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短編随筆シリーズ「うつせみ」より代表作 Photos of flowers, butterflies, stars, trips etc. '96電子出版の句集・業務記録

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うつせみ
2007年11月 2日
             小雪

 小雪に惚れた。PanasonicのテレビVieraのCMで頻繁に見かける女優だ。美肌タレントNo.1に輝いた美女ながら、Talk Showに全く出ないし、一度何かで見かけた対話対応が鈍く見えたので馬鹿美人かと疑っていたが、誤解と分かって良かった。テレビ朝日の土曜夜「オーラの泉」という番組を私は知りもしなかったが、10/20は小雪がゲストという番組宣伝を見た。その時は興味なく、しかし後で気が変わり、ワイフと相談して美輪明宏の名を思い出し、Webで引いて局名・番組名・放送時間を割り出した。

 テレビ朝日のHome Pageでこの番組は「国分太一が誘うSpiritual Talk Show、愛の伝道師美輪明宏が人々を幸せな人生へと導き、Spiritual Counselor江原啓之が様々な人生の謎を解き明かします」と紹介され「"前世"や"守護霊"は現在の科学で証明されたものではありません。人生をよりよく生きる、ひとつのヒントです」という予防線が張ってあった。私は敢えて否定はしないけれども、私には理解できない世界である。しかし美女は私にでも理解できるから、当日だけは見た。

 けだし、美輪明宏と江原啓之に自由に霊界談義をさせ、若い女性に人気のあるジャニーズ系Tokioの国分太一を司会に配したという番組構成であろう。美輪明宏と江原啓之は不思議なことに一枚岩に見えた。

 小雪は今まで疑っていたような馬鹿ではなく、回転は速いもののおっとりした「可愛い妹」タイプであることが、話を聞いていて直ぐ分かった。実際彼女よりも主張の強そうな彫りの深い美人の弥生というお姉さんの写真がWebにあった。二人とも同じ身長の170cmで、弥生もモデルをしていたが、2004年に遅めの歌手デビューをしたという。弥生も小雪も本名で姓は加藤、座間市の出身だとあった。なるほど加藤小雪より小雪だけの方が良い。小雪が生まれた1976年12月18日は小雪の日だったと本人は言っているそうだ。伊勢原高校では長身を生かしてバレー部でインターハイにも出場した。高校3年で雑誌Non-noの読者モデルに応募して専属モデルとなる。卒業後看護学校(似合わない!!)に進学したがモデル業との両立に悩み退学、女優の仕事を始める一方でパリコレにも参加、映画Last Samuraiに出演、無数のテレビドラマやCMに出演、という華麗な経歴のようだ。

 「オーラの泉」で小雪は3点の自己情報発信をした。
1.怖がりである。蕎麦屋のたぬきの顔も怖い。閉所恐怖症である。
2.女優もモデルも、何をやっても満足感が無い。
3.目立つ表舞台に出ることが嫌い。
上記1.について江原啓之は「小雪さんの前世は欧州の石の城に閉じ込められたお姫様だと思う。その記憶が小雪さんを閉所恐怖症にしている」と解析して見せた。私はノーコメントだ。上記2.に関して美輪明宏は「タレントになりたいと望みながら果たせない人が何十万人何百万人居ることを考え、小雪さんがそれを果たしていることや、その容姿が与えられたことに感謝すべきだ。また自分の活動が多くの人に喜びと力を与える、それが自分の使命・役割だという自覚を持ちなさい。感謝して自覚ある仕事をすれば、自ずと満足感が生まれる」と説教した。私もこれは大賛成だ。

 同じ「小」でも小池栄子というタレントが居る。パチンコ店に生まれ、巨乳ブームに乗って視聴率を勝ち取り、近頃は真面目にテレビ東京の経済番組「カンブリア宮殿」の司会などをしている。この番組は興味があるので時々見る。「みのもんた」が絶賛する彼女の当意即妙のやりとりは天才的だ。小雪とは全く対照的だ。小雪は真綿に包まれて育ち、のし上がろうなどとは夢にも思わぬうちに背中を押されて無理やりタレントにされてしまったのだと思う。だから表舞台に立つ欲がなく、獲得感が無いから現状に満足しない。しかし美輪明宏の説教は効いたようで「今後は役割を自覚し感謝して頑張ります」と言っていた。美人は何を言っても似合う。

 説教を聴きながら、自戒的な私は我が人生をも省みた。小雪とは違う舞台ながら、私もおよそ這い上がる努力をせず、使命の自覚と感謝が足りず、昇進しても満足感に乏しかった。代わりに事業面・技術面で小雪と違って大きな満足感・達成感があり、それで良しとしていたようだ。 以上