++ 中学校が個人情報の収集の手先になっている?問題と答えが返ってきた ++
中学校が個人情報収集の手先になっている? 生年月日を書かせていた  2006.6.16

問題と答えが返ってきました。

教頭先生から「問題が業者から帰ってきたがどのように返却したらいいでしょうか?」の電話がありました。
わざわざ持ってきてくださるとおっしゃるので「子供に渡してくださるだけでいいですよ」とお話をしました。

また「すべての生徒に返却されるんですか?」と尋ねたら「いいえ、おたくだけですよ」
いままでにこのような要求はなく初めてのケースなので、ほかの生徒には返却しないとの返事でした。

がっかりしたのですが、実は先に出したメールには「うちのこどもだけではなく、すべてのこどもが対象ですよ」という含みをもたして書いて、「これなら察してもらえてすべての生徒に返却されるだろう」と期待していたのですが肩透かしでした。


帰ってきた問題をみて「うぅ〜ん」、解答用紙を見て「絶句!」。
解答用紙はマークシート方式で一部記述式になっていてどこにでもある様式でした。
なんとそこには生年月日」をマークシートで記入する項目があり、しっかり記入されていました。

この問題は中学1年生が最初に受けることは明らかなもので年齢は中学1年でおおよそわかっていて、生年月日がどうして必要でしょうか?たとえ年齢差があったとしても最大1、2歳程度でしょうからそれが統計の障害になるとはちょっと考えられません。

個人のプライバシーデータが流出して大きな問題になっている折、こともあろうに教育の現場が情報収集の手先になっていたなんて我が目を疑いました。

「コンピュータ処理をするときに必要だ」なんて声が聞こえてきそうですが、その解答用紙には「カタカナ」で名前を記入するようになっておりデータを識別するにはこのカタカナだけで必要十分で「月日」が必要な要件はどうしても考え付きませんでした。

普通、情報を集めたい業者は費用をかけて人を集めてやっと少しの情報が集まる程度です。だから業者は通常こういう個人情報は名簿業者にお金を払って買ってるわけだが、この株式会社図書文化はこともあろうに生徒からお金を徴収して、 さらに情報までとっていたことになります。まさに「濡れ手に泡」。

集めた個人情報はどうするんでしょうか?これを最大限使わない手はないわけで他の業者に売ることもできるし・・・。
なんに使おうと業者の勝手で、またプライバシー保護法案も成立が危ぶまれていて業者にわたった個人情報はどうなるんでしょうか?

私もこれまで全く知らなかったことで、問題と解答用紙を返却してもらって初めてわかった事実です。
このことが学校で行われていることを知っている親御さんはおそらく皆無ではないでしょうか。
これまで100%回収していたとのことなので、知るはずもなく、また知らされる機会もなかったと思います。
「知らぬが仏」で知らなければそれで済んでいたことかもしれませんが、はたしてこれでいいでしょうか?

話はちょっとそれますが、これと関連しているので紹介します。
先日、子供のための毎月教材が送られてくる通信教育を申し込みました。
その申込書には生年月日の欄があったのですが、何も書かずに投函したところ、その会社の担当者から「生年月日を教えてくれ」との電話がありました。

わざわざ電話までかけてきて「生年月日」を知りたい、これはおそらくその会社のなかで重要なことなのだろうと思いましたが、教材をやるのに生年月日は必要ないので「個人情報の流出が問題になっているので、生年月日のような情報はだしません!」と答えたところ「一瞬ひるんだような受け答えで、わかりました」といって電話がきれました。
「生年月日がなければ受講できない!」とでもいうかとおもっていたが、それもなく要するに「受講をきっかけに情報を集めたい」それだけのことだろうとおもいました。お金を払ってもらって情報までいただく。これも濡れ手に泡ですね。

「やっぱり業者は個人情報を集めるのに躍起になっているなぁ」という印象を強くもちました。

※ 中学校が個人情報収集の手先になっている? 2006.6.16
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内容紹介

◎ジャーナリスト 大谷昭宏氏推薦
白バイは“黒バイ”か
地方局記者が執念で迫る

「これです」
被告の支援者が数枚の写真を取り出した。
路面には黒々とした二本の筋。
裁判で有罪の決め手となった、スクールバスの「ブレーキ痕」だ。

「このブレーキ痕は、警察が捏造した疑いがあります。これは冤罪ではありません。警察組織の犯罪です」

――二〇〇六年三月三日午後二時半頃、高知県旧春野町(現高知市)の国道五六号で、高知県警の白バイと遠足中のスクールバスが衝突し、白バイ隊員(二十六)が死亡。
バスの運転手、片岡晴彦さん(五十二)は現行犯逮捕された。
同年十二月には業務上過失致死罪で起訴され、翌二〇〇七年六月には禁固一年四カ月の実刑判決が高知地裁で下された。
その後、高松高裁、最高裁と判決は覆らず、二〇〇八年十月、片岡さんは獄中の人となった。

香川県と岡山県を放送エリアとする地方テレビ局「KSB瀬戸内海放送」。
同局の報道記者である著者のもとに突然、見知らぬ男性から電話が掛かってきた。
男性は、「この裁判は作られたものだ」と訴えた。
事件が発生した高知県のマスコミは、どこも耳を貸してくれない。
藁をもすがる思いで、かすかなつてを頼って県外の地方局の記者に連絡してきたのだ。

この一本の電話をきっかけに片道三時間半、著者の高知通いの日々が始まった。
法廷の場で結審されたとはいえ、不可解な点が多々ある高知「白バイ衝突死」事故。
本事件の闇を徹底的に追った渾身のルポルタージュ!

◎テレビ朝日『報道発 ドキュメンタリ宣言』の放送で大反響!
  
    ■ 耐震偽装はこちらです --> まとめページをアップ   2006.10.20