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短編随筆シリーズ「うつせみ」より代表作 Photos of flowers, butterflies, stars, trips etc. '96電子出版の句集・業務記録

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うつせみ
2005年 8月20日
             Blog

 怪しからん!「私に一言の挨拶もなく」今Blogなるものが大きな潮流にのし上がって来たらしい。総務省の5月発表の調査によれば、Blogの開設者は驚くなかれ延べ335万人、平均2つのBlogを持っているとして実数は165万人、見たり書き込んだりする閲覧者が女性若者を中心にその十倍の16.5百万人居てInternetユーザの20.6%を占めるという。いや怪しからんのは勿論そういう潮流を等閑視してきた私の方だから、大いに反省して捉え直さなければなるまい。皆さんは「遅れて」いませんか?

 遅れている方に解説すれば、Blog=Weblog=Web日誌は、志ある人が日誌をWeb上に開設して主義主張感想などを書き込み、それを見た人がコメントを加え、Trackbackと呼ぶ他Blogを引用する相互Linkを構築したりするWeb上の社交クラブのような仕組みで、勿論絵も音も入る。RSSという機能でBlog記載内容を登録会員に配信することもできる。そういう仕組みのソフトをサーバにInstallしてもよいが、ほとんどはサービス提供業者が構築した仕組みに載るASP型で、ほとんど無料だ。ワープロが打てれば誰でも参加でき主張できるのが特徴で、個人がHome Pageを作成したく思う欲望をほとんど満たし、しかもHome Pageよりも制作・更新が容易だ。

 読者の何人かはご存知の「森郁」という芸名のような本名のBossa Nova歌手が居る。彼女のファンクラブHome Pageを立ち上げたいと言っていた彼女の親友YO嬢が「森郁ちゃんのBlog」を7月に立ち上げた。「森郁」で引けばすぐ出てくる。「開設したから書き込んで」とYO嬢が沢山送ったemailの一つを受け取って、ついぞBlogに書き込みなどしたことのない私はハタと困った。「〜」記号の多いBlog調の表現や絵文字は私には似合わない。さりとて、かって「うつせみ」に書いたようなBossa Novaの歴史・賛歌を掲載してもブチ壊しだろう。しかしemailを無視してはYO嬢に申し訳ない。雪隠詰めの中から打った起死回生の一手が、私の詩情の全てを傾けて森郁を賛美する詩を投稿することだった。ウソだと思ったら7月27日分の「コメント」を見て!! ついでに戯れの作曲もと考えたが、Blogに音符は書けまい。早速森女史から詩の数倍のコメントがemailで返ってきて、Blogにも掲載された。これが私のBlog Debutの顛末である。

 会社から投資した若い企業が「サンプル百貨店」www.3ple.jpというサービスを21日にWeb上に立ち上げる。メーカ提供の商品サンプルを街で配る代わりにWeb上で請求するシステムを考案した若い女性2人が創業した会社への投資を推した責任上、私はこの企業の顧問の名刺を頂くこととなった。既にPre-OpenしたサイトにはBlogがあって、開店準備に奔走する創業者などの日記が掲載されている。私は大企業感覚丸出しで「自分達のことならいいが客先に迷惑がかからぬよう注意」などと申し上げたが、Blogは本当はやや別世界なのかも知れない。7月27日のKick-off Partyで皆で写真を撮りましょうということになり、誰かが携帯電話を構えた時に気軽に顔を連ねたら、その写真までこのBlogに翌日載ってしまった。

 世界のBlogの仕組みの70%は米Six Apart社のMovable Typeというソフトを基盤としている。日本では「ムーバブル」(日本支社推奨)か「モバブル」かと議論されるが、白鍵しか使えない人が#Cの音を聞いて、これはCかDかと議論するようなものだ。GoogleはBloggerというソフトを買収してサービスしている。無料なので検索サイトやECサイトなど115社が客寄せと広告のためにやっている。それを有料化して法人や限定会員に使わせる動きもある。ECや住宅斡旋・結婚斡旋などもBlogなしでは成り立たなくなる時代が来そうだ。広告よりBlogの方が信憑性があるからだ。

 Blogは多数の人がアクセスし、相互Linkも多いから、Yahoo、Googleなど検索Engineからみると大変重要なHome Pageに見え、表示ランキングが上位になる。「森郁」で引くと上記Blogがトップに出る。評価し過ぎとの反省からBlogのランクを落とす検索Engine側の動きもあるという。

 情報密度が低いBlogは、マンガと同じ理由で私は多分好きになれない。しかしマンガが出版物の6割を占めたように、Blogは多分Internetの世界を席巻するであろうことは間違いないと思われる。       以上