[スタートページ]/[目次のページ]

− てこの原理 −

その2
2004年2月19日
3.いざ証明?
 
 以上の操作を整理する。

 てこ1/1→てこ2/1
 てこ2/1→てこ3/1

などの例から、

「てこm/n」を新たな「てこm/m」の右端に吊るすと「てこm/(m+n)」が導かれる。

と一般化できる。また、腕の長さの比とおもりの重さの比は互いに逆比の関係にあるが、この関係は上の操作を行っても維持される。

一方、
 てこ1/1→てこ1/2
 てこ2/1→てこ2/3

などの例から、

 「てこm/n」を新たな「てこm/m」の右端に吊るすと「てこm/(m+n)」が導かれる。

と一般化できる。この場合も逆比の関係は維持される。

 さて、「てこm/n」から「てこ(m+n)/n」を得る操作と、「てこm/n」から「てこm/(m+n)」を得る操作を、それぞれ「↑」と「↓」で表そう。
矢印の向きは、前節の図の矢印の向きを反映している。つまり、
「てこ(m+n)/n」=↑「てこm/n」
「てこm/(m+n)」=↓「てこm/n」

あるいは、簡単に次のように書いてもよい。
(m+n)/n=↑m/n
m/(m+n)=↓m/n
このような操作を、1/1に有限回施して、任意のm/nを得ることができるだろうか。
それが、次の課題である。

だがしかし、この課題はすでに解決している。
有理数の正しい数え方
  その3 につづく

[てこの原理(その1)/(その2)/(その3)]

[スタートページ]/[目次のページ]