++ Trackball Explorer 交換用の新品が送られてきて、当時の快い感触を思い起こした ++
2010.11.7 2003.10.9初版
交換用の新品が送られてきて、当時の快い感触を思い起こした
Microsoft Trackball Explorer
Microsoft Trackball Explorer1.0 ( D68-00010 )
交換用の新品が送られてきて、当時の快い感触を思い起こしました
なんとすばらしい動きだろうか! ・・・・皮肉をこめています
こんなに軽くうごくとは・・・気持ちいい感触はもうすっかり「忘却の彼方」になってしまっていました。
すこしづつ変化していくことに慣らされていって、初期の感触を記憶することの難しさを実感しました。
中指でそっとまわすだけで「す〜っ」とすべるように回転します。
ちょっと勢いをつければ1秒近く惰性で回っています。
もちろん引っかかり感もなければ「カタカタ」と音が出ることもありません。
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新品との比較
なにが違うだろうかと新品を見てみると、
まず3つの金属球の頭が磨り減ってない・・・これは当然か
玉自体も見た目で明らかに異なり色が濃い・・・内部のパターンの色か表面の保護層の色かはわからない
どこに原因があるのだろうか?
ちなみに玉だけを交換してみるとそこそこに動く。
ということは玉の表面も状態が変化しているのか?
光に照らして玉の表面を見た限りでは傷が入っているのかは特にはわからない。
しかし、綿埃とはちがう削りかすのような糸状のものがセンサー付近で見られるので、顕微鏡で見れば表面が削られていることがわかるかもしれない。
そこで子供のハンディ型の顕微鏡で表面をみると全面に細かい無数の線が入っているのが確認できた。・・やっぱり
当然新品のには入っていない。
やはり金属球の頭が磨り減って角が鋭利になりそこで玉の表面を削って細かい線を刻んでいるだろうことがわかった
原因をまとめてみる
これらのことから動きが悪くなった原因を考えて見ると、
@
金属球の頭が磨り減り接触面積が増えた
第一原因
A
その扁平となった金属球の角でボールの表面が傷つけられて、ボール表面の摩擦係数が増えた
2次原因
と私は結論づけましたが、マイクロソフトさんの見解を伺いたいものです。
マイクロソフトは品質改善をするのだろうか
とりあえず今回は、マイクロソフトの提案どおり新品交換で済ましますが、2ヶ月そこそこで「カタカタ」と音がしだすようではとても実用品とは言えず、試作室の試作品段階のものです。
で、金属球を磨耗しないほかの材質のもの(他のメーカでは人口ルビーだとか)に設計変更することをするしか根本的な対策はないと思っています。
この件で早速ネット上で反応がありまして、同様な症状ですでに過去2回本体交換してもらった方がいらして、いずれ保障期間が切れるだろうからとそのひとは保障を棒に振って自己改造に踏み切ったとのことです。
マイクロソフトとも話をしたようですがどうもらちがあかなかったそんな風です。
マイクロソフトは品質の改善もせずにこの先交換でやりすごすのだろうか?
「この交換にかかる費用なんてちっぽけなもんだよ。」
「Windowsとその他のソフトで儲けている金額からしたらそんなものはたいしたことはないからとりあえず交換でやっとけ!」
そんな会話が聞こえてきそうです。
恨み節
もともと人柱になる覚悟で選んだわけであきらめなければいけないのかもしれませんが、「機能があるか」とか「使い勝手がどうか」とかで製品の評価をする意味で「人柱になる」という言い方をしていて、「あの製品はこの機能がないんだよ」とか「ここが使いにくくてどうもねぇ」・・「ハズレでした、ハハハ」という話になるのが一般的です。
2ヶ月もたたないのに機能が大幅に低下して、「本体の交換しかない」なんてことは想定もしてないことで笑えない話です。
まだの方こんな攻め方で臨んではどうでしょうか
マイクロソフトの手馴れた対応について、「カタカタ」音がするがキーワードになっているように感じられました。
最初の会話では「どんな状況ですか?」「 どうも動きがスムースでない」と説明しても反応が鈍かったのですが、具体的に「動き始めが引っかかる」とか「カタカタ音がする」と言ったら途端に違ってきたのでどうもキーワードは「カタカタ音がする」で、これが「交換します」のトリガーになっているような印象でした。
ネット上でも同様な症状が報告されているので、マイクロソフトにも相当数クレームが上がっていることは想像に難くないと思われます。そうでなければあのような手馴れた「即交換」という対応にはならないと思っています。
通常メーカは1ヶ月以内の初期不良でもなければ「即交換」なんてことは自分からは決して言い出さないものです。
言ってしまえば非を認めたことになり、それに関わる費用、工数のことをすぐにパパッと計算するので絶対に言いません。
腱鞘炎にはいいです。 でも親指で玉をまわすタイプのはどうかなぁ・・・
ところで、トラックボールの腱鞘炎対策は見事的中しまして炎症はずいぶん軽くなり2ヶ月たとうとするいまでは自覚症状はほとんどなくなりました。特別に加減したわけでもなくいつもと同様な使い方をしていました。
「
使いながら直すしかない
」という当初の考えは間違ってなかったと自画自賛しています。ハッピー!
ただ寿命が「たった2ヶ月のトラックボールだった」とは・・・
わずか1000円で買える光学マウスでも何年でも快調に使えるのに、そのねずみチャンが6匹は十分に買えるこのトラックボールがわずか2ヶ月で交換とは・・・大変な誤算でした。
注意書きが必要だと思います 買おうと思っている人向けに
だいたい腱鞘炎になるような人がトラックボールを買い込むわけで、この製品の箱書きをまじまじと読んでしまいました。
ちっちゃい字で書いてまして、
@・・・・。また、わずらわしいクリーニングも不要です。
これはいくらなんでも嘘っぱちです。
外部の埃などが光センサーの前でゆらゆら揺れていてこれがカーソルの動きをめちゃめちゃにするのでそのたびごとにセロテープで除去しなければなりません。セロテープとピンセットは必需品です。
内部は回転による摩擦電気が発生していてそのため透明な削りカスが静電気に反発してゆれています。
Aの項とBの項はそんなに違和感はありません。
特に、Bの項はたぶんに「腱鞘炎」を意識して書いてあるのが読み取れます。
私も実体験で確認しているわけですが、トラックボールが「腱鞘炎になりにくい」は通説?になっていて、まさか広告に「腱鞘炎にいい」とは書けないので「長時間使用しても疲れない」という回りくどい表現にしたであろうことは想像できます。
「長時間使用しても疲れないデザイン」の「デザイン」とは日本語より意味がひろく製品の外観とか形状もさることながら製品そのものの設計をデザインと呼び、本当のところはずばり、
「長時間使うヘビーユーザでも疲れにくい設計です。腱鞘炎でお困りの方はどうぞお試しになってください」こんなことを書きたいのでは・・・
それと4番目にもっとも重要な注意事項を書くのを忘れていますよ、マイクロソフトさん。
控えめに皮肉を込めて私が考えてみました。でもこれを書いたら売れないよなぁ・・・Bとも矛盾するしなぁ・・・。
C この製品の構造上、高度な使用環境には適さない場合もあります。
その場合はマウスのご使用をご検討ください。
この高度な使用環境・・・回りくどいいいかたですが、要はヘビーに使用した場合はメーカは保障しませんよと釘を刺しておきたいところで、過度に使うと壊れるよとは書けないないので婉曲な言い回しにしました。
でもこれを書くとBで書いている「長時間使用しても疲れない」とCの「ヘビーに使ったら壊れる」と矛盾してきて都合悪いし、そんな本当のことを書いたらまず売れないから、まずいことは一切書かないことにしたのだろうと思っています。
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