SYSTEMA by MITO YUKO
お知らせコラム < 2001 - 2003 >
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< 違いがわかる情報システム >
一人屋台の発想から (2002.8)
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◇ 屋台というと、ラーメンかおでん。
サラリーマンがほっと一息つくところ
というイメージがありますが、
この屋台を工場の生産現場に置こう
という考え方があります。
かの「トヨタ式」生産の流れから出てきた
ものづくりの発想で、国内はもとより、
中国でもそろそろ実践されはじめている。
その名も「一人屋台」と言います。
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<鉄道のコミュニケーション能力>(2001.7)
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◇ 「鉄道のコミュニケーション能力」という
長めのコラム記事を、『鉄道ジャーナル』誌
(2001年9月号 鉄道ジャーナル社)に書きました。
◇ 情報社会における「仮想」と「現実」の問題、
人間の時間感覚の変化、その中での
人の移動や交通の意義などについて考えたものです。
『定刻発車』や「ブラックボックス」で触れた話を
一つ展開させてみました。 お読みいただければ幸いです。
◇『鉄道ジャーナル』については 同社ホームページ http://www.rjnet.jp/
を参照してください。
掲載の2001年9月号は「鉄道の競争力」という特集です。
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< 運行管理 特集 > (2002.8)
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◇ 「 JRガゼット」(交通新聞社) という
鉄道の技術から経営までを
毎月テーマを決めて特集する雑誌があります。
その今月号( 2002年 8月号 ) は「運行管理」を
扱っています。
◇ この特集には、私もインタビューという形で参加しています。
『定刻発車』でも書きましたが、
「トラブルに強い鉄道づくりには、何が必要か? 」という
テーマで話をしました。
◇ 一般の方にはやや専門的と映るかもしれませんが、
コンピュータとの付き合い方、
コーポレート・アイデンティティの問題など、
結構、汎用性のある話もしています。
お読みいただけたら幸いです。
購入の問い合わせは、 同誌専用アドレス jrgazette@kotsu.co.jp
または 交通新聞社ホームページ http://www.kotsu.co.jp/ から。
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< 「海外研修」の効用 > (2002.4)
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◇ どうしたら人は活き活きと働けるのか ?
巨大組織の中で働かなければならない現代人に
とっては永遠の課題です。
◇ これに関して、この3月に出たJR東日本会長松田昌士氏の本
(『なせばなる民営化 JR東日本』生産性出版刊)に
面白いことが書いてあります。
◇ 国鉄から民営化されたばかりの頃、
JRの社員には、民間会社というものがわからない。
なんとかして民営化マインドを社員に植え付けよう
と、外部の人を呼んで講演会を開いたり、
サービス研修をしたり、社員をデパート研修に出したりと、
いろいろやるのですが、あまり効果がない。
◇ では、何が一番効果があったかというと、
なんと海外研修だった。
難しい研修ではありません。
ただ、地元の料理や酒を味わい、
片言でもいいから現地の人と話してくること。
報告書はいらない。
特に鉄道を見てくる必要もないという「研修旅行」。
それだけなのに効果があった。
◇ もともと どの社員も鉄道は好きだから、
言われなくても、一つや二つの鉄道は見てくる。
外国ではこうだった、ああだったと、
帰ってきたら、夢中になって周りの社員に話す。
本人の発言も、いまままでとは打って変わって、
積極的。 ガラリと意識が変わるというのです。
◇ 外国を見たぐらいで、何で ? とも思いたくなりますが、
これが鉄道の置かれた状況であり、
日本社会の置かれた状況なのだと思います。
◇ どうにも、こうにもならない現実なのですが、
現代人の日常生活は、巨大システムに支えられ、
巨大システムの一員として機能することによって成立
しています。
そんな中で働く人々がいま、求めているのは、
毎日の仕事や暮らしの意味を外の世界から広く
位置づけること。
会社の中だけでも、日本の中だけでの位置づけでもない。
自分をもっと広い文脈でとらえ直したいのです。
◇ そこで、こんなことを考えました。
日本国民は全員(全員です! )、一生のうち一度は
国費で海外旅行ができるようにする。
そんなバカなことを・・・と、さすがに自分でも思いますが、
よくよく考えると、いい話じゃないですか。
ヘタな公共事業にお金を使うより、
よっぽど構造改革です。
1人当たり40万円、40歳までに実施するとして・・・。
国民のあたま数を掛けて計算すると、
その経費は年間、ザッと・・・。
◇ もちろん膨大な額になりますが、
そのぐらいの人への投資は、いまの日本には必要。
やろうと思えば、できない額でもないように思うのですが
どうでしょう。
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< 「見えない投資」 > (2002.3)
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◇ 横浜駅の地下で、いま
ものすごい工事が行われているのを
ご存知ですか。
JR横須賀線や東急東横線の列車が毎日走っている
まさにその下に、地下5階の空間をつくり、
最下階に新駅をつくってしまおうという工事です。
◇ 近い将来、東横線は新駅の横浜で、
新線のみなとみらい21線につながります。
地下鉄道のMM21線は、川の下を通るので、
地下5階の深い駅が必要になったとのことです。
いまの東横線は東白楽から地下にもぐります。
◇ この工事をこの2月末に見学させていただきました。
この世界。地上の世界と何が一番違うかというと、
空気とテンポです。
地下5階分の土を掘り抜いた空間は、
やはりヒンヤリとしています。
薄暗いその中に、ポツリ、ポツリと機械が配置され、
黙々と砂(横浜の地下は砂です)を掘っています。
◇ スコップでひとかき掘っては中央に集め、
また戻っては、ひとかき集めてくる。
その砂を、こんどは別のスコップがひとつかみして
地下二階に吊り上げてゆく。
上ではそれを一つずつ丁寧に
トラックの荷台に空け、
いくらかたまると、外に運び出してゆく、・・・。
この繰り返しを、もう2年半以上
昼夜交替で続けています。
◇ ここにいると、スコップの「ひとかき」が
すべての計画のテンポを決めていることがよくわかります。
◇ 工事の完了はさ来年の春。
開通の暁には、例の「秒単位の運行テンポ」が
ドッと、この地下5階の空間にも、雪崩れ込んできます。
◇ この工事により東京の都心と横浜の都心は直結。
都会人の移動のテンポはまた一つ変わるでしょう。
しかし、 地下のテンポと地上のテンポが交錯することは
ほとんどありません。
知る人ぞ知る「見えない投資」です。
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<時間と貨幣> (2002.1)
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◇もうお読みの方もいらっしゃると思いますが、
昨年8月に『遅刻の誕生〜近代日本における時間意識〜』
という本がでました。
いったい日本の社会にはいつから遅刻の概念が根付いたか
という問題意識のもと、
東京大学先端科学研究センターの橋本毅彦氏と
国際日本文化研究センターの栗山茂久氏が
共同編集した本です。
◇鉄道だけでなく、工場の現場における労働管理、
学校教育、主婦の時間感覚にいたるまで、
横断的に日本人の時間感覚の起源を探っています。
大勢の専門分野の方の共著です。
◇『定刻発車』が 鉄道を軸に日本人の
時間感覚をに探ったものなら、
こちらからは横軸の広がりが読み取れます。
◇中でも興味深かったのは、
時間の問題を論じることは、つまるところ貨幣の問題を
論じることにもなるという 栗山茂久氏の指摘です(12章)。
◇「時は金なり」と、世界中の都市で何気なく
使われている言葉の背後には、実は深い意味がある。
「時間」と「貨幣」の問題はミヒャエル・エンデもずいぶん考えた。
学問の世界でも まだまだ発展途上の分野ではないでしょうか。
◇ここに「都市化」を加えた三題話には
大きな獲物が潜んでいそうです。
◇『遅刻の誕生』は 橋本毅彦+栗山茂久 編
三元社 3800円 2001年8月 発行。
文献解題「時間を考えるための五十の文献」には
『定刻発車』も紹介されています。
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<コーポレートコミュニケーション戦略> (2002.1)
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◇カルロス・ゴーン氏が 日産を建て直した。
有名な話です。
再建というと、果敢にコストを削るタフな経営者像が
印象付けられますが、ゴーン氏の成功は実は、その
コーポレートコミュニケーション戦略にこそある
という指摘がなされています。
* cf. 「『日産ゴーン』成功はコミュニケーション戦略にあった」
杉田芳夫 ( 日経bizplus http://bizplus.nikkei.co.jp )
◇再建計画をどう人々に信じてもらうか。
つまるところ、それはリーダーシップの問題なのですが、
そこに登場するのがコミュニケーション戦略です。
◇どんなプロジェクトでも
人がその気になってくれさえすれば、その時点でもう、
よい結果が出ることは、わかってしまう。
これは企業経営の現場だけでなく、現在進行中の構造改革、
さらには グローバルな社会問題の解決にいたるまで、
当てはまることのように思います。
◇いまほど 世の中のあらゆる部門で
コミュニケーション戦略の重要性が高まっている
時代もないでしょう。
コミュニケーションといっても、言葉がすべて
なのではありません。
追求してゆきたいテーマです。
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<ラジオ> (2001.7)
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◇ この5月に初のラジオ出演を経験しました。
鉄道に負けず劣らず、細かい時間感覚をお持ちなのが
この世界の方々です。
放送の世界ではオンエア中の20秒間の沈黙は“事故”。
空白をつくったアナウンサーは厳しい立場に立たされる
のだそうです。
『定刻発車』では特に触れませんでしたが、
日本人の時間感覚はラジオ放送の開始とともに
研ぎ澄まされてきた側面もあります。
◇いまはもうテレビもリモコンで切り換える時代です。
ここのところの時間感覚がインターネットの活用などで
今後、どう変わってゆくのか? 大変に興味深いところです。
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<ヨーロッパ視察旅行>(2003.2)
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◇ 昨年いただいたフジタ未来経営賞のごほうびで
ヨーロッパ視察旅行に出掛けてきました。
期間は3週間。フランクフルトからヨーロッパに入って、
陸路スイスを抜け、TGVでパリに入り、プチホテルに
2週間滞在という日程です。
テーマは「都市の活力」。
◇ このホームページや講演会などでもときどきお話しているように、
21世紀の課題は、システムの技術とコミュニケーションの技術を
いかに調和させるかにあると考えています。中でも「都市」は
コミュニケーションの媒体としてきわめて重要な意味を持つ
と考え、このたびの視察旅行に至ったわけです。
◇ しかし、街をほっつき歩いても、そんなにいろいろのものが
見えるわけではありません。むしろ見えたのは、人間の
コミュニケーションはいかに萎えやすいものかということです。
◇ そこのところを再び 「 JRガゼット」ですが、書きましたので
ご覧いただければ幸いです。
記事のタイトルは「観光都市の落とし穴」。
2003年1月号です。
購入の問い合わせは、 同誌専用アドレス jrgazette@kotsu.co.jp
または 交通新聞社ホームページ http://www.kotsu.co.jp/ から。
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< 『定刻発車』 第27回 交通図書賞 受賞 > (2002.3)
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◇ ニュースです。
財団法人交通協力会と交通新聞社が共催、
運輸調査局が後援する
第27回「交通図書賞」に、『定刻発車』が選ばれました。
なんと、技術の部の受賞です。
◇ 審査委員は次の方々です。
国土交通省総括審議官 岩崎勉氏
日本空港ビルディング相談役 高橋寿夫氏
JR東日本常務取締役 齋藤雅之氏
運輸調査局理事長 北川博昭氏
鉄道総研専務理事 秋田雄志氏
交通新聞社社長 小澤敬三氏
交通協力会理事長 秋山光文氏
◇ 選考過程などは
3月22日付けの交通新聞に掲載されます。
授賞式 は 3月25日。 ◇ 驚きと、 感謝です。
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<『定刻発車』第3回フジタ未来経営賞受賞> (2002.2)
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◇ ニュースを一つ。
毎日新聞社とフジタ未来経営研究所が共催する
「第3回フジタ未来経営賞」(書籍の部)に、
『定刻発車』が選ばれました。
◇ 選考委員の先生方は以下のとおりです。
・選考委員長 加藤寛氏(千葉商科大学学長、慶應義塾大学名誉教授)
・選考委員 島田晴雄氏(慶應義塾大学経済学部教授、 内閣府特命顧問)
大嶽秀夫氏(京都大学法学部教授)
榊原清則氏(慶應義塾大学総合政策学部教授)
三浦雅士氏(文芸評論家)
今井伸氏(週刊エコノミスト編集長)
◇ 選評や賞の詳細は
毎日新聞社のサイトに掲載されています。
http://www.mainichi.co.jp/ から入り、
右下にある『エコノミスト』にアクセスします。
選評は『週刊エコノミスト』2001年12月11号にも掲載されています。
◇ フジタ未来経営研究所のサイトは、
http://www.fif.co.jp です。 こちらにも選評が載っています。
◇ 授賞式 は 2002年2月1日。 ◇ 感謝。
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<『定刻発車』 お急ぎの方は…>
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◇ 購入をお急ぎの方は、
交通新聞社 営業部へ。 (送料340円)
TEL 03−5216−3218 FAX 03−5216−3219
Eメール order@kotsu.co.jp
交通新聞社ホームページからの注文もできるようになりました。
『定刻発車』へのダイレクトアクセスは
http://www.kotsu.co.jp/book/train/03.html です。
◇ オンライン書店からの購入も、
在庫がある場合は早いです。
詳しくは、このホームページの定刻発車のページへ。
みと
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