NHK-TVの News Watch 9 = NW9 はよく見る。元来ニューズ番組が好きだからでもあるが、出演者のファンだからでもある。NHKのニュースは良い。「愚民の味方」をせず、甲論乙駁を伝えて判断は視聴者に委ねる。
大越健介アンカーは歴代に比しても素晴らしい。大越氏は1961年生まれ、新潟高校の野球部で捕手 後に投手で県Best 8、東大文科三類(人文科学)→国文学科で野球部の下手投げのエース剛腕投手として8勝27敗の(東大としては)抜群の好成績を残した。1983年の日米大学野球選手権大会で初めて東大から選出されて投げている。1985年にNHKに入局して政治記者になり橋本元首相の番記者、Washington支局長などを経験し、2010年からNW9のアンカーを務めている。従って政治とスポーツに滅法強く、Bush大統領にインタビューしたとかいう英語も本物だ。ベテラン政治家を訪ねてのインタビューの映像を何度か見ると、顔が売れているらしいことが判る。但し科学は唯一の弱点で科学オンチと言わせて貰おう。
高校の野球部で東大に入ったことも素晴らしいが、東大の野球部でエースを務めながら卒業したことにも敬意を抱かざるを得ない。ほとんど勉強する時間が無かったはずだから、よほど頭が良いに違いない。私は中学でこそ軟式野球の選手だったが、目立つことはなかったから高校の硬式野球部に誘われもしなかった。私程度の才能ではよほど受験勉強しないと進学できないと自覚していたから、受験勉強とは両立しないと見た野球部には興味はあったが志願もせず、個人競技の陸上部に転じた。そこでも若干点数を稼いだ程度で大した記録を残すことも出来なかった。ただズルイのだが、スポーツマン精神だけはガッチリ貰い、今でも心はスポーツマンの積りで居る。苦学生だった大学では工学系は忙しく、一時期合唱部に籍を置いたくらいで専ら勉学と生存が掛ったアルバイトに明け暮れた。私には到底出来なかったことをやってのけた大越氏には感嘆の他はない。
一度大越氏に文句を投書したことがある。福島原発事故で格納容器の過大圧力を逃がすVent操作が遅れたから水素爆発が起こったと主張した馬鹿な学者が居て、NHKはその学者の映像と共にNW9で大きく取り上げた。そこまではNHKの科学記者のレベルの問題だ。ところが大越氏がそれをサポートした上で、なぜもっと早くVentしなかったんでしょうと人災を匂わせる発言をした。私は時系列的に見て水素爆発はVentの結果だと睨んでいた(そうでなければ休炉中の4号建屋が爆発するはずがない)ので、「自分が判らないことにコメントするな。多分これはガサネタだ」と若干の根拠を添えて大越氏に電子投書した。見てくれたかどうかは判らないが、最近は科学分野でこういうオテツキは見掛けない。彼の政治とスポーツ特に野球でのコメントは正鵠を射ており、科学オンチを補って余りある。
NW9でニュースを読む井上あさひ女子アナはNHKで歴代随一の美女だと私は思う。毎晩ヘアスタイルが変わる。1981年岡山県生まれ。高校で野球部マネージャだったというが、スポーツに強いとも見えないから、かわいい子を野球部がスカウトしたに違いない。お茶大を出て2004年にNHKに入局した。昔から民放は競って美男美女で視聴率を稼いだのにNHKは孤高だったが、10年ほど前からNHKも追随した。おかげで花の2004年NHK入局の女子アナ6名中少なくとも5名は美女揃いだ。50音順に荒木美和(一時全国放送を担当したが今は大阪)、井上あさひ(上記)、鈴木奈穂子(平日毎朝6:30-8am)、廣瀬智美(NW9スポーツ担当)、松村正代(最近までNW9の外回り担当、今は首都圏ニュース8:45pm)はみな美人アナだが、朝の鈴木アナと夜の井上アナは別格だ。同期だから全員揃って32歳の才色兼備、このうち荒木・井上・松村アナはWebによれば独身で晩婚少子化の象徴だ。
NW9スポーツ担当の廣瀬智美アナは津田塾出身で、当意即妙は小池栄子並みだ。だから大越アンカーは盛んにツッコミを入れる。それを見事に即興で返す廣瀬アナは相当回転が速い。井上アナには絶対ツッコミを入れない。彼女はオットリで真面目なタイプなのではなかろうか。五輪期間中彼女が夏休みを取った(取らされた?)のは、臨機応変が必要だったからかと勘繰った。それでもいい、毎晩穏やかな微笑を見せてくれれば。 以上