++ VIA C3 1GHzでOfficeが動く 静音パソコンの自作 その2 ++

VIA C3 1GHzでOfficeが動く 静音パソコンの自作 その2

VIA C3 1GHzでOfficeは動くだろうか? その2


ハードウェア編

ネット上で情報を集めると静かなコンピュータをつくる秘訣は結局、発熱が少ないコンピュータを作ることにつながることがわかりました。
コンピュータの中ではさまざまな部品が大なり小なり発熱しますがその中でも自然空冷では対処できずにファンなどの騒音を出すもので部品を強制的に冷やしてやらなければならないものがあります。

冷却が必要なおもな部品
電源 この中の内臓ファンは必須。消費電力がちいさければアダプタががつかえることもあり、無音の電源にすることもできる。
CPU これはC3のようにファンがなくても使えるものがあるが、通常はファンが要求される。
ビデオカード ハイスペックを要求しなければマザーボード上のチップを使えば消費電力の面でも有利となる。ファンが必要な高性能なビデオカードがある。
ほかにハードディスクは結構発熱するもので、やっかいなことにハードディスクは熱によって寿命がかわってくくるので出来れば冷やしたいがファンをつければうるさくなりなかなか悩ましいものです。

★★ ポイント ★★

これまでにつぶれたハードディスクから少しは学習し、懲りた経験からいまではハードディスクはすべて強制空冷しています。大風量は必要はなく、ハードディスク全体が冷えるようにあり合わせのファンで冷やしています。真夏の室温が30度Cでも42、3度Cに止まっています。室温+12度Cを目標に風量を調節しています。

通常のハードディスクは55度Cまでしかメーカ保証はなく、50度C近くで長時間使えば寿命は極端に短くなります。温度は低ければ低いほど故障率は下がる特性があるのでガンガンに冷やすことは意味があります。
しかしながら、メーカ製のパソコンといえども冷却のことを考えているものはなく、ヘビーに使われるものから順番に壊れていって、買い換えを誘っている?かのように思える作り方をしているのが気に入りません。
長期に安定に使えるという発想ははじめから無いと思った方がトラブルに遭遇したときに受けるショックが少なくて、精神安定上楽だと思います。

高額商品ながら、そんなレベルです。


ハードディスクはうるさい回転音、シーク音がでる機種があり選定の時には要注意です。といっても事前の評価などの情報がないと回してみるまでわかりませんが・・・
回転数は発熱とも関係していて、概して回転数が低い方が騒音は出にくい傾向があります。流体軸受けが騒音には有利になります。
それからCPUファンはこれも騒音源の最右翼になり、今回もいろいろ試して冷却効果もありしかもうるさくないものとして298円のワゴンセールのものを使っています。これでも十分すぎる冷却効果が得られもっと小さなものでもOKですが、なかなかいいものがないのでこれを使っています。もう一回り小型のNIDEC DC12V0.08Aでも使えそうでしたが余裕を見越して下記のようにDC12V0.13Aのタイプを使っています。
ファンの騒音の目安として、定格消費電流が100mA以下のものの方が静かでした。

このようなことを勘案して結局次のような部品選定になりました。
  メーカ 型名 コメント
電源 DELTA DPS-140FB B 140Wのもので吉野電装で中古品を入手 *後ろのファンカバーを金切鋏で切除し風きり音が減少した。これは効果的。
やってみたいと思うがCD-ROMなどを外せばACアダプターが使えるかもしれない。
CPU VIA C3 1Ghz FSB:100MHz 低発熱はこれしかない!
ファン・ヒートシンク Intel CPU用リテールファン NIDEC DC12V0.13Aこれを5Vで作動して騒音を抑え、しかも十分な冷却効果が得られている。
ビデオカード なし なし マザーボード上のチップを使うので、別途ビデオカードは使わない
ハードディスク 富士通
Maxtor
日立
MPG3409AT 5400rpm
4D040K2 5400rpm
HDS728040PLAT20
富士通のMPG3409AT はネット上でも騒がせた有名な欠陥品で、我が家のも例にもれず壊れてしまった。 今は日立HDS728040PLAT20 に交換している。
マザーボード BIOSTAR M6VLQ とにかく安く、しかも安定性では実績があったもの。
CD-ROM TEAC CD-532 手持ち品を活用、ゆくゆくは不要になるので取り外す予定。
FDD SONY MPF520-1 手持ち品を活用、懸賞で当たったもの。現在はLinuxの起動につかっているだけ。
メモリ ノーブランド 512MB 133MHz CL2 CPUが非力な分これでスワップがおきにくいようにメモリ容量を奮発してカバーしている。
PCケース ノーブランド MicroATX仕様 手持ちを活用。懸賞で当たったもの。付属の電源はうるさく上記のDELTA製と交換

一番情報を集めたのはC3で、それほどポピュラーなCPUではないのでそれをちゃんとサポートしているマザーボードが容易に手に入るかという問題でした。
資金に糸目をつけなければかなり選択枝は広がりますが、今回の主目的に沿って安く、しかも安定した実績があるマザーを探していて結局BIOSTARに行き着きました。なお、現在このボードの生産は終了していて、他の370ソケットのマザーボードも減少の傾向のようです。
またCPUの入手では常時置いている店は名古屋の大須でもなく通販で大阪のPCワンズに注文しました。

CPUは800MHzあたりでもよかったのですが、価格とスペックのバランスで1GHzのを選びました。
実際に動いている1GHzのC3プロセッサーとCPUファン・ヒートシンクの写真です。
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th_VIA_C3.jpg

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th_Fan.jpg

BIOSTARのM6VLQのマザーボードにC3を取り付けた写真です。
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th_M6VLQ.jpg

次回はWindows2000とOffice2000などのソフトについて

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番外編: Intel PentiumIII がやってきた
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