++ VIA C3 1GHzでOfficeが動く 静音パソコンの自作 その3 ++

VIA C3 1GHzでOfficeが動く 静音パソコンの自作 その3

VIA C3 1GHzでOfficeは動くだろうか?  その3

ソフトウェア編

ここではベンチマークでの比較は一切やっておりませんで、感覚的に実用に耐えるかどうかの物差しですべて判断しています。
というのは、いくら数字で出したところで最終的には使ってみて「ちゃんと普通に使える?」で使い物になるかならないかを判断しているからです。

C3というCPUは非力といわれこのCPUを内臓したメーカ各社のコンピュータが店頭に並ぶことは過去もそして今後もないとおもいます。
で、ベンチマークで戦えばIntelとかAMDのCPUに勝てっこないですが、かねがねこのC3の省電力という魅力的な機能に興味をもっていていつか使いものになるか試そうと思っていました。

感覚的にはこのC3でOfficeが使い物になるだろうとは予想していました。
というのは、WordやExcelなどのOfficeソフトを使うとか、メールの送受信とか、Webを検索するとか、FAXの送受信とか、スキャナ、デジカメを使う程度の情報処理量ではCPUのフルパワーを連続しては使わないからこのC3でも使い物になるだろうと思っていました。

いつも使うソフトウェア
・・・・その後いろいろ変遷がありここのページで紹介しています。
メーカー ソフトの名称 コメント
Microsoft Windows2000Pro これは WindowsXP より軽い感じでとにかく安定している。とにかく安定が一番!
Microsoft Office2000Pro Word,Execl,Access,Powerpoint、Publisher など コメントの必要はない?
Microsoft OutlookExpress6.0 メールはなんとなくこれを使っている。セキュリティの面では他に変えたいが・・
AI Soft 読んde!!ココVer.9 スキャナはこれで十分
Epson Photo!2 V2 デジカメもこんなんで十分
Adobe Photoshop5 あまりに有名な画像処理ソフトでコメントはいらない?
Jasc PaintShopPro8 世界で1500万人?が使っているイメージ編集ソフトで最近仲間入り

このようにコンピュータを使い込んでくるとおのずと用途が限定されてきてその用途に合ったコンピュータがほしくなり、その1でほしいコンピュータ像をあげましたがそれが現実の形になったわけです。

今後の課題

ひとつだけペンディングになっているのはCPUのファンレス化です。
やはり1GHzのC3で自然空冷だけで安全に冷やそうとするとヒートシンクがもっと大きく高性能なものをつかわなければならずそれこそCPUの値段より高いヒートシンクになってしまいそれはどうかと思いとりあえず安価なファンをつけて使うことにしました。

もっとも、冷却の安全という観点ではファンを使うことはファンが停止する危険がいつも内在していて本当はファンがないほうがよく、効果的なヒートシンクとその使用方法を探ることが今後の課題となっています。



C3と他のCPUとの比較


    そもそもC3のような省電力用のCPUと大飯食らいのCPUでは異なったコンセプトで作られていてこれらを同じ土俵で比較すること自体意味がないと思っていました。「そりゃ、雑誌をにぎわせて買わせるとか、話題性で両者を比較することでは面白いかもしれないがまぁ邪道ですね」

    コンピュータの心臓部というか頭脳という部品がCPUで、この能力次第で処理速度に大きな差が出てきます。もちろんメモリとか他の部品もその処理速度に関係しますが、話を簡単にするためにそのほかの条件は同じとして進めます。

    コンピュータのCPUは車にたとえればまさにエンジンに相当します。
    車では、馬力が大きいエンジンは急加速とか高速を突っ走るには絶対に必要でとてもひ弱な軽自動車のエンジンではまねができません。
    コンピュータもよく似ていて大飯食らいのCPUは映像などの大量の情報を連続して処理するにはこの大飯食らいのCPUがらくらく処理してくれますが、C3のような省電力CPUではとても同じようには太刀打ちできません。
    馬力の大きいエンジン、すなわち大飯食らいのエンジンはまさに道路に10円玉をまき散らすようにガソリンを消費して、他方コンピュータの大飯食らいのCPUも電力を大量に消費して両者はとてもよく似ています。

    そこで通常どんな使われ方をするかを考えてみると、
    車で平坦な道を40Kmで走るのに8気筒の6000CCの大飯食らいのエンジンは全く不要で、それこそ600CCの軽自動車でも40Kmの速度で十分な機能を果たします。
    他方コンピュータでも同じことがいえOfficeのソフトを動かすのに大飯食らいのCPUはいらずC3のようなローパワーのCPUでも実用上不満なく使えます。

    通常のコンピュータの使い方を実際にリソースメータで見てみるとCPUがフルパワーで動いているときは画像が動いているとかファイルの読み書きをやっているとか、計算をしているとかでそれ以外は遊んでいて常時は数パーセントしかCPUパワーを使っていないことがわかります。

    コンピュータを使う人間は考えながら文書を作ったり、Web検索をしているわけでその程度の仕事はCPUにとっては朝飯前であとの90数パーセントはいつも遊んでいるわけです。
    ここがポイントで、CPUが遊んでいる時間でもCPUに電力を供給しないわけにはいかずそのため供給された電力の数パーセントはちゃんとCPUが仕事をするために使われますが残りはすべて無駄になり、厄介なことにその無駄はすべて熱に変わりこの熱をCPUから逃がしてやらないとCPUの温度がかるく100度Cを超えCPUが破壊されてしまいます。そのような理由で熱を逃がすためにヒートシンクとファンが必須となるわけです。

    アイドリングの時間がほとんどを占める通常の使い方であれば大飯食らいのCPUは必要なくC3のような省電力用のCPUを使ったほうが発熱を抑えられ、その結果冷却をするためのファンも小さくて電力も少なくて済み、結果的に騒音が抑えれることになります。



夜中でも邪魔しない、電気代もかからない、しかしちゃんと仕事はしてくれる、そんな静かなコンピュータが出来上がりました。
ちなみにAC電流を測ると定常状態で0.24Aで、ただディスプレイは17インチのCRT型を使っていてAC電流0.65Aで大飯食らいなのでむしろディスプレイの電源コントロールをしっかりやる必要があり現在は5分で切れるように設定しています。

同じマシンでLinuxも動かしていてXwindowを使う場合は、解像度を上げたら色数を減らさないと機敏性が厳しくなりますが、なぜかWindows2000ではPaintShopのようなグラフィックソフトを動かしても1024×768、32ビットカラーで遜色なくスムースに動作します。
そもそもがマザーボード上のビデオチップを使う前提で、かつOffice中心の利用なので256色でもなんら問題はありませんが画像をみると寂しいので今は32ビットカラーにしています。
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