Windows95 LANカード経由でインターネットに高速にアクセスする 4.1Mbpsまでアップした!! |
Windows95には、TCP/IPに不具合があるのでまず先にその修正を行うことが必要です。
95,98の問題点の説明(英文) が出ていてTCP/IPドライバがダウンロードできます。
このファイルを実行すればいいのですが、実はその前にダイヤルアップネットワーク1.3アップグレードをしておかないとその実行すらできません。「先にアップグレードをせよ」というエラーになります。
このダイヤルアップネットワーク1.3アップグレードファイルをダウンロードしてきて実行すると、
途中でWindows95のCD-ROMが要求されることがあるので準備を忘れないことです。メーカ製のパソコンならCD-ROMのコピーがディスクの中にあるものがあり、それだとCD-ROMは要求されずに全て自動で完了するでしょう。
さらにDUN1.3のアップデートがでているのでそれも同様に実施します。y2kvdhcp.exe のファイルはWindows95 DUN 1.3 および Winsock2 アップデート に関して軽度の 2000 年問題を修正するとのことです。
これでやっと236926USA5.EXE ファイルが実行できる前提ができました。やれやれ・・・・
先にダウンロードしておいた236926USA5.EXE ファイルを実行すると、
最後に再起動の要請があるので「はい」をクリック
やっと本題のMTU、RWIN の設定に入ります。
なにも設定しない状態では2.4Mbpsが最高でしたが、設定を最適にしたら4.1Mbps までアップしてWindows98の場合と同じでかなりの効果が得られました。
MTUの求め方はWindows98の場合と同じです。
「スタート」→「プログラム」→「MS-DOSプロンプト」でDOS窓が起動されるので、
ping -f -l 1450 202.229.198.216
と打ち込む。(Yahooのアドレス)
この例だとMTUの値が1500だと4%のパケットロスが発生していて、1つのパケットが分断されたことがわかります。
順番に数値を小さくして試したところPacket
lossが0%になる数値が 1444 であることがわかりました。
よって最適なMTUの値はこの数値に28(ヘッダーサイズ)を足してやり1444+28=1472と求まりました。
次にこの数値をレジストリに書き込むことになるが、レジストリをいじくるのはリスクもあり面倒でもあるのでフリーソフトのNetTuneを使って簡単に設定することとします。
このソフトの使い方はNetTuneのホームページを見てください。特に難しいところはないと思います。
設定が終わったら再起動をかけます。再起動しないとレジストリに書き込んだ値が反映されず効果をみることはできませんので・・・・。
我が家の実験では、MTU=1472、RWIN=65535に設定してスピードテストをしたところ、2.4Mbpsが4.1MbpsになりWindowsXPと遜色ないレベルに達しました。
ちなみにWindowsXP、Windows2000でも通常4.3Mbpsぐらいしか出ない環境で、8年も前のWindows95の非力なマシン(133MHz、48MB)でもこれだけのスピードアップができるとは驚きです。
もともとWindows95のMTUのデフォルト値は1500とのことなので、Windows98みたく劇的なスピードアップはないですがそれでも最適化する価値は十分にあると思います。