++ WindowsXPでUnknown Hard Error STOP:C0000135 Dynabookの修理 その4++

WindowsXPでUnknown Hard Error STOP:C0000135 Dynabookの修理 その4

交換した部品は新品かそれともそれ以外のものか?

一番肝心な点です

前ページとか前々ページで今回交換された部品が「新品ではない!」と直感したので、高○さんにはこのことを尋ねました。
なぜ、このことに関心をもつかといえば、ひとたび故障することで、不調の連鎖がはじまることはシャープのノートでも経験していまして、またネット上でも修理するばあい再生品とか修理上がり品をつかうということが話題になっていて、故障したら修理にださなくてはならないのですが果たして出してちゃんとしたものがついてくるだろうかというバクチみたいな面があります。


一般的に電気部品はいわゆる電解コンデンサーのように明らかに劣化するものもあれば、半導体のように適切な設計、製造のものとでは半永久的なものもあります。
また機械部品としてはファンモータ、ハードディスク、フロッピードライブ、CDとかDVDドライブ、などは明らかに劣化していき寿命があります。
またCRT、液晶などの表示部品も明らかに劣化、寿命があります。

さらに入力装置のキーボード、マウスも使い方が激しければ消耗品といえるでしょう。

このようにパソコンを構成している部品もその多くが劣化、寿命がありますが、その寿命がくる時期が数年後なのか10年なのかは使い方次第で変わってきます。

今回話題になっているメインボードという部品は大きさでは一番大きく多数の部品が載っている基板です。

今回故障したところは明らかになっていませんが、それほど通電時間もないので電解コンデンサーのような部品ではなく半導体でできている部品ではないかなぁとおもっています。
そもそもメインボードは壊れにくいのではとおもっていましたので、メインボードがこわれていると聞き別の不安がでてきました。

それは部品の選択がわるかったか、設計に無理があったか、などです。
現在では個々の部品の信頼性は高いのですがそれをつかう場合の設計に問題があって余裕を持たせた部品にしなっかたとかが故障原因になることがよくあります。推測の域はでないですが、今回はそんなことではなかったのではとおもっています。

本題にもどりますが、上で「不調の連鎖」ということをかきましたが、これは私が、顧客がもっとも不安がることです。
そして、その不調が保障期間内にすべてでてくれれば故障でさまざまなデメリットをこうむりますがとにもかくにも費用が発生することはありません。
しかし、それが購入後1年を過ぎてからそのときに内在していた不調が現れたら、もはや保障期間は過ぎているわけで有償修理になってしまいます。

しかも、顧客はその不調が前回故障時に交換した部品に内在していた不調だとは万が一証明できたとしてもメーカは本体の1年を超える保障は通常しませんので、泣いてあきらめるしかありません。
メーカは東芝に限らずその交換部品に1年などのはっきりとした保障はつけていないからです。


こうなると困るのが顧客で、今回のケースでは東芝はあと2ヶ月を保障すればよく、その間になんら問題が出てこなければ保障は本体1年の終了とともに終了しますが、顧客はまだこれから数年いやもっと使うかもしれません。
その後内在していた病気がでてきたらたまりません。

卑近な例でなんですが、病院での処置にたとえると、自分にはなんらミスもなかったのに不調になって病院にいったら、病気持ちのガーゼをはられてその後全く別の症状がでてきたような話しで、病院にいったら別の病気をうつされてしまったということとよく似ています。
この例でも病院にいかないわけにはいかないし、しかし変な病気はもらってきたくはないし、というジレンマがありますが新品のコンピュータが壊れたときも同様で、新品の部品を取り付けてくれればなんら悩むことはないのですが、病気をもった、不調を内在している部品が取り付けられてしまった場合は不幸です。

通常、顧客にはどんな履歴の部品がつけられたのか、はたまた新品なのかは知らされませんので不幸にも別現象が発生しても過去の履歴をつかんでなければ内在していた病気だと主張することさえも不可能です。

今回のようなメインボードに限らず電気部品を修理する場合はっきり壊れて現象が特定できれば確かにこの部品が原因であり設計自体も問題がないとすればその悪い部品を交換し、さらに劣化している他のコンデンサーなども同時に交換すれば100%機能は回復してほぼ新品と同等のものになります。

しかし現実は現象がでたり出なかったりのケースはとても多くそんな部品を確実に修理することは不可能です。通常は一応動作チェックをして問題がなければ修理完了となってしまいます。
一方、見込みで部品を交換することもできますが、原因が追求できていないいじょう100%なおったとはいえず、これも動作チェックをして完了とされます。
で、このようなものが往々にして別のコンピュータに取り付けられて病気が現れるということになり、不調の連鎖がはじまるわけです。

このようなことがあることを高○さんに話をしたら全く否定しませんでした。「いや、東芝はそんな部品は一切使わないんだよ!」という返事をきたいしていたのでしたが一切ありませんでした。東芝でも実態は同じだなぁという感触でした。
ここで東芝の修理規定です。

ちょっと見にくく恐縮ですがホームページで公開されているもので、その一部です。
東芝では新品ユニット部品と修理上がりのユニット部品と区別されています。
新品が使われるのは、キーボード、ACアダプター、バッテリーなどとあり、ようするに修理不可能なものとか人件費をかけて修理するより新品を使ったほうが東芝にとってコストが低いものに限定しているようです。

他のメーカは調べてはいませんがおそらくにたりよったりではないでしょうか。



ここで疑問なのですが、仮に保障期間が切れて有料修理になった場合ある部品が交換されたときそこには部品名と価格はかかれているが新品か再生品の記述はありません。
で、うがった見方をすれば再生品のほうが単価が安くて、新品のほうが高いはずなのにどちらが使われたかが書かれておらず顧客としてはなにか高いお金をはらわされているような気持ちになります。

「新品価格は○○円、再生品なら××円ですがどちらにしますか?」と顧客の同意をとるのが筋で、どれを使うかはメーカの判断で、でも価格は高いほうを請求ではそれこそ不信感がうまれると思うのです。

だからネット上でも話題になっていますが、自分で部品を交換できる人は自分で買ってきて直しています。
そうすれば、何がしかの保障期間がある新品の部品がしかもメーカに修理にだすよりかなり安く手に入るからです。

しかしノート型パソコンの場合は自前で調達できる部品が限られハードディスクぐらいしかなく、それ以外はメーカのものを使わざるえないのが実情です。
というのは形状、寸法など細かい仕様がメーカごと機種ごとで異なるのでそんな部品は市場には出回っていないからです。
故障しやすいハードディスクは規格が統一されているので手に入るのですが、もっとも消耗するバッテリーはなんともなりません。

一方、デスクトップ型パソコンは、よほどひねくれたメーカ独自仕様でなければ主要な部品には規格があり市場で代替部品が豊富に出回っています。
そして自分でパソコンを作っている人が少なからずいて、そういう人は故障も自分でなおし、自分がほしい機能をもったパソコンをつくっています。

デスク型を購入するときは後ろのコネクターがあるバックパネルをよ〜く観察をして共通規格かどうか調べたり、店員さんに尋ねることもその後の運命を決める大きなファクターになります。バックパネルを見る人なんか普通はいませんが店頭で他のと比べればすぐにわかります。・・・これがポイントです。

おうおうにしてメーカに修理に出すと「なんでこんなに高いの?」というぐらい部品代が高いので、有料修理になる場合は必ず見積をとってどうするか判断することが重要です。・・・これもポイントです。


大きく脱線しましたが、「顧客としてはそんな病気持ちの部品が取り付けられたらたまりせんから、今回交換したメインボードがどんなものであったか調べてください」とお願いしましたところ、今日の段階ではどの部品が取り付けられたか担当者不在のためわからないので休み明けに調べて連絡をしますということで電話をきりました。
修理記録がデータベースに入っていればたとえ担当者がいなくてもキーボードをたたけばどの部品を使ったかはすぐにわかるはずなのでどうやらそういう管理をしてないような雰囲気でした。
いくら聞こうとしてもこれ以上無理と判断して、責任をもって高○さんが対処する旨を約束していただいたので連絡を待つことにしました。

東芝は本当にちゃんと修理をしたのだろうか?    もくじ     交換された部品が修理上がり品と判明した
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