・・・すげぇがっかりした。もっとたくさん見たかった。バスはもう走り出している。クメール様式の塔とか他の遺跡とか、せめて窓から見るしかなかった。あー、あれも、これも、ほんともっと見たかった。残念だ。

12:45頃、船着き場に到着。帰りは船でランチクルーズ、という設定。船に乗り込み、人数を確認しながらテーブルを指定される。オイラ一人だぞ。そしたらフランス人の2人組みと同席になった。あ、さっき遺跡のとこでちょっと話したやつだ。よろしくねー。一応世間話なんぞしてみると、貿易関係の仕事でアジアをあちこち回っているらしい。ふーん。でもなんか怪しくねーか、こいつら?ま、あんまり突っ込まないでおこうっと。係の人が飲み物の注文を取りに来たのでシンハーを頼む。が、メニューを見てびっくり。150バーツ!めちゃくちゃ高けぇー。やられたー。13:05、出港。しばらくしてランチの準備ができた。ビュッフェスタイル。いろいろあるぞ。うまそうだ。ここで初めて「トム・ヤム・クン」を食べてみた。すっげぇうまかった。チャーハンみたいなのとかヤキソバみたいなのとかも、全部うまかった。ま、1600バーツだからな。ランチはほんと納得のうまさだった。で、食べているとき、こぼさないようついいつもの癖でお皿を持って食べたら、フランス野郎に「箸がほしいんじゃない?」とか言われてしまった。うん、あったら欲しかったです。箸。ナイフとフォークじゃ揺れる船の中、じょうずに食べれませんって。ニッポン人なもんで。

食事も終わり、タバコを吸うため後ろのデッキに出た。灰皿のすぐわきの席に座りくつろぐ。モロ日があたって暑いんだけど、風があるからなんとか平気だ。もーこのままここにいようっと。ぼーっと岸をながめたりしてたけど、だんだん飽きてきて、やがてそのまま寝てしまった。しばらくしたらやたら声のでかい男の声で目が覚めた。あれ?日本語じゃん。それも関西弁。どーやら偶然居合わせた日本人女性をナンパしているらしい。これがなんちゅーかすげぇ耳障りな声と言葉づかい。で、ともかく声がでかい。すっげぇ不愉快だ。めんどくせーからそのまま寝たふりしてんだけど、ナンパに失敗したらしく今度は仕事とか会社の話はじめやがった。あいかーらず耳障りなでかい声で。会社の社員旅行か研修旅行かしんないけどさ、今は観光してんだろ?のんびりクルーズしてんだろ?もっと楽しみかたがあるんじゃねーのか?他に話題はないんかなー、まったく。くっそお。ぶちこわしだぜ。

しばらくして午後ティーサービスが来た。なんとなく気分だったので「紅茶」をオーダーする。ぼーっとお茶してたら、すぐ前のテーブルの白人女性が話し掛けてきた。ずっと日にあたっていたので、オイラの腕が日焼けしまくり、赤ーくなっていたのが目に付いたらしい。「痛そうよ、この日焼け止め使いなさい」って高そうなクリームを貸してくれた。一応ローションは塗っていたんだけど御言葉に甘え使わせてもらう。女性用らしくなんかイイ匂いがした。お礼を言いつつなんかネーカーチーモー(金持ち)っぽかったのでちょっとお話したら、スイスの人だって。だんなは仕事をリタイアしていて、2人でヨーロッパからアジアまで3ヶ月くらいずっと旅行してるとのこと。タイのあとはベトナムに行く予定だそーだ。いいなー、こーゆーいかしたジジババになりてぇもんだ。

やがて両岸が街らしくなって来た。川にかかる橋も大きくなり、車がいっぱい走っている。そろそろバンコク市街にもどってきたようだ。おお、左側に昨日行った「ワット・プラケオ」と「ワット・ポー」だ。右側には「ワット・アルン」だ。きれいだなー。しばらくして船着き場に到着。デッキから景色を眺めていたらガイドさんが手招きしてた。「もう行くわよー」って。あわてて船を降り、ホテル別に帰りのバスに別れる。ガイドさんや他の方々とはここでお別れ。お世話になりましたー。16:45バス出発。ホテルへ向かう。

オイラのホテルへ向かうバスはガラガラだった。朝ロビーにいた人達は別のホテルだったんかな。ま、いーや。道はけっこう渋滞していたけど17:10にホテル着。まずは例のおばちゃんに頼んでデポジットBOXを開けてもらい、パスポートと日本円を手に入れる。そろそろバーツが乏しくなっていたので、ホテルからちょっと行った所で両替。レートはそんなに変わんないけど、若干よかった。ラッキー。再びホテルに戻り、ベルボーイから預けていたリュックを受け取ってホテルを後にする。お世話さまー。またねー。

さて、いよいよ今回の旅行の第一目的、菊川君ち訪問だ。電話で確認していたとおり、スカイ・ウェイを使って自力で行くことにした。まだ夕方で明るいし、大丈夫だろ。ホテルの目の前の駅からスカイ・ウェイに乗り込み、Phrom Phong駅を目指す。時間は17:50だった。

さーて、菊川ファミリーとのご対面です。


5日めの夜に進む

メニューに戻る