豆桜

 豆桜は富士桜とも箱根桜とも言い、富士五湖地方や箱根をドライブすると多数自生しているのが見られる野生種である。箱根や八ヶ岳山中の別荘地でも多く見られる。1-2cmほどの小さな花をつけることが名の由来だ。重要な交配種の親になっている。「大花豆桜」というのを高尾の多摩森林科学園で見たことがあるが、これは豆桜と大島桜の交配種だ。

 山中に咲く野生種にはこの他に次の種類がある。何れも花は小さく、背が低い桜だ。左の写真が豆桜、右下が高嶺桜と深山桜。

種類花の色花の向き若葉樹皮
豆桜=富士桜=箱根桜白っぽい比較的下向き紅紫/褐色斜上毛が多い灰色
高嶺桜=峰桜白く中央が桃色比較的下向き紅紫/褐色先端が伸長紫褐色
深山桜=白桜白っぽい比較的上向き若緑花より先行紫褐色

 深山桜の花は上表の他、1本の柄の先が枝分かれして複数の花が付く特徴と、花弁が重ならず、長い雄蕊が放射状に伸びる特徴がある。

 伊東市大室山の山麓にある「さくらの里」に(多分)1本だけある豆桜(写真)は4月20日前後に咲く。標高1400mの別荘地八ヶ岳三井の森では、豆桜は5月初めに咲く。