Evianも水道水も水はH2Oで一種類と思っていた私が名水を飲み始めたのには経緯があった。昨年わが社の投資検討先に「人工名水」を作って販売するS社が上がってきた。怪しげな「水モノ」かと思ったが、どうもS社の言い分には説得力があった。世界には「長寿の泉」や「美人の泉」などの名水が幾つもある。仏のLourdes、独のNordenau、印度のNadana、メキシコのTlacoteの水などは名の通った名水だ。日本では阿蘇山北側の大分県日田市の日田天領水が有名だ。東大某教授がそれらの名水を片っ端から微量分析し、必ず有機化金属が微量含まれ、金属触媒による還元作用があることを発見したという。特に白金は元来優秀な触媒で、排気ガスの浄化フィルタを初め化学反応に多用されるから、25mプール一杯の水に爪の先ほどの白金を入れただけで効果があるとS社では結論付けた。
排気ガス、食品添加物、タバコなどから体内に取り込まれ、あるいは正常な新陳代謝で体内に発生する活性化酸素が、人間が癌などの病気に罹り老化する直接原因だとされている。白金は触媒としてこれを無害化する。ただ白金を微粉にしても駄目で、吸収のために有機物の尻尾をつける。
4種類ある活性化酸素は個々には短命だが、他に変身して生き延びる。
1.Super Oxide Anion=酸素分子O2で電子が一つ余分
2.Hydrogen Peroxide=過酸化水素=オキシフル=H2O2
3.Hydroxyl Radical=水酸基HO
4.Singlet Oxygen=一重項酸素=酸素分子で電子配列が不安定=1O2
英文の懇切丁寧な解説が
http://www.quest4health.us/freerads.html
にあり活性化酸素4種類が蛋白質、脂肪、DNA/RNAを連鎖的に破壊する過程で生じる次の3種を含め7種類のFree Radicalが細胞を攻撃するとする。
5.Polyunsaturated fatty acid radicals=多重非飽和脂肪酸
6.Organic fatty acid hydroxyl radicals=有機脂肪酸水酸基
7.Oxidized Protein=酸化蛋白質
これらを有機化金属触媒で無害化し、活性化酸素は安定な酸素と水に変えるという名水論は説得力があったが、結局わが社は投資しなかった。現事業計画なら投資したかも知れないが、飲料・化粧品の有名メーカに早々に売り込む計画が上手すぎて反って警戒されたのだ。しかし私は事業はともかく商品は面白いと思った。偶々そこに「湧泉玉水」なる水を紹介してくれた人が居て、騙されてみようかという気になった。韓国忠清北道の絹雲母鉱脈から湧く水が古来「薬水」とされ、近くには長寿村があるそうだ。その水が500ml約\300でオンライン販売されている。
http://gyokuhou.co.jp
それは人工ではなく自然水、白金ではなくGermaniumだが、理屈は同じことだ。これを常時食卓に置き喉を潤している。それで健康になった実感はないが少なくとも弊害は無いようだ。因みに上記仏Pyrenees山脈Lourdesの洞窟から湧く奇跡の水は、カトリックの信仰と結びついて有名だが、これもGermaniumを含む水だそうだ。近くにやはり長寿の村があるという。
一方上記のS社の人工名水と化粧品がいよいよ、ギリシャ神話の治療の女神の名「IASO」の商品名で7月21日に店とオンラインで発売された。
http://www.e-iaso.com
Web上では結構話題になっている。日田天領のアルカリイオン水に有機化白金を加えた水を、上記URLから500ml約\180で購入して見た。S社には感心した。治験を経て官の認可を得ないと効能を謳えないのだが、ラベルに「飲むスキンケア」と表示した。何か言われたら「水分が不足するとお肌に良くない」とでも言うのだろう。加えて出願中の特許を列挙した。その表題が「アルツハイマに効く水」、その他脳梗塞、リウマチ、虚血症などに効く水という特許の表題になっている。出願中の特許を記載して何が悪い、ということだろう。巧妙に効能を表示してしまったことになる。
ここ数日はGermaniumと白金と両方飲んでいる。信じ難いがワイフは微妙に味が違うと言う。しかしこれで我々夫婦の長寿は間違いない。 以上