・第7日め(3/19)の夜 そしてバンコクから成田へ ・


タイスキのお店は日曜ってこともあり家族連れで結構混んでいた。ちょっと待ってテーブルへ。でっかいナベがあってダシらしき液体が煮えている。ビールを注文し、タイスキの中身は菊川君におまかせ。タイでの楽しかったことなんかを話していたら皿に食材が盛られてやってきた。あんま覚えてナイんだけど、野菜やら肉やら魚やら。よーするに寄せ鍋じゃねーの、これ。みんなでわいわい言いながらナベをつつく。これがまたうまい。めちゃくちゃうまい。もう最後までタイ料理には裏切られなかったな。デザートのアイスとかを食べ、すっかり満腹で20:45頃帰宅。

さて、飛行機の時間を考えるともうあまりのんびりはしていられないな。最後のパッキングを済ませ、部屋をかたづけて出発準備完了。空港まではハッサンの車で送ってくれると言う。もう呼んでいるって。最後までホント世話になりっぱなしだよな。21:00頃ハッサン到着。一家総出で空港まで見送りに来てくれることになり、全員で車に乗り込む。21:10出発、21:50に空港着。ハッサンとはここでお別れだ。「いろいろ本当にありがとう」。そしたらそれまでほとんど会話はなかったけどハッサンが「また会おうね」って言ってくれたのはうれしかった。クーラーの効いた空港ビルに入り、カウンターでわりとすんなりチェックイン終了。もうそろそろ時間も遅いので、ミノリちゃんは菜穂ちゃんに抱かれたまま寝てしまっていた。アヤちゃんもちょっと眠そう。「うん、ここでいいよ。本当に世話になったな。ありがとう」。菊川ファミリーともここでお別れすることにした。「また来てね!」。ああ、ぜってーまた来るよ。また来たいもん。

一人になり、まだちょっと時間があるので空港ビル内をうろうろ。しかし喫煙所がないのでいったん外に出て一服。一歩外に出るとタイの蒸し暑さが襲ってくる。夜空を眺めながらタバコを吸っていると、この数日間のいろんな出来事が思い出されて来る。そしてなによりもこの「暑さ」が名残惜しくなってくる。楽しかったなー。帰りたくないなー。タイっていいとこだなー。

でもね。実は一人になった瞬間からずっと気をつけていることが1つ。空港で気づかないうちに「運び屋」にされることがあるんだって。ちょっと荷物を預かってくんないかとか言われたり、知らないうちにカバンに「ヤク」を入れられたりして、ともかくゲートを通過するときにやられるらしい。だからずーっとリュックは離さないし、ぼーっとしている時でも必ず脇にかかえているようにした。だって見つかったら死刑なんだぜ。マジで。

さて、そろそろ時間だ。空港使用料チケット500バーツ(高けぇー!!)を購入し、出国手続きへ向かう。入り口のおねーさんにチケットを渡し、手荷物検査を過ぎて出国手続き。あっさり終了し、22:50ゲートイン。オイラの飛行機は24番ゲートだ。免税店とかあるけど全然興味ナシ。まっすぐ24番へ行き、しばらく待っていたら23:20搭乗開始。帰りの飛行機は結構混んでいた。ほぼ満席。もちろん成田行きだからほとんど全員が日本人だった。いっつも感じることなんだけど、日本の旅行客って、日本に戻る飛行機に乗ったとたん、いきなり態度がでかくなるんだよな。安心するからかも知んないけどさ。それまでビクビクオドオドしてた人が「やれやれー」とか言ってべらべらしゃべり始めたりしてね。この雰囲気がすげぇ嫌だ。

飛行機は定刻どおり23:40に離陸。眼下のタイの灯りがみるみる小さく遠くになっていく。楽しかったな。タイ。また絶対来るからね。それまでしばしのお別れだね。

飛行機内では普通にビール飲んだりメシ食べたり。ま、夜便だからほとんど寝ていたせいもあり、気が付いたらもうすぐ日本、という時間だった。行きよりは数倍早く感じたな。結局ほぽ定刻どおり7:10に無事着陸。あーあ、帰って来てしまった。ニッポンに帰ってきてしまったのね。ぐっすん。飛行機から外に出たらいきなり「さ・・寒いっー!」。そーなのだ。日本はまだ冬なのだぁ。ああー、タイの暑さがもう恋しくなっちまったぜ。眠い目をこすりながらでれでれと歩いて行き、入国手続きを済ませ荷物が出てくるのを待つ。今の便は客が多かったせいもあり、なかなかオイラの荷物が出てこない。結局30分以上も待たされ、やぁっと出てきた。くそ。はやくタバコが吸いたいのになー。そのまま税関を問題無く通過し、ビルの外へ。白い息をはきながらまずはタバコを一服。あー、ホント寒い。不思議だよな。ほんの数時間前まではあんなに暑かったのに。汗かいていたのに。

キオスクでマンガを買って8:04発の京成線で津田沼へ。ここで新京成線に乗り換えて松戸へ。一週間ぶりの松戸だ。見慣れた景色だけど、ちょっといつもと違ってみえるのは気のせいかなあ。リュックをしょっててくてくと歩き、9:45に帰宅。さすがに「無事帰ってきたぞー」と、ちょっとほっとしたけどね。でもやっぱり思った。「あーあ、帰ってきちゃった」。だってさ。旅行は終わってしまったのだ。いつもの生活、いつもの日々に戻らざるを得ないのだ。ま、それだけ今回の旅行が楽しかったってことなんだよな。うん。だってさ、ホンット楽しかったもん。

というわけで、こうしてオイラのタイ旅行も静かに終わりを告げたのでした。


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