「工事をやってだめなら請求しない!」の本音がわかりました! 2002.9.23一部追加とNTTの幻の案内を追加

    拙文NTTが「工事費を請求しない」・・だめなら請求しないなんてのは当然だが、ちょっとまった!
    でご紹介しましたが、そのなかで実際に運用される線引きがどうなるかが不明でしたが、それが明らかになりました。

    明らかになったというより、NTTのような公益性のきわめて高い半民間企業がこんなことをシャーシャーとやっていいんでしょうか?
    線引きの話は上の拙文を読んでいただくとして、要点をまとめると次のようになります。

    NTTへの問い:
    線引きはあるのか?

    NTTの答え:
    少しでもつながり、通信ができれば「それは使える!」とNTTは判断して工事費は請求する。
    申込者がたとえいままでのモデム接続よりスピードが遅くなって、「ADSLにする意味がない」と判断してNTTに対して工事をキャンセルしても、NTTは「速度は遅いが使えてる」と判断し工事費は請求し、工事費の返還要求に応じる余地がないとのこと。

    これで実際に運用される線引きがはっきりしました。

    そうすると上の拙文のなかで、「線引きについて醜い争いが起きるだろう」と私はおもっていたのですが、その予想が見事に外れました。
    じつは立場の弱い申込者の側からすれば、「争いができるようなら返金の可能性がある!?」ということでそれを期待していたのですが無残にも打ち砕かれました。
    極端なはなし亀さんより遅いスピードでもつながれば「はい、つながりました。3050円は返金しませ〜んっ!」

    こうなると、この返金システムの対象となる人はおそらく皆無!?だろうと考えています。
    116にきいてみましたが返金のケースはほとんどないそうです。2002.9.23

    そりゃそうでしょう!全くつながらないなんてぇことは電話線が切れているぐらいしか考えられないからです。
    たとえ5km、6kmはなれていてもつながるぐらいはつながるでしょうから。
    実際問題としてこんなに離れていては全く使い物にならないですが、でもNTTは「使える」と言い張るんでしょう・・・・。

    5kmも離れている人が申し込むことはないとは思うが、でもこの辺の距離は悩ましい距離でもあり、「だめもとでちょっとやってみるかぁ」と「バクチを打つ」ひとがいることでしょう。
    「バクチを打つ」という観点では、今までアナログ回線でモデムでつないでいた人は3050円の損失で済みますが、ISDN回線のひとはちょっと大変です。

    設置、配線、設定など全部ご自分でされる場合の最低かかる費用は:
    ISDN回線のひとは一度アナログ回線に戻さなければならずそれに3800円と、そしてADSLが不満でISDNに戻す場合はそこで3800円かかりますのでISDNの人は往復7600円の覚悟が必要です。さらにADSL工事費3050円もかかり10650円になります。またISDNからアナログにすると同時ににADSL工事も行う場合、5800円に割り引かれるそうです。ただしプロバイダーが限定されるとのことです。
    その場合は5800円+3800円=9600円になります。
    実際に工事をされる場合は事前に116に問い合わせて納得の上でされることをおすすめします。
    とにかくNTTの工事料金表をみても理解できませんので・・・・。


    さらに、アナログ回線だった人も、ISDN回線だった人も同様ですが、プロバイダーとの契約料、モデム、スプリッターの費用などはもちろん返金はありませんし、プロバイダーによっては解約がすぐにできず、回線握りが発生してしまうことも予想され、厄介な話です。


    NTTがもともと公式に表明していたことはまさしくこういう悩ましい距離とか環境にある人たちに対して「だめなら返金してADSLの普及の妨げにならない制度をつくった」このことだったはずです。
    しかし今、現実に運用されているのは本来の趣旨から完全に逸脱しているが、この現実をどう説明するのでしょうか?NTTさん!?
    NTT116センターの人に伺っても笑ってごまかすだけでした。
    そりゃそうでしょう、核心が突かれているわけで返答のしようがないからです。

    そうだとすると、「返金する制度をつくったので、その損失分6%分を補うために3050円に値上げをする」この趣旨は真っ赤なうそであったということになり、罪作りですよ!NTTさん!!

    もちろん半民間企業でも値上げ、値下げの自由はあるわけで、それが非難されることは全くありません。
    しかし、単に値上げをしたいなら、わざわざだますような理由をあげるのではなく率直に値上げと言うべきです。

    さも、申込者の利益があるような理由をつけての値上げは「あくどいだましのテクニック」と同じではないでしょうか?
    日本に住んでいる以上、ケーブルテレビとか無線とかのほかののブロードバンドができる人以外はNTTの電話線を使わざるをえないから、NTTが好きではないからほかの電話会社の電話線使うなんてことはできないのです。

    「電話線を選べる自由がない」、「よってここでは市場原理は全く働かない」、これをいいことにしてNTTがこのようなことをしているとは思いたくないですが、しかしこれでいいはずもなく、「NTTさん目覚めてくださぁ〜い!」

    参考:NTT西日本、東日本共通のほとんど適用されることのない!?幻の案内になってしまうのか?

    News Release

    平成14年8月22日

    DSLサービスが開通後ご利用できない場合の
    工事費等の無料化等について
     NTT西日本およびNTT東日本(以下、NTT東西)は、平成14年9月2日(月)からDSLサービス(「フレッツ・ADSL」及び「他事業者様のDSLサービス※1」)のご利用開始にあたってお客様にご負担いただいている工事費等について以下のとおり見直しを実施いたします。
      ※1   他事業者様のDSLサービスは、アクセス(接続)回線としてNTT東西の電話回線等をご利用いただいており、その部分については、NTT東西の工事費となっております。
    1.概 要
     DSLサービスは、お客様宅とNTT東西の収容ビル間の線路距離やその設備の状況等によって速度が低下したり、ご利用できない場合がありますが、従来は、開通工事後※2ご利用できない場合であっても開通に係る工事費等の諸費用をお客様にご負担いただいておりました。
     しかしながら、実際にはDSLサービスをご利用できないお客様にご理解いただきにくいことから、今回NTT東西では、開通工事後ご利用できない場合には、開通に係る工事費等の諸費用を無料※3とさせていただく等の見直しを行うことといたしました。
     これにより、より多くのお客様が安心してDSLサービスをお申込みいただけるようになるものと考えております。
      ※2   「開通工事」:新規、品目(他社接続回線接続)変更、移転工事の総称。
      ※3   DSLサービス開通に係る工事費等の諸費用に限ります。
    2.見直しの内容

    (1)工事費の無料化等について
     DSLサービスの提供開始後ご利用できないことについて、お客様からお申し出があった場合は、以下の工事費等を無料といたします。
     なお、この措置に伴い、DSLサービスの提供に係る工事費の水準について一部見直しを行うこととします。

     (フレッツ・ADSLの場合の例)
    (フレッツ・ADSLの場合の例)
      ※   工事費は代表的な工事の例であり、工事の内容によりましては工事費が異なる場合があります。

     (他事業者様のDSLサービスの場合の例)
    (他事業者様のDSLサービスの場合の例)
      ※   他事業者様のDSLサービスの宅内工事費、契約料、月額の利用料金については、当該他事業者様の提供条件によります。(NTT東西から料金をご請求しておりません。)

    (2)工事費等を無料化する場合
     提供開始日の翌日から起算して20日以内に「リンク未確立※4」の事象について、お客様からNTT東西あるいはお申込みされた他事業者様にお申し出があり、NTT東西が「リンク未確立」について確認できた場合であって、かつDSLサービスの契約解除等をされた場合※5に無料といたします※6
      ※4   NTT東西の収容ビルに設置したDSL装置とお客様宅内のDSLモデム間の通信がご利用できないこと。
      ※5   他事業者様のDSLサービスにつきましては、「リンク未確立」であることを他事業者様が確認し、NTT東西に通知があった場合に限ります。
      ※6   リンクは確立しているが低速度での通信しかできない場合等は、無料化の対象とはいたしません。
    3.適用開始日
     平成14年9月2日(月)以降にNTT東西が受付けた開通工事のお申込分より、適用を開始します。
    本件についての報道機関からのお問合せ先
    NTT西日本
    フレッツ・ADSL
    に関すること
    他事業者様DSLサービス
    に関すること
    サービス開発部 マルチメディアアクセスサービス部門
    E-Mail: flets@west.ntt.co.jp
    相互接続推進部 制度・料金部門
    E-Mail: open@west.ntt.co.jp

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    ※※ お知らせ 耐震偽造で新たな展開になっています ご興味があればごらんください・・・まとめページをアップ  2006.10.20