8月以降PC画面に「Windows 10への無償Upgradeを予約せよ」という通知が出て来て邪魔だ。私はWindows 8 が出た時にUpgradeして一度試したが、気に入らなくてWindows 7に戻した。Microsoftの事業戦略は理解できた。Windows 7を使いこなすような人には行き渡ってしまい、これ以上ユーザを増やすにはWindows 7を使いこなせない人口に使って貰う必要があるから、FolderやFileという概念を隠し、直感的に使って貰おうということだ。折からiPhone/iPadが普及し始めて、携帯電話OSに乗り遅れたMicrosoftが必死にUser Interfaceを「平易化」したのだと思う。
User Interfaceを平易にすると操作上の機能・自由度が落ちる。だからWindows 8 はWindows 7 ユーザに評判が悪く、慌ててWindows 8.1を出したが、本質は変わらなかった。ところが今回はWindows 7もWindows 8.1 も無償で Windows 10 にUpgrade出来ますとPRを始めた。OSをタダにするというMicrosoftとしては180度の転換をした戦略は何か?
そもそもOSはタダの時代になりつつある。GoogleのAndroidは、OS上の諸応用ソフトの広告で儲けるからタダだ。AppleのiOSはHardwareで儲けるからタダでいい。加えてWindowsの海賊版が中国香港などで出回っている。Windows 10のUpgrade版は海賊版には働かないから、海賊版Killerになる。それに私のようにWindows 7が好きで、高価だと新Windowsには移らない人が多い。すると折角出してもWindows 10 がPC、Tablet、スマホなどに拡がらない恐れがある。これらを考慮しての無償化であろう。
FacebookやGoogleの諸アプリは無料だが、実はユーザは個人情報で「支払って」いる。Microsoftも同様に個人情報を集めてTarget広告やBig Dataで商売しようとしているという噂だ。「それは困る。Windows 10は使わない」という人は、Facebookもスマホも止めないと理屈に合わない。
実はWindows 10をDownloadした。どうでもよいAcer ES1という秋葉原で\25kで買った Windows 8 マシンだ。或る人にPCの指南を頼まれ、日頃使っていないWindows 8 に戸惑ったことを反省して購入し、Windows 8.1に更新していた。これをWindows 10 にすることとした。
一寸した理由で光を避けADSLで頑張っているため(大きな動画は見ないから差し支えない)、Windows 10のDownloadには時間が掛かる。Acer側の最小限の主メモリにWorking Memoryが入らなかったり、安いマシンの癖に64bit OS を要求したりで、二三度失敗したあと、USBメモリにOSをDownloadして、それをマシンにUploadする方法があることに気付いた。
microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
からOS DownloadのためのToolを入手する。それを実行してWindows 10 をDownloadし、5GBの余裕があるUSB上にLoadable Fileを作る。それを被更新マシンに挿入してUSBメモリ上のsetup.exe を実行すると、2時間近く掛かってLoadingする。但し主メモリ、外部メモリ、外付け外部メモリ(USBメモリでも)に5GBほどのWorking Memory Spaceがある必要がある。
Windows 10を立ち上げて直ぐ表示されるDesk-Topと呼ばれる画面は、左右に二分されている。左半分がWindows 7ユーザ用で、Windows 7のStartボタンを押した状態の"Start Menu"に近い。つまり主要応用ソフトのIconが縦に並び、その下にExplorerのIcon、Control Panelに相当する画面への「設定」Icon、SleepやRe-Bootを選べる「電源」Icon、全ての応用ソフトが読み出せる「すべてのアプリ」Iconがある。右半分がWindows 8ユーザ用で、主要応用ソフトがタイル状に並ぶ。タイル上の文字画像は自動更新される。両ユーザを左右どちらかに誘導して不満解消を狙っている。
MicrosoftはInternet Explorerから新Browser"Microsoft Edge"に代えようと思っているようだ。Windows 10では前者が隅の方に押しやられ、後者が主舞台に出て来ている。Browseした画面にメモを書き込んで保存できるという。また後で読みたい頁をReading Listに保存できるとも。
やっとWindows 10の東芝タブレット"Dynabook Tab"が9/末出荷となったので、1-2ヶ月後にKeyboard付きで買ってみよう。従来から使用しているWindows 7 マシンは更新しない。更新の理由があまり無いから。 以上