80歳になった私にこの表題のご要望を頂いたが、ご参考になるような話は多分無い。昔々東芝情報システムのO社長に自身を売り込みに行き「東芝本社に定年まで居るよりも東芝情報システムで働いた方が長生きできる気がする」と言った。信仰心の厚いO社長は「寿命は神の思し召し」と私を諭された。東芝内の転職が叶ったお蔭でその後の米企業への転職も楽になったし、希望通り面白い仕事がやれたから、多分「思し召し」が伸びたと思う。最近は「世の中に役立つ限り天は私に健康を与えてくれる」という迷信を信じて日々頑張っている。従って「健康法」の第一は「神の思し召し」「天恵」だと思う。もしそこに「人知」が入り込む余地があるとすれば、「生き甲斐を求める」「世に役立つ仕事をする」ことであろう。
次に大事なのが「夫婦仲良く健康」ではないだろうか。私の人生で最大の成功はワイフと結婚できたことで、結婚52年・付き合って59年経った今でもこの人と一緒で良かったと毎日幸せを感じている。そうでない夫婦もあるとすれば、この点の差が健康に及ぼす影響は絶対大きいと思う。
以上は本音・実感ではあるが、お役に立つヒントにはなり難い。「そんなことを聞きたかったのではない」と言われる前に、方向転換しよう。
「老化防止には教育・教養」と教わった。いえ、こういう漢字ではなく「キョウイク(行く)所があり、キョウヨウ(用)がある」ことだと。
「自分を老人だと思わない」ことが大事だ。出来れば若い人と仲間になり、若い人の中の異性に関心を持ちたいものだ。老人としての甘えや諦観は自分で自分を老人にしてしまう。PC・スマホを活用すれば、脳力は幾らでも補える。先日米国で私と活力があまり変わらない百歳の白人男性に会った。百歳だという自覚が無い様子に「かくありたい」と強く思った。
ストレスが強すぎると健康に良くないが、ストレスが無いのもキョウヨウ的に悪い。幸いマイペースで適度の仕事をこなす生活を続けている。
中学・高校と文武両道を標榜する学校でスポーツに熱中した。野球と跳躍の正選手にはなったがモノにはならなかった。だが一番大事なスポーツ精神と体を動かす喜びは身に付いた。健康維持に多分大事なことだ。
毎朝起きぬけに体重を計りiPad上のグラフに記入する。高校時代の体重が滅多に果たせぬ目標だが、通常は+1kg前後だ。キョウイクで外食すると不思議にも体重は0.5-1 kg増えるから、2-3日かけて挽回する。料理好きのワイフが用意してくれる「粗食」が、体重にも多分健康にも良い。
我が家より50mほど高い裏山の公園で、毎朝6時半から30名ほどのラジオ体操の会があり、欠かさず出席している。顔馴染みになり、会うことが楽しみなキョウイクになる。元々は5年前に屋久島の縄文杉まで登る準備で裏山を走り抜けて体力調整をしていた。屋久島が終わった頃、ラジオ体操の会があることに気付き、オズオズと参加した。以来毎朝数百米の登り坂を走り、81段の階段を駆け上がり、体操が終わったらまた走り下る。
季節によってラジオ体操の直前か直後に、ゴルフ練習場で毎朝1籠55球だけ打つ。体操とは違う筋肉を使うし、体操自体よりも興味が持てる。運動が目的で、上達しようとはあまり思っていないが、それでも試行錯誤は面白い。先日昔の仲間とゴルフをして思ったことがあり、Driverを買い替えた。最初はうまく行かなかったがフォームを工夫してみると後輩並みに驚くほど飛ぶようになった。自己流でもそういう工夫が面白く楽しい。
内視鏡の胃検査を含め人間ドックに年2回行っている。現役時代から毎年港区のクリニックに通っていた。そろそろ地元に切り替えようと地元の病院に行ってみたが、それぞれ長短があって、年2回になってしまった。
V=Vitaminなどサプリメントは多用している。多少とも効果が実感できるのが、@化膿体質抑制のVC、リンゴジュース、ACholesterol抑制の黒酢、時に高尾山薬王院の権現力、最近始めたキトサン入り青汁、B膝関節のグルコサミン・コンドロイチン、だろうか。他にC眼科に勧められたOcuviteとVB-12、D皮膚科に勧められたVB-6、EGermanium含有の自然水、などだ。
健康法など、自然の摂理の誤差範囲を競う空しい努力だと思うが、それは、客観的には敵わない相手に果敢に挑むスポーツ精神に似ている。以上