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− 役に立つ集合論入門 −

その4
1997年5月24日

4.多値論理
  これまで「ある集合Aに属するか否か」つまり「集合Aに属するか集合A^に属するか」、 あるいは「命題Aが真か偽か」という分類をしてきました。 つまり2値論理を扱ってきたわけです。
  それに対し、ここでは多値論理を扱います。

(1)全体をA1,A2,A3に3分類
  集合論(その1)では、40人の生徒を、「通学に電車を使っているか否か」で分類しました。 今回はこれを次の3つに分類します。
   A1={いつも電車を使う生徒}
   A2={時々電車を使う生徒}
   A3={全く電車を使わない生徒}

  そして、
   I=A1+A2+A3

又は

(2)全体をB1,B2,B3,B4に4分類
  次に、以下の4つに分類します。
   B1={いつもバスを2回使う生徒}
   B2={いつもバスを1回だけ使う生徒}
   B3={時々バスを使う生徒}
   B4={全くバスを使わない生徒}

  そして、
   I=B1+B2+B3+B4

又は

(3)上記の(1)と(2)を組み合わせる
    I=I・I=(A1+A2+A3)(B1+B2+B3+B4)
    =A1B1+A1B2+A1B3+A1B4+A2B1+A2B2+A2B3+A2B4+A3B1+ A3B2+A3B3+A3B4




役に立つ集合論(とりあえず完)

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